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宣伝失礼しました。本編に移ります。

Webサイトを運営する上で、もっとも重要な単語として何度も出てくるものが「コンバージョン(CV)」と呼ばれるものです。

しかし、コンバージョンという名前を聞いたことはあっても、意味を知らないという方や、知っていてもなかなか活用することが難しいと考えている方も多いのではないでしょうか?

本記事では、コンバージョンの種類やコンバージョンの重要な指標であるコンバージョン率、コンバージョンの具体的な利用方法などをご紹介していきます。

コンバージョンが乖離してしまう原因なども解説していますので、より理解を深めたい方や原因を探っていたという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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コンバージョンとは?

コンバージョンとは、「Conversion/CV」と書き、WebサイトやECサイトなどにおける目標の達成を意味しています。

それぞれのサイトによってコンバージョンが異なり、ネットショップなどのECサイトであれば商品が購入される目標、企業のWebサイトや商品の情報を掲載しているサイトであれば資料請求や問い合わせ・相談、記事などが載っているWebメディアであれば広告主への顧客が流れるものをコンバージョンだと決められています。

サイト1つに複数のコンバージョンのポイントが作られていることは普通で、コンバージョンが必ず収益に直結したものである必要はなく、そのページを読んでくれたことでコンバージョンの目標と定められていることもあります。

ユーザーがWebサイトを運営している上で、その目標を満たすような行動をとってくれることを総じてコンバージョンと名付けられています。

 

例えば、イベントなどを企画しているWebサイトを運営している場合は、メールマガジンの登録をしてもらうことや、セミナーなどへの参加申し込みをしてくれることがコンバージョンと設定されています。

メールマガジンに登録してくれたユーザーの中には、のちのち問い合わせや相談をしてくれる方も多く、それらがすべてコンバージョンとして繋がっていく可能性があります。

SEOでのコンバージョン

一概に、コンバージョンに繋げようと思っても、どのように動いたら良いのかが分かる人はあまり多くありません。

特に、定められたキーワードでWebサイトへのアクセスが増えたとしても、それが最終的な目標である利益に繋がってこなければ、その効果はなかったと判断されてしまいます。

そのため、キーワードの選び方やコンテンツをより良いものにするためには、コンバージョンを意識した施策を行わなければなりません。

既に決められたコンテンツのコンバージョン状況と、入ってくるキーワードを照らし合わせることで、よりコンバージョンに効果的なキーワードを導き出すことや、サービスや商品に興味があると考えられるユーザーの最適化などが効果的になります。

 

また、コンバージョンはサイトによってさまざまな効果や指標が当てはまってきます。

そのため、ただコンバージョンを設定するだけではなく、どの指標をコンバージョンとするかも重要なポイントです。

例としてあげるのであれば、サービスや商品の費用、または効果などを紹介するようなWebサイトであれば、ユーザーからのお問い合わせや資料のダウンロード、相談などが有力なコンバージョンの候補となります。

 

さらに、サービスに関係するような基礎知識が載っているページであれば、未来の可能性や接点を見越してメールマガジンへの登録が候補になっていきます。

ユーザーの状態や状況によって、コンバージョン先はある程度変えた方がおすすめですが、それは一カ所だけではなく、すべてのページでコンバージョン先への導線を用意することは忘れずに行いましょう。

サイトによって異なりますが、メールマガジンは商品の購入をユーザーにしてもらうために大切なことであり、最終的なコンバージョンに到達することを目標にして運用されることが多々あり、メールマガジンへの登録のみでは利益は一切発生しません。

できるのであれば、直接商品を購入してもらったほうがビジネスとしても効果的だと考えられるため、すべてのページで最終的なコンバージョンへの導線が必要となります。

SEOは流入を増やすためだけのものではなく、コンバージョンに結びつけ利益を生み出してこそ、ビジネスで重要になると言えるのです。

コンバージョンを到達させるには

それでは、指標として定めたコンバージョンを到達させるにはどうしたらいいのでしょうか。

ユーザーがコンバージョンまで到達するには、Webサイトなどのページを魅力的にし、注意を引きつけることでアクションを起こさせる必要があります。

例えば、Webサイト上で商品販売のアフィリエイト広告を掲載しようとした場合、最終的に目標として定めるのはユーザーからの購入や申し込みになります。

ユーザーがどのような情報・状態であればメリットを感じ行動に移してくれるのかを考え、CTA(コールトゥアクション)やリンクの設定を行うことが必要です。

 

ユーザーにとって、どんなキーワードでSEOを実施すれば魅力的に映るのか、本文内でリンクに飛ばせるような仕組みを作るのかを考え、それを実行しなければコンバージョンには繋がりません。

スマホなどのモバイルやPCなど、ユーザーが使用している媒体や手法、年齢層や性別など、さまざまな場面から行動を把握し、どんなターゲットに向けて行うのかによっても流れは変わっていきます。

思わず商品を購入したくなってしまう消費者の目線に立ち、ユーザーの行動を把握して対策を施すことが重要です。

コンバージョンの種類

コンバージョンには、さまざまな種類があります。

  • クリックスルーコンバージョン
  • ビュースルーコンバージョン
  • ユニークコンバージョン
  • 直接コンバージョン
  • 間接コンバージョン
  • 総コンバージョン

正しくコンバージョンを理解していくために、それぞれの種類についてまとめてみましたので、ご紹介していきます

クリックスルーコンバージョン

Web広告の効果的な手法であるコンバージョンの種類の1つとして、「クリックスルーコンバージョン」というものがあります。

クリックスルーコンバージョンとは、広告を見たユーザーがその広告をクリックすることでWebサイトに飛んで訪問し、そのままコンバージョンに至る状態をいいます。

この後ご紹介する「直接コンバージョン」にも似ていますが、直接コンバージョンはWebサイトを離れることなくコンバージョンとしてカウントされたものであるのに対し、クリックスルーコンバージョンはWebサイトを離れた状態でもコンバージョンとしてカウントされたものになります。

ただし、計測するツールを利用し、一定の条件を満たしている場合のみカウントされます。

一方でユニークコンバージョンにも似ている部分があり、同じユーザーが何度もコンバージョンしても、広告をクリックした回数が1回のみであれば、クリックスルーコンバージョンは1のみをカウントします。

Web広告を掲載し、直接的に効果を測定したいと考えるのであれば、クリックスルーコンバージョンを利用することがおすすめです。

ビュースルーコンバージョン

コンバージョンの種類として、「ビュースルーコンバージョン」という効果を測定する指標があります。

ビュースルーコンバージョンとは、ページ上に表示された動画や画像などの広告を見たとしてもクリックはせず、後にGoogleやYahoo!などから検索し、別ルートからWebサイトにアクセスすることをいいます。

ビュースルーコンバージョンが利用されている場所としては、GoogleやYahoo!に掲載されているディスプレイ広告や、Facebook・TwitterなどのSNS広告に設置されています。

配信がされているプラットフォームによっては、ビュースルーコンバージョンの定義や計測されている期間などは異なってきますが、より広告を露出させたい、間接的にでもアクセス数を伸ばしたいと考えている場合、おすすめの方法です。

ユニークコンバージョン

コンバージョンの種類の1つに、「ユニークコンバージョン」があります。

ユニークコンバージョンとは、ユーザーの数を基準にして計測をしたコンバージョンのことをいい、ECサイトなどでよく利用されている方法です。

商品を販売しているECサイトで、1人のユーザーが同時に2つの商品を購入した場合、購入数のみで計測すれば2としてカウントされますが、ユーザー数のみで計測すると1になり、この場合のユニークコンバージョンの数は「1」として計算されます。

コンバージョンに計測されたユーザーの人数はどのくらいか、というのが明確になるため、主に新規会員登録やイベントなどの人数を把握する際に有効な指標です。

ユニークコンバージョンを利用する際は、商品購入などができるECサイトか、イベントや会員登録が行えるWebサイトで使用するのがおすすめとなります。

直接コンバージョン

コンバージョンの種類の1つに、「直接コンバージョン」があります。

直接コンバージョンとは、Webサイトなどに設けられた広告をクリックすることで広告先のWebサイトに飛び、訪れたユーザーがページから離れずにコンバージョンすることを指します。

リンクに飛ぶことで人数や閲覧したユーザーのコンバージョンを計測することができますが、直接コンバージョンはあまり割合的には多くありません。

そこで直接コンバージョンとともに利用できるのが、次にご紹介する「間接コンバージョン」となります。

間接コンバージョン

直接コンバージョンとともに利用されることが多いのが、「間接コンバージョン」です。

間接コンバージョンとは、Webサイトに訪れたユーザーが、その時はリンクをクリックすることなく離れ、後になってからGoogleやYahoo!などの検索サイトを利用して再度訪問したことで達成されたコンバージョンのことを指します。

直接コンバージョンは割合的にもとても低いということもあり、直接コンバージョンのみでは有効な指標も打ち出しにくくなっています。

多くのユーザーは広告などを見て商品やサービスなどを認識し、その後ブログやTwitterなどのSNSで口コミを確認し、他社で販売されている商品と価格を比較してから購入へと踏み切ります。

一度は自社サイトから離れ、多数の行動をした上で検索から再度訪問してコンバージョンすることは少なくありません。

潜在的に訪れるユーザーを把握し、そこをターゲットにするために間接コンバージョンがおすすめの手法です。

総コンバージョン

コンバージョンの種類に、「総コンバージョン」というものがあります。

総コンバージョンとは、ユーザーがコンバージョンした回数のことをいいます。

一般的なコンバージョンのイメージとしてあげられるのが、この総コンバージョンとされることが多く、WebサイトやECサイトなどで利用されています。

特に分かりやすい例を出すと、商品などを販売しているECサイトに訪問したユーザー1人が2つの商品を購入した場合、総コンバージョンの数は「2」になります。

イベントやメールマガジン登録なども、1人のユーザーではなく「何件の申し込みがあったのか」「どれくらい商品が購入されたのか」といったアクションが発生した回数を計測するための指標が総コンバージョンです。

マイクロコンバージョンとは?

マイクロコンバージョンとは、コンバージョンをしっかりと理解する上でもっとも重要な用語の1つでもあります。

マイクロコンバージョンは、簡単に言えば「コンバージョンへ達するまでの中間目標」のことを指し、最終的な成果を達成するまでの流れの中でユーザーが辿っていくステップを分析・細分化し、それぞれに定めたコンバージョンの達成具合を確認するための指標として設定されています。

楽天市場などのECサイトでは、商品を購入完了してもらうところまでがコンバージョンの最終的な成果に決められています。

そこまでに至るためのステップとして商品を検索して商品ページにユーザーが訪問し、記載された説明文や画像・動画などを見てカートへ追加、クレジットカードなどを利用して決済に進み、購入フォームに必須事項を入力して購入ボタンをクリックするまでの段階を見ています。

 

その他、資料請求やイベント参加などの申し込み完了することをコンバージョンとした場合、広告などをクリックし作成されたランディングページに訪問、ページに書かれている説明文や動画などを見て興味を持ったユーザーが資料請求の入力フォームへ必須事項を記入、確認し送信ボタンを押すことで成果としてカウントされます。

こうした最終コンバージョンへの中間目標地点として定められたものがマイクロコンバージョンであり、それぞれの到達したカウント数を計測することによって最終コンバージョンへの流れを把握し、分析することが可能になります。

マイクロコンバージョンのメリットとは?

マイクロコンバージョンを設定することで得られるメリットとしてあげられるのは、Webサイトや広告をクリックされている効果を測定するデータが増加し、ユーザーの訪問率の改善のために参考にできる指標が増えることです。

ECサイトで掲載されている商品が高価なものであったり、BtoB企業のためにコンバージョンが少なく設定されている場合では最終コンバージョンの母数が定かではないため、どうしても的確な分析が難しくなってしまいます。

しかし、そこにマイクロコンバージョンを設定することで、最終コンバージョンに至らなかったユーザーの行動なども参考の指標として活用することができ、Webサイトや配信している広告の改善に役立たせることができます。

最終コンバージョンまでのユーザーの行動をそれぞれの段階ごとの量を把握することができるため、ページから離脱してしまったなどの問題が発生しているポイントを早く、そして的確に発見することができます。

発見した段階で改善すれば、最終コンバージョンへの到達率向上にも期待が持てるかもしれません。

マイクロコンバージョンの設置位置は?

マイクロコンバージョンを設定する際は、ユーザーが最終コンバージョンに至るまでの行動などを具体的に想定してみることで、いつどこで重要な行動をとるのかが理解できます。

ボタンをクリックするなどの重要なポイントが見えたら、そこにマイクロコンバージョンを設定することで、ユーザーの行動をさらに把握することが可能です。

ECサイトであれば商品の詳細が記載されているページ、カートに入れた際のアクション、購入する際に必須事項を記入するフォームが最適です。

企業のWebサイトであれば、自社製品の商品詳細ページ、製品のカタログをダウンロード・申し込むページ、製品の価格を見ることができるページ、資料請求を行い必須事項を記載するフォームなどが、マイクロコンバージョンを設定するのにおすすめです。

最終コンバージョンとの関連性が高い場所で、なおかつユーザーがページを移動する場所が、マイクロコンバージョンを設定する場所にふさわしい場所と言えます。

 

しかし、マイクロコンバージョンの設定数が増えれば増えるほど、管理や運用の面で手間が倍増したり、データの分析作業が複雑になってしまうというデメリットがあります。

それらを考慮し、最終コンバージョンに至るまでのユーザーの行動や特性をしっかりと把握し、最適な場所に設定をすることがおすすめです。

コンバージョン率とは?

コンバージョンをさらに理解するために必要なのは「コンバージョン率」です。

コンバージョン率とは、コンバージョンに到達した割合のことを指しています。

コンバージョン率と書くだけではなく、多くのSEOを利用しているサイトではCVR・CV率・成約率・顧客転換率などと呼ばれることもあり、コンバージョンの達成度合いを把握するのに必要となる指標です。

何に対して具体的にコンバージョン率を測定するのかは、それぞれのWebサイトの設定によって異なっています。

配信されている広告であればクリックされた数、企業などのWebサイトであればアクセスされた数やセッション数、または全体的なアクセス数なのか、特定のページのみに定められているかで、目的や用途に応じて母数を決めなければなりません。

コンバージョン率の計算方法はシンプルなもので、特定のページのコンバージョン率であれば下記の計算式で集めることができます。

コンバージョン率=コンバージョン数÷アクセス数(クリック数)×100

また、「コンバージョン数」を求める計算式はこちらです。

コンバージョン数=アクセス数(クリック数)×コンバージョン率

コンバージョン数を増やすためには、母数となるアクセスの数を増やすということだけではなく、コンバージョン率を増加させることでも達成をすることができます。

コンバージョン率を向上させることは、Webマーケティングを行うユーザーにとってはとても重要な要素のため、理解を深めることが大切です。

コンバージョン率の目安

自社のコンバージョン率は計算ができますが、一般的なコンバージョン率の目安を知りたくなる方も少なくはないのではないでしょうか?

コンバージョン率は、何を最終コンバージョンとするかによって数値が異なり、業界や業種、販売している商品、サービス内容によっても変動していきます。

一般的なコンバージョン率としては、1〜3%程度だと言われています。また、広告のクリック数が母数の場合は低くなっていく傾向にあります。

反対に、メールマガジンへの登録や資料のダウンロードで無料のアクションが母数となっている場合は高くなる傾向があります。

コンバージョンのメリット

ここからは、コンバージョンを設定するメリットについてご紹介していきます。

  • 収益アップに繋げられる
  • 顧客情報を得られる
  • 複数の設定も可能
  • モチベーションが高くなる
  • コンテンツ制作がしやすい
  • マーケティングに活かせる

ここでは、コンバージョンを設定するメリットについてご紹介いたします。

収益アップに繋げられる

コンバージョンを設定するメリットの1つは、「収益アップに繋げられる」ことです。

コンバージョンの設定には、具体的にメールアドレスの登録やアプリのダウンロードがあり、そのコンバージョンはユーザーが自社の製品やサービスに関心を抱き起こすアクションとなります。

コンバージョンの数やコンバージョン率が高くなればなるほど、自社製品・サービスの売上が高くなる傾向に結びついていきます。

売上の獲得をコンバージョンの最終目標として設定し、道筋を立てて分析していくことで、長期的に売上アップを目指すことができるようになります。

顧客情報を得られる

コンバージョンを設定するメリットの2つ目は、「顧客情報を得られる」ことです。

顧客情報を収集できるコンバージョン設定に限られてしまいますが、ターゲットとなるユーザーの名前・住所・メールアドレスなどの顧客情報を収集することができます。

メールマガジンへの登録や、イベント・製品の資料請求、新規にアカウントを登録するアクションが当てはまります。

ユーザーが納得した上で個人情報を収集する必要がありますが、名前や住所などを知ることで利用するユーザーの年齢層も知ることができるため、マーケティングに活かすことが可能です。

複数の設定も可能

コンバージョンを設定することのメリット3つ目は、「複数の設定も可能」だということです。

コンバージョンには設定する数に限りがないため、自社のWebサイトの特色に合わせながらいくつでも好きなコンバージョンを設定することができます。

自社の製品購入やサービスの利用・購入を最終目標であるコンバージョンに設定した状態で、一番最初のコンバージョンとしてお問い合わせやメールマガジンの登録などを組み合わせることも可能です。

どの場所でコンバージョン率が低下しているかもわかるため、それを取り除くことでよりコンバージョンを細分化することもできます。

コンバージョンは自由自在に設定ができるため、Webマーケティングの初心者だとしても設定するだけなので取り組みやすく、最終目標の数字が目に見えるようになるため、おすすめです。

モチベーションが高くなる

コンバージョンを設定するメリットの4つ目は、「モチベーションが高くなる」ことです。

コンバージョンを設定することで、目標の成果が数字としてわかるようになるため、モチベーションが高くなり、コンバージョン率が上がるとWebマーケティングのやる気も上がっていきます。

Webマーケティングを行う上で、一番の敵になりやすいのが結果が見えてこないことで予算が打ち切られてしまう不安や、目に見える数字が無いことで下がってしまうモチベーションです。

しかし、コンバージョンを設定することで目標の数字や成果が明確になっていき、モチベーションのアップに繋がりやすくなっていきます。

さらに、コンバージョン率は数字として共有しやすいという特徴があり、結果が目に見えていくため、共有することで自社内全体のモチベーションを上げつつ活動することがおすすめです。

コンテンツ制作がしやすい

コンバージョンを設定するメリットの5つ目は、「コンテンツ制作がしやすい」ことです。

コンバージョンを設定することで最終的な成果として目標が定まり、何を目的にコンテンツを作成していけばいいのかが明確になっていきます。

イベントや製品の資料請求をコンバージョンとして定めた場合、目標として掲げられるのは資料請求の数を増やしたいということになります。

そこを目標に定めれば、Webサイトを資料請求がしやすいキャッチコピーやデザインにするという作業を行うだけです。

さらに、お問い合わせの数を増やしたいというコンバージョンの場合は、お問い合わせのボタンを見やすく目立つデザインにすることが必要となり、新規アカウントを作成してほしい場合はいかにユーザーが簡単にアカウントを作成してもらえるかを考えることとなります。

アプリのダウンロードや会員数を増加させたい場合は、どんな広告ならダウンロードしてもらえるのかが鍵となり、それに伴ってデザイナーやライターに頼むことが可能です。

業種や自社の特色や特徴を分析した上でコンバージョンを設定し、コンテンツの制作に取り組むことが重要になります。

マーケティングに活かせる

コンバージョンを設定するメリットの6つ目が、「マーケティングに活かせる」ことです。

ターゲットに設定したユーザーが自社のホームページに訪問し、コンバージョンに至ってくれたことで、ユーザーがどんな行動をとっていたのかを分析することができます。

コンバージョンの効果が高いランディングページは、他のWebサイトなどのページにもデザインやレイアウトをコピーし、もう一度活用することができます。

新たにページを作成する時は、新しい商品を販売する際のページを作りコンバージョンを設定するなど、数々のマーケティング戦略を練れるためおすすめです。

コンバージョンのデメリット

コンバージョンを設定するメリットはたくさんありますが、気を付けなければならない注意点もあります。

  • 道筋を立てなければならない
  • 数値に固執してしまう
  • 競合他社と比較しにくい

コンバージョンを設定する上での注意点について解説していきます。

道筋を立てなければならない

コンバージョンを設定することで起こるデメリットの1つ目が、「道筋を立てなければならない」ことです。

コンバージョンを設定した後に必要となるのが、コンバージョンを獲得するための道筋や獲得した後の道筋をしっかりと立てなければなりません。

Webサイトに訪問したユーザーがどんな行動を起こしてほしいのか、最終的な目標をしっかりと検討することが大切です。

資料請求やメールアドレスの登録など、行動そのものを最終目標としてコンバージョンを設定することで、道筋をしっかりと立てることも可能となります。

定まっていない内容であればあるほど、Webサイト内や自社内でもコンバージョン率を共有しにくくなるため、注意して設定しましょう。

数値に固執しやすい

コンバージョンを設定することで起こるデメリットの2つ目は、「数値に固執しやすい」ことです。

ECサイトのように、商品の購入や売上などがコンバージョンとして設定されるのであれば良いのですが、お問い合わせやメールアドレスの登録・メールマガジン登録の場合はコンバージョン自体が売上に直結するわけではありません。

コンバージョンの数にこだわったことで、その後の道筋をどのように組み立てていくかを考えない状態でWebサイトを作成し運営していると、ユーザー目線でも見にくい画面表示や運営者としても使いずらいページになってしまいます。

 

さらに、コンバージョンを達成したからといって、そこがゴールではないのにもかかわらず、最終地点だと錯覚してしまうこともあります。

運営するWebサイトへのアクセスは日に日に増えているのに、コンバージョンが低いために失敗をしてしまったかもしれないというネガティブな考えを持つことも少なくありません。

コンバージョンは、定めた最終目標を達成するための数値なので、コンバージョンの数字だけにとらわれることなく、最終目標を達成するためにどんな施策を行えば良いのか、それを検討することが必要です。

競合他社とは比較しにくい

コンバージョンを設定することで起こるデメリットの3つ目は、「競合他社とは比較しにくい」ことです。

コンバージョンは、競合他社の数値は当然取得することはできません。

取り扱っている商品やサービス、Webサイトの設置されたボタンなど、それぞれが異なっているため、比較することは意味がない行為だと言えます。

販売されている商品の数や、それぞれの単価も異なっているため、明確に数値を出して競合他社と張り合うことは難しく、比較も困難です。

コンバージョンを自社のWebサイトで扱おうとしている方は、競合他社を参考にしたコンバージョン目標を設定することがないように注意しましょう。

コンバージョンの具体例

WebサイトやECサイトで利用でき、SEOには重要であるコンバージョンですが、具体例がいくつかあります。

  • 商品購入
  • 資料請求
  • 問い合わせ・相談
  • 会員登録
  • イベントなどの申し込み

コンバージョンが利用できる具体例を5つ、ご紹介していきます。

商品購入

コンバージョンが利用できる具体例の1つ目は、「商品購入」です。

BtoC向けのメディアを運営している場合は、直接的に商品を購入してもらうことがコンバージョンとなる場合があります。

自社の製品を販売しているECサイトなどでは、SEOを使ってユーザーを集め、自社商品を購入してもらうことが最終的な目標となります。

実際に、商品の詳細などが記載されているページに訪問しているユーザーは、購入する意欲が高いユーザーだと言えますが、だからといって必ず購入してもらえるわけではありません。

この商品を使ってどんな悩みを解決してほしいのか、どんな場面で便利に使用できるのかなど、ユーザーにとってメリットになるだろう内容や、商品を実際に使用しているユーザーの声を掲載して、商品を購入してもらうようにしましょう。

販売しているのが冷蔵庫などの家電製品だった場合、収納力が高いと記載していたとしてもユーザーの購入意欲には響きません。

「収納力が高く、鮮度も長持ちする」と記載して売り出せば、ユーザーが購入する意欲は高まっていきます。

ユーザーに商品を購入してもらうことをコンバージョンと設定するのであれば、購入してくれるかもしれないユーザーに寄り添ったWebサイトやページにすることが大切です。

資料請求

コンバージョンが利用できる具体例の2つ目は、「資料請求」です。

SEOを使用して集まってくるユーザーの多くは、何かしらの課題を持っていたり、ネット関係での悩みを持っている人ばかりです。

検索をして見つけた役に立つ情報が書かれている資料を貰うことをコンバージョンに定め、ユーザーにダウンロードを促すことができます。

悩みを解決できる有益な情報を資料にしたサービスや、自社の製品を詳細にしたペーパーを、悩みになっているキーワードの記事に資料ダウンロードページを並べることもでき、多くのユーザーを解決に導くことが可能です。

例としてあげると、売上がなかなか上がらないという課題を抱えているユーザーに対し、成功した施策を集めた資料を作成し、その上で売上を上げる改善点や、上げる方法などのキーワードで検索してくるユーザーに向けて記事を作成し、ダウンロードボタンを押してもらうことになります。

悩みや課題を抱えているユーザーの目線になり、そこに定めたキーワードでダウンロードを促すことになるため、Webサイトなどの作成には工夫が必要です。

問い合わせ・相談

コンバージョンが利用できる具体例の3つ目は、「問い合わせ・相談」です。

SEOを使って訪問するユーザーを集め、自社製品や提供サービスに興味・関心を持ってもらうことで、新たな問い合わせや相談に繋がる可能性があります。

マーケティングにおすすめのシステムというテーマを使い、キーワードを含めた記事をライターに渡した際に、多種多様なマーケティングに利用できるシステムをいくつか紹介しながら執筆を行ってもらいます。

いろいろなシステムを紹介しながら、自社で開発したシステムを紹介できれば、その商品を求めて問い合わせや相談に繋がる可能性があります。

しかし、いきなり問い合わせをするのはハードルが高いから難しいと感じているユーザーもいるかもしれません。

それに伴い、コンバージョンのハードルも多少下げたもので、問い合わせや相談ではなく、あえて資料のダウンロードに促していくケースがベストなときもあります。

会員登録

コンバージョンを利用する具体例の4つ目は、「会員登録」です。

Webメディアによっては、記事の閲覧をするのに会員登録をしなければならないということもあります。

運営会社のオリジナルで作成した記事や情報、具体的でわかりやすく解説されたデータを取り扱っているWebメディアではよく見られます。

しかし、ここで重要なのは、無料で読める記事がたくさん公開されている中で、会員登録をしてもいいから読みたいと思ってもらえるような記事を作らなければなりません。

SEOで上位に表示されるようなコンテンツ記事を作成するだけではなく、公開される無料の導入部分のみでユーザーを惹き付けるような工夫を行わなくてはならないため、注意が必要です。

イベントなどの申し込み

コンバージョンを利用する具体例の5つ目は、「イベントなどの申し込み」です。

イベントや講演会などへの申し込みをコンバージョンに定める場合もあり、昨今ではウェビナーと呼ばれるウェブ上で開かれるセミナーも広まっています。

SEOを使用して集めたユーザーの悩みや課題などを、テキストになっている資料だけではなく、実際のセミナーの形式にして解決できるように行動していきます。

さらに、SEOだけではなく、メールマガジンを利用してウェビナーを宣伝することもあり、資料をダウンロードしてもらうよりも興味関心の高いキーワードでダウンロードを促すようにするのがポイントです。

そして、そのSEOで集まったユーザーと長期的で良好な関係を築くための方法の1つとして、メールマガジンに登録してもらうことがおすすめです。

メールマガジンは、発行する運営者からユーザーにダイレクトに言葉を届けられるため、より細かいターゲット設定が可能となります。

メールマガジンであれば、申し込みの登録が簡単になる場合が多く、コンバージョンを設定するハードルはあまり高くありません。

メールマガジンを使うことで長期的な接点を持つことができるので、ユーザーに販売促進効果を与えられる他、ナーチャリングを実施することで自社製品やサービスを活用してもらえる導入のきっかけにもなります。

コンバージョンを増やすためのポイント

コンバージョンを増やすために、具体的にどんなことをすればいいのか、そのポイントをご紹介します。

  • 入力フォームを改善する
  • ターゲット・キーワードを設定留守
  • Webサイト内の導線を確立する
  • バナーやボタンを目立つようにする

いろいろなポイントがあるので、それぞれを解説していきます。

入力フォームを改善する

コンバージョンに一番直結すると言っても過言ではない、「入力フォームを改善する」のも大切なポイントです。

一般的にですが、入力フォームの項目数が多ければ多いほど、コンバージョン数が下がってしまう傾向があります。

名前や住所などの個人的な情報だけではなく、利用方法などを詳しく聞けば聞くほど、どうしても入力が手間取ってしまい、入力をするのが嫌になるユーザーも多くいます。

 

入力項目の数を減らしただけで、コンバージョン数が大幅に伸びていったという事例も少なくはありません。

まず大切なのは、必要最低限で済ませられる項目のみで入力フォームを作成できるように検討をしてみることです。

入力する際のエラーがリアルタイムで表示される仕様や、郵便番号を入力すると住所が自動で入力できる機能なども有用に使用しましょう。

コンバージョンまでの流れが長くなってしまう入力フォームの場合は、ユーザーが今どの場所で留まっているのか、どのくらいで完了するのかを示すような工夫をするなどして、改善をしていくのがおすすめです。

ターゲット・キーワードを設定する

配信する広告や、Webメディアなどで使用するSEOでは、自社の「ターゲット・キーワードを設定する」のが大切です。

自社サイトにアクセスしているユーザー数は想定よりも多いのに、コンバージョン数が少ない場合、アクセス数に対してのコンバージョン率が低いこととなります。

それは、自社のWebサイトに訪問しているユーザーが、目的としている課題観を持っているターゲットに合致していないという可能性があり、また範囲の広い一般名詞をキーワードとしている場合、コンバージョン率が低下してしまいます。

どんなターゲットに適しているキーワードなのか、またコンバージョンに繋がっていくのか、見直しをすることでコンバージョン率を増加することができます。

コンバージョンに設定する自社製品・提供サービスを具体的に定めることで、その商品との関連性が非常に高く、ユーザーのニーズに合ったキーワードを設定することが重要です。

そこに合わせて、広告に記載する文章やWebサイトのコンテンツ内容も見直し、間然するとよりよいコンバージョン数を得ることができます。

Webサイト内の導線を確立する

コンバージョンでは、「Webサイト内の導線を確立する」ことも重要なポイントです。

コンバージョンが低くなってしまう原因の1つとして、Webサイト内の情報が多くなってしまったり、十分に整理をされていないということもあげられます。

情報が多い・また十分に整理をされていない場合は、コンバージョンに至る導線がとても分かりにくく、ユーザーが見てくれる前に離脱してしまう可能性があります。

そうならないためにも、導線がわかりやすくなるように、コンバージョンには不要だと思われる要素はすべて削除してしまうことがおすすめです。

さらに、リンクを設定することはユーザーがページを移動してしまう機会を与えてしまうため、余計なリンクも削除しておくようにしましょう。

ユーザーにストレスを与えることなくコンバージョンにたどり着けるようにするために、ユーザーの目線に立って導入を改善し、設定していくことが重要です。

バナーやボタンを目立つようにする

コンバージョンを達成するには、「バナーやボタンを目立つようにする」ことも重要です。

コンバージョンの達成には、ボタンやバナーのデザインにも工夫をすることが必要になり、商品の購入や資料請求フォームへの移動させるボタンやバナーのデザインがコンバージョンの上昇に与える影響は少なくありません。

Webサイトに訪問してきたユーザーが見つけやすいように、視認性が高くクリックがしやすいデザインにし、コンバージョン数を上げることが大切です。

ボタンやバナーの全体的な大きさや色、形や文言など、Webサイト全体の様子を見ながら壱や隣り合うパーツとの距離などを考慮して設定をするようにしましょう。

コンバージョンがWeb広告で乖離してしまう理由は?

コンバージョンを設定している人の悩みでもある、「コンバージョンがWeb広告で乖離してしまう理由」について、解説していきます。

  • cookie規制の影響で計測ができない
  • タグの設定が違う
  • ビュースルーコンバージョンが入っている
  • リピート購入時のカウント方法の違い
  • メディアの間で重複している
  • 媒体とGoogleアナリティクスで計測される日・指標が違う
  • 購入経路で上書きがされている
  • 実際に販売した中に計測できない売上がある
  • クロスデバイスコンバージョンが影響している

Web広告が乖離してしまう理由を9つまとめましたので、ご紹介します。

cookie規制の影響で計測ができない

コンバージョンがWeb広告で乖離してしまう原因として考えられるものは、「cookie規制の影響で計測ができない」ということです。

cookieとは、Webサイトなどに訪問したユーザーの情報をブラウザ上で保存する仕組みのことをいい、そのcookieが規制にされることによってトラッキングが不可になっていることがコンバージョンが乖離してしまう理由として繋がります。

ユーザーが訪問した履歴として活用ができるので、コンバージョンの数を計測するだけではなく、広告配信などでも使用されています。

ですが、昨今のインターネット環境では、個人情報保護の観点からcookieの規制が年々強まってきてしまっているため、コンバージョンを設定するには対策を練らなければなりません。

Apple社ではITP(インテリジェント・トラッキング・プリベンション)機能によってWebサイトのトラッキングを防止しています。

さらに、日本の法律にも改正個人情報保護法により、cookieの情報は個人情報として位置付けられたため、さらにコンバージョンの設定には厳しくなってしまいました。

cookieを獲得するには画面の下部に出たボタンで同意を得なければいけませんが、日本人はあまりcookieに理解がないこともあり、拒否ボタンを押されてしまいます。

cookieを拒否した結果、コンバージョンが上手く働かないということが多々あるため、コンバージョンを設定するためにはcookieの対策と共に行うようにしましょう。

タグの設定が違う

コンバージョンが乖離してしまう理由の1つに、「タグの設定が違う」こともあげられます。

コンバージョンの設定をして計測を行いたい場合、コンバージョンタグの設置を行わなければなりません。

コンバージョンを計測する際は、タグのコードが間違っていないか、正しく設置がされていないと適切な計測というのができなくなってしまいます。

Webサイト上でコンバージョンが乖離してしまっている場合は、コンバージョンの設定に間違いがないのかをしっかりと確認するようにしましょう。

Webサイトのアップデートや、コンバージョンを新たに設置することによっては、新しいタグが必要になってしまうこともあるので、今どの状態の仕様になっているのかを適宜見ることが重要です。

ビュースルーコンバージョンが入っている

コンバージョンが乖離してしまう理由の1つに、「ビュースルーコンバージョンが入っている」ということがあります。

コンバージョンの種類でもご紹介した中で、「ビュースルーコンバージョン」と「クリックスルーコンバージョン」の違いだけでも乖離が発生してしまう可能性があります。

ビュースルーコンバージョンは、配信された広告が表示されたものをクリックなどのアクションを起こさなかったユーザーが、その後になってから検索サイトを利用してWebサイトを訪問し、コンバージョンを達成した際に計測されるものです。

一方、クリックスルーコンバージョンは、配信されている広告をクリックし、その広告を経由してコンバージョンした場合、または広告をクリックしてWebサイトへ訪問したけれど、その場でコンバージョンをするのではなく、また別の方法でWebサイトを訪問してコンバージョンしたときに計測されるものになります。

WebサイトやECサイトなどの媒体によってコンバージョンのカウント方法や回数なども異なってくるため、乖離がもしも発生してしまっている場合は確認が必須です。

特に、Facebookで配信する広告では、基本的なコンバージョンのカウント方法が「クイックスルーコンバージョン」と「ビュースルーコンバージョン」の合わせたものになっているため、必ず確認をするようにしましょう。

リピート購入時のカウント方法の違い

コンバージョンを設定した際に起こってしまう乖離の理由の1つに、「リピート購入時のカウント方法の違い」があります。

コンバージョンのカウント方法として、種類の際に紹介した「ユニークコンバージョン」と「総コンバージョン」が当てはまります。

ユニークコンバージョンは、1人のユーザーからのコンバージョンが何度も発生しても1つとして数えてしまうものに対し、総コンバージョンでは1人のユーザーが2回や3回コンバージョンした場合はその回数分を数えることができます。

「ユニークコンバージョン」と「総コンバージョン」は意味が大きく違うため、広告を配信する際は注意が必要です。

ユニークコンバージョンを使用するべき場面だったのに、総コンバージョンを活用している場合は乖離が発生してしまうため、必ず確認をするようにしましょう。

メディアの間で重複している

設定したコンバージョンが乖離してしまう理由に、「メディアの間で重複している」というものがあります。

Webサイトなど複数の媒体を利用していると起こってしまう原因の1つで、ユーザーがそれぞれの媒体を通してアクションを起こした際に、コンバージョンの数が乖離してしまいます。

例えば、Web広告の業界では複数の手法が存在している他、掲載できる媒体も多種多様にあり、コンバージョンが乖離しやすくなっているのが現状です。

SNS広告やディスプレイ広告だけではなく、検索連動型広告などの媒体も存在します。

ユーザーは、目標に定めたコンバージョンに至るまでに複数のWebメディアを経由することがあり、広告がクリックされるとユーザーが経由した媒体ごとにコンバージョンの回数をカウントしてしまう可能性があります。

実際には1回だけのコンバージョンなのに、それぞれの媒体を計測して合計した場合、3回以上になっていたという問題も発生してしまいます。

ユーザーが購入するまでに長く検討しているような商品やサービスを扱っている場合は、ユーザーが複数のWebメディアや媒体を通して比較・検討することがあるので、より一層の注意が必要です。

媒体とGoogleアナリティクスで計測される日・指標が違う

コンバージョンが乖離してしまう理由の1つに、「媒体とGoogleアナリティクスで計測される日・指標が違う」ということもあります。

媒体の画面上では、広告がクリックされた日がコンバージョンが達成した日ということになるので、実際にコンバージョンが発生した日が違ってしまいます。

Googleアナリティクスでは、実際のコンバージョンが発生する日時をカウントしていくので、確認が必須になります。

Webサイトに掲載された広告をクリックしたのが月の初めだった場合でも、コンバージョンが発生する日はそれよりも10日以上先になる可能性もあります。

コンバージョンの指標が複数あった場合、Webサイトなどの媒体側とアナリティクス側の設定が違ってしまうケースもあり、コンバージョンを設定する際に何を最終目標にするのかはWebサイトを運営する企業や事業内容によっても変わっていきます。

指標も、それが商品購入なのか、また問い合わせや資料の請求かによってもさまざまです。

アナリティクスで複数の広告を設定しているのにも関わらず、Webサイトなどの媒体では1つしかコンバージョンを設定していなかった場合は、もちろん乖離が起きてしまいます。

Webサイトなどでコンバージョンを設定する際は、改めて設定について確認し、しっかりとした運用を行えるようにしましょう。

購入経路で上書きがされている

コンバージョンを設定して際に乖離してしまう理由に、「購入経路で上書きがされている」ことがあります。

ユーザーが購入するアクションを起こす場合、ECサイトなどを経由したとき、流入の経路が広告ではなくWebサイトになります。

例えば、ユーザーがWeb広告をクリックし、そのままAmazonアカウントを利用しての決済を選択、購入するステップの1つで外部のサイトに接続されてしまい、そのまま流入としてはAmazonの決済としてカウントされてしまうことで、購入経路で上書きが起こってしまいます。

この問題を解決するには、決済を行うページの除外する設定をしなければなりません。

設定の変更はとても簡単なので、購入経路が気になる方はすぐに対応して設定を行いましょう。

Googleアナリティクスで、「参照の除外を追加」をクリックし、外したいドメインを追加すれば完了なので、コンバージョンを設定する際に確認してみてください。

実際に販売した中に計測できない売上がある

コンバージョンを設定した際に乖離が起こってしまう理由に、「実際に販売した中に計測できない売上がある」というものがあります。

Webサイト上で完結することができない売上が入っていた場合、乖離が発生してしまう可能性があり、特にWebサイト内で電話番号やFAX番号が記載されている場合は注意が必要です。

電話番号やFAX番号を記載し、それを利用したい場合は電話発信コンバージョンを設定し、ユーザーが電話番号をクリックした回数をカウントして計測することがおすすめです。

しかし、電話発信コンバージョンを設定したとしても、必ず正確なコンバージョン数がわかるわけではありません。

ユーザーが間違えて電話番号をクリックしてしまい、すぐにキャンセルしたとしても、電話発信コンバージョンは1回のカウントを計測してしまいます。

あくまでも、電話発信コンバージョンを利用する際は、割合を把握する際の指標として利用することがおすすめです。

電話発信コンバージョンなどを駆使し、実際に販売した数とカウント数の乖離を無くし、最適な運用ができるようにしていきましょう。

クロスデバイスコンバージョンが影響している

コンバージョンの乖離が起こっている理由の1つに、「クロスデバイスコンバージョンが影響している」という可能性も考えられます。

クロスデバイスコンバージョンとは、それぞれ違う端末で発生したコンバージョンとクリック数でも、同じユーザーとして認識された場合は1回としてカウントされてしまうことです。

自分のスマートフォンを通して配信広告をクリックした後、自宅のパソコンで商品を購入するといったアクションをした場合、それがクロスデバイスコンバージョンとしてカウントされます。

複数の端末を跨いだコンバージョンだとしても、そのアクションを行ったユーザーをしっかりとカウントすることができるため、正確な数値が欲しいときにはおすすめのコンバージョンでもあります。

自社のWebサイトにコンバージョンを設定する際は、クロスデバイスコンバージョンを活かせるかどうかを検討することもおすすめです。

コンバージョンの基礎を理解して売上向上に活かそう

ここまで、コンバージョンを増加させる方法や、メリット・デメリットなどをご紹介してきました。

コンバージョンは、設定次第ではより正確な計測を行うことができ、Webサイトなどを運営している人にとっては重要な存在とも言えるでしょう。

それぞれのWebサイトやECサイト、どんなコンテンツで運用していくのかによって、使用するコンバージョンの種類や使い方などはさまざまです。

訪問してくれるユーザーのニーズに応じて。適切なコンテンツを提供していくのは大変なことではありますが、この記事を参考にしてコンバージョンを駆使した運用を行ってみてください。



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