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宣伝失礼しました。本編に移ります。
過去に閲覧した、などの行動をもとに各ユーザーに最適なクリエイティブを作成して配信できるダイナミック広告はEC や人材系、不動産系など商品点数が多い商材にとってはかかせない配信メニューですよね。
今回はLINEのダイナミック広告にあたる「LINE Dynamic Ads」についてご紹介してまいります。
また、LINE広告に関してさらに知見を深めたい方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。
LINE Dynamic Ads とは
LINE Dynamic Ads(LINEダイナミック広告)とは、ユーザーの商品の閲覧履歴に基づき広告を配信してくれるLINE社が提供するダイナミック広告です。
興味をもって訪問してくれたユーザーに対して続けて広告提示を行うことで次回のサイトへの訪問や購買を促すことが可能になります。
LINE社では下記のように記されています。
ユーザーの商品の閲覧履歴に基づき、興味がありそうな特定商品を広告表示します。
そのため、ユーザーひとりひとりに向けた配信最適化が可能です。また、商品ごとに遷移先を設定できるため、より効率的に再来訪や購入を促進できます。
ダイナミック広告とは
不動産や人材サービス、モールサイトなど、自分が閲覧した商品にドンピシャでバナー広告で追われた経験はありませんか?それがダイナミック広告になります。
画像引用元:LINEのダイナミックリターゲティング広告「LINE Dynamic Ads」の提供を開始
例として「ブーツ 通販」と検索した場合、検索結果に出てきた商品ページを閲覧後に、広告枠のあるサイトを閲覧した際に出てくるダイナミック広告は上記の様なイメージ画像なります。
広告枠によっては、特定の商品「だけ」を閲覧してサイトを離脱した場合、関連度の高い商品も一緒に表示されるケースもあります。
LINE Dynamic Ads はLINEの提供しているダイナミック広告でGoogleやYahoo!など他媒体でもダイナミック広告は存在します。
ダイナミック広告を配信できる媒体とプロダクトは以下の表の通りです。
媒体 | プロダクト名 |
動的ディスプレイ-動的リマーケティング
-動的プロスペクティング |
|
Criteo | Criteo Dynamic RetargetingCriteo Customer Acquisition
Criteo Audience Match |
Facebook ダイナミック広告 | |
LINE | LINE Dynamic Ads |
Yahoo!プロモ広告 | 動的ディスプレイ広告 |
媒体に関わらず共通して言えるダイナミック広告の特徴としては大きく下記の4つになります。
- 細かいリストを作成する手間が省ける
5タイプ理論の「総合タイプA」「総合タイプB」など、商品点数が合計数百、場合によっては数千を超える場合、全てのページに対応した細かいリストを作成することは、人力では不可能です。
-
行動履歴から広告が配信されるので、高い成果が見込める
ダイナミック広告では、どのユーザーがどんな商品を閲覧したのかなどを判別して広告配信を行うことができます。そのため、ユーザーにとっては自分と全く関係の無い広告が表示されるわけではなく、閲覧したことのある商品など、自分と関連のある広告が表示され高い成果が見込めます。
-
各リスト数が十分に溜まっていなかったとしても広告を出稿できる
カテゴリページや商品詳細ページを細かく作成しても、それぞれのリスト数が十分でない場合、リマーケティング広告自体も出稿できません。ダイナミック広告を使用すれば、通常のリマーケティングでは出稿できないリスト数でも、リマーケティングを出稿することができます。
-
ユーザーの閲覧するサイトに合わせた広告表示
過去のユーザー情報などを元にユーザーへより効率的にアピールするために、商品の広告を最適なサイズに自動調整してくれます。また、 広告が表示される各プラットフォームごとに、最も効果が見込めるレイアウトで自動で配信されます。
また注意点として、ウェブサイトのリマーケティングを行う場合 タグをウェブサイトの全ページに追加しなければなりません。
タグによってサイトの訪問者がリマーケティング リストに追加され、閲覧したフィード アイテムの固有 ID と関連付けられます。
商品点数が多岐にわたるサイトの場合、通常のリマーケティングを使用した広告では全てのページに対して細かくタグ/オーディエンスの設定をすることができないことを踏まえると、このプロダクトは重宝されます。
タグはページの階層によって浅い階層、深い階層と重みづけされ全て学習データとして蓄積されます。階層の浅いTOP・一覧ページなども含め全階層ページにタグを設置することをおすすめします。
プロダクト名の違いはありますが仕組みなどは似ているので下記の記事も参考にしてみてください。
LINE Dynamic Ads(ダイナミック広告)の特徴
またここではLINE広告の「LINE Dynamic Ads」の強みについてご説明いたします。
ユーザーごとに最適な広告を配信
LINE Dynamic Adsは、ユーザーごとに最適な広告を配信して、高いコンバージョン率を得れる見込みが高い広告です。
ユーザーが過去に閲覧または購入した商品情報から、関連する商品の広告を配信できるので、ユーザーの好みに合った商品を提案が可能になります。
また、カルーセル表示を利用することで、複数の商品による訴求を同時に行うことも可能です。
リターゲティングと新規顧客獲得を同時に実施
従来のリターゲティングよりもLINE Dynamic Adsが強みとしているのが、「新規顧客獲得も目指せる」という点です。
事前に蓄積したユーザーの行動データをもとに、潜在顧客を見つけ出して広告を配信できるため、データが少ないまま配信する新規顧客向けの広告よりも高い効果が期待できます。
LINE Dynamic Ads(ダイナミック広告)のオーディエンスについて
LINE 広告では、Google広告やYahoo!広告で「ターゲティング」と呼ばれている広告の配信先選択のことを「オーディエンス」と称しています。
LINE Dynamic Adsの配信を行う場合、オーディエンスを1件以上設定する必要があります。
ここではオーディエンスの種類をご紹介させていただきます。
画像引用元:LINE Dynamic Adsを利用する
サイト訪問者に配信する動的リマーケティングとして利用できるのはもちろん、サイトに訪問していない類似オーディエンスに対してダイナミック広告を配信すること(プロスペクティング配信)も可能です。
LINE Dynamic Ads(ダイナミック広告)の配信面
- タイムライン
- LINEニュース
- LINEマンガ
- LINE BLOG
- LINEポイント
- LINEショッピング
- トークリスト
画像引用元:LINE Dynamic Adsを利用する
タイムライン
タイムラインのMAUは6,800万人(2019年8 月時点)以上、そのうち4,900万人(2019年8 月時点)が月に1回以上広告に接触します。ユーザーは男性よりも女性の方が多く、10~60代まで幅広い層に利用されているほか、自社のLINE公式アカウントのブロック状況を問わず、全ユーザーに広告を表示させることができます。
LINEニュース
MAU7,500万人(2020年4月時点)超と高いアクティブユーザー数が特長のLINE NEWSでは、LINEアプリ内の「ニュースタブ」トップページや記事一覧ページに加え、340媒体(2021年4月時点)におよぶアカウントメディアの記事一覧ページに広告が配信できます。新製品の発売情報や即時性のあるコンテンツとの相性が良い掲載面です。
LINEマンガ
LINEマンガは、2013年4月にサービスを開始したスマートフォン向け電子コミックサービスです。アプリのダウンロード数は2,800万件(2020年8月時点)を突破、ユーザーの属性に男女比率の差はなく、15~19歳の利用が27%、20~30代の利用が60%と、若年層を中心に幅広い世代で利用されています。
LINE BLOG
LINE BLOGは2014年11月にサービスを開始し、アーティストやタレントなどの著名人をはじめ、2,500組(2019年8月時点)以上の公式ブロガーが情報発信やコミュニケーションツールとして活用しています。ユーザー属性は男女比率3:7で女性の方が多く、20~40代を中心とした年齢層に利用されています。
LINEポイント
「友だち追加」「動画視聴」「ミッション」などの指定条件をクリアするとポイントがもらえるLINEポイントクラブは国内最大級のリーチ力があり、LINEポイントのサービスページのPV数は月2.8憶(2020年6月~2020年8月平均値)に上ります。40~50代と年齢層が高めのユーザーに多く利用されています。
LINEショッピング
ファッションや雑貨、スポーツ、インテリア、家電、コスメなど約250社、1憶点を超える商品をLINEアプリ上から検索・比較・購入できる「LINEショッピング」は、2020年9月時点で約3,500万人の登録会員がいます。ユーザー数の約7割が女性で、主に20代後半〜40代前半の女性へのリーチに優れています。
トークリスト
LINEアプリの中で最もユーザーのアクティブ性が高いのがトーク一覧です。その最上部に位置する「トークリスト」に広告が表示されるため、大規模なプロモーションに活用できます。広告をタップすると商品やサービスのランディングページに遷移します。
LINE Dynamic Ads(ダイナミック広告)の設定
-
LINE Dynamic Adsの権限付与の申請
-
.LINE TAGの作成、設置
-
商品フィードの作成、登録
-
オーディエンスの作成
-
LINE Dynamic Adsの配信
1.LINE Dynamic Adsの権限付与の申請
LINE Dynamic Adsの利用にあたっては、事前に権限付与の申請が必要になります。LINE Dynamic Adsの権限付与の申請は、こちらから行います。
申し込みフォームの必要箇所に入力します。
入力し終えたら同意欄にチェックし送信を押します。
2.LINE TAGの作成、設置
まずLINE Tag とは、外部サイトにおける訪問・行動履歴を計測するためにLINE社が提供するコードのことを指します。
LINE広告を開きメニューからトラッキング(LINE Tag)をクリックします。
すると画像のような画面が表示され「ベースコード」、「カスタムイベントコード」、「コンバージョンコード」の3種類が取得可能になります。
必要に応じてLINE Tagを取得してください。
LINE Tag については下記で詳しくご説明しているので参考にしてみてください。
商品フィードの作成、登録
商品フィードが登録されていないと広告が配信できないため正確に登録を行いましょう。
商品フィードとは、広告配信したい商品すべての情報をまとめたシートのことです。テンプレートの CSV ファイルを使って作成します。
CVSテンプレートは、管理画面からダウンロードできます。LINE Dynamic Ads の機能が反映されると、管理画面の左上メニューに「商品カタログ」という項目が追加されます。
オーディエンスの作成
オーディエンスのメニューから、オーディエンスタイプを選びます。オーディエンスタイプは全部で6種類ありますので、広告の目的に合わせて選びましょう。
- ユーザーIDアップロード
- クリックリターゲティング
- インプレッションリターゲティング
- チャットタグオーディエンス
- 追加経路オーディエンス
- ウェブトラフィックオーディエンス
LINE Dynamic Adsの配信
最後にキャンペーンを作成します。
キャンペーンの目的で「商品フィードから販売」を選択します。商品フィードが利用できる状態になっていれば、商品フィード情報は「設定済み」となります。
掲載期間や予算の設定をして、広告グループの作成に進みます。ここでは特別な設定は必要ないので、LINE Dynamic Ads を配信したいオーディエンスなどを設定していきます。
以上で配信準備は完了です。商品フィードが有効になれば、LINE Dynamic Ads の配信が開始されます。
LINE Dynamic Ads(ダイナミック広告)のまとめ
ダイナミック広告はタグ設定が多少複雑でフィードの作成に手間がかかるイメージがあるかと思いますが、LINE Dynamic AdsではLINE Tagで比較的簡単に設定が可能です。
商品点数の多い事業者の方は、ダイナミック広告は成果の期待できる配信ができるので是非検討してみてください。
また、LINE広告に関してさらに知見を深めたい!という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。
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