LINEは今やスマホユーザーのほとんどが利用しているコミュニケーションツールです。

ユーザー数が多いほど高い効果が期待できるweb広告にとって、ユーザー数9400万人もいるLINEに広告を配信できるLINE広告サービスは、新規顧客獲得やブランディングにおすすめ。

しかしGoogle広告や他のSNS広告と何が違うの?費用はどのくらいかかる?など疑問も多数あるでしょう。

この記事ではLINE広告の全体像を把握したい人に向けて、メリット・デメリット、費用や実際の広告配信までの流れをご紹介していきます。

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LINE広告とは?

LINE広告とは、今やスマホをもっている人のほとんどが活用しているコミュニケーションアプリ「LINE」に広告を配信できるサービスです。

最低出稿金額なしで、少額からLINEのさまざまな配信面に広告出稿が可能。

利用者9,400万人のユーザーのうち41.2%は、LINEのみを使っており他のSNS広告ではリーチできないユーザーに商品やサービスをアプローチするのに有効的です。

さらにユーザー属性が若年層からシニア世代、職業は会社員や主婦、学生と、幅広い層がLINEを利用しているという特徴があります。ゆえにさまざま層に商品やサービスを売り込むことが可能になるので、顧客の新規獲得やユーザー層の拡大が見込めます。

このように詳細なターゲティングができるので、他のSNSとは違ったリーチ方法で広告を運用できるのが「LINE広告」の特徴です。

LINE広告って効果あるの?運用するメリットとデメリット

広告は、運用する広告の種類によってメリットとデメリットが異なります。

広告ごとの特徴を押さえることで、効率的かつ効果のある広告を配信できるので事前に把握しておきましょう。

LINE広告を運用する5つのメリット

LINE広告を運用する主なメリットは以下の5つです。

  1. 日本ではLINEを利用しているユーザーが多い
  2. ターゲティングの種類が豊富
  3. 配信面が多い
  4. LINE独自のユーザー層をターゲットに広告を配信できる
  5. LINE広告を掲載している企業がまだ少ない

さらに詳しくみていきましょう。

①日本ではLINEを利用しているユーザーが多い

日本国内でのLINEユーザーは約9000万人にも及ぶといわれており、LINE広告では多くのアクティブユーザーをターゲットに広告を配信できます。

多数の人の目にとまってはじめて効果があるweb広告にとって、アクティブユーザーが多い媒体に広告を配信できるのは、高い効果を期待できるというメリットがあります。

またLINEは日常的に使われているアプリでもあるので、アクティブ率の高いユーザーに訴求できるぶん、コンバージョンに繋がりやすいともいえるのです。

②ターゲティングの種類が豊富

LINE広告は年齢・性別・地域や興味関心など、細かな設定でターゲティングができます。

指定できる主なセグメントは下記のとおり。

  • 属性セグメント(結婚の有無や職業、子どもや年収など)
  • 行動セグメント(ゲームやスマホの利用頻度、テレビの視聴頻度や購買意欲など)
  • 年齢セグメント(5歳刻みで年齢を指定)
  • 性別セグメント(性別を指定)
  • 興味関心セグメント(18種類のジャンルから指定可能)
  • 地域セグメント(47都道府県と市町村が指定できる)

例えば最新のメイクグッズの広告を配信したいとき「20代」とキーワードを設定するより、「20代 女性 メイク 新作」などより詳細にターゲティングすることで、アクションを起こしやすいユーザーにピンポイントでアピールが可能。

おすすめしたい商材と相性の良いターゲットを詳細に指定することで、効率よくさらに高い効果を望めるのです。

③配信面が多い

LINE広告はLINEと提携している10箇所に配信できる特徴があります。

配信面が多いと商材やサービスに適したところに広告を配信できるので、広告の効果を最大限引き出せるというメリットがあるのです。

④LINE独自のユーザー層をターゲットに広告を配信できる

LINE広告ではFacebookやTwitter、YouTubeなどのSNSは利用せず、LINEのみを使うユーザーにピンポイントでアピールできます。

web広告はSNS以外にも検索エンジンなどにも配信できますが、そもそも購買意欲が低かったりインターネットで調べ物をしない人の目には留まりにくいです。

しかし普段SNSは利用しないけど、コミュニケーションツールとしてLINEは利用しているというユーザーにターゲティングできるLINE広告は、他の広告サービスと違った独自のユーザー層にアピールできます。

⑤LINE広告を掲載している企業がまだ少ない

LINE広告は、他のSNS広告に比べてまだ算入している企業が少ない傾向にあります。

多くの企業が広告を配信していると、せっかく広告を配信しても埋もれてしまったり入札価格が上がり広告費が高くなってしまったりと必ずしも効果があるとは限りません。

しかし算入している企業がまだ少ないLINE広告では、ユーザーの目にとまるチャンスを増やせるといったメリットがあります。

LINE広告で起こり得る5つのデメリット

広告運用はデメリットをしっかりと理解しておくことで、弱点を克服するための戦略を練ることができます。

主なデメリットになり得るものは以下の5つです。

  1. 拡散力が小さい
  2. 掲載不可の商材や業種が多い
  3. 審査が厳しい
  4. 出稿の工数が大きい
  5. 「非表示」機能がある

それぞれ解説していきます。

①拡散力が小さい

LINEの利用者は9000万人を超えると言われていますが、いいねやリツイートの機能がないので拡散力が弱いのがデメリットです。

SNS広告だといいねやリツイートによって、広告を配信していないユーザーの目にもとまる機会が増えます。

しかしLINE広告はそういった機能がないので、広告を配信して表示されたユーザーにしか訴求できません。

ゆえに二次拡大や三次拡大が期待できるSNS広告のように、1つの広告配信によって自然と拡散されて何万人の目に触れる、といった効果が期待できないのがデメリットといえるでしょう。

②掲載不可の商材や業種が多い

LINE広告は、他の広告に比べて掲載不可の商材や業種が多くなっています。

LINE広告審査ガイドラインによると、広告を出稿できない業種やサービスは以下のとおり。

  • 特定の宗教、および宗教団体
  • ギャンブル関連、パチンコ等(公営競技・宝くじ、スポーツ振興くじは除く)​
  • アダルト関連​
  • 出会い系、マッチングサイト等(一部当社が認めた場合を除く)​
  • 連鎖販売取引​
  • たばこ、電子タバコ​ (一部当社が認めた場合を除く)​
  • 武器全般、毒物・劇物​
  • 未承認医薬品⋅医療機器等​
  • 情報商材
  • チケット不正転売
  • その他当社が不適合と判断した業種⋅業態、商品⋅サービス

引用元:LINE広告審査ガイドライン

上記以外にも禁止事項が定められており、違反した場合には広告を配信できないだけでなく、広告アカウントの運用停止や解除される可能性も。

広告出稿まえにLINE広告審査ガイドラインをよく確認するようにしましょう。

③審査が厳しい

LINE広告は審査のハードルが高いといわれており、広告を出稿しても必ず配信されるとは限りません。

例えばFacebook広告やMicrosoft広告は審査が即日で終わるのに対して、LINE広告は審査完了までに数日かかるという特徴があります。それだけ審査を念入りにおこないガイドラインを遵守させているのです。

したがって広告配信日に指定がある場合は、早めに準備しておきましょう。

④出稿の工数が大きい

LINE広告はGoogle広告や他の広告に比べて入稿規定が厳しかったり配信設定が複雑であったりと、出稿までの工数が大きいというデメリットがあります。

ゆえに広告運用初心者には多少難しく感じるため、アウトソーシングを検討するのも良いでしょう。

ただしむやみに外注化しても、出稿された広告をチェックする人がいなくては「ただ広告を配信しただけ」になってしまいます。

広告費を無駄にしないためにも、社内のリソースを把握したうえに広告運用を誰に任せるか検討するもの良いでしょう。

⑤「非表示」機能がある

LINE広告は表示された広告から簡単に「非表示」にできる機能があります。

ユーザーが広告を「うざい」「じゃま」と思い、非表示ボタンを押してしまうと、せっかく配信した広告も表示されなくなってしまいます。

広告が非表示なっている間はPV数やクリック率低下に繋がり、効果が出にくい状態のまま配信量を増やすことになってしまう恐れがあるのです。

LINE広告から得られる効果

費用をかけて広告を配信するのであれば、できるだけ成果が出てほしいですよね。

ここでは、LINE広告を運用することで得られる効果について説明していきましょう。

BtoCに効果的

LINE広告はターゲティングの種類が豊富なので、詳細な設定をおこなうことでBtoCの中でも特にECサイトに高い効果を発揮します。

日常で使う人が多いLINEに気になる商品の広告がよく表示されたら、思わずポチっと押したくなりませんか?

LINE広告は毎日使うアプリに広告を配信するからこそ、そのままネットに誘導できるECサイトの広告に有効的なのです。

なおBtoBではLINE広告を出している企業がまだ少ないですが、多くの企業が導入を進めていると言われています。ゆえにBtoBの分野では今後の活用に期待ですね。

新規ユーザーが獲得できる

LINEは他のSNSと比べて利用率が高いので、新規ユーザー獲得に適している広告です。

SNSを利用しているユーザーの中には「LINEのみを利用している」人もいるので、他のSNS広告ではアピールできないユーザー層にも広告の配信が可能となっています。

コンバージョン率向上

LINE広告は、精度の高いターゲティングができるので、コンバージョン率向上が期待できます。

6種類の詳細なセグメントを設定できることから、より狙いたいターゲットにピンポイントで商材やサービスをアピール可能。

行動セグメントや興味関心セグメントを設定しておけば、購買意向の高いユーザーに広告を配信できるので、幅広いユーザー層に配信するよりも高いコンバージョン率が狙えます。

LINE広告にかかる費用

LINE広告は運用型広告なので、初期費用や決まった利用料金はありません。入札価格によってユーザーに配信する広告を決定する仕組みとなっています。

極端な例をあげると、1日の予算が100円でもLINE広告のサービスは利用可能。そしてLINE広告にかかる費用は4つの課金方式と2つの入札方法で決まります。

それぞれみていきましょう。

課金方式は主に4つ

LINE広告で導入されている課金方式は、主に下記の4つに分かれます。

  • クリック課金
  • インプレッション課金
  • 友だち追加
  • 動画広告の視聴回数(CPV)

クリック課金(CPC)

クリック課金はユーザーが広告をクリックやタップするなど、なにかしらのアクションを起こしたときに費用が発生する課金方式です。

広告がただ表示されるだけでは費用が発生しないので、効果が出るまで無駄な費用がかからないといったメリットがあります。またアクションに繋がりやすいユーザーに絞って広告を配信することで、成果を実感しながら広告運用が可能です。

ただしクリック課金方式はオークションでクリック単価が決まるので、人気キーワードやビックキーワードでは単価が高額になってしまうことも。アクションがあるまで費用は発生しないとはいえ、キーワードによってはおのずと広告費用が高額になるので注意が必要です。

インプレッション課金(CPM)

インプレッション課金とは、広告が1000回表示されるごとに費用が発生する課金方式です。

特徴は、インプレッション数が最大になるように広告が配信されるのでより多くのユーザーの目に留まりやすいこと。また一定料金で広告運用ができるので予算管理が容易という点が挙げられます。

一方でクリック率が低くて一定額のコストがかかる、費用対効果がわかりにくいといったデメリットも。

CMPはブランドの認知度向上や商品・サービスへのアプローチなど、認知度拡大を目的とした広告配信のときにおすすめです。

友だち追加で課金(CPF)

LINE広告では、クリック課金方式のほかに「友だち追加された時点で費用が発生する」成果報酬型の課金方式があります。

「友だち追加されたらどんなメリットがあるの?」と疑問に思う人もいると思いますが、友だちを増やすことで次のようなメリットがあるのです。

  • メルマガよりもコンバージョン率が高くなる
  • LINEクーポンの利用率が高い
  • LINEでの告知は実店舗への集客に繋がる

友だちに追加されない限りは費用が発生しないので、上記のような内容が目的の場合は「友だち追加で課金」を検討してみてはいかがでしょうか。

動画広告の視聴回数(CPV)

CPVは配信した動画広告の視聴数が増えると、金額が加算されていく課金方式です。

ただし動画が視聴されたからといってすべて課金されるわけではなく、視聴回数にカウントされるタイミングがあります。基準はメディアによって異なりますが、広告に興味がないユーザーであればすぐに次の画面や動画に切り替えてしまうので、比較的むだの少ない広告配信が可能です。

LINE広告の入札方法は2つ

入札方法は目的に応じて下記の2種類から選択できます。

  • 自動入札
  • 手動入札

自動入札とは機械学習によってあらかじめ設定した入札の単価や予算内で、効果の高い広告配信ができるように入札額が自動調整されるシステムです。

LINE広告では自動入札を推奨。広告グループ単位で設定ができます。LINE広告の自動入札については「LINE広告 自動入札の仕組みとは?メリットや導入方法を徹底解説!」の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてくださいね。

手動入札は配信の効果に合わせて、手動で入札額を設定する方法です。CPCやCMP単位で入札単価を設定して、その単価でオークションが行われて単価が決まるのが大きな特徴。

広告効果を確認しながら手動で調整できるといったメリットがある一方で、工数が大きかったり調整をする担当者に知識が必要だったりと、マイナス面もあります。

入札方法はキャンペーン毎に入札方法が異なるので、 入札方法と入札価格についてマニュアルをご覧ください。

LINE広告の予算設定

広告配信にどのくらいの金額を使うか、自由に予算として設定できます。しかし予算が高すぎると宣伝広告費に莫大な投資が必要。一方で低すぎると広告自体が表示されずに成果に繋がりません。

ゆえに入札方法と目的に合わせて最適な予算設定をおこないましょう

LINE広告の予算設定は大きくわけて下記の2つ。

  • キャンペーン全体の上限予算
  • 日予算

キャンペーン全体の上限予算は、1ヶ月ごとの月単位で設定するか掲載期間の全期間で設定するか自由に選べます。

管理画面のシステム上、上限予算を超えて表示されるケースがありますが、請求時に設定した金額に調整されるので、最初に設定した予算をオーバーすることはありません。また掲載期間を過ぎてから課金が発生することもありますが、一度課金されたあとにマイナス調整が入るのでご安心ください。

日予算は「キャンペーン予算の最適化」と「広告グループごとに手動で設定する方法」があります。

キャンペーン最適化は、広告グループごとに日予算を手動で設定する必要がなく、配信の成果に応じて自動で予算配分が最適化。ゆえに日予算を設定する手間が省けるというメリットがあります。

手動で設定する場合は、1日ごとの目安の予算を1円単位で設定が可能。ただし日予算の下弦額はキャンペーン目的と広告グループの設定によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

さらに日予算に上限予算はないので、自分で見込んでいた広告費を超過してしまうこともあるので、ご注意ください。

広告費を予算内に収めるには、キャンペーン全体の上限予算を設定したうえで、日予算を決めましょう。たとえ日予算がオーバーしても、上限を定めているので広告費の予算を超えることはありません。

広告を表示するには一定額の予算が必要

LINE広告では入札価格によって広告が表示されるか決まるので、ある程度の予算は見込んだほうがよいでしょう。また広告を配信する目的や商材、業種によって異なりますが、最適化した広告を配信してもすぐに結果がでるとは限りません。

ABテストを繰り返したり、広告内容の見直しやキーワードを検討しなおしたりと、広告配信から成果がでるまでに時間がかかります。ゆえに予算を削りすぎると、成果が出る前に予算オーバーになりかねません。

したがって、ある程度広告の成果がでるまでは時間と予算投資が必要だということを念頭において、広告運用をしましょう。

LINE広告の利用料金支払い方法

LINE広告の利用料金はクレジットでの支払いに対応しています。

  • 【利用可能なクレジットカード】
  • VISA
  • Mastercard
  • アメリカン・エキスプレス
  • JCB
  • ダイナースクラブ

クレジットカードを設定しておくだけで、請求書や振込での面倒な支払い処理が不要です。

クレジットカードの登録は管理画面の「LINE Ad Manager」より設定が可能です。

引用元:【公式】LINE広告の特長とは?配信面や費用、導入事例を総まとめ

LINE広告の配信面

LINE広告は次の10箇所で配信が可能です。それぞれの特徴や詳細は以下のとおり。

配信面 概要
トークリスト(Smart Channe) LINEの中で最もユーザーが利用するトーク画面上部に広告を表示。大規模なプロモーションに効果が高い
LINE NEWS LINEアプリ内のニュースタブの上部や記事一覧のページ、アカウントメディアの記事一覧ページに広告が表示
LINE VOOM(旧タイムライン) 動画や写真を投稿してコミュニケーションをおこなえるサービス画面に広告を表示。公式アカウントのブロックの有無に関係なく広告を配信できる
LINEマンガ スマホ向けのマンガサービスで若年層を中心に人気
LINE BLOG 芸能人や公式ブロガーが情報発信やコミュニケーションツールとして活用しているサービス
ウォレット LINE PayやLINE証券など資産情報やクーポンを管理できるサービス
LINEショッピング 約1億点の商品をアプリ上から検索できるサービスに広告配信ができる
LINEチラシ LINE上で見られるデジタルチラシサービス。実店舗での買い物頻度が高いユーザーにアプローチが可能
LINE広告ネットワーク LINE広告を通じて、約1万を超えるさまざまなアプリに広告を配信できる。多種多様なターゲティングが可能
LINEポイントクラブ 指定条件をクリアするとポイントがもらえるサービスページで広告の配信が可能

それぞれのサービスでユーザー層が異なるので、いろいろな形や種類で多種多様にターゲティングできるのがLINE広告の魅力です。

LINE広告目的別キャンペーン

LINEで設定できる主な目的は以下のとおりです。

目的 概要
ウェブサイトへのアクセス ウェブサイトへのアクセスを増やすことが目的
購買意向の高い見込み客を集客して商品やブランドの認知度を高めたいときに選択して欲しいキャンペーン
ウェブサイトコンバージョン ウェブサイト内でコンバージョン率アップが目的
資料請求やサービスの申し込みなど、ユーザーにアクションを起こしてほしいときにおすすめのキャンペーン
アプリインストール アプリのインストール数を増やすのが目的
インストール数を最大化するための自動入札機能があるので、効率よくインストール数アップに期待
アプリのエンゲージメント アプリの起動回数を増やすのが目的
すでにアプリをインストールしているけど、休眠期間だったり起動回数が低いユーザーに、再度起動してもらいたいときにおすすめ
動画の再生 動画の再生数を増やすのが目的
動画の視聴回数の最大化させるための自動入札機能で効率よく再生回数アップが図れる
友だち追加 LINE公式アカウントの友だち追加が目的
友だちを増やすことで、興味関心をもったユーザーにトークからのアプローチができる
商品フィードから販売 ユーザーの行動セグメントより興味のある商品やサービスを広告配信して認知度向上や購買意欲を促進する

下記の記事では、より詳しくキャンペーンについて解説しています。合わせてチェックしてみてくださいね。

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LINE広告のターゲティングの種類

LINE広告のターゲティングの種類は大きくわけて「オーディエンスセグメント配信」と「オーディエンス配信」の2つがあります。

それぞれについてみていくと共に、その他の目的に応じた配信機能についても知識を深めていきましょう。

オーディエンスセグメント配信

オーディエンスセグメントとは、LINEユーザーの行動履歴(個人情報、トーク内容は除く)をもとに分析された情報を活用して、ターゲットに有効的な広告を配信できます。

LINE広告で指定できるセグメントと対象のユーザーを掛け合わせて配信が可能。詳細な設定をすることでアクションを起こしやすそうなユーザーに焦点を当てて、費用対効果の高い配信ができるのです。

オーディエンス配信

オーディエンス配信とは、オーディエンスのデータを活用してそのユーザーに最適な広告を配信する仕組みです。

たとえば過去にECサイトで商品を購入したユーザーに、再び購入を促す広告を配信するリターゲティングも実施できます。また商品購入以外も資料申し込みや問い合わせなどのアクションもデータ設定が可能です。

リピーターだけでなく、一度購入や問い合わせしたユーザーを除外したターゲティングの方法もあります。

その他の配信機能

上記の2つのターゲティング方法以外にも、類似配信が可能。設定したオーディエンスに類似したユーザーを見つけ出して広告を配信することで、新規顧客の獲得に繋がります。

類似配信では配信するユーザーを自動で設定してくれる「自動」か類似濃度を1%〜15%まで選べる「手動」を選択できます。

手動を選んで濃度を低くすると、類似度が高いユーザーに広告が配信されます。反対に濃度を高くするとターゲットが幅広くなりますが類似度は低くなってしまうので、目的に合わせて類似濃度を調整するようにしましょう。

高精度なターゲティングならクロスターゲティング

LINE広告のクロスターゲティングとは、LINEの各サービスから得たオーディエンスデータをLINE広告の配信に活用できる機能です。

従来は各プロダクトごとにターゲティングをする必要がありましたが、クロスターゲティングの導入により、ユーザーが実際に起こしたアクションのデータを基に各プロダクトを横断してターゲティングを設定します。

実際の行動を参考にしているので、より高い効果を期待できるだけでなくユーザーにとっても「ためになる」広告が配信できるのです。

LINE広告 クロスターゲティングって?設定方法から高度なターゲティング機能の仕組みを解説!の記事では、より知識を深めたいかたに向けて詳しく説明しているので、合わせてご覧くださいね。

LINE広告のフォーマット

LINE広告におけるクリエイティブの種類は以下のとおり。

card

  • 静止画(1200 x 628px)と動画(画面比率16:9)のフォーマット
  • ほぼすべての配信面に対応

 

画像引用元:【LINE広告】クリエイティブの制作│配信面やサイズについて|LINE for Business

Square

  • 静止画(1080 x 1080px)と動画(画面比率1:1)のフォーマット
  • ほぼすべての配信面に対応

画像引用元:【LINE広告】クリエイティブの制作│配信面やサイズについて|LINE for Business

Vertical

  • 動画専用(画面比率9:16)のフォーマット
  • LINE VOOMにのみ対応

画像引用元:【LINE広告】クリエイティブの制作│配信面やサイズについて|LINE for Business

カルーセル

  • 1つの広告枠にスライド式で画像を最大10点掲載可能なフォーマット
  • LINE NEWS、LINE VOOM(旧タイムライン)、LINE BLOG LINEポイントクラブに対応

画像引用元:【LINE広告】クリエイティブの制作│配信面やサイズについて|LINE for Business

カルーセル広告についてはLINE広告 「カルーセル広告」って?設定方法やメリット•デメリットから活用事例までを解説!の記事でさらに詳しく解説しています!

Small Image

  • 画像とテキストで構成されるシンプルなフォーマット
  • トークリストに配信可能

画像引用元:【LINE広告】クリエイティブの制作│配信面やサイズについて|LINE for Business

LINE広告おすすめの機能

LINE広告には、LINE上の友だちの行動が計測できる機能「LINE Tag」やLINE Tagで得た情報とLINEアカウントに登録している情報とをマッチングさせ広告配信に活用できる機能など、おすすめの機能が多数あります。

下記の記事ではそれぞれについてさらに詳しく解説していますので、活用してLINE広告をさらに有効活用しましょう。

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LINE広告で成果を出すには?

広告はただ広告を配信しても必ずしも成果が上がるとは限りません。ここではLINE広告で成果をあげるためにポイントをご紹介していきます。

自動入札を活用する

LINE広告では、機械学習を活用して入札を最適化できる「自動入札」の設定ができます。自動入札を活用すれば、1つのキーワードに対して手動で入札単価を指定する手間も省け、さらに予算に応じて費用の最適化をしてくれるので予算管理が楽になるというメリットがあります。

ゆえに空いた時間で他の戦略のために時間を使えたり、目標に応じて効率的に広告を配信できるようになります。

友だち追加で質の高い顧客を獲得

LINEの友だち追加課金方式を活用すれば、低い広告費用でコンバージョンに繋がりやすい見込み顧客を獲得できます。

友だち追加の最低入札単価は、手動で50円、自動入札では75円と比較的安価です。相場は200円程度なので、100人の友だちを獲得するのに20,000円の広告費で見込み顧客を得られます。

広告をクリックするだけでなく友だち追加までしてくれるユーザーは、商品の購入やサービスの利用をすでに検討しているケースが多いので、成果へと繋がりやすい質の高い顧客といえるのです。

LINE広告ネットワークを利用

LINE広告ネットワークは、LINEと連携しているサイトやアプリ以外にもターゲティング機能を利用して他メディアでも広告を配信できます。

ゆえにLINE利用者9400万人以外の、他メディア利用者に向けてもアピールできるLINE広告は、より幅広いターゲット層にブランディングできるのです。

目的に応じたフォーマットを選ぶ

LINE広告は5つのフォーマットから目的に合わせてクリエイティブを作成できます。訴求したいターゲットによって伝えたい内容が少ない場合は静止画、膨大な量の情報があるときは動画と使い分けるのが重要。

またフォーマットによって配信できるメディアやアプリ、バナーサイズが異なります。小さなバナーサイズにびっしりとテキストを載せても、広告をみたユーザーには魅力が伝わりにくいことも。

したがってアピールしたい商品やサービスによって最適なものを選んで、商材の魅力が最大限発揮されるようなフォーマットを選択するのが良いでしょう。

ABテストを実施する

ABテストを実施してそれぞれの成果を比べることで、より高い成果を得られる広告のパターンを見つけ出すことができます。

ABテストは広告はランディングページ、サイトを改善する手法として使われます。「何を改善したいのか」など目的を明確にして、さらに手当たり次第にテストするのではなくユーザー目線で改善するのが重要。

広告のさまざまな個所を変更するのではなく、特定の箇所だけを変えて2パターンを一定期間内に配信。その結果、成果があがったほうを採用する、といった工程を繰り返していき、コンバージョンに繋げていきましょう。

LINE広告配信までの流れ

LINE広告の特徴について理解したら、いよいよ実際の広告配信までの流れについてみていきましょう。

大まかな流れは以下のとおり。

  1. LINEビジネスIDの発行
  2. 広告アカウントの開設
  3. 広告配信の設定
  4. 審査
  5. 広告配信開始

LINEビジネスIDの発行

LINE広告を利用するには、事前に「LINEビジネスID」を取得しておく必要があります。LINEビジネスIDとは、LINEが提供しているビジネス向けのサービスで取得したIDとパスワードを使って利用できるシステムです。

作成手順は以下のとおり。

  1. LINE Business IDにアクセスして「アカウント作成」をクリック
  2. 登録するメールアドレスを入力して「登録用のリンクを送信」をクリック
  3. 入力したメールアドレスに届いたメールを確認して、本文に記載されている「登録画面に進む」をクリック
  4. 名前とパスワードを入力して「登録」をクリック
  5. 「登録が完了しました」と表示されたら「サービスに移動」をクリック
  6. 「利用規約」と「プライバシーポリシー」を確認して「同意して次へ」をクリック

引用元:LINE広告(LINE Ads) LINEビジネスIDの作成マニュアル|LINE for Business

登録したアドレスとパスワードはLINE広告の管理画面にログインするのに必要なのでメモして忘れないようにしましょう。
また一度削除してしまったLINEビジネスIDは復元できないので、ご注意ください。

広告アカウントの開設

広告アカウントを作成するために、まずはLINEビジネスIDにログインして広告アカウント作成画面に移動します。

ログインしたら「左上の広告アカウント」から新規アカウントを作成。次のページへ下記の入力を求められます。

【請求先情報】

【広告主情報】

【商材情報】

【基本情報】

引用元:LINE広告(LINE Ads) LINEビジネスIDの作成マニュアル|LINE for Business

すべて入力すると完了ですが、広告アカウントの審査には数日時間がかかる場合があります。

広告配信の設定

広告アカウントの開設ができたら配信するための広告を作成していきます。

  1. 「広告マネージャー」のページから「キャンペーンの目的」を選択して目的を設定
  2. 「基本情報」「掲載期間」「任意設定」を設定
  3. 「保存して広告グループ作成へ」をクリックして必要事項を設定
  4. フォーマットを選択
    引用元:LINE広告(LINE Ads) LINEビジネスIDの作成マニュアル|LINE for Business

3では以下の項目を設定できます。

  • 基本情報
  • ターゲット設定
  • 広告フォーマット
  • 広告の配信
  • 最適化と入札
  • 予算設定

LINE広告では5つのフォーマットが用意されているので、目的や商材、サービスにあったものを選びましょう。

審査

作成した広告を入稿すると審査が開始。LINE広告は他のSNS広告よりも厳しいと言われており、さらに審査完了までの日数も10日前後かかります。

さらに審査基準も厳しいので、審査をクリアできなければ修正が必要であったり、プライバシーポリシーに違反していればアカウント自体が使えなくなったりする場合も。

審査をクリアして広告配信開始日に合わせるためにもLINE広告審査ガイドライン|LINE for Businessを事前に確認しておきましょう。

広告配信開始

以下の点を満たしている場合、審査が無事に完了するとすぐに広告の配信が開始されます。

  • 「キャンペーン」で設定された配信開始日時になっている
  • 「キャンペーン」「広告グループ」「広告」のステータスが「有効」に設定されている
  • LINE公式アカウントの承認が完了している

引用元:よくあるご質問 | LINE for Business

スムーズに配信できるように、上記のポイントもチェックしておきましょう。

LINE広告の審査基本ルール

広告を出稿したあとに必ず審査があり、審査に通らなくては広告は配信されません。以下では、LINE広告の審査について基本ルールを確認していきましょう。

LINE広告の審査

LINE広告は審査完了まで約10日ほどかかります。ゆえに広告配信の日程が決まっている場合は、余裕をもって出稿する必要があります。

LINE広告では下記の3つが審査対象。

  • 広告アカウント
  • 広告
  • クリエイティブ

広告とはランディングページ、クリエイティブは広告に表示される画像や動画のことです。

審査状況は「広告マネージャー」の共有ライブラリ「メディア>審査ステータス」から確認可能。審査ステータスが「利用可能」になっているものは配信できる状態です。

くわしくはこちらを参考にしてみてくださいね。

LINE広告のプライバシーポリシー

LINE広告公式サイトでは、下記のようにガイドラインを設けて審査の基準として重要視しています。

LINE広告は、子どもから大人まで幅広い年齢層のユーザーに対して広告配信を行うプラットフォームです。

そのため、当社は本サービスで配信される広告(当社が提携する第三者の広告枠で配信される広告も含みます)について「情報の受け手(ユーザー)がどう思うか」「ユーザーが必要とする情報を適切な形で提供しているか」「ユーザーが不快に感じることはないか」「すべてのユーザーが安心・安全にサービスを利用できているか」という点を非常に重視しております。

引用元:LINE広告審査ガイドライン|LINE for Business

LINE広告は広告健全化に力を入れているので、他のSNS広告よりも掲載不可の商材や業界のものが多数あります。また通常即日や数日で完了する審査も、LINE広告は10日かかるほど、厳しいと言われています。

そのため審査をスムーズに通るためには、プライバシーポリシーをきちんと把握しておく必要があるでしょう。

審査に落ちた場合の対処法

LINE広告の審査に落ちた場合は、否認理由について修正が必要です。

広告アカウントが審査に落ちた理由が、商材や広告主、公式アカウント関連であれば、該当箇所を修正すると再審査されます。しかし理由が「掲載不可」の場合は再審査ができず、そのアカウント自体で広告配信ができませんので、ガイドラインを確認して新たに広告アカウントを作成しましょう。

広告やクリエイティブで審査に落ちた場合は、プライバシーポリシーに抵触した箇所を修正して再入稿が必要です。

ただし一度入稿した後から編集できないので、抵触した箇所を直して再度新規作成をします。なおランディングページは例外で、ランディングページが審査落ちしたときはそのページのみ再審査ができるので、広告自体の再入稿は不要です。

審査に落ちてしまうと、修正する手間やアカウントを作成しなおす必要があります。広告配信期限が決まっている場合は配信開始日に間に合わない可能性があるので、事前にガイドラインをしっかりと確認しておきましょう。

LINE広告で幅広い層にリーチしよう

今やスマホユーザーのほとんどが利用しているLINEに広告を配信できるLINE広告は、月間ユーザー9,400万に向けて広告を配信できます。

審査が他のSNS広告よりも厳しいといったデメリットがありますが、詳細なセグメントの設定、課金方式によって初期投資が不要で少額から運用が可能というメリットもあります。

公式アカウントに登録されている「友だち」の行動履歴によって、最適な広告を配信できる機能やLINEの各サービスから得たオーディエンスデータをLINE広告の配信に活用できる機能など、便利な機能も満載。

新規顧客獲得や幅広い層にリーチしたいときは、LINE広告の配信を検討してみてはいかがでしょうか。



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