今までの拡張テキスト広告では広告文を設定しABテストを実施する手法でしたが、レスポンシブ検索広告(RSA)はより豊富なテキストを使ってユーザーに関連性の高いメッセージを表示する広告を作成できる便利な出稿方法になります!
拡張テキスト広告では限られた広告テキストの文字数をやりくりし、試したい広告のパターンが多ければ多いほど時間や手間も掛かり悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
また、レスポンシブ検索広告(RSA)を設定したはいいものの成果が悪く、止めてしまったという人もいるのではないでしょうか。
レスポンシブ検索広告は拡張テキスト広告と仕様が大きく違うので、拡張テキスト広告と同じテキストを入れただけでは強みを活かせない可能性が高いです。
今回はそんな悩みを解決してくれるレスポンシブ検索広告(RSA)について徹底解説していこうと思います。
Contents
- 1 Google レスポンシブ検索広告(RSA)とは
- 2 動的検索広告(DSA)とレスポンシブ検索広告(RSA)の違い
- 3 拡張テキスト広告とレスポンシブ検索広告(RSA)の違い
- 4 Google レスポンシブ検索広告(RSA)のメリット/デメリット【旧来のテキスト広告との比較】
- 5 Google レスポンシブ検索広告(RSA)のコツ
- 6 Google レスポンシブ検索広告(RSA)の入稿規定
- 7 Googleレスポンシブ検索広告(RSA)で使える記号一覧
- 8 Google レスポンシブ検索広告(RSA)のGoogle広告での 設定方法
- 9 Google レスポンシブ検索広告(RSA)のGoogle広告エディタで設定方法
- 10 Google レスポンシブ検索広告(RSA)まとめ
Google レスポンシブ検索広告(RSA)とは
複数パターンの広告見出し・説明文を、機械学習を利用して組み合わせ、ユーザーに関連性の高い訴求を自動で行ってくれる広告パターンのことです。
試したい組み合わせが多岐に渡り、人力で行うことが現実的でない場合に、重宝しそうなオプションです。
動的検索広告(DSA)とレスポンシブ検索広告(RSA)の違い
動的検索広告(DSA)とは、広告主のWebサイトの情報をもとにし、関連キーワードを検索しているユーザーに向けて広告を自動設定するGoogle広告の機能です。キーワードでなくLPとなるURLを指定することで、Google 広告のシステムがページに関連する検索語句を自動的に選んで広告配信をするのが特徴です。
広告主が設定するのは「入札単価」「LP」「広告の説明文」の3点、その他の設定はGoogleが自動で設定してくれます。
一方、レスポンシブ検索広告(RSA)は「広告見出し」「説明分」「表示URL」を設定することで自動で効果的な組み合わせを設定してくれます。
拡張テキスト広告とレスポンシブ検索広告(RSA)の違い
レスポンシブ検索広告(RSA)とは、Google の検索広告で配信できる広告タイプの1つで、RSA(Responsive Search Ads)とも呼ばれます。もう1つの広告タイプの「拡張テキスト広告」との違いは以下の通りです。
- 見出しを15個、説明文を4個登録できる
- 登録された見出し・説明文の中から、表示されるものが都度自動で組み合わされて配信される
- 広告の有効性を確認できる機能がある
Google レスポンシブ検索広告(RSA)のメリット/デメリット【旧来のテキスト広告との比較】
Google レスポンシブ検索広告(RSA)のメリット
デバイスの幅などに合わせて広告文を作成してくれる
デバイスの幅によっては、旧来のテキスト広告では過不足ある場合、自動的に調整して出稿してくれます。それによって、広告露出の機会損失を最小限に抑えることができます。
自動で関連性の高い広告の組み合わせをローテーションしてくれる
組み合わせによってローテーションしたい場合、複数の組み合わせを全て作成する必要なしに、1つの広告文で設定することができます。
Google レスポンシブ検索広告(RSA)のデメリット【旧来のテキスト広告との比較】
どの組み合わせで成果が良かったのか、の観測ができない
筆者的に最も残念なポイントで、組み合わせの成果の観測ができません。シンプルにローテーションだけしたい際に活用することがおすすめです。
意味不明な組み合わせ/順番が出されてしまう可能性がある
広告の見出し・説明文の組み合わせによっては、日本語として違和感のある広告文が生成されてしまうケースがあります。
Google レスポンシブ検索広告(RSA)のコツ
1. 見出し・説明文は順不同でも意味の通じる組み合わせを設定する
どの組み合わせが成果がよく、順不同で最適化されるので、順序が異なる組み合わせでも意味の通じる広告設定を心がけましょう。
2. 同一広告グループ内に拡張テキスト広告を2つは入れる
レスポンシブ検索広告(RSA)単体のみの入稿ではなく、拡張テキスト広告を同一広告グループ内に最低でも2つ同時に入稿することを、Googleが推奨しています。
3. 広告グループ内にレスポンシブ検索広告(RSA)は1つにとどめる
こちらもGoogleの推奨です。複数のレスポンシブ検索広告(RSA)を同一広告グループ内に入れてしまうと、最適化遅延の原因になります。
4.ピンの設定は控えめにする
広告見出しと説明文を最大数設定した時に広告見出しを1件固定すると、組み合わせのパターンは大幅に少なくなってしまいます。
レスポンシブ検索広告(RSA)のメリットを活用するためには、ピンの設定は控えめにするようにしてください。
5.広告作成時は「広告の有効性」を確認
レスポンシブ検索広告作成画面では、「広告の有効性」という項目が表示され、「優良」「良」「平均的」「低い」「未完了」の5段階で評価されます。
必ずしも「優良」を目指す必要はありませんが、最低限「平均的」以上になっていることを確認しながら作成しましょう。
6.アセット作成時はユーザーの分析、セグメント分けで顧客ニーズを細分化
レスポンシブ検索広告(RSA)の特性である「各属性のユーザーのニーズに一番マッチした広告文を勝手に選んでくれる点」を活かす広告文を考えるためには、自分の商材の顧客となるユーザーのセグメント分けが重要です。
アセット作成する前に下記の3つの手順で追加する広告文等を考えてみてください。
1.全体像を理解してセグメント分けする
まずユーザーの全体像を把握します。獲得が可能か不可能かにかかわらず、自分の商材の対象となる全ユーザーを考えセグメント分けをします。
2.ターゲットの決定
セグメント分けができたら、その中で今回のレスポンジブ検索広告のターゲットにするセグメント、ターゲットにしないセグメントを分類します。獲得効率が悪そうなセグメントや、獲得してもその後の成果・成約につながらなそうなセグメントをターゲットから外していきます。
※ユーザー母数が少なくなりすぎないように注意してください。
3.各ターゲットのニーズに応えるテキストを広告文に追加
各ターゲットのニーズ(不安・不満)を想定し、広告文の訴求ポイントを考えます。
そのニーズを満たす、不安を取り除く、不満を解消できるメッセージを考えていきます。
これらを踏まえ今回のレスポンシブ検索広告(RSA)の広告文に必要な訴求ポイントを入れた見出し・説明文を作成し、登録することでレスポンシブ検索広告(RSA)を最大限に活かすことが可能です。
Google レスポンシブ検索広告(RSA)の入稿規定
種類 | アセット数 | 文字数(半角) |
広告見出し | 3~15 | 30文字以内 |
説明分 | 2~4 | 90文字以内 |
表示URL | 0~2 | 15文字以内 |
参考:レスポンシブ検索広告について-Google 広告 ヘルプ
Googleレスポンシブ検索広告(RSA)で使える記号一覧
記号 | 使用可否 | 備考 |
漢字、ひらがな、カタカナ | ○ | 半角カタカナは不可。 |
英数字 | ○ | ①②、ⅠⅡ、ⅰⅱ などは使用不可。 |
、 。 , . などの句読点、カンマ、ピリオド | ○ | 連続使用など、不適切な使用は不可。 |
! などの感嘆符 | ○ | 見出しには使用不可。広告テキスト1つまで。連続使用など、不適切な使用は不可。 |
? / ? などの疑問符 | ○ | ?? などの連続使用は不可。?! や !? は同じ記号の連続ではないので、意味のある使用に限り承認可 |
” “ ダブルコーテーション ‘ ‘ シングルコーテーション | ○ | 語句や名詞を区切るために使用。※タイトルにおいて、他に語句がなく区切る必要がない場合は不承認とする。テキスト行は区切り使用であれば承認できる。 |
% パーセント & アンド記号 # シャープ、番号記号 / スラッシュ : コロン | ○ | |
( ) 括弧 - ハイフン $ ドル | ○ | |
< >[ ] 【 】「 」[ ]『 』≪ ≫《》 などの括弧 | ○ | 半角は使用不可 。 |
¥ 円マーク | ○ | 半角は使用不可 。 |
・ 中黒(中点) | ○ | 半角は使用不可 。 |
… 省略記号 〜 から ~,~ チルダ | ○ | |
® ™ 商標記号 | ○ | 半角は使用不可。商標記号としての使用のみ。 |
⇒ → ← ↑ ↓ | × | |
±×÷=≠∞ | × | |
@ | × | |
ギリシャ文字、キリル文字 | × |
Google レスポンシブ検索広告(RSA)のGoogle広告での 設定方法
まずGoogle広告を開きます、
ホーム画面にある赤枠の「広告と広告表示オプション」を選択します。すると下記の画像の画面に移動します。
青の+ボタンをクリックすると「レスポンシブ検索広告 」が表示されますのでこちらもクリックしてください。
次にキャンペーンと広告グループを選択する画面に移動します。今回レスポンシブ検索広告(RSA)を設定するものを選択してください。
詳細画面に移動したらレスポンジブ検索広告の作成のため下記を設定してください。
- 最終ページURL:広告をクリックすると表示されるページのURLを入力してください。
- 表示URL(任意):広告をクリックしたときに表示されるページについて、ユーザーが明確に把握できるようにするためのものです。任意で入力してください。
- 見出し:広告見出しはプレビューのように広告の上部に表示されます。
- 説明文:広告の簡単な説明文を入力してください
「保存して広告表示オプションを作成」をクリックし完了です。
Google レスポンシブ検索広告(RSA)のGoogle広告エディタで設定方法
Google広告エディタを開いてください。
左側にある「管理」のタブリストで [広告]、[レスポンシブ検索広告] の順にクリックします。
[レスポンシブ検索広告] をクリックすると上部に[レスポンシブ検索広告を追加]が現れます。 そちらをクリックしてください。
すると下記の画像のページに移ります。
新しいレスポンシブ検索広告を表示する広告グループを決めたら①の様にチェックボックスにチェックを入れます。
②の「OK」をクリックするとエディタに追加されます。
追加されたレスポンシブ検索広告をクリックすると「編集パネル」が赤枠のように出現します。
下記の事項を入力してください。
- 広告見出し:広告に表示される見出しを3つ以上任意で入力してください。
- 説明文:見出しの付近に記載されます、簡単な説明を書くのも良いでしょう。
- 最終ページURL:広告をクリックした際に入力したURLのページに移動するようになります。
その他は任意で入力していただくと広告の精度が上がります。
既存のレスポンシブ検索広告(RSA)を編集するには、タブリスト[広告]の[レスポンシブ検索広告]のある 該当する広告を選択し、編集パネルで内容を編集します。
Google レスポンシブ検索広告(RSA)まとめ
あくまで筆者の考えですが、デバイス幅による広告露出の機会損失を防ぐための位置付けで活用しており、A/Bテストを楽に行う、という観点では使用しません。
「このフレーズの反応をガッツリ計測したい」という場合には、拡張テキスト広告でA/Bテストをしましょう。自動的に広告のローテーションをし最適化する魔法のツールではありません。
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