【入門】検索連動型広告とは？リスティング広告との違い、費用や仕組みなど徹底解説

web広告を利用すると目にするようになるのが、検索連動型広告という単語です。リスティング広告やディスプレイ広告はなんとなくわかってきたけど、検索連動型広告ってどう違うの？と頭を悩ませている人も多いのではないでしょう。

web広告と言われるものはさまざまな種類があり、ターゲティングによって効果の高い広告が異なるので、一度に覚えようとしても難しいですよね。

そこで今回はweb広告の中でも主流である検索連動型広告について、特徴や始め方・実際に広告を出稿する時のポイントなどを紹介します。

 

 

また、Google広告に関してさらに知見を深めたい！という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。

 

またYahoo! 広告の基礎知識を得たい方は、以下の記事「【入門】Yahoo!広告とは？始め方や出稿種類、費用や特徴など全て解説」にて詳しく解説しています。

 

また、検索連動型広告に関してさらに知見を深めたい！という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。

 

また、リスティング広告に関してさらに知見を深めたい方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。

 

検索連動型広告とは？

ここでは、検索連動型広告とはどんな広告なのかをご紹介します。

検索連動型広告はリスティング広告のひとつ

検索連動型広告はその名前の通り「検索」されたキーワードに「連動」して表示される「広告」です。

例えば「通勤用自転車　おすすめ」とキーワードを検索窓に入力して調べる人は、通勤用自転車を購入したくて、おすすめされている自転車はどんなものかを調べたい人だと考えられるでしょう。

「たけのこ　調理方法」と調べた人は、たけのこを料理したいけれど不慣れなので、調理方法を知りたい人なのだなと考えられますよね。

このように、具体的な情報をすぐに欲しがっているユーザーに対して広告配信ができるのが、検索連動型広告です。

 

 

リスティング広告との違い

リスティング広告は「Listing」広告という名前の通り、見込み客（＝リスト）を集める為の広告という意味を持ちます。

検索連動型広告もディスプレイ広告もリストを集めるための広告なので、リスティング広告に含まれるので、検索連動型広告はリスティング広告の一部という事になりますね。

しかし場合によっては、検索連動型広告＝リスティング広告のように使われることもあります。「リスティング広告」という言葉がどちらの意味を指しているのかは、前後の文脈で判断する必要があるでしょう。

リスティング広告についてはこちらの記事でも詳しく説明していますので、ぜひ確認してみてくださいね。

【入門】リスティング広告とは？ 仕組みや費用、メリット・デメリットを解説！

ディスプレイ広告との違い

ディスプレイ広告はwebサイト内やアプリの中にある広告枠に表示される、テキストや画像、動画などで作成された広告のことです。

検索連動型広告が「今すぐに情報を欲しがっているユーザー」に対しての広告であるのに対し、ディスプレイ広告は「サイトやアプリでコンテンツを利用しているユーザー」に対しての広告で、まだ行動は起こしていないけれど顧客になり得るユーザーに向けての広告になります。

ターゲティングが異なるので、効果的に使い分けるためにも正しく理解しておきましょう。ディスプレイ広告についてはこちらの記事でさらに詳しくご紹介しています。

 

検索連動型広告の特徴

ここでは検索連動型広告の特徴について、詳しく説明していきましょう。

主な媒体はGoogleとYahoo!

検索連動型広告は、主にGoogle広告とYahoo!広告で利用します。日本国内における検索エンジンはGoogle検索とYahoo!検索が大きなシェアを占めていますし、設定すればその他の提携先サイトへも広告が配信可能です。

以前はYahoo!を利用するユーザーが多かったのですが、現在はGoogleのほうがシェア率が高くなっています。初めて検索連動型広告を出稿する、という場合はGoogle広告から始めてみると効果的です。

 

 

 

自分の好きなワードで登録し効果的にアプローチ可能

仮に企業側が「自転車を売りたい」という場合に、何を売りにするかで登録したいキーワードが変わるでしょう。

デザインに凝った自転車を売りにするのであれば「おしゃれ　自転車」というキーワードになりますし、安さを売りにするのであれば「激安　自転車」というキーワードを登録しておけば、欲しい種類の自転車を求める人に対して正確に広告を出すことが可能です。

ターゲティングに応じたセグメント配信もできる

検索連動型広告は広告を出稿したい時間帯や曜日、地域別で配信の設定が可能です。

消費者のニーズや好みが多様化する中で、ただ広告を出すだけでは広告効果が得られにくいでしょう。セグメント配信はユーザーの属性や行動を分析した上で、ユーザーに深く興味を持ってもらえるように情報提供を行えるので、高い費用対効果が期待できます。

 

検索連動型広告のメリット

検索連動型広告はさまざまなメリットがある広告です。どんなメリットがあるのかをご紹介します。

能動的なユーザーに広告を出せる

マーケティングの考え方としては、ターゲットとなるユーザーは「自分のニーズを認識し、自分で行動する層」と「悩みやニーズがあるのに、まだそれを認識していない層」の2つに分かれます。

前者は能動的なユーザーと言え、購買意欲が高くなっているのが特徴です。検索連合型広告は、そのようなユーザーが実際に検索エンジンを使って、欲しい物を探す際に表示されます。実際にクリックするユーザーも多いと予想できるので、効果が期待できますね。

 

即効性が期待できる

検索連動型広告の大きなメリットとしては、即効性があることです。検索エンジンの検索結果で上位を獲得するためには時間も手間もかかるのが一般的ですが、検索連動型広告を利用すればすぐに検索エンジン経由でのアクセスを獲得できます。

広告を出した効果がすぐに判断できるので、広告の拡大や改善などの判断もしやすいですね。また、LPにアクセスを集めたい場合は検索連動型広告を使った手法は必須と言えるので、積極的に利用するのがおすすめです。

 

少額から始められる

検索連動型広告を含めたリスティング広告は、他の広告出稿サービスと比較して低予算で広告を出稿可能です。1日1,000円から広告を始められるので、予算が無い状態でもテストを回すことができるでしょう。

テストの結果、費用対効果が高い広告を作成できた時点で予算を増やしていくという手段を取ることも可能です。低リスクで取り組めるので、安心して利用できますね。

 

効果の分析が簡単

検索連動型広告は、出稿して配信されればその日のうちに効果を数値で確認できます。管理画面を見るとそれぞれ設定したキーワード毎の数値を確認できたり、クリック単価やコンバージョンなどの欲しい数値をカスタマイズしたりすることも可能です。

どのくらい広告がユーザーに表示されたのかをリアルタイムで確認できるので、クリック率を上げるためにすぐに広告文を修正して配信する、といった迅速な対応ができるでしょう。

成果を向上させるためのプロセスが速く行えるので、無駄なく効果的な広告を出せますね。

 

検索連動型広告のデメリット

検索連動型広告にはデメリットもありますので、この項で詳しくご紹介します。メリット・デメリットを正しく理解して効果的な広告運用を目指しましょう。

 

ユーザーが限定的で潜在層にアプローチできない

検索連動型広告のメリットとして「能動的なユーザーに効果がある」と説明させていただきましたが、逆に「ニーズや悩みに気づいていないユーザー」には広告を出せません。もしかしたら広告に興味を持ってくれるかもしれない人を、とりこぼしてしまう可能性は大きいでしょう。

ディスプレイ広告を活用すれば、そんなとりこぼしを防ぐことができるので、それぞれの広告をうまく使い分けるのがおすすめです。

広告を嫌うユーザーも増えている

インターネットやアプリを使っているとさまざまな形で広告が表示されるので、広告自体に嫌悪感をもつ人も増えています。勝手に表示された広告の動画やテキストを、反射的に消してしまうという人も多いでしょう。

検索連動型広告は検索結果画面の中で「広告」と分かりやすく表示された状態で掲載されるため、例え内容が気になるものだとしてもクリックしてくれない可能性もあるのです。

 

 

運用するには知識が必要

検索連動型広告は奥が深く、運用がうまくいかない場合は原因を見つけて対策を考える必要があり、webマーケティングの知識が不可欠です。

数字に対しても苦手意識を捨てて、積極的に活用しなければいけません。効率的な運用をするための壁は少し高いですが、乗り越えられればそれが逆に強みにもなるでしょう。

 

手間がかかる

検索連動型広告はリアルタイムで効果が測定でき、コントロール性が高いのが特徴ですが、逆に言えば「定期的に細かく確認し、修正を加える必要がある」とも言えます。

管理画面を定期的に開いて確認し、効果測定を実施しなければならないため手間がかかり、人手も必要になるでしょう。RPAツール（ロボットを使った業務自動化）を取り入れたり、広告運用が得意な担当者をつけたりといった対応が必要になるかもしれません。

 

検索連動型広告の費用について

検索連動型広告を始めるにあたって、費用がどのようにかかるのかをご紹介します。

クリック課金制度

検索連動型広告はクリック課金制度です。クリック課金とは、検索結果画面に表示された広告をユーザーがクリックしたタイミングではじめて料金が発生する仕組みになっています。広告が表示されていても、クリックされなければ料金がかからないので安心ですね。

実際に広告を表示させるには、キーワードごとに設定された最低入札金額以上での入札が必要です。検索数の多いキーワードになるほど、最低入札価格も高くなる傾向があります。

 

予算や単価を自分で決められる

検索連動型広告は上限金額を設定できるので、予算をオーバーしてしまう心配もありません。日単位で予算設定も可能なため、集客したいタイミングに合わせて予算をコントロールできます。

また、ユーザーがクリックするたびに発生するクリック単価も自由に設定可能です。1クリック10円から2,000円と幅広く設定できますが、上限を高く設定している広告が上位に掲載されます。

競合が多いキーワードで高い広告効果を狙いたい場合は、上限金額を上げるとよいでしょう。

 

費用対効果の見積り方法

検索連動型広告を出した場青の費用対効果を見積もることができます。
「費用」は

クリック単価×クリック数

 

で算出できるでしょう。

「効果」は

• クリック数×コンバージョン率×コンバージョンによる利益

 

で算出できます。効果が費用を上回っていれば、広告の出稿価値があると判断できますね。

ただ、効果の算出は実際には数値で表せないものも多いため、あくまで大雑把な見積もりになるでしょう。ひとつの目安としてとらえて考えてくださいね。

 

検索連動型広告のはじめ方

それでは、実際に検索連動型広告を始めるにはどのようなことをすればいいのかを詳しくご紹介します。

企業名や商品・サービス名で配信してみる

検索連動型広告を始める第一歩として、まずは自社の企業名や商品名・サービス名などを検索キーワードとして登録し配信してみましょう。

企業名や商品名を知っていて検索をしているということは、自社や商品にとても強い関心を持っていることが考えられます。広告効果をすぐに実感できるかもしれませんね。

配信地域を絞る

全国的に知られている大企業ではないけれど、地元ではピンとくる人も多い…という企業も多いでしょう。

そんな企業や商品の広告を出したいときは、広告を配信するエリアを地元に絞ったり、検索キーワードの中に地元名を設定したりすれば、見込みが低い顧客のクリックを防ぐことができます。

より広告効果が期待できる地域のみに広告を配信するのもおすすめです。

曜日や時間帯を絞る

検索連動型広告は、ユーザーが検索エンジンを使うたびに広告が表示されるので、基本的に24時間365日いつでも広告が掲載されます。

あらかじめ商品やサービスが売れる時間帯や曜日などを掴んでいるのであれば、そのタイミングにのみ広告配信をするように設定すれば費用対効果が期待できるでしょう。

効果を測定し、確認する

広告を配信開始した後は、定期的に効果の測定を行いましょう。検索連動型広告はリアルタイムに効果を測定し分析が可能です。

テスト配信を定期的に行い、より効果的なターゲティング、配信時間帯の精度を高められるよう分析と改善を繰り返します。

 

検索連動型広告の設定方法(Google)

Google広告管理画面編

Google広告管理画面設定では以下のことを行う必要があります。

・キャンペーンの作成・設定

・広告グループの作成・設定

・広告の設定

以下それぞれ解説していきます。

キャンペーンの作成・設定

①全てのキャンペーン
②キャンペーン
③新規キャンペーンの順に移動します。

新規キャンペーンの作成をクリックし、「販売」「検索」をクリックし、サービスURLを入力します。

キャンペーンで設定する項目は、
①キャンペーン名
②ネットワーク
③地域
④言語
⑤オーディエンス
⑥入札単価
⑦広告表示オプション、の7つです。
＊広告表示オプションについては後述します。

広告グループの作成・設定

広告グループで設定する項目は、
①広告グループ名
②デフォルトのクリック入札単価
③キーワード、の3項目です。

②デフォルトのクリック入札単価の設定方法
目標CPAの0.5%〜0.8%で設定してください。例えば、目標CPAが8,000円の場合には、40円〜64円で設定しましょう。
③マッチタイプの設定方法
「絞り込み部分一致」を使用しましょう。キーワードを入力する際の接頭辞に + を入れてください。
＊例
+ダイエット
+痩せたい

広告の設定

作成した広告をそれぞれ設定しましょう。

Google Adsエディター編

Google Ads エディターでも以下のことを行う必要があります。

・キャンペーンの作成・設定

・広告グループの作成・設定

・広告の設定

キャンペーンの作成・設定

1. キャンペーンの作成
2. 予算の設定
3. 単価設定(初動は個別クリック単価がオススメです)
4. ディスプレイネットワークは無効に設定します。

広告グループの作成・設定

①広告グループの作成
②入札単価の設定
③デバイスの入札調整比率
の設定をします。
それが完了したら、右下の「キーワード」をクリックして、キーワードの設定をします。

 

キーワードを設定します。

その他にも、広告グループで設定すべき

1. 除外キーワード
2. ユーザーリスト
3. 性別
4. 年齢層
5. 世帯収入
   などがドロップダウンで設定できるので、適時設定してください。

次に、広告文を設定したら完了です。

 

検索連動型広告の設定方法(Yahoo!スポンサードサーチの場合)

今回はYahoo!拡大テキスト広告を例にして設定方法を説明していきます。

ますYahoo!広告の管理画面を開いてください。

キャンペーンを作成する（地域、曜日のターゲティングが可能）

「+キャンペーン作成」をクリックします。

キャンペーンの作成をしていきます。

⑴キャンペーンタイプ

⑵キャンペーン名

⑶予算

⑷入札方法

⑸配信方法

⑹デバイス調整比率、地域、曜日、時間帯の設定

⑺広告の掲載方式の指定、をします

広告グループの作成（リストの設定が可能）

広告グループの作成をします。

⑴広告グループ名
⑵入札単価
⑶広告表示の最適化、の3点を設定します。

またリスト設定は任意ですがターゲットの中の「サイトリターゲティング」の
①ターゲットリストを指定して配信を選択します。
②配信をクリックします。
③右側の枠に入り、選択済になったことを確認してください。

キーワードの設定をします

最後に、広告文を適宜設定してください。以上で完了です。

検索連動型広告の運用ポイントを紹介！

検索連動型広告を運用していくうえで、押さえておくべきポイントをご紹介します。

初めは候補を広く絞るとよい

ユーザーが企業や商品・サービスを検索するとき、うろ覚えの状態でキーワードを入力する場合や単語を打ち間違えて検索してしまうこともありますよね。

例えば「自転車　高機能」と調べたくて「自転車　高昨日」と打ち込んでしまったユーザーを取りこぼさないように、キーワード設定の際に「部分一致」や「絞り込み部分一致」などを使うとよいでしょう。

「勝ちキーワード」を見つけよう

キーワード設定の際に他社と競合するキーワードばかり使ってしまうと入札金額も高くなってしまいますし、競合他社にユーザーが流れて獲得に至る可能性が低くなるでしょう。

競合他社との争いを勝ち抜くうえで大切なのは、自社ならではの「勝ちキーワード」を見つけることです。ユーザーの目線で自社ならではの検索をしてもらうにはどんなキーワードがあるのかを分析してみると、強力な武器を手に入れられるかもしれませんよ。

効果測定、確認後すばやく対応しよう

検索連動型広告の特徴として、リアルタイムに効果を測定できる点があります。効果が思うように得られていない場合は広告文を差し替えて確認・時間帯を変えて確認と、さまざまな施策を試して効果の確認・分析をスピーディーに繰り返せます。

広告を出稿して終わり、にするのではなく、PDCAを繰り返して精度の高い広告出稿ができるよう対応を続けることが大切です。

繁忙期から始めてみるのもアリ

飲食業界であれば年末年始や歓送迎会が開かれるであろう３月４月、旅行業界は長期休暇が発生しやすいゴールデンウィークやお盆・正月など、どの業界にも１年の中で繁忙期があるでしょう。

繁忙期に合わせて広告を配信すれば、全然売れない！というリスクを極力避けられます。ただし競合する他社も同様に考えているはずなので、他社に負けない広告作りやキーワード選定などが必要です。

検索連動型広告 まとめ

検索連動型広告は「キーワードを入力して検索する」という強い購買意欲をもっているユーザーに対して広告を配信でき、リアルタイムで効果を確認して修正と改善を繰り返すことが可能なのが大きな特徴です。

費用も少額から気軽に始められるため、広告出稿経験が少ない場合でも安心して利用できます。まずは利用開始して効果が見込めそうであれば予算を増やしてより高品質、高精度な広告を出稿しましょう。

また、効果があまり得られないと感じればすぐに広告を止めることも可能です。怖がらずに広告出稿の第一歩を踏み出してはいかがでしょうか。

当社では、広告代理店、インハウス支援を行っております。もしこの記事を読んで
・理屈はわかったけど自社でやるとなると不安
・自社のアカウントや商品でオーダーメイドで説明して欲しい
・記事に書いてない問題点が発生している
・記事を読んでもよくわからなかった
など思った方は、ぜひ下記のページをご覧ください

▼広告運用のご相談はこちらから▼

▼インハウス化のご相談はこちらから▼