2020年11月10日、X(旧Twitter)の新しい広告フォーマットとして、複数の動画や画像を利用できる投稿形式「カルーセル」がリニューアル登場しました。カルーセル広告の導入を検討していても、入稿や活用の方法がわからない方も多いのではないでしょうか?
今回は、X(旧Twitter)の「カルーセル広告」とは何かや出稿方法などを詳しく解説していきます。
また、X(旧Twitter)広告に関してさらに知見を深めたい方は、以下の記事をぜひ読んでみてください。
X(旧Twitter)カルーセル広告とは
画像引用元: Twitterカルーセル広告- Twitter for Business
X(旧Twitter)カルーセル広告は1つの広告内に複数の画像や動画を掲載でき、マーケターが新しいオーディエンスにリーチし、利用者をウェブサイトやアプリに誘導するのに役立ちます。
カルーセル広告では、複数の商品やプロモーションを紹介したり、複数のビジュアルでストーリーを伝えたり、商品の魅力的な機能をアピールしたりするために、水平方向にスワイプできる最大6つの画像や動画を使用できます。
リニューアル登場により、クリエイティブのスペースが拡大し柔軟性が向上したことで、さまざまな商品にシームレスにアクセスしたり、特定の機能をアピールしたり、カルーセルカードを使って展開したりできるようになりました。
X(旧Twitter)カルーセル広告のメリット
ユーザーの関心を惹きつけることが可能
幅いっぱいに表示されオーディエンスを惹きつけることができます。また、利用者はカードをスムーズに切り替えることができます。
ウェブサイトやアプリに関する広告キャンペーンの目的すべて利用可能
カルーセル広告は、ウェブサイトやアプリに関する広告キャンペーンの目的すべてで活用でき、動画カルーセルは動画の再生数キャンペーンで利用できます。エンゲージメント数キャンペーンや、ブランド認知度の向上キャンペーンでもカルーセル広告を使用できます。
簡単な操作で出稿が可能
カルーセル広告は、X(旧Twitter)の画像や動画のフォーマットと同じクリエイティブ仕様に沿って、わずかな手順で作成できるため、ストーリーの作成に集中できます。
詳細なデータを把握することが可能
妥当性を分析したり、幅広くデータを測定したりする機能により、カルーセルのカード単位のパフォーマンスやスワイプのレポートなどを把握できます。
X(旧Twitter)カルーセル広告と他媒体カルーセル広告の違い
カルーセル広告は、他媒体のFacebookやInstagramでもカルーセル広告があります。簡単に表にまとめてみました。
要件 | Facebook・Instagram | X(旧Twitter) |
画像枚数 | 2〜10枚 | 2〜6枚 |
テキストの表示 | 3行程度 | ほぼ全て表示できる |
画像の表示サイズ | 投稿の半分ほど | 投稿の4分の1ほど |
X(旧Twitter)とFacebook・Instagramのカルーセル広告の違いは、画像の表示サイズやテキストの表示される量です。
以下の記事で媒体別でカルーセル広告について説明しておりますので参照してみてください。
X(旧Twitter)カルーセル広告のコツ
クリエティブが特に重要
使える要素はすべて使いましょう。ビジュアルはオーディエンスの注意を引きますが、オーディエンスに背景情報を伝え、次の行動を促すために見出し、説明、コールトゥアクションにも創意工夫を発揮しましょう。
広告にストーリーを持たせる
ストーリーが伝わりやすいビジュアルを使いましょう。情報を伝えつつもオーディエンスを惹きつけるために、導入から中間、結末に至るまでをビジュアルで伝えるストーリーを作成します。
ターゲティングするオーディエンスによって画像を選ぶ
オーディエンスに合った画像を使用しましょう。ウェブサイトやアプリの商品ページにアクセスしたことのある利用者をターゲティングする場合は、商品の画像を使いましょう。見込み顧客にリーチする場合は、認知度を高める、より汎用性のある画像を使うことができます。
広告を瞬間的に理解できるように
商品とそのメリットを明確に伝えましょう。消費者に対して商品を明確に提示し、そのメリットについて明解かつ分かりやすく説明する必要があります。
X(旧Twitter)カルーセル広告の注意点
公開後のカルーセルは編集できない
予約投稿や下書きのツイートのカルーセルは、ツイートマネージャーを介して、ツイート作成画面で編集できますが、公開後のカルーセルは編集できません。
入稿できるのは、単一のリンク先のみ
現在カルーセル広告で指定できるのは単一のリンク先のため、カルーセルに複数のリンクを追加することが現在できません。ウェブサイトまたはアプリのリンクをどちらか1つ追加できます。
ツイート本文や見出し文はすべてのカードで共通
カルーセルカードの入稿数に応じて、複数のツイート本文や見出しを設定することもできません。広告マネージャー上で設定する「ツイート本文」「タイトル」で設定した単一の文章がすべてのカルーセルカードに適応されます。
設定した順番でカルーセルカードが表示
広告マネージャー上で設定した順番で、1から6までの表示の数値が割り当てられます。Facebook広告のカルーセルのように、ユーザーの反応に応じてカードの順番を自動的に最適化する機能は提供されていません。
フォロワー数キャンペーンのみ利用できない
フォロワー数キャンペーンでは、カルーセル広告は使用ができません。フォロワー数キャンペーンでは、画像や動画を含むツイートを配信したとしても、画像や動画がメディアとして表示されず、代わりに「フォロワーカード」が表示されます。
X(旧Twitter)カルーセル広告のクリエイティブ入稿規定
1つの広告内で、ストーリーを伝え、利用者をウェブサイトやアプリへ誘導できるカルーセル広告はクリエイティブが特に重要な要素になります。そこでクリエイティブの要件をご紹介していきます。
画像カルーセルは、縦横比が1.91:1または1:1の画像素材をサポートしています。
動画カルーセルはファイル形式がMP4またはMOVで、アスペクト比が1:1または16:9、長さが140秒までの動画素材をサポートしていますが、動画の長さは15秒未満にすることをおすすめします。同一のカルーセル内でアスペクト比が異なる動画を組み合わせることはできません。
また、すべてのスライドで1つのウェブサイトまたはアプリのリンクを割り当てることができます
X(旧Twitter)カルーセル広告の設定方法
カルーセルを作成する
初めにやるべきことは、カルーセルの作成です。
まずは、Twitter広告の広告管理画面である「Twitter広告マネージャー」を開きます。そのあとは「クリエティブ」>「ツイート作成画面」を選択しましょう。
テキストを作成する
ここで、ツイートするテキストを作成します。
ツイートする文字は通常の投稿と同じで、半角は280文字、全角の場合は140文字以内です。日本語と英語を混在させる場合には文字数も変動します。
設定が終わったら「カルーセル」を選択してください。
カードの種類を設定する
画像もしくは動画を選択したら、次はカードタイプを設定します。
カードとは、カルーセル形式の投稿をユーザーがみているときにスワイプする対象のものです。カードに導いてほしい行動喚起や移動先の内容に応じて、「ウェブサイト」「アプリ」「カードなし(行動喚起なし設定)」のなかからカードの種類を選んで設定します。
ウェブサイトの場合は、カード名とヘッドラインからそれぞれを設定し、ウェブサイトのURLでリンクさせたいURLを設定します
アプリの場合も同じようにカード名を設定し、「インストール」「プレイ」「購入」「予約」「接続」「注文」「開く」のなかからアクション誘導を選択します。
次に「メディアを追加」を選択します。
貼り付けたい画像もしくは動画を、「ファイルをアップロード」もしくは「メディアライブラリ」から選択して追加しましょう。
カルーセル広告を公開する
最後にツイート作成画面の右上にある「ツイート」を選択して公開します。
公開予約をしたい場合は、「ツイート」のプルダウンから「予約設定する」を選択し、公開したい日時を設定しましょう。
X(旧Twitter)カルーセル広告のまとめ
X(旧Twitter)カルーセル広告を出稿するときは出稿方法はとても簡単な操作です。画像や動画などのクリエイティブに気を配り選択してください。一枚一枚こだわりユーザーにとって魅力的な広告を作成しましょう。この記事を参考にX(旧Twitter)カルーセル広告ぜひお試しください。
また、カルーセル広告について更に知りたい、という方は下記の記事をぜひ読んでみてください。
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