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宣伝失礼しました。本編に移ります。
「どのような仕組みで配信されるの?」「広告出稿のメリットは何?」
Webマーケティング手法のひとつである「リターゲティング」という名前は聞いたことがあるけれど、具体的な内容はわからず、このような悩みを抱える方も多いでしょう。
本記事では、リターゲティングの仕組みやメリットについて詳しくお伝えします。
リターゲティング広告の運用において、効果的なポイントについても解説しますので、ぜひご覧ください。
また、Google広告に関してさらに知見を深めたい!という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。
Googleアナリティクス の基本設定や使い方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。
また、Yahoo! 広告の基礎知識を得たい方は、以下の記事「【入門】Yahoo!広告とは?始め方や出稿種類、費用や特徴など全て解説」にて詳しく解説しています。
また、ディスプレイ広告に関してさらに知見を深めたい!という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。
LINE広告に関してさらに知見を深めたい方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。
X(旧Twitter)広告に関してさらに知見を深めたい方は、以下の記事をぜひ読んでみてください。
Facebook広告に関してさらに知見を深めたい方は、以下の記事をぜひ読んでみてください。
また、Instagram広告に関してさらに知見を深めたい方は、以下の記事をぜひ読んでみてください。
また、YouTube広告については以下の記事にて詳しく解説しています。
また、Amzon広告については、以下の記事にて詳しく解説しています。
TikTok広告については、以下の記事にて詳しく解説しています。
Criteo(クリテオ)広告ついては、以下の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。
リターゲティングとは?
はじめに、リターゲティングとはどのようなマーケティング手法なのか、概要と広告運用の仕組みについて解説します。
リターゲティングの概要
リターゲティングとは、自社サイトへ訪問した経歴のあるユーザーに向けて、広告を表示させるマーケティング手法です。
普段ネットショッピングをする際にさまざまなWebサイトを比較していると、以前閲覧した商品情報に関する広告が表示された経験のある方もいるのではないでしょうか?
このような広告は、まさにリターゲティングによって配信されています。
リターゲティングを活用すると一度離脱したユーザーへ自社サービスの広告表示ができるので、商品やサービスについて思い出してもらい、自社サイトへの再来訪によるコンバージョンを期待できます。
リターゲティング広告の仕組み
リターゲティング広告によるユーザーを追跡する仕組みは、Cookieを活用しています。
Cookieとは、ブラウザを通じて訪問記数や日時などのユーザーデータを保存する機能です。
ネットショッピングで再度サイトを訪れた際に、パスワードやIDが自動的に入力されるケースがよくあるでしょう。
このような機能は、Cookieのシステムによっておこなわれています。
リターゲティング広告では、事前に自社サイトへ追跡するためのタグを埋め込むと、訪問したユーザーへCookieが付与されるので、ユーザーの識別が可能です。
Cookieの情報からは「自社サイトへ来訪した」だけでなく、商品ページを見たり購入に至ったりしたユーザーがわかります。
前提として、タグを設置していなければ、Cookieによるデータの蓄積はできません。
リターゲティング広告を実施する際は、キャンペーン開始前に必ずタグを埋め込み、Cookieを付与できるようにしましょう。
Cookieについては以下の記事「Cookieとは?削除方法は?役割や設定方法などを詳しく解説」において、より詳しく解説しています。
役割や設定方法などをわかりやすくお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
リターゲティング広告の活用シーン
リターゲティング広告は、以下のようなシーンで活用できます。
- 購入せずに離脱したユーザーに戻ってきてもらう
- 特定のページを閲覧したユーザーへ再度訴求する
- 購入済みのユーザーへ類似商品・新商品を宣伝する
- 購入済みのユーザーへ再購入を促す
たとえば商品をカートへ入れた、もしくは閲覧だけで購入せずに離脱したユーザーへ、再度リマインドが可能です。
リターゲティング広告によって再度商品を思い出してもらえるので、購入につなげられる可能性が高まるでしょう。
特定のページを閲覧したユーザーに絞ってリターゲティング広告を配信すると、ターゲットが限定されるため、コンバージョンの向上が見込めます。
リターゲティングはCookieによる、購入完了ページのアクセス履歴データからも可能です。
自社の商品やサービスを過去に購入したユーザーへ、リニューアル版の訴求や同じカテゴリの新商品の宣伝をする際にも、リターゲティング広告を活用できます。
日用品のような消耗品の再購入を、リターゲティングで促す施策も有効です。
リターゲティング広告はさまざまなシーンで活用できるので、ターゲットを絞り、適切なタイミングで訴求するとコンバージョンにつながりやすいでしょう。
リターゲティングとリマーケティングの違い
リターゲティングとリマーケティングは、本質的には同じ意味です。
配信する媒体によって名称が異なっており、Yahoo!広告はリターケティングという言葉を使用していますが、Google広告ではリマーケティングと呼ばれています。
リターゲティングは「リタゲ」、リマーケティングは「リマゲ」と略されることもあります。
リターゲティングとリマーケティングはどちらも追従型広告であり、自社サイトへ訪問したユーザーに再訪問を促しコンバージョン獲得を目指すため、基本的に同じであると認識しておきましょう。
リターゲティングの種類
リターゲティングの種類には、主に以下の7つがあります。
- 標準リターゲティング
- アプリリターゲティング
- 動画リターゲティング
- Googleアナリティクスを活用するリターゲティング
- 顧客情報を利用するリマーケティング(カスタマーマッチ)
- 検索広告向けリターゲティング(RLSA)
- 動的リターゲティング
順番に見ていきましょう。
標準リターゲティング
標準リターゲティングとはWebサイトに訪問したユーザーに対して、バナー広告やテキスト広告などのディスプレイ広告を配信する手法です。
配信先には、ネットワーク・アプリ・SNSなどがあり、商品やサービスの種類を選ばず広告配信しやすい特徴があります。
標準リターゲティングは「商品をカートに入れたが購入せずに離脱」「商品に関する詳細ページを閲覧」など、ユーザー属性に沿って配信できます。
セグメントの作成が容易であり、購買意欲の高いユーザーへ向けて配信できる点は、標準リターゲティングの大きなメリットといえるでしょう。
アプリリターゲティング
アプリをインストールしたユーザーの行動履歴をもとに、広告を配信する手法がアプリリターゲティングです。
ゲームやコミック・美容関連など、さまざまなジャンルでアプリリターゲティングは活用されています。
アプリリターゲティングの活用方法としては、アプリのインストール後に一定時間利用していないユーザーへの呼びかけがあります。
一度インストールしてみたものの、使っていないアプリがスマートフォンに保存されている方も多いでしょう。
アプリリターゲティングによってアプリの存在を再認識させられるので、利用率やエンゲージメント向上に役立てられます。
動画リターゲティング
自社のYouTubeや動画パートナーサイトを閲覧したユーザーを対象に、リターゲティングをおこなう手法が動画リターゲティングです。
動画を視聴していない場合でも、高評価やチャンネル登録をしたユーザーのリスト作成が可能です。
動画リターゲティングはディスプレイ広告と比較して単価が高くなるケースが多い一方で、自社ブログやSNSなどに掲載した動画視聴者も対象になるので、認知度向上に役立つ手法といえるでしょう。
Googleアナリティクスを活用するリターゲティング
Googleアナリティクスから得た計測データをリスト化して、対象となるユーザーへ広告を配信します。
滞在時間やセッション数はGoogle広告では指定できませんが、Googleアナリティクスとの連携によってユーザーリストを作成できます。
Googleアナリティクスを利用したリターゲティングは、計測データの活用によって細かなユーザー指定が可能になるため、より高度なマーケティング活動ができるでしょう。
顧客情報を利用するリマーケティング(カスタマーマッチ)
カスタマーマッチはGoogle広告がもつ機能のカスタマーマッチと呼ばれる、暗号化された顧客情報をGoogleと共有して、ユーザーリストを作成するリマーケティング手法です。
カスタマーマッチでは広告主が所有する、以下のような顧客情報のリスト化が可能です。
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所
個人情報の管理に最新の注意を払ったうえで、リスト化した情報をキャンペーン・広告グループへ紐付けると、既存顧客への再アプローチや類似ユーザーへ向けて広告配信ができます。
既存顧客へ広告を配信させたくない場合は、ユーザーリストから除外しましょう。
注意点として、カスタマーマッチでは以下のような利用条件を満たす必要があります。
- ポリシー遵守の実績がある
- 支払いに問題が発生した経歴がない
- 90日以上Google広告を利用している
- 利用金額が5万米ドルを超えている
参考:Googleポリシーヘルプ「カスタマーマッチのポリシー」
https://support.google.com/adspolicy/answer/6299717?hl=ja
カスタマーマッチを活用する際は、あらかじめ利用条件を満たしているか確認したうえで、施策しましょう。
顧客情報を豊富に所有している場合、カスタマーマッチは非常に有効です。
個人情報への配慮や利用条件を満たす必要がありますが、カスタマーマッチの精度は高く、コンバージョン獲得を狙いやすい手法といえるでしょう。
検索広告向けリターゲティング(RLSA)
ユーザーの自社サイトへの訪問歴の有無によって配信内容のカスタマイズや、入札単価の調整をおこない配信効率を高める機能を、RLSA(Remarketing Lists for Search Ads)といいます。
RLSAでは購入歴のある顧客に対して入札価格の引き上げをおこない、アプローチを強化したり、キーワードのカスタマイズによってコンバージョンを獲得しやすいユーザーへの配信量を高めたりできます。
広告のカスタマイズをすると、自社サイトへの再訪問時に、以前配信したときと別の広告表示も可能です。
ただしRLSAはユーザーリストのリーチ数が小さい場合、配信対象として設定できないため、注意しましょう。
以下の記事「検索広告向けリマーケティング(RLSA)とは?活用法・設定方法・リスト作成のコツを解説」では、RLSAについて詳しく解説しています。
活用方法から設定、リスト作成のコツまで網羅していますので、ぜひご覧ください。
動的リターゲティング
自社サイトやアプリ内におけるユーザーの行動履歴に応じて、広告クリエイティブを自動生成して配信する機能を動的リターゲティングといいます。
動的リターゲティングは嗜好やこだわりを重視する商材に向いており、取り扱う商品数が多いECサイトに有効な手法です。
ユーザーが閲覧した商品やサービスをもとに、商材の広告クリエイティブを生成してくれるので、見込み顧客やコンバージョン獲得につなげやすいでしょう。
リターゲティング広告を配信できる媒体
リターゲティング広告を配信可能な代表的媒体は、以下の6つです。
媒体 | 特徴 |
Google広告 | Googleが提供するサービスや提携サイトで広告配信できる。
モバイルユーザーや年齢層の若いユーザーへアプローチしやすい。 サイトや動画・アプリなどの配信先の指定ができる。 |
Yahoo!広告 | Yahoo! が提供するサービスや提携サイトで広告配信できる。
PCユーザーや年齢層の高いユーザーへアプローチしやすい。 |
SNS広告(Facebook広告・Instagram広告・X(旧Twitter)広告) | 各SNSの提携サイトにおいて配信できる。
フィードに広告が表示される。 拡散を狙える。 |
LINE広告 | トークリストやLINE NEWS・LINE VOOMなどに配信できる。
ユーザー数が9,500万人と膨大なので、配信量が確保できる。 Cookieによる利用制限の影響がない。 |
Criteo | GoogleやYahoo!・Facebook・Instagramなど配信先が幅広い。
大量のデータ分析により検索エンジンの精度が高い。 表示させるクリエイティブの最適化に優れている。 |
Logicad | msnやgoo・朝日新聞 DIGITALなど配信先が幅広い。
大量のデータ分析により検索エンジンの精度が高い。 自社における運用は不要であり、Logicadがおこなう。 |
表のようにリターゲティング広告を配信する媒体によって、特徴や配信先が異なります。
どの媒体が自社サービスに適しているか、比較しながら選択しましょう。
Facebook・Instagramによるリターゲティング広告については、以下の記事「Facebook Instagramリターゲティング広告とは? 使用する際のメリットや設定方法を解説!」にて詳しく解説しています。
メリットから設定方法まで詳しくお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
Facebook広告については、以下の記事「【入門】Facebook広告とは?やり方や費用、ターゲティングや出稿方法など全て解説!」にて詳しく解説しています。
費用や出稿方法・ターゲティングまで網羅してお伝えしていますので、知見を深めたい方はぜひ参考にしてください。
LINE広告については、以下の記事「【入門】LINE広告とは? ターゲティングや費用、仕組みなど全て解説」にてターゲティング方法や費用を解説しています。
初心者の方でもわかりやすい内容でお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
Criteo広告については、以下の記事「Criteo(クリテオ)広告とは?仕組みや特徴、始め方や注意点まで解説」にて詳細をわかりやすく解説していますので、参考にしてください。
リターゲティング広告のフォーマット
リターゲティング広告のフォーマットは、以下の3つです。
- Webサイト向けのバナー広告
- 動画サイト向けの動画広告
- リスティング広告
順番に見ていきましょう。
Webサイト向けのバナー広告
Webサイトやアプリの広告枠に表示される一般的な広告形式をバナー広告といい、画像だけでなく動画表示もできます。
バナー広告を選択すると、ユーザーが訪れた経歴のあるWebサイトに関連した、商品やサービスのバナー表示がされます。
ユーザーへの視覚的訴求が可能なため、バナー広告はテキストのみの広告と比較して、ユーザーの印象に残りやすいフォーマットです。
以下の記事「【入門】ディスプレイ広告とは? Google・Yahoo!の違いや、コツなど全て解説」では、バナー広告であるディスプレイ広告について、詳しく解説しています。
GoogleとYahoo!の広告媒体における違いについてもお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
動画サイト向けの動画広告
動画広告はYouTubeやSNS・Webサイトなどにおいて、動画形式で配信する広告フォーマットであり、視覚に訴求しやすくストーリーを伝えやすい特徴があります。
動画広告は自社動画の視聴実績にもとづいて広告配信され、過去に視聴したり、関連するコンテンツに興味を示したりしたユーザーに向けて表示されます。
テキストや画像と異なり、一本の動画で自社サービスにおける多くの情報を伝えられる点は、動画広告の大きな魅力です。
リスティング広告
テキスト表示の広告フォーマットをリスティング広告といい、ユーザーの興味・関心や検索履歴にもとづいて、検索結果画面やコンテンツ内に広告を表示させます。
動画や画像と異なり視覚的な訴求ができませんが、リスティング広告は審査に時間がかからないので手軽に開始でき、少ない予算で始められるメリットがあります。
以下の記事「【入門】リスティング広告とは? 仕組みや費用、メリット・デメリットを解説!」では、リスティング広告について詳しく解説しています。
仕組みや費用以外にも、メリット・デメリットまでお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
以下の記事「【入門】検索連動型広告とは?リスティング広告との違い、費用や仕組みなど徹底解説」では、リスティング広告の一種である検索連動型広告について解説しています。
リスティング広告との違いや、仕組みなどを網羅してお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
リターゲティング広告のメリット
ここからはリターゲティング広告の以下の3つのメリットについて解説します。
- 離脱したユーザーへ再アプローチできる
- 高い費用対効果を見込める
- 配信ターゲットを絞り込める
順番に見ていきましょう。
離脱したユーザーへ再アプローチできる
自社サイトを訪れたユーザーは必ずしもコンバージョンにはつながらず、他社との比較・検討をするために離脱して結果、購入意欲を失う場合があります。
カートに入れたまま商品を購入せずに決定を先延ばしにして、存在を忘れてしまうユーザーもいるでしょう。
リターゲティング広告は、このような離脱したユーザーに対して再アプローチが可能です。
広告を目にしたユーザーの購入意欲を復活させたり、自社サービスの存在を思い出してもらえたりするので、リターゲティング広告の配信はコンバージョンへの後押しにつながります。
高い費用対効果を見込める
コストが低く、コンバージョンにつながりやすい傾向にあるため、リターゲティング広告は高い費用対効果を見込めます。
リターゲティング広告は、自社の商品やサービスに関心のないユーザーに向けた配信はされません。
需要のある顧客に向けて効率よく広告を配信するため、リターゲティング広告はコストを下げながらコンバージョンにつなげやすいマーケティング手法です。
またリターゲティング広告の詳細な費用に関しては、本記事の後半で詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
配信ターゲットを絞り込める
リターゲティング広告の配信対象は、自社サイトを訪れた経歴があるユーザーなので、ターゲットを効率的に絞り込めます。
自社の商品やサービスを知らないユーザーと比較して、すでに興味・関心をもって自社サイトへ訪れたユーザーへアプローチした場合のほうが、コンバージョンへつながる可能性は高まります。
仮に新規ユーザーが自社サイトへ訪れたとしても、最初におこなう会員登録や機能設定などの購入に至るまでに発生するプロセスによって、途中で購買意欲が低下して離脱するケースもあるでしょう。
一方自社サイトへ訪れた経歴があるユーザーへアプローチをすれば、すでに必要なプロセスは済んでおり、コンバージョンに至るまでの過程がスムーズに進むため購入意欲の低下につながりにくくなります。
リターゲティング広告の自社サイトへ訪問歴のあるユーザーへ配信ターゲットの絞り込みが可能な点は、効率的にコンバージョンにつなげやすくなるので大きなメリットといえます。
リターゲティング広告のデメリット
どのようなマーケティング手法にも少なからずデメリットがあり、あらかじめ知っておくとスムーズな施策の実施につながります。
リターゲティング広告のデメリットは、以下の3つが挙げられます。
- マイナスイメージをもたれる可能性がある
- 新規・潜在ユーザーへのアプローチには向かない
- ノウハウを必要とする
順番に見ていきましょう。
マイナスイメージをもたれる可能性がある
閲覧していた商品が何度も広告表示された場合、「しつこい」「つきまとわれている」とユーザーが嫌悪感を抱く場合があります。
必要以上の広告表示はブランドのマイナスイメージにつながるので、以下の3つに注意しましょう。
- ユーザーの興味・関心のある広告を表示する
- ターゲティングの精度を高める
- 広告の配信回数を適切にする
自分の興味がない広告が表示されたとき、好意的に感じる方は多くありません。
ターゲティングの精度が高ければニーズのある商品やサービスを提供できるため、ユーザーから好意的に感じてもらいやすくなります。
煩わしさを感じないようにするためにも広告の配信回数も適切に設定する必要があり、フリークエンシーキャップの活用がおすすめです。
フリークエンシーキャップを活用すると、一定期間にユーザーへ広告表示する回数の上限を設定できるため、過剰な配信を防げます。
Google広告やYahoo! 広告など、さまざまな媒体でフリークエンシーキャップを設定できるので積極的に活用しましょう。
せっかく広告を配信しても、ユーザーの嫌悪感につながるとコンバージョンの期待はできません。
ブランドイメージを損なわないよう、ユーザーが求める商品やサービスに関する広告を提供できるようにするとともに、配信回数を適切に設定しましょう。
新規・潜在ユーザーへのアプローチには向かない
リターゲティング広告は自社サイトへ訪問歴のあるユーザーが対象のため、まだ自社サービスを知らない潜在ユーザーや、興味・関心のないユーザーへのアプローチは不向きであり新規顧客開拓は困難です。
潜在層へのアプローチが目的の場合は、リターゲティング広告よりも以下のような広告が向いています。
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- 動画広告
リターゲティング広告はあくまでも、自社サービスに興味・関心のある顕在層へアプローチする手法と理解しておきましょう。
ノウハウを必要とする
リターゲティング広告を成功させるには、知識やノウハウのある人材が必要です。
たとえば配信リストに自社サービスへの興味・関心が低いユーザーが混ざっていた場合、リストの精度が下がり、広告によって得られる効果は減少します。
配信リストの精度のみならず、運用における知識やノウハウがなければ費用対効果の高い施策とはいえ、成果を得るのは困難です。
リターゲティング広告を運用するうえで社内に知識が豊富な人材がいない場合は、時間をかけて自社で運用ノウハウを蓄積していくか、外部への委託の検討を視野に入れましょう。
自社でノウハウを蓄積する場合、時間はかかりますがスタッフの成長が見込め、多額のコストはかかりません。
外部委託の場合はコストが必要ですが、一からノウハウのある人材育成をする時間や手間を省き、商品開発やサービス改善に活用できます。
いずれにせよリターゲティング広告の運用には知識やノウハウは不可欠のため、自社でおこなうか外部に委託するかを踏まえて実施しましょう。
リターゲティング広告の費用
ここからはリターゲティング広告の費用について、課金方式と相場をお伝えします。
課金方式
リターゲティング広告の課金方式は、クリック課金とインプレッション課金の2種類があります。
順番に見ていきましょう。
クリック課金
クリック課金は広告が表示されても費用はかからず、クリックされた段階で課金されます。
広告の内容に興味のないユーザーはクリックしないため、クリック課金は費用対効果の高い課金方式です。
インプレッション課金
広告の表示回数にもとづいて費用が発生する課金方式を、インプレッション課金といいます。
ユーザーが商品やサービスに興味がなく、コンバージョンに結びつかない場合でも広告が表示されただけで課金されるため、費用対効果はクリック単価よりも低いでしょう。
しかし広告費用のコントロールはしやすいメリットがあり、クリック率が高い場合はクリック課金よりもインプレッション課金のほうが、コストパフォーマンスは高くなります。
費用の相場
リターゲティング広告の各課金方式における費用相場は、以下の表のとおりです。
クリック課金 | インプレッション課金 |
1クリックあたり数十円~数百円 | 1,000回表示あたり数十円~数百円 |
クリック課金の場合は、設定するキーワードにおける競合の多さによって、1クリックあたりの金額は高額になります。
インプレッション課金の場合は、表示される回数が多いほどコストがかかります。
あくまでも費用相場は目安であり、具体的にリターゲティング広告の費用はいくら、という決まった金額は設定されていません。
運用にかかるおおよその費用目安は、数十万円程度と捉えておくといいでしょう。
自社サイトに訪問するユーザーの数が多いほど費用は高額になるため、運用にあたって予算内に収まるか多くの方は心配になるかもしれません。
しかしリターゲティング広告は一日の上限金額を設定でき、予算を超えて運用することはないため安心してください。
広告運用を始めたばかりの頃は少額からスタートして、成果を確認しながら徐々に費用を増額していくといいでしょう。
代表的なリターゲティング広告【Google広告・Yahoo! 広告】の設定方法
ここからは代表的なリターゲティング広告である、Google広告とYahoo! 広告の設定方法を解説します。
Google広告とYahoo! 広告は、どちらのリターゲティング広告も以下のステップで設定します。
- タグを設定する
- リストを作成する
- 配信する
順番に見ていきましょう。
Google広告
Google広告におけるリターゲティングタグの設定から、リスト作成、配信までの方法を解説します。
リターゲティングタグの設定
リスト作成のために、タグの設定をおこないます。
まずGoogle広告の管理画面の右上から「ツールと設定」を選択してください。
「共有ライブラリ」の中から「オーディエンスマネージャー」をクリックしましょう。
真ん中にある「オーディエンスソースを設定」を選択してください。
データソース画面になるので、「Google広告タグ」の右下にある「タグを設定」をクリックします。
「Google 広告のタグ データソースを作成する」という画面に遷移するので、「リマーケティング」の枠内を見てください。
「ウェブサイトへのアクセスに関する一般的なデータのみを収集して、お客様のウェブサイトの訪問者に広告を表示します」を選択したのち、左下に現れる「保存して次へ」へ進みます。
「ウェブサイトにタグを設定します」という画面に遷移したら、タグを設定します。
タグの設定方法は、以下3つです。
- タグを自分で追加する
- タグをメールで送信する
- Google タグマネージャーを使用する
1つ目の「タグを自分で追加する」を選択する場合は、グローバルサイトタグが表示されるので、保存したうえで「続行」をクリックしてください。
「完了」をクリックしてタグの発行を終えたら、コピーしてサイトの<head>〜</head> タグの間へ設置して終了です。
2つ目の「タグをメールで送信する」は、Web開発担当に送る際に利用するといいでしょう。
3つ目の「Google タグマネージャーを使用する」を選択する場合は、あらかじめコンバージョンIDをコピーします。
続いてGoogleタグマネージャーを開き「タグ」を選択したら、「新規」をクリックしましょう。
「タグの設定」から「タグタイプを選択」をクリックしてください。
「Google 広告」を選びましょう。
「Google 広告のリマーケティング」を選択します。
「コンバージョン ID」という枠内に、はじめにコピーしたコンバージョンIDを入力しましょう。
さらに下へスクロールして、トリガーを設定します。
All Pagesに設定して、保存するとタグの設定は完了です。
タグの設置ページ数が多い場合は、Googleタグマネージャーを活用すると便利でしょう。
リターゲティングリストの作成
タグの設置後は、リストを作成します。
Google広告の「ツールと設定」を選択して、「オーディエンスマネージャー」をクリックしましょう。
「オーディエンスリスト」から「+」をクリックしてください。
続いて、「ウェブサイトを訪れたユーザー」から、以下の画面に遷移します。
「アクションを絞り込む」をクリックして、タブを開いてください。
ここで、以下の表をもとに条件設定をしましょう。
セグメント名 | 自由に名称を設定する。
リターゲティングの対象層に設定するとわかりやすい。 |
セグメントのメンバー | 「特定のタグがあるページを訪問したユーザー」と「ページを訪問したユーザー」が選べる。
基本的には「ページを訪問したユーザー」で問題ない。 |
アクション | ・サイト訪問から何日以内のユーザーをリストに入れるか設定する。
・リターゲティング対象のページURLを設定する。 Webサイト内のすべてのページが対象の場合:サイトアドレス 特定のページを対象にする場合:ページアドレス |
事前入力オプション | デフォルトのまま変更しない。 |
条件を設定したのち、左下にある「オーディエンスを作成」をクリックして、リストの作成は完了です。
配信する
最後は、作成したリストをキャンペーンと紐付けて配信します。
Google広告の「オーディエンス」から、鉛筆マークをクリックしましょう。
真ん中の項目「オーディエンスセグメント」の右下にある「オーディエンスセグメントの編集」をクリックしてください。
リストを追加したいキャンペーンもしくは、広告グループを選択します。
「閲覧」タブを開いてください。
「ユーザーがお客様のビジネスを利用した方法(リマーケティングと類似ユーザー)」をクリックして「ウェブサイトを訪れたユーザー」を選択します。
対象にするリストにチェックを入れたら、保存をクリックしましょう。
オーディエンスを開き、キャンペーンにリストが反映されているか確認後、広告出稿をして配信設定は完了です。
以下の記事「Google広告リマーケティングとは?リターゲティングとの違いや費用、リスト作成方法を解説」では、Google広告のリマーケティングについて詳しく解説しています。
費用やリストの作成方法など網羅してお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
Yahoo! 広告
Yahoo! のタグとリストの設定から、配信までの手順を解説します。
リターゲティングタグの設定
タグを発行するために、広告の管理画面を開きます。
右上にある「ツール」を開き、「ライブラリー」タブの下にある「オーディエンスリスト」を選択しましょう。
「オーディエンスリスト」が開いたら、下部にある「オーディエンスソース」をクリックすると、「サイトリターゲティングの利用を開始」画面が表示されます。
「オーディエンスリストターゲティング利用時の遵守事項」に同意のうえチェックを入れ、「サイトリターゲティングタグの取得」をクリックすると、以下の2つが表示されます。
- カスタムオーディエンスID(リターゲティングID)
- サイトジェネラルタグ・サイトリターゲティングタグ
「サイトジェネラルタグ・サイトリターゲティングタグ」をコピーします。
「タグをクリップボードにコピー」をクリックして、発行されたタグを自社サイトの<body>〜</body>間に貼り付けましょう。
「サイトリターゲティングの利用を開始」画面は、初回のみ表示されます。
2回目以降は「オーディエンスリスト」の「オーディエンスソース」を選択後に「タグ・IDを表示」をクリックすると、タグとIDを取得できます。
リターゲティングリストの作成
続いてリストを作成します。
広告管理画面を開き、右上の「ツール」をクリックしましょう。
「ライブラリー」内にある「オーディエンスリスト」をクリックすると、管理画面が表示されます。
「オーディエンスリストを作成」タブを開いてください。
以下のリスト種別が表示されるので、作成したいリストを選びます。
リスト種別 | リストの内容 |
条件 | サイトリターゲティングタグを設置したサイトを訪問、またはアプリイベントで連携されたユーザーを対象に、任意の条件を設定する。 |
ウェブサイト訪問ユーザー | 広告主のWebサイトへの訪問歴があるユーザーのリスト。
以下のような条件を指定して対象のユーザーを絞り込める。
イベント種別は指定不可。 |
アプリユーザー | アプリのインストールのようなアプリユーザーを対象にしたリスト。
イベント種別やカスタムラベルなどの条件指定ができ、対象のユーザーを絞り込める。 選択するには広告効果測定ツール(アプリユーザーのデータ連携に対応が必須)の導入と、リンクIDの作成が必要。 |
顧客データ | 広告主が所有するデータを蓄積・分析して作成するオーディエンスリスト。
顧客データファイルや広告管理ツールなどからインポートする。 |
Yahoo!Audience Discovery | Yahoo!Audience Discoveryと広告管理ツールの連携によって、取得したデータから作成するオーディエンスリスト。 |
類似ユーザー | 以下のオーディエンスリストと、Yahoo! JAPAN内の行動歴が類似するユーザーを抽出して作成したリスト。
|
組み合わせ | 以下のオーディエンスリストを、2つ以上組み合わせて作成するリスト。
「OR」または「AND」で選択する。 |
今回は「条件」を選択して、以下の項目を設定しましょう。
ターゲットリスト名 | 自由に名称を設定する。
リターゲティングの対象層に設定するとわかりやすい。 |
条件 | 「条件を設定する」を選択する。
リターゲティング対象のページURLを設定する。 Webサイト内のすべてのページが対象の場合:サイトアドレス 特定のページを対象にする場合:ページアドレス |
訪問履歴の蓄積 | 「蓄積する」を選択する。
サイト訪問履歴やアプリイベント情報に基づいたデータを蓄積するか否かの項目。 |
訪問履歴の有効期限 | サイト訪問から何日以内のユーザーをリストに入れるか設定する。
初期設定は90日だが、1~540日間で設定できる。 |
過去の訪問者の設定 | 「設定する」を選択する。
オーディエンスリストを作成する前に自社サイトへ訪問していたユーザーを含めるか否かに関する設定。 「設定する」を選択すると、過去最大30日間の訪問者であり、オーディエンスリストの条件一致するユーザーが含まれる。 |
説明 | リストに関しての説明を任意で設定できる。 |
条件設定を終えたら、作成をクリックしてリストの作成は完了です。
配信する
作成したリストと、広告グループの紐付けをおこない配信します。
はじめにリターゲティングをおこなうキャンペーンを作成して、予算や入札戦略を設定しましょう。
続いて広告グループも作成してください。
左のバーの「ターゲットリスト」を選択してキャンペーンもしくは広告グループの編集をクリックしましょう。
ターゲットリスト編集画面に遷移するので、紐付けるキャンペーンとグループを選択して「決定して進む」をクリックしてください。
「ターゲットリストを指定して配信」を選択して、各ターゲットリストに対して「配信」「除外」に設定します。
作業を終えたら「設定」をクリックして完了です。
以下の記事「Yahoo!のリターゲティング広告とは?タグの設置方法や費用、リストの作成の手順を解説」では、Yahoo!のリターゲティング広告についてタグの設置方法やリスト作成手順を詳しく解説しています。
Yahoo!のリターゲティング広告の費用についても紹介していますので、ぜひご覧ください。
リターゲティング広告の運用効果を高めるポイント
リターゲティング広告を運用するうえで、より高い効果を得るには以下の3つのポイントを抑えましょう。
- 対象とするユーザーを細分化する
- 対象エリアを絞り込む
- 広告配信のタイミングをはかる
順番に解説します。
対象とするユーザーを細分化する
ターゲティングの精度を上げるために、以下の点に着目してリターゲティングするユーザーを細分化します。
- サイト訪問からの日数
- サイト内の行動
- コンバージョン済みの場合は除外
順番に解説します。
サイト訪問からの日数
自社サイトを訪問してから経過した日数によって、ユーザーをグルーピングしてリターゲティングします。
ユーザーが商品やサービスを求めて自社サイトを訪問後、時間が経過するほど、熱意は低下します。
サイト訪問からの日数を目安にユーザーをセグメント化して、訪問してから日が浅いグループへ優先的に広告配信をしたり、クリエイティブを変更して訴求したりして運用すると効果的です。
サイト内の行動
サイト内における行動をもとに以下の点をチェックして、ユーザーを細分化して訴求すると、コンバージョンへつながりやすいでしょう。
- ページ内における滞在時間
- 訪問したページ
ページから短時間で直帰するユーザーほど、商品やサービスに興味がないと判断できます。
訪問したページがトップページだけの場合より、商品ページやカートページまで到達したユーザーのほうが購入に至る可能性は高いでしょう。
直帰ユーザーはリストから除外したり、購買意欲が高いユーザーにターゲットを絞り入札を強化したりすると、ターゲティング精度を向上させられるのでコンバージョンを獲得しやすくなります。
コンバージョン済みの場合は除外
必要なターゲットへ広告を届けるために、コンバージョンにつながったユーザーへの広告表示をしないようリストから除外しましょう。
コンバージョンに結びついたユーザーを除外すると、購入に至らずに離脱したユーザーへ広告表示させられます。
ただし購入に至ったユーザーであっても定期購入やECサイトのような、複数のコンバージョンが期待できる場合などにおいて、確度を変えた広告配信は効果的です。
自社サービスの形態によってコンバージョン済みのユーザーの除外を検討しながら、リターゲティング広告を運用しましょう。
対象エリアを絞り込む
対象エリアの絞り込みにより、広告表示が不要な地域への配信を避けられます。
たとえば運営を全国規模でおこなう旅行会社やホテルの価格比較サイトでは、季節に応じて集客に変化があり、エリアによって広告配信が必要ない時期もあるでしょう。
一定期間広告配信させたくないエリアページのタグを動作させないように設定すると、特定の地域や店舗を除外できます。
不要な広告配信をしないよう設定できると、ターゲティングの精度を上げられるだけでなく、必要のないコストを発生させずにすみます。
広告配信のタイミングをはかる
リターゲティング広告を配信する時期は、コンバージョン獲得に影響を与えます。
たとえばユーザーが離脱したばかりのタイミングで広告を配信したり、何度も広告表示を繰り返すと、煩わしさを感じる方もいるでしょう。
しかし離脱後に数日経過したタイミングなら他社との比較検討を終え、どの商品を購入するか検討する時期に入っている可能性があり、広告を配信するとコンバージョンにつながるかもしれません。
仮に化粧品を購入したユーザーを対象にする場合、使い終わった頃に広告配信をするとリピーターを獲得できる可能性が高まります。
広告配信において必ずしもベストといえるタイミングは定義できないため、データの分析をおこないながら、自社サービスにとって最適な時期を探す必要があります。
リターゲティング広告とCookie規制について
最後にCookie規制によるリターゲティング広告への影響と、今後のWeb広告の運用について解説していきます。
Cookie規制が進むとリターゲティング広告に影響する
リターゲティング広告は本記事の冒頭で解説した「Cookie」を利用してユーザーの行動を追跡しますが、プライバシーの侵害につながるのではないか、という点で問題視されています。
インターネット業界におけるプライバシー保護の観点から、日本も含め、すでに以下のような国の法規制が強化されています。
- EU:GDPR(General Data Protection Regulation EU一般データ保護規則)
- アメリカ:CCPA(California Consumer Privacy Act カリフォルニア州 消費者プライバシー法)
- 日本:改正個人情報保護法
さらにブラウザ側の規制も進んでおり、Google社「Chrome」やApple社「Safari」からもCookieへの対策がおこなわれています。
Cookie規制が進むとWeb広告において、現在活用されているリターゲティング広告の手法は運用困難になると予想されます。
コンバージョンにつなげるWebマーケティングの手法として、リターゲティング広告を活用してきた企業は、Cookie規制によって転換が求められるかもしれません。
リターゲティング広告の活用にあたって、常に今後のCookie規制へ関心を寄せておきましょう。
今後どのようにWeb広告を運用する?
Cookie規制が進むなか、今後のWeb広告の運用ではファーストパーティデータの活用や、自社サービスが選ばれるための戦略設計の再構築が重要です。
自社で収集した顧客データのことをファーストパーティデータといい、ユーザーの閲覧データや購買履歴などが挙げられます。
ファーストパーティデータを活用したWebマーケティングには、Google広告のカスタマーマッチや、Yahoo! 広告と顧客リストのデータ連携によるターゲティング広告などがあります。
Cookieに依存せず、自社内でデータの収集や分析をおこない、顧客データ基盤を強化へつなげることが今後のWebマーケティングには重要です。
ユーザーから自社サービスを選んでもらうためには従来のペルソナやカスタマージャーニーを見直し、コンバージョン数を増やせるような道筋を、より綿密に練っていく必要があります。
自社サービスを求める顧客の解像度を高められると、ユーザーニーズを満たした商品やサービスの提供につながり、購入やお問い合わせなどのコンバージョンに結びつきます。
Cookie規制が進むにつれ、現状よりもさらにユーザー目線に立ったマーケティング戦略が重要になるため、自社サービスを選んでもらえるような商品制作や導線の確保をしていきましょう。
まとめ
本記事ではリターゲティングの仕組みやメリット、広告運用にあたって成果を得るためのポイントについて解説しました。
リターゲティングはCookie機能を活用して、自社サイトから離脱したユーザーへ再アプローチできます。
すでに自社サービスを知っているユーザーへ効率的なターゲティングができるので、リターゲティング広告はコンバージョンの獲得率が高く、費用対効果を見込めるマーケティング手法です。
運用する際はユーザーを細分化して、広告配信の頻度やエリアに気を配り、効果を高めましょう。
またCookie規制によりリターゲティングを取り巻く環境は変動していますが、現在効果的なマーケティング手法のひとつであることは間違いありません。
Cookie規制の動向に関する情報収集を怠らないよう、リターゲティング広告を運用していく必要があります。
さまざまな媒体からリターゲティング広告は配信できるので、特徴や配信面などと自社サービスの相性を考慮して選び、ぜひ本記事を参考に運用してみてください。
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