X(旧Twitter)広告では、動画広告の再生数の最大化を目的とした「動画の再生数キャンペーン」が利用できます。
テキストや画像広告に比べて強い広告メッセージを発信でき、共有やエンゲージメントを促進することができます。
今回はそんな「動画の再生数キャンペーン」について解説していきます。
また、X(旧Twitter)に関してさらに知見を深めたい方は、以下の記事をぜひ読んでみてください。
動画の再生数キャンペーンとは
動画の再生数キャンペーンでは4種類の目標を設定し、ユーザーのエンゲージメントを促進することができます。
以下が設定できる4種類の目標です。
15秒の動画再生数 | 再生完了率向上が目標
エンゲージメント可能性の高いユーザーに配信 デフォルトで設定される CPM(インプレッション1000回ごとの請求)による課金 |
動画の再生数 |
動画面積の50%以上が2秒以上表示 or ユーザーによる操作がカウントされます。 X(旧Twitter)動画広告では動画面積の1%が画面上に表示された場合、ミュート状態で自動再生されます。 上記操作には、ユーザーによるミュート解除や動画画面の拡大といった操作が該当します。 |
3秒/100%の動画再生数 | 動画の全画面が表示された状態で3秒以上の再生が行われた場合 or 上記操作によってカウント |
6秒の動画再生数 | 動画面積の50%以上が表示された状態で6秒の再生 or 上記操作によってカウント |
動画の再生数キャンペーンの設定方法
動画の再生数キャンペーンを利用するためには
①広告キャンペーンの設定
②広告グループの設定
③キャンペーンへのツイートの紐付け
という手順を踏む必要があります。
広告キャンペーンの設定方法
まずはキャンペーンの作成画面から「動画の再生数」を選択し、
以下の画像にある詳細を設定していきます。
①については任意のキャンペーン名が設定できます。
②には広告料金を支払うクレジットカード/デビットカードの情報が表示されます。
③日別予算では、1日に利用される広告費の上限が設定できます。
少額に設定しすぎた場合、適切な広告配信ができない場合があります。
④総予算はキャンペーンで利用できる予算の上限値です。
任意入力ではありますが、「気がついたらとんでもない額の広告費に……」という事態を避けるためにも設定しておきましょう。
また④は任意の入力ですが、③は入力が必須となります。
⑤開始/終了日時は、キャンペーンの広告配信を開始する日時(必須)と終了する日時(任意)が設定できます。
④と同じく、想定外の請求を避けるためには終了日時についても設定するとベターです。
いずれの設定も後から編集することが可能です。
予算や終了日時などの全て詳細が決定していなくても、暫定的に問題ない数値を入力しておくと安心です。
広告グループの設定方法
広告グループの設定において、任意入力のものを設定しなかった場合には広告キャンペーンで設定した範囲内の数値が適用されます。
①広告グループの総予算では、広告キャンペーンの予算内で広告グループが利用できる予算の上限が設定できます。
②開始/終了日時についてはキャンペーンでの設定と同様ですが、未設定の場合はキャンペーンの開始~終了時まで配信が継続されます。
③目標では「動画の再生数キャンペーンとは」の項で解説した4つの目標が設定可能です。
動画の長さや配信目的に応じて設定しましょう。
④の入札単価では「15秒以上の動画再生」以外を選択した場合のみ、上限入札単価が手動で設定可能です。
動画再生あたりの単価を手動で設定することが可能です。
⑤お支払い方法は、③目標に応じた入札単価が自動で表示されます。
⑥フリークエンシー上限では、同じユーザーに対して一定期間中に何回まで広告を表示するか、上限を設定することができます。
同じユーザーに対して何度も何度も同じ広告を繰り返し表示した場合、逆にネガティブなイメージを与えてしまいます。
この「広告疲れ」と呼ばれる効果を避けるための項目であり、1日/1週間/1ヶ月ごとに表示する上限回数が設定可能です。
ターゲティングの設定
キャンペーンを配信する対象として年齢や言語などのユーザー情報、OSなどの端末情報、関心のあるトピックなどを基に、自社サービスに関心を持ってくれそうなユーザーに限定して広告を配信することができます。
以下は実際に設定可能なターゲティングのリストです。
ターゲティング | 項目名 | 備考 |
オーディエンスの特性 |
|
|
端末 |
|
追加オプションとして一定期間内に新しい端末を購入したユーザーをターゲティング可能 |
カスタムオーディエンス |
|
類似するカスタムオーディエンスを含めることが可能 |
ターゲティング機能 |
検索やツイート、エンゲージメントに含まれるキーワードが該当
特定のアカウントのフォロワーと共通するコンテンツに興味を示しているユーザーにリーチ可能
ツイートやリツイート、クリックした内容や、フォローしているアカウントに基づく
放送前・放送中・放送後に特定の映画・TV番組にエンゲージしたユーザーにリーチ可能
ユーザーのツイート内容や行動、エンゲージメントなどに基づくターゲティング
特定の会話トピックについてツイートやリツイート、エンゲージメントしたユーザーにリーチ |
追加オプションとして
を選択可能 |
プレイスメント |
|
クリエイティブを紐付けして配信開始
以上の広告キャンペーン・広告グループ・ターゲティングの設定を完了したら、あとはクリエイティブ(ツイート)を紐付けして配信を開始するだけです。
広告用ツイートとして配信したいツイートをチェックし、ページ右下の次へボタンをクリックします。
動画の再生数キャンペーンの成果の確認方法
キャンペーンによる成果は、広告マネージャを通じて確認することができます。
インプレッション数や費用などの成果は一通り確認でき、ファイルへの出力も可能です。
(画像引用:動画の再生数キャンペーンを作成する)
動画の再生数キャンペーンで使用できるフォーマット
X(旧Twitter)動画広告では、以下のフォーマットが利用できます。
- ツイート内の動画やGIF(長方形/正方形)
- ウェブサイトボタン付きの動画広告
- ビデオカンバセーショナルボタン付きの動画広告
(セルフサービス方式の場合は利用請求が必要)
- 投票機能付き動画広告
(セルフサービス方式の場合は利用不可)
セルフサービス方式で広告運用している場合には、使用できるフォーマットに制限があることに留意しましょう。
動画の再生数キャンペーンを利用するメリット
動画広告を利用することで、ブランドに対する持続的な印象を与えることが可能です。
動画付きのツイートはテキストのみ/画像つきツイートと比較して6倍程度のRT率が期待できるとされており、ブランド認知の向上から想起まで幅広く効果が期待できます。
テキストのみ/画像つきツイートよりも大きな2次拡散が期待できることが動画広告のメリットであるといえます。
まとめ
動画の再生数キャンペーンを活用することで、リーチしたユーザーに対してブランドを強く印象づける動画広告を最大限活用することができます。
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