
広告作成に取り組み始めてから自社にTwitter広告が合わなかったり、出稿費用が高額だったりするより、事前にどのような広告か知っておきたいですよね。
広告を出稿するにあたって、自社の商材に合ったアプローチ方法やターゲティング方法であるか、課金体系の仕組みはどのようになっているのかを知ることは非常に重要です。
この記事では、Twitter広告における特徴や課金体系だけでなく、成果を出すコツまで網羅して解説します。Twitter広告を出稿するか迷っている方は、ぜひご覧ください。
Twitter広告とは
Twitter広告とは名前のとおり、Twitter上に掲載する広告のことをいいます。さまざまなフォーマットがあり、Twitter広告は以下のような場所へ配信が可能です。
- タイムライン
- 検索結果ページ
- トレンドテイクオーバーの検索結果
- アカウントのプロフィール画面
- 公式クライアント
多くのSNS広告があるなかで、Twitter広告はターゲティングの自由度や、拡散性に優れています。またTwitter広告はテキスト以外に画像や動画など、視覚に訴えた広告を配信できるため、ターゲットの目に留まりやすいメリットがあります。
Twitter広告の特徴
Twitter広告の大きな特徴は、以下の2つです。
- 若年層へのアプローチができる
- 2次拡散により広告費用を抑えられる
順番に解説します。
若年層へのアプローチができる
Twitter広告は、若い世代へアプローチをしやすい広告です。今や若年層の多くがTwitterを含む、さまざまなSNSを利用しています。
総務省の調べでは、2022年にTwitterには全世界で、4億3600万人のアクティブユーザーがいることがわかっています。またTwitter Japanは、日本国内における月間利用者数が、4500万人を超えたことを2017年に発表しました。
Twitterの令和3年度における、日本国内の年代別利用率は、以下の表のとおりです。
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 男性 | 女性 | |
利用率(%) | 67.4 | 78.6 | 57.9 | 44.8 | 34.3 | 14.1 | 46.5 | 45.9 |
引用:総務省「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
表を見るとわかるとおり、日本のアクティブユーザーは10~40代の若い世代が多く、男女差はほとんどありません。トレンドに敏感な若年層のユーザーが、匿名で140文字の短文でつぶやける手軽さは、Twitterが人気の理由のひとつといえるでしょう。
利用者の大半が若年層なため、Twitter広告を活用すれば多くの若い世代へ、アプローチが可能です。
2次拡散により広告費用を抑えられる
Twitter広告は2次拡散が起これば、広告費用を抑えながら多くの方に見てもらえます。
Twitter広告の費用は、広告を閲覧したユーザーからのアクションによって、かかるシステムです。リツイートによる2次拡散によって多くの人々へ広告を届けられますが、アクションが起きても課金の対象にはならないため、広告費用がかかりません。
そのためTwitter広告は、不特定多数に広告の情報を拡散しながら、費用の節約が可能です。
ニッチな趣味嗜好を持つユーザーへターゲティングが可能
いわゆる「オタク的趣味アカウント」としてTwitterを利用しているユーザーの勢いは、他のSNSと比較しても群を抜いていると筆者は確信しています。顔出しせず趣味だけで繋がれて、コミュニケーションツールとして利用しているユーザーはかなり多いです。
Twitter広告に向く商材
Twitter広告はターゲットが若年性である商材や、季節性・話題性に富んだ商材に向いています。順番に見ていきましょう。
ターゲットが若年層である商材
Twitterは若年層が利用する割合が多いので、配信された広告を目にする頻度が多い、若い世代をターゲットにした商材が向いています。自社商品が10~40代くらいの若年層向けのものであれば、Twitter広告の活用を視野に入れてみましょう。
季節性や話題性がある商材
Twitter広告は2次拡散が大きな特徴です。そのため季節性や話題性のある商材は、あらゆるユーザーへ広まりやすいためTwitter広告に向いています。
たとえプロモーションする商品に季節性や話題性がなくても、キャンペーンをおこない拡散を狙う方法があります。普段検索しないようなキーワードでも、自分のフォロワーのリツイートから広告を偶然目にする可能性があるため、多くのユーザーへ商材の魅力を伝えられるでしょう。
ニッチだが強烈なファンのいる商材
前述の通り、趣味系のアカウントを所持してるユーザーがかなり多いSNSがTwitterです。〜垢(格闘技垢)など、ニッチで強烈なファンのいる商材を取り扱っている場合、出稿の検討をしてみてもいいかもしれません。
Twitter広告の種類
2021年4月14日にTwitter広告は「広告サービスの簡素化と明確化」を目的に、リブランディングがおこなわれ、以下の5つのカテゴリーに分けられました。
- プロモ広告
- フォロワー獲得広告
- Twitterテイクオーバー
- Twitterライブ
- Twitter Amplify
以下の図に、Twitter広告の分類がわかりやすくまとめられています。
引用:Twitter「Twitter広告プロダクトのリブランディングのお知らせ」
また、広告プロダクトの旧名称と新名称を以下の表にまとめましたので、参考にしてください。
旧名称 | 新名称 |
プロモビデオ | 動画広告 |
イメージウェブサイトカード | 画像広告(ウェブサイト) |
ビデオウェブサイトカード | 動画広告(ウェブサイト) |
イメージアプリカード | 画像広告(アプリ) |
ビデオアプリカード | 動画広告(アプリ) |
カンバセーショナルカード | カンバセーションボタン |
プロモアカウント | フォロワー獲得広告 |
プロモトレンド | トレンドテイクオーバー |
プロモトレンドスポットライト | トレンドテイクオーバープラス |
ファーストビュー | タイムラインテイクオーバー |
プロモライブビデオ | Twitterライブ |
ここからは、新カテゴリーをもとに解説します。
プロモ広告
プロモ広告はさまざまな層のユーザーへに対する働きかけや、現在つながりのあるフォロワーとの、エンゲージメントを高める目的で出稿する広告です。
プロモ広告は、以下の形式を利用した広告の配信が可能です。
- 画像
- 動画
- テキスト
「一般的なツイートと広告はどのように見分けがつくのかわからない」と、感じる方は多いでしょう。
「プロモーション」というラベルがプロモ広告には表記されるので、広告主が有料で掲載していると、一目でわかる仕組みになっています。プロモーションラベルの表記以外は「リツイート」「いいね」「返信」など、Twitterにおける通常機能と同様に利用が可能です。
プロモ広告は、以下のようなさまざまな場所に掲載されます。
- Twitter検索ページの上部
- トレンドテイクオーバーの検索結果
- タイムライン
- アカウントのプロフィール
- 公式Twitterクライアント
基本的にプロモ広告は、ターゲットされたユーザーに掲載されます。しかし広告はタイムライン上に掲載されるため、ターゲティングされていないユーザーでも、ツイートを検索して閲覧が可能です。
フォロワー獲得広告
フォロワー獲得広告は現在広告主のアカウントをフォローしていない、自社商材へ関連性の高いユーザーへプロモーションして、フォロワーを増やします。
フォロワー獲得広告は、Twitter上の以下のような場所に掲載されます。
- タイムライン
- おすすめユーザー
- 検索結果
プロモ広告と同様にフォロワー獲得広告には、プロモーションラベルが表示されるため一般的なツイートではなく、広告であると区別が可能です。
自社商材に関心のあるフォロワーの数が増えれば、ツイートを見て商品やサービスのファンになってくれたり、Twitterを通じて広めてくれたりする効果が期待できるでしょう。
フォロワー獲得広告については、以下の記事で設定方法から運用まで、深く掘り下げて解説しています。
どのようにTwitterを運用するとフォロワーを増やせるのかについても、わかりやすく説明していますので、ぜひご覧ください。

Twitterテイクオーバー
Twitterテイクオーバーはタイムラインテイクオーバーと、トレンドテイクオーバー・トレンドテイクオーバープラスの、2種類の広告形式があります。
タイムラインテイクオーバーを利用すると、1日のなかでユーザーの目にする最初の広告が自社広告になるよう、タイムライン上に配信が可能です。
トレンドテイクオーバー・トレンドテイクオーバープラスは、トレンドと連動させて「話題を検索」タブに、ハッシュタグやテキストを表示します。トレンドテイクオーバープラスは、テキストだけでなく動画表示も可能なため、より商材の魅力を高めて伝えられます。
タイムラインテイクオーバーと、トレンドテイクオーバー・トレンドテイクオーバープラスは、併用が可能です。2種類の広告形式を併用すると幅広い認知度が見込めるため、新しい商品をリリースする日や、ブランドの露出を高めたい日に活用するといいでしょう。
以下の記事では、テイクオーバー広告について詳しく解説しています。
テイクオーバー広告の規定やフォーマット・利用についてお伝えしていますので、ぜひご覧ください。

Twitterライブ
Twitterライブはリアルタイムで動画配信が可能な広告形式で、製品を開発する会議の様子や発表・企業イベント・パーティなど、さまざまな場面で活用できます。
リアルタイムでユーザーと交流ができるので、Twitterライブを介して商材への反応を得られます。
Twitter Amplify
Twitter AmplifyはTwitterと提携しているコンテンツパートナーの、大手メディアやスポーツリーグ・報道機関などの動画が流れる前に、プレロールとして広告を再生させます。
たとえば多くの方がYouTubeを視聴する際に、動画の前に広告が流れる体験をしたことがあるでしょう。Twitter Amplifyも、同じようなイメージです。
Twitter Amplifyには、AmplifyプレロールとAmplifyスポンサーシップの、2種類の広告形式があります。
Amplifyプレロールは、200以上のパブリッシャーから流れる動画の前に広告配信ができ、15種類のコンテンツカテゴリーから選択が可能です。
Amplifyプレロールの仕組みは、配信したい広告と選択されたカテゴリーの中から、関連性の高い動画をTwitterが自動的にマッチングします。
自社商品と関連性の高いカテゴリーを選択すると、顕在層のユーザーへのアプローチにつながるので効果的です。
Amplifyスポンサーシップは、広告主が配信先のパブリッシャーを1社選択でき、提携して広告を配信します。
たとえば自社商品であるサッカーシューズに関する広告を、サッカーの決勝戦についてツイートするパブリッシャーを選択して、配信するとしましょう。自社商品へ興味や関心を持つ可能性が高いユーザーに向けて広告の配信ができるので、コンバージョンへつながりやすくなります。
Twitter広告のターゲティングの種類
Twitter広告のターゲティングには、以下の3つの種類があります。
- オーディエンス特性
- オーディエンスタイプ
- 既存のオーディエンス
順番に解説します。
オーディエンス特性
オーディエンス特性によるターゲティング方法は、以下のようにターゲットを絞ります。
ターゲティング項目 | ユーザー特性 |
地域 | 国・地域・都市圏・都市・郵便番号 |
言語 | 46言語から選択可能 |
端末 | ユーザーが利用する端末モデル・OS バージョン・携帯電話会社・プラットフォーム・Wi-Fiユーザー・新しいモバイル端末 |
年齢 | 13歳から50歳以上まで |
性別 | 性別の選択をしない、もしくは男性・女性のどちらかに限定 |
他の広告媒体でも、オーディエンス特性によるターゲティングは多く採用されている基本的な方法です。オーディエンス特性によるターゲティングによって、自社商材を利用しないであろう顧客を除外して、広告の配信が可能です。
オーディエンスタイプ
オーディエンスタイプを活用したターゲティング方法は、以下の項目があります。
ターゲティング項目 | ターゲティング方法 |
会話 | 25カテゴリーに分けられた10,000種類以上の会話トピックからターゲティングする |
イベント | 広告主はTwitter上におけるイベントの発見・計画・促進がおこなえる。世界各国で開催されている各種イベントに興味・関心のあるユーザーへターゲティングする |
ツイートエンゲージャー | 広告主のツイートに「いいね」や広告の閲覧など、エンゲージメントしたユーザーへターゲティングする |
キーワード | ユーザーの検索クエリ・ツイート・反応を示したツイートにおいて、広告主が指定したキーワードが合致すると広告が配信される |
映画とテレビ番組 | 対象のテレビ番組や映画に反応したユーザーをターゲティングする |
興味関心 | 25種類の興味関心カテゴリーと350種類のサブトピックが用意されており、特定のジャンルへ興味・関心があるユーザーをターゲティングする |
フォロワーが似ているアカウント | 広告主があらかじめ任意のアカウントを設定する。設定されたアカウントのフォロワーと類似した、興味・関心をもつユーザーへ向けて広告が表示される |
オーディエンスタイプによるターゲティングは、ユーザーのエンゲージメントに基づいて広告を配信します。そのため広告の内容に興味関心を示すユーザーへ向けて、配信が可能です。
以下の記事では、キーワードターゲティングについて、詳しく解説しています。
キーワードターゲティングの種類や、キーワードの分析・探す方法についてもお伝えしていますので、ぜひご覧ください。

既存のオーディエンス
既存のオーディエンスによるターゲティングは、フォロワーターゲティングとカスタムオーディエンスの2種類です。
フォロワーターゲティングは、既存のフォロワーをターゲティングします。名前が似ているため「フォロワーターゲティング」とオーディエンスタイプの「フォロワーが似ているアカウント」を、混同してしまう方もいるかもしれません。
「フォロワーが似ているアカウント」は、広告主が任意のアカウントを指定します。一方「フォロワーターゲティング」は、すでに自社のフォロワーであるユーザーをターゲティングします。
「フォロワーが似ているアカウント」と「フォロワーターゲティング」は、異なるので注意しましょう。
次に、カスタムオーディエンスには、以下の3種類があります。
- リスト
- ウェブサイトアクティビティ
- アプリアクティビティ
顧客のメールアドレスを活用したり自社のWebサイトにアクセスしたり、自社アプリをインストールしたユーザーに向けて、ターゲティングをおこなう方法がカスタムオーディエンスです。
カスタムオーディエンスはリマーケティングが可能で、自社に興味や関心のあるユーザーへ向けてアプローチができるターゲティング方法です。
以下の記事では、フォロワーターゲティングにおいて、アカウントを探す方法について詳しく解説しています。
フォロワーターゲティングの設定後、どのように結果を観測・改善するのかについてもお伝えしていますので、ぜひご覧ください。

Twitter広告はキャンペーンの目的により課金方式が決まる
Twitter広告を配信するうえでどのようなゴールにするのかを決める必要があり、選択したキャンペーンの目的によって課金方式が決まります。
Twitter広告の課金体系は、以下のとおりです。
引用:Twitter「キャンペーン目的の選び方」
Twitter広告のキャンペーンの目的には、以下の6つがあります。
- フォロワーの獲得
- ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョンの獲得
- ブランド認知度の向上
- ツイートのエンゲージメント強化
- アプリインストール数・アプリ起動数の向上
- 動画再生数の向上
ここからは、キャンペーンの目的と課金方式について詳しく解説します。
フォロワーの獲得
「フォロワーの獲得」は、フォロワーを増やす目的で選択するキャンペーンで、広告は以下のような場所へ表示されます。
- タイムライン
- おすすめユーザー
- 検索結果
フォロワーの獲得における課金方式は、CPF(コストパーフォロー)を採用しています。CPFとは、フォロワーを1件獲得すると、数十~数百円の料金が発生する課金方式です。
多くのフォロワーを獲得すれば、商材への問い合わせや購入・リード獲得・自社のWebサイトへ訪問する顧客の増加が見込めます。また、フォロワーによる自社商品の情報拡散も狙えるでしょう。
ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョンの獲得
「ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョンの獲得」では、自社のWebサイトへの訪問数の増加を狙います。商材の購入や、会員登録・ホワイトペーパーのダウンロード・問い合わせなど、さまざまなコンバージョンが見込めます。
動画や画像を利用した広告と相性が良く、クリエイティブの工夫によって、リンク先へユーザーの誘導が可能です。
課金方式はCPC(クリック課金)を採用しており、リンクをクリックすると費用が発生します。1クリックあたり数十~数百円が目安となっており、コンバージョンごとの費用発生ではないので注意しましょう。
ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョンにおけるキャンペーンでは、ユーザーによるコンバージョンのトラッキングが可能です。
「ユニバーサルウェブサイトタグ」を自社のWebサイトに設置するとユーザーのトラッキングが可能になり、広告の費用対効果を測定できるため、分析・改善に役立ちます。
またデータのトラッキングによってリターゲティングをおこなえるので、自社商材に興味関心のあるユーザーに再アプローチができ、コンバージョン向上が狙えます。
ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョンキャンペーンは「ウェブサイトのクリック数キャンペーン」へ、名称が変更されました。
Webサイトへのクリック数やコンバージョン増加を目標とする「ウェブサイトのクリック数キャンペーン」については、以下の記事で詳しく解説しています。
設定方法から成果確認についても網羅していますので、ぜひご覧ください。

ブランド認知度の向上
多くのユーザーに指定したツイートを見てもらい、自社商材の認知拡大を狙う目的で配信するキャンペーンが「ブランド認知度の向上」です。
ターゲット層の指定はなく、あらゆるユーザーへ向けた商材のプロモーションや、イベントの告知に適しています。
課金形態はCPM(インプレッション課金)を採用しており、広告が表示されると費用が発生する仕組みで、1,000インプレッションあたり数百円が目安です。注意点として、インプレッション数とリーチ数を混同するケースが多く見られます。
リーチ数とは広告を表示するユーザー数であり、広告が表示される数を示すインプレッション数とは異なります。あらかじめ違いを把握しておきましょう。
ツイートのエンゲージメント強化
「ツイートのエンゲージメント強化」はユーザーからの「いいね」や「リツイート」などの反応によって、指定したツイートの拡散を狙う目的のキャンペーンで、ブランドイメージの向上が狙えます。ユーザーから好意的な反応を得られたオーガニックツイートを、広告として活用してもいいでしょう。
課金方式はCPE(エンゲージメント課金)を採用しており、ユーザーが反応を示した初回のコミュニケーションによって、1エンゲージメントあたり数十~数百円の費用が発生します。
アプリインストール数・アプリ起動数の向上
「アプリインストール数・アプリ起動数の向上」は、スマートフォンやiPhoneのようなモバイル端末を利用しているユーザーへ向けたキャンペーンです。画像や動画を活用して、自社アプリのインストールや、起動を促すプロモーションをおこないます。
画像や動画をクリックするとApp StoreやGoogle Playに誘導が可能で、アプリに興味を持ってもらいたいケースや、継続利用を求める際に選択するキャンペーン目的です。
アプリインストール数・アプリ起動数を目的とするキャンペーンの課金方式は、以下の3つです。
- CPAC(コストパーアプリクリック)
- CPI(コストパーインストール)
- OAB(アクション最適化)
CPACは迅速に規模を拡大させたいケースや、ターゲットを限定したいケースに適しており、アプリをクリックすると費用が発生します。
CPIはアプリを新規ユーザーがインストールすると、課金される仕組みです。CPACとCPIはアプリの1回あたりの起動や、1インストールあたり数百円の費用が発生します。
OABは広告キャンペーンのパフォーマンス向上や、広いターゲティングをおこなう際に適した課金方式で、アプリのインストールあたりの入札・アプリのクリックあたりの課金をします。ただしMACT(モバイルアプリのコンバージョントラッキング)の設定が、OABによる課金方式の選択には必要です。
以下の記事では、アプリインストールを目的とした「Twitterアプリインストール広告」について、詳しく解説しています。
アプリカードや設定方法についても、丁寧に解説していますので、ぜひご覧ください。

動画再生数の向上
「動画再生数の向上」は名前のとおり、動画再生数を伸ばす目的で選択するキャンペーンです。
動画が再生されるツイートは視認性が高く、ユーザーの目に留まりやすいため、自社商材のプロモーションやブランディングへの効果があります。
動画はタイムライン上で自動再生され、リツイートによって流れた場合は課金の対象外です。
課金方式はCPV(試聴課金)を採用しており、動画が再生されると費用が発生します。1再生あたり数円~100円程度の費用がかかります。
Twitter広告の費用に関わる要素
Twitter広告の費用は、次の5つの要素と関わりがあります。
- オークション方式
- 広告スコア
- 入札額
- ターゲティングボリューム
- 競合数
順番に解説します。
オークション方式
Twitter広告はオークションによって、広告が掲載されます。オークションとはターゲティングをおこなうユーザーに対する広告枠を、入札によって他社と競い合います。オークションがおこなわれて広告枠を落札すると、特定のユーザーに対して広告が表示される仕組みです。
オークションでは入札額だけでなく、広告の品質が重要なポイントで、次の項目で解説する「広告スコア」として総合的に判断されます。
広告スコア
広告スコアは広告の品質を表す「品質スコア」と入札額に左右され、次の式で表されます。
品質スコア× 入札額=広告スコア
品質スコアは、以下の3つの点を考慮して決まります。
- 共感度
- 関連性
- リーセンシー
広告に対してユーザーが「いいね」「リツイート」をしているか、ユーザーの興味・関心に合っているかなどが、品質スコアの判断材料です。また最新の情報を提供しているかどうかも、品質スコアを高めるポイントです。
入札額だけでなく、品質スコアが広告の掲載には重要なため、ユーザーに求められる内容の広告に仕上げましょう。
入札額
入札方法はキャンペーンの目的によって、次の3つから決定します。
- 自動入札
- 上限入札単価
- 目標入札単価
順番に見ていきましょう。
自動入札
自動入札とはTwitterによって自動的に入札額が決定される入札方式で、予算内で最大限の結果を得られるように最適化されます。新たに広告を出稿する広告主には、自動入札をTwitterは推奨しています。自動入札は、キャンペーンの目的にかかわらず選択可能です。
上限入札単価
上限入札単価では、ユーザーのおこなう「いいね」「リツイート」などのアクションごとに、広告主がいくらまで支払えるのか上限を細かく設定ができます。上限入札単価を超えた請求をされることはなく、過去に広告を出稿した経験があり、各アクションによって発生する金額に対してある程度予想がつく広告主に向いた入札方式です。
目標入札単価
目標入札単価は、以下のキャンペーンの目的で広告を出稿する場合に、選択できます。
- フォロワー数の獲得
- ウェブサイトへの誘致またはコンバージョン
- ブランド認知度の向上
- アプリのインストール数の向上
- アプリのリエンゲージメント数の向上
目標入札単価方式ではユーザーの各アクションに対してあらかじめ広告主が入札額を指定すると、1日に発生した広告の掲載価格の平均が目標金額内に収まるように、Twitterによって自動で調整されます。
ただし指定した金額は目安であり、必ずしも一致するとは限らないため、定期的な配信結果の確認が必要です。
ターゲティングボリューム
ターゲットの数が多いほど、入札額は増えます。多くのユーザーへ広告を届ける場合は、費用がかかると認識しておきましょう。
競合数
競合数が多いほど入札額は増大するため、多くの予算が必要になります。
Twitter広告の出稿方法
ここからはTwitter広告の基本的な配信方法に加えて、簡単に広告キャンペーンの開始が可能なクイックプロモートについて解説します。
順番に見ていきましょう。
Twitter広告の基本的な配信順序
Twitter広告の配信は、以下の順番でおこないます。
- Twitterの広告アカウント作成
- 広告キャンペーン・広告グループ・クリエイティブの作成
- 広告配信開始
- 分析
はじめに電話番号もしくはメールアドレスの登録をおこない、Twitterのアカウントを作成したら、アカウントの初期設定をすませましょう。
次に広告キャンペーンや広告グループにおいて、予算や配信期間・ターゲット設定・クリエイティブ作成などをおこないます。
Twitter広告を配信する目的を定めた広告キャンペーンが大枠にあり、さらに予算や配信期間・ターゲティング方法を細かく設定した、いくつかの広告グループを作成するイメージです。
最後にクリエイティブの設定が完了したら、キャンペーンを開始しましょう。Twitter広告は出稿したら終わりではなく、成果を出せるよう分析や改善が必要です。
広告が何回表示されたのか、どの程度クリックされたのかなど、効果測定をしながら改善しましょう。
クイックプロモートで手軽に配信
ここまで基本的なTwitter広告の配信方法を解説しましたが、クイックプロモートを利用すると、多くの手順を踏まずに数回のクリックで配信が可能です。
クイックプロモートには、以下の4つの特徴があります。
- スマートフォンとアプリから広告を配信できる
- 広告の出稿費用は1,000円から始められる
- 広告主のフォロワーに類似したユーザーへ配信される
- 広告配信先のユーザーはAIが自動で最適化させる
注意点として、クイックプロモートは、Proアカウントユーザーのみが利用できるシステムです。クイックプロモートを利用したい場合は、広告キャンペーンフローからProアカウントへ移行しましょう。
クイックプロモートは、ターゲティングと予算・配信期間を設定するだけで、タイムライン上に広告の配信が可能です。通常の出稿方法と比較して細かな設定はできませんが、手軽に広告を配信したい方におすすめの方法です。
反応性の高いツイートを広めたいときや、リアルタイムで開催中のイベント内容を拡散させたいときなどに、クイックプロモートを活用するといいでしょう。
Twitter広告のクリエイティブ
Twitter広告のクリエイティブには、以下の6つがあります。
- プロモ広告
- フォロワー獲得広告
- Twitterテイクオーバー
- Twitterライブ
- Twitter Amplify
- カスタム機能
順番に見ていきましょう。
プロモ広告
プロモ広告には、以下の6つのフォーマットがあります。
- テキスト広告
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- モーメント広告
- Twitterオーディエンスプラットフォーム
順番に解説します。
テキスト広告
テキストのみのツイートで配信する広告です。
テキスト広告の入稿規定 | |
ツイート本文 |
全角140文字まで使用可能
日本語の場合は12文字がリンク扱いになるため、128文字まで使用可能 |
画像広告
画像広告は画像を一枚添付して、ツイートを配信するフォーマットです。テキストのみのツイートよりも、画像広告は視覚で訴えられるため、より効果的です。
画像広告の入稿規定 | |
ツイート本文 |
全角140文字まで使用可能
日本語の場合は12文字がリンク扱いになるため、128文字まで使用可能 |
ファイル形式 |
PNG・JPEG(BMPとTIFFは使用不可)
GIF画像は静止画像として表示される |
ファイルサイズ | 最大5MB |
動画広告
動画を活用して広告を配信します。冒頭でどれだけ魅力的な動画を配信できるかが重要です。
動画広告の入稿規定 | |
ツイート本文 |
全角140文字まで使用可能
日本語の場合は12文字がリンク扱いになるため、128文字まで使用可能 |
ファイル形式 | MP4またはMOV |
ファイルサイズ | 最大1GB(30MB推奨) |
動画の長さ |
最長2分20秒(15秒以内推奨)
広告主によって10分まで延長可能なケースもある |
動画ビットレート |
1080pの動画で6,000k~10,000k(6,000k推奨)
720pのビデオで5,000k~8,000k(5,000k推奨) |
フレームレート | 29.97FPSまたは30FPS |
オーディオコーデック | AAC LC(ローコンプレキシティ) |
推奨動画コーデック | 4:2:0の色空間に対応するH.264・ベースライン・メイン・ハイプロファイル |
サムネイル画像 |
ファイル形式:PNGまたはJPEG
アスペクト比:動画と同じ比率を推奨 最大サイズ:5MB |
ループ | 動画の長さが60秒未満の場合ループ再生 |
カルーセル広告
カルーセル広告は、2~6枚の画像や動画を流せるので、Webサイトやアプリへユーザーを誘導するときに役立つフォーマットです。
カルーセル広告の入稿規定 | ||
メディアサイズ | 画像カルーセル |
推奨サイズ
800 x 418ピクセル (アスペクト比1.91:1) または 800 x 800ピクセル(アスペクト比1:1) |
動画カルーセル |
推奨サイズ
800 x 450ピクセル (アスペクト比16:9) または 800 x 800ピクセル(アスペクト比1:1) |
|
アスペクト比 | 画像カルーセル | 1.91:1または1:1の画像素材 |
動画カルーセル | 16:9または1:1の動画素材 | |
リンク | カルーセルは最大6つまで複数の場所に配置が可能であり、1つの場所に1つのWebサイトまたはアプリのリンクの割り当てが可能 |
カルーセル広告については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
「どのような入稿規定なの?」「設定方法は?」という、カルーセル広告へのさまざまな疑問を解決できる記事となっていますので、ぜひご覧ください。

モーメント広告
モーメント広告は複数のツイートを1つにまとめ、一連にして表現できるフォーマットです。通常、1つのツイートでは140文字までしか表現できません。
しかしモーメント広告を利用すると、複数のツイートでストーリー性を伝えられるため、より多くのテキストでプロモーションが可能になる魅力があります。
Twitterオーディエンスプラットフォーム
Twitterオーディエンスプラットフォームは、Twitterが提携する外部のさまざまなパブリッシャーのプラットホームへ広告を掲載できます。
Twitter内に掲載した既存の広告キャンペーンのクリエイティブを活用できるため、Twitterオーディエンスプラットフォームの利用で、労力やコスト削減が可能です。
フォロワー獲得広告
フォロワー獲得広告はフォロワーカードが広告上で自動的に作成されます。ただしクリエイティブは使用できず、ツイート本文のみのフォーマットです。
フォロワー獲得広告の入稿規定 | |
ツイート本文 |
全角140文字まで使用可能
日本語の場合は12文字がリンク扱いになるため、128文字まで使用可能 |
Twitterテイクオーバー
Twitterテイクオーバーには、以下の2つの広告形式におけるクリエイティブがあります。
- タイムラインテイクオーバー
- トレンドテイクオーバー/トレンドテイクオーバープラス
順番に見ていきましょう。
タイムラインテイクオーバー
タイムラインテイクオーバーでは、以下の7つのフォーマットがあります。
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- Twitterライブ
- カンバセーションボタンおよび投票付きのプロモ広告
- ブランド絵文字
- ブランド通知
ツイート本文の入稿規定は、利用するフォーマットによって仕様が異なります。
トレンドテイクオーバー/トレンドテイクオーバープラス
トレンドテイクオーバーとトレンドテイクオーバープラスでは、入稿規定が異なります。
トレンドテイクオーバーの入稿規定 | |
トレンドハッシュタグ | 最大20文字 |
トレンドの説明 | 日本語の場合は35文字 |
コンパニオンプロモ広告 | 3~6枚のプロモ広告(画像・動画・GIF画像など)を作成 |
トレンドテイクオーバーの入稿規定において、トレンドハッシュタグとコンパニオンプロモ広告は必須です。トレンドの説明は任意ですが、Twitterは強く推奨しており、記載したほうが広告の効果を向上させられるでしょう。
トレンドテイクオーバープラスの入稿規定 | |
ファイルタイプ |
6秒ループのGIF画像
MP4 静止画 |
アスペクト比 | 16:9 |
ファイルサイズ |
5MB(静止画)
15MB(GIF画像) |
トレンドハッシュタグ | 日本語の場合は8文字(ハッシュタグはトレンド名と説明に重複しないよう注意) |
トレンドの説明 | 最大30文字 |
トレンドテイクオーバープラスのクリエイティブは、GIF画像・MP4・静止画においてdarkTweetを経由して、Twitterへ入稿する必要があります。またカードフォーマットのメディアは利用できないため、注意が必要です。
Twitterライブ
Twitterライブの入稿規定は、以下の表の通りです。
Twitterライブの入稿規定 | ||
RTMP |
動画コーデック:H.264/AVC
動画ビットレート:9Mbps(推奨) 12Mbps(最大) オーディオコーデック:AA-LC オーディオビットレート:128bps(最大) |
|
解像度 |
1280x720(推奨)
1920x1080(最大) |
|
フレームレート |
30 fps(推奨)
60 fps(最大) |
|
キーフレーム間隔 |
OBS:3秒ごと
Wirecast: 24 fps = キーフレーム間隔/72フレーム 30 fps = キーフレーム間隔/90フレーム 50 fps = キーフレーム間隔/150フレーム 60 fps = キーフレーム間隔/180フレーム |
|
サポート対象のエンコーダーとサービス |
Restream
Golightstream Socialive OBS Wirecast Teradek Elemental Vmix StreamYard Streamlabs |
|
イベントページの仕様 | イベントページの説明 | すべて日本語の場合は140文字(予約販売やチケット販売などで外部リンクを含められる) |
カルーセル | 追加料金によって動画を最大5つまで(複数のライブ動画・VOD・GIF画像・写真を使用可) | |
ハッシュタグ | ツイートバーでツイートを入力する際に自動入力 | |
タイムラインのツイート | 最大5つの特定の用語を含むツイートを集める |
Twitter Amplify
Twitter AmplifyのAmplifyプレロールと、Amplifyスポンサーシップにおける入稿規定を表にまとめました。
AmplifyプレロールとAmplifyスポンサーシップでは、基本的な入稿規定はほとんど同じです。ただし、規定される項目や動画の長さなどに多少違いがあります。
Twitter Amplifyの入稿規定 | ||
項目 | Amplifyプレロール | Amplifyスポンサーシップ |
ファイルサイズ | 最大1GB | 最大1 GB |
動画の長さ |
15秒以下(推奨)
最大2分20秒 |
6秒以下(推奨)
最大2分20秒 |
ファイル形式 | MP4またはMOV | MP4またはMOV |
アスペクト比 | 1:1(推奨) |
16x9または1x1(推奨)
(パブリッシャーのコンテンツに応じる) |
推奨動画サイズ |
1200 x 1200
|
1200 x 1200
(縦のサイズは無制限。縦が横より大きくなるなら、アスペクト比が1:1になるように動画がトリミングされる)
|
URL (オプション) | http://またはhttps://で開始 | http://またはhttps://で開始 |
ブランディング | 動画全体を通して表示をTwitterは強く推奨 | 動画全体を通して表示をTwitterは強く推奨 |
キャプション | クローズドキャプションまたはテキストオーバーレイをTwitterは強く推奨 | クローズドキャプションまたはテキストオーバーレイをTwitterは強く推奨 |
推奨動画ビットレート |
1080pの動画で6,000k~10,000k(推奨は6,000k)
720pのビデオで5,000k~8,000k(推奨は5,000k) |
ー |
推奨フレームレート | 29.97FPSまたは30FPS(推奨フレームレート以上のFPSでも問題ない) | ー |
推奨オーディオコーデック | AAC LC(ローコンプレキシティ) | ー |
推奨ビデオコーデック | 4:2:0の色空間に対応する、H.264・ベースラインプロファイル・メインプロファイル・ハイプロファイル | ー |
カスタム機能
カスタム機能を利用すると、カンバセーションボタンと投票を広告に追加できます。順番に解説します。
カンバセーションボタン
自社のツイートにカンバセーションボタンを埋め込むと、ユーザーによるツイートの拡散が狙えます。
自社ツイートにあるハッシュタグをクリックすると、ツイートをカスタマイズできるシステムで、メッセージのリーチやエンゲージメントを多くのユーザーに向けて拡大できます。
カンバセーションボタンの入稿規定を以下の表にまとめました。
カンバセーショナルカード (タイムラインの元のツイート)の入稿規定 | |
ツイート本文 | すべて日本語の場合140文字 |
ハッシュタグ | ハッシュタグ文字を含めて21文字(すべて日本語の場合、ハッシュタグを含めて11文字) |
入力済みユーザーツイート (ユーザーがCTAをクリックした後)の入稿規定 | |
ツイート本文 | すべて日本語の場合128文字 |
ヘッドライン | 23文字 |
お礼のツイート (ユーザーが元のツイートをツイートした後) の入稿規定 | |
お礼のコメント | 23文字 |
お礼のURL(オプション) | 23文字 |
カンバセーションボタンの使用は、画像や動画との組み合わせが必要です。画像や動画を使用する際は、各メディアの入稿規定を確認しましょう。
以下の記事では、カンバセーショナルカードの効果について、詳しく解説しています。
カンバセーショナルカードのメリットから、入稿規定・設定方法まで網羅していますので、ぜひご覧ください。

投票
広告に投票機能を追加すると、選択肢とともにユーザーへ質問ができ、期限が過ぎると投票者も含めて結果の通知が来ます。動画や画像の活用によって、視覚的に訴求も可能であり、多くのエンゲージメントを得られる効果が期待できます。
投票の入稿規定 | |
ツイート本文 | すべて日本語の場合140文字 |
投票の回答 | 2~4つまで |
投票本文 |
日本語の場合、各回答は最大12文字
ツイート本文の文字数には含めません |
投票期間 | 5分~7日まの間で設定可能 |
投票機能は画像や動画との組み合わせは、必須ではありません。ただし組み合わせる場合は、各入稿規定に合わせましょう。
ブランド機能
ブランド機能には、ブランド絵文字とブランド通知機能があります。順番に見ていきましょう。
ブランド絵文字
ブランド絵文字は、ハッシュタグの後ろにつけられる自社オリジナルの絵文字です。視覚的にユーザーへ訴えられるので、見た目の楽しさに加えてブランドの魅力を表現できます。
ブランド絵文字に利用できるデザインは、72x72ピクセルとなっており、16x16のサイズではっきり表示できる必要があります。また複数の顔やロゴの使用は、小さすぎて見分けがつかなくなるため避けましょう。
オリジナルの絵文字は、5つまでのハッシュタグとの関連付けが可能です。またハッシュタグのツイートにおける記載回数は、過去30日で250件以内に抑える必要があります。
ブランド絵文字を作成する際は、背景の明るさによって左右されない、小さくてもユーザーが認識できるシンプルなデザインの設計を心がけましょう。
ブランド通知
ブランド通知機能によってユーザーと1対1の会話が楽しめる機能で、事前に「@ツイート」を許可したアカウントへ配信されます。
ブランド通知は以下の3つの広告キャンペーン形式があり、即時のオプトインツイートや、予約された通知ツイートなどを各オプトインユーザーへ向けて配信します。
- 予約された通知
- サブスクリプション通知
- インスタント通知
またブランド通知のコールトゥアクション(CTA)と通知ツイートは、標準的なプロモ広告の入稿規定に沿って配信しましょう。
Twitter広告で成果を出すコツ
ここからはTwitter広告で成果を出すための、以下の4つのコツについて解説します。
- 配信する目的を明確にする
- 適切なターゲット設定にする
- クリエイティブを改善する
- ユーザーの目線になって配信する
順番に解説します。
配信する目的を明確にする
Twitter広告を配信する目的を明確にすると、どのような広告をつくり、ターゲットにどのようなアクションを取ってほしいのか道筋がはっきりします。
配信する目的が定まっていないと広告効果を得られず、費用や時間の無駄にもなるでしょう。
最終的にどのようなゴールを目指すのかを明確にすると、作成する広告の内容との相違がなくなり、高いコンバージョンを得ることにつながります。
適切なターゲット設定にする
適切なターゲット設定は、広告効果を高めるために非常に重要です。
車が欲しいと考えているユーザーへ自転車を売ろうとしても購入につながらないように、広告を表示させるターゲットがずれてしまうと、商品やサービスのコンバージョンは得られません。
Twitter広告は細かなターゲティングが可能なため、大いに活用して適切なターゲティングをおこない、自社商材のコンバージョンにつなげましょう。
クリエイティブを改善する
Twitter広告でコンバージョンを得るには、クリエイティブの作成や継続的な改善は欠かせません。
広告効果を感じられない場合、テキストや静止画・動画など、クリエイティブの見直しを視野に入れます。
テキストは改行や絵文字を盛り込みながら、見やすくなるように工夫して作成したり、静止画を活用する際はメリハリをつけたりすると良いでしょう。ユーザーの興味を引くキャッチコピーを画像内に配置すると、視覚的に訴求しやすくなります。
動画の場合は、冒頭が肝心です。
ユーザーにとってメリットのある内容や、続きが気になる内容にするなど、最後まで再生してもらえるよう工夫しましょう。
多くのユーザーに拡散されるよう、広告の配信後もクリエイティブの継続的な分析・改善をおこない、広告効果を最大限に発揮させましょう。
ユーザーの目線になって配信する
広告をツイートする際は、ユーザーの目線に立った配信を心がけます。
多くのユーザーの拡散を狙うには「広告」という印象を受けるツイートではなく、有益と感じられる内容にします。
たとえば新商品のデザートをプロモーションする際、企業側から見た強みをアピールするより1人のユーザーとして、商品のおいしさや見た目の感想を具体的に伝えたほうが魅力を感じるケースは多いでしょう。
ほかにも、キャンペーンを盛り上げるハッシュタグを作成すると拡散につながり、多くの人に知ってもらうチャンスを広げられます。
明らかな広告色を前面に出して作成するのではなく、ユーザーにとって自分の周りの人に知ってもらいたいと思ってもらえるような内容にしましょう。
Twitter広告を配信する際の注意点
Twitter広告を配信する際の注意点は、以下の4つです。
- Twitter広告の参加資格を満たす必要がある
- 新規アカウントは掲載に時間がかかる
- 誤配信を避けるために入稿作業中は下書き保存をする
- 広告が正常に配信されているか確認する
順番に解説します。
Twitter広告の参加資格を満たす必要がある
Twitter広告の参加資格を得るには、以下の6つを満たす必要があります。
- Twitter広告ポリシーに準拠している
- アカウントステータスを満たしている
- Twitter広告の品質に問題がない
- Twitter広告を利用可能な国や言語である
- 貿易制裁措置の対象ではない
- センシティブな出来事の対象ではない
1つずつ見ていきましょう。
Twitter広告ポリシーに準拠している
Twitter広告ポリシーに反する内容の広告は、掲載できません。
たとえば性的内容や、未成年へ飲酒を勧める内容・薬物の情報・著作権を侵害した内容などは、Twitter広告への掲載は禁止されています。
ユーザーへ害や不快感を与える内容にならないよう、広告を出稿する際は、あらかじめTwitter広告ポリシーを確認しておきましょう。
アカウントステータスを満たしている
広告主のアカウントが凍結されていたり、削除済みアカウントになっていたりする場合は広告を出稿できません。Twitter広告を配信するためには、広告主のツイートを公開する必要があります。
Twitter広告の品質に問題がない
Twitter広告品質ポリシーに反する広告は、出稿できません。Twitter広告品質ポリシーには、以下のような規定があります。
- 広告文は正確で誤字脱字がない
- プロフィールとヘッダー画像がGIF画像である
- 自己紹介欄に自社や自社商品に関するURLの記載がある
- リンク先のURLは有効かつ関係のある内容である
- 動画や画像は明確な品質である
ユーザーにとって不利益にならないよう、広告品質ポリシーを遵守して作成しましょう。
Twitter広告を利用可能な国や言語である
Twitter広告は、世界中すべての国や言語で利用はできません。
現在Twitter広告は17言語、217の国や領土において、出稿可能です。配信予定の地域がTwitter広告を利用可能な国や言語であるかを、あらかじめ確認しましょう。
貿易制裁措置の対象ではない
Twitter広告は以下の地域をターゲティングしたり、広告主の拠点として配信はできません。
- キューバ
- ウクライナのクリミア地域・ドネツク人民共和国(DNR)地域・ルガンスク人民共和国(LNR地域)
- イラン
- 北朝鮮
- シリア
また対象の地域における個人や企業などは、Twitterアカウントの登録自体をおこなえない場合があります。
センシティブな出来事の対象ではない
刺激の強いセンシティブな出来事に関係のある地域を拠点とした広告主や、ターゲティングをしようとする広告主は、Twitter広告の参加資格を満たさないことがあります。
新規アカウントは掲載に時間がかかる
Twitterアカウントをもっている場合は関係ありませんが、新たに作成する場合は広告主に相応しいかについてTwitterの審査があります。新規アカウントの場合は、広告の掲載まで数日~数週間の時間がかかると考えておきましょう。
誤配信を避けるために入稿作業中は下書き保存をする
Twitter広告はクリエイティブを未入稿のような、設定をすべて終えていない状態でも、広告の審査に進めます。間違って配信しないよう、作業を中断する際は下書き保存を実施しましょう。
広告が正常に配信されているか確認する
作成した広告は、正常に配信されているか確認が必要です。
広告を作成しても配信されない場合は、以下の3つに該当していないか確認しましょう。
- アカウントやツイートが審査中
- 予算や入札額が低い
- ターゲティングが正しく定まっていない
アカウントやツイートが審査中の場合は、広告は配信されません。Twitter広告ポリシーを遵守したアカウント・広告内容であるか確認しましょう。Twitter広告では、節度ある広告活動かつ誠実な広告内容が求められます。
アカウントやツイートが審査中かについては「ads.twitter.com」から、アクセスするとわかります。
広告アカウントの承認状況は 「アカウント設定]」ページ、ツイートが審査中であるかについては 「キャンペーンの編集」ページの 「クリエイティブ」セクションを、それぞれ確認しましょう。
次に、予算や入札額の金額が適切かチェックします。
設定した予算や入札額が低ければ、競合とのオークションに勝てずに配信されないケースがあります。自社の予算に支障のない範囲で、段階を踏みながら金額を上げてみましょう。
最後にターゲティングが矛盾しているケースや広すぎたり、狭すぎたりするケースもインプレッションがない原因となります。
Twitter広告ではターゲティングの際、以下の7つがインプレッション数が少なくなる原因になるとしています。
項目 | インプレッション数が少なくなる原因と状況 |
地域 | 人口の少ない国や地域をターゲティングしている |
性別 | 複数の広告キャンペーンで性別を指定する |
端末 | iOSとAndroidにおいて、古いOSバージョンや特定のOSバージョン・携帯電話会社をターゲティングすると、オーディエンスの範囲が限定される場合がある |
キーワード | 特殊なキーワードをターゲティングするとオーディエンスは狭まる(ただしエンゲージメントは上がる) |
フォロワー | 特定のユーザー指定が多いと該当するユーザーが少なくなる |
興味関心 | ニッチな範囲のターゲティングにより総合的なオーディエンスのリーチの限定につながる(ただし特定のグループにおけるエンゲージメントは増加する) |
言語 | 特定の言語で絞りすぎるとオーディエンスが限定される |
参考:Twitter「広告に対するインプレッションがないのはなぜですか?」
広告が配信されない場合は、表を確認しながらターゲティング方法に注意してみましょう。
Twitter広告 まとめ
この記事ではTwitter広告の概要や、課金体系・成果を出すにはどのように運用したらよいかについて解説しました。
Twitter広告は情報の拡散性が高く、若年層へのアプローチや話題性のある自社商材のプロモーションに適した広告です。
クリック単価がリーズナブルであり、2次拡散が発生した際の料金が発生しない点も大きな魅力といえるでしょう。
Twitter広告ではテキストだけでなく、画像や動画を活用できるため、視覚的な訴求ができます。ユーザーを魅了するクリエイティブを作成するためには、継続的な分析・改善が重要です。
Twitter広告を活用して広告パフォーマンスを高めながら、自社商材の認知拡大やコンバージョン獲得に向けて魅力を最大限にアピールしましょう。
当社では、広告代理店、インハウス支援を行っております。もしこの記事を読んで
・理屈はわかったけど自社でやるとなると不安
・自社のアカウントや商品でオーダーメイドで説明して欲しい
・記事に書いてない問題点が発生している
・記事を読んでもよくわからなかった
など思った方は、ぜひ下記のページをご覧ください
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