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宣伝失礼しました。本編に移ります。
Facebook広告で成果をあげるには、魅力的なコンテンツの作成やA/Bテストを繰り返すことでの広告の最適化、入札戦略や競合分析などさまざまな要素が関連しています。
しかしより成果をあげるには、広告の効果を正しく把握したりターゲットとなるユーザー情報の精度を高めたりすることも、広告の最適化によって収益アップに繋がります。
Facebook広告の「詳細マッチング」と呼ばれる機能を活用すれば、コンバージョン数の計測精度向上やターゲットの拡大が見込めるなど、成果の最大化に繋がる情報の収集が可能です。
この記事ではFacebook広告の「詳細マッチング」の概要についての他、設定方法やLINE広告、Yahoo!広告の詳細マッチングの設定方法についても解説していきます。
Facebook広告に関してさらに知見を深めたい方は、以下の記事をぜひ読んでみてください。
また、Instagram広告に関してさらに知見を深めたい方は、以下の記事をぜひ読んでみてください。
Facebookの「詳細マッチング」とは?
詳細マッチングとは、ユーザーがFacebookにログインしていない状態でコンバージョンに至った場合でも、入力した情報をもとにFaccebookのデータベースと照合してマッチングする機能です。
たとえばFacebookにログインしていないユーザーがFacebook広告閲覧後に離脱されてしまっては、その後にどういった行動をとったのか追うことはできません。ゆえに例え広告からコンバージョンに至ったとしても、誰がどういった経緯で商品購入やサービスの申し込みをしたのか計測できないのです。
しかし詳細マッチングを活用すれば、たとえFacebookにログインしていないユーザーが広告に情報入力をしたとしても、そのデータに基づいてFacebookアカウントをマッチングするので、これまで計測不可だったユーザー行動の把握ができます。
仕組みと種類
詳細マッチングで、アカウントとマッチングするために取得可能なデータは次のとおりです。
- 氏名
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所
- 性別
- 生年月日
これらのデータを、実装したタグを通してFacebookに送ることで、マッチングを行います。
詳細マッチングは「自動詳細マッチング」と「手動詳細マッチング」の2種類です。
自動詳細マッチングは、自動でユーザーのデータを取得する方法。そして手動詳細マッチングはWebサイトに設置するjavascriptコードと呼ばれるピクセルコードの一部に、コードを追加してユーザー情報を取得する機能です。
詳細マッチングが扱うプライバシーについて
詳細マッチングは個人情報を扱うため、プライバシーの観点で気になる人も多いでしょう。
過去にFacebookは情報漏洩問題が発生してしまい、プライバシー保護の弱点を指摘されています。しかし詳細マッチングは、Facebookピクセルによって取得されたデータは、Facebookサイトに送られる前にブラウザ上でハッシュタグ化されて暗号化されます。
暗号化されたデータは変更できないので、第三者が手を加えることができません。またFacebookピクセルイベントとのマッチングにのみ暗号化されたデータが使用され、マッチングが完了するとデータは削除される仕組みです。
元のデータはFacebookに送られる前に暗号化され、使用されたあとはすぐにデータが削除されるメカニズムなので、プライバシーについては安心といえるのではないでしょうか。
自動詳細マッチングと手動詳細マッチングの種類
Facebookの詳細マッチングには、自動詳細マッチングと手動詳細マッチングの2種類があります。
それぞれ違う特徴をもっていますが、両方導入することが推奨されているので、違いを確認したうえで利用してみましょう。
自動詳細マッチング
Facebookのアカウントでは、自動詳細マッチングはほとんどの場合「オン」になっているケースが多いです。設定を確認するにはイベントマネージャーから確認しましょう。
もし「オフ」になっていたら「オン」にすると、自動詳細マッチングが利用可能になります。
自動詳細マッチングはFacebookのピクセルタグが自動で情報を取得してくれます。しかし下記のケースでは上手く自動詳細マッチングが稼働しないことも。
- ピクセルタグがifame内に設置されている
- IMGタグを使用している
- ビジネスが規制業種に属している
- ログイン状態を長く維持していることが多い
ビジネスの規制業種は次のものを指します。
- 投資銀行
- 仲買業者
- 保険・金融サービス
- 小売業
- 信用組合
- 商業銀行
- クレジット
- 融資
- 住宅ローン
- 医薬品・健康
自動詳細マッチングだけでも精度の高いマッチングが可能ですが、ユーザーがサイトに毎回ログイン情報を入力しない限り、ユーザーの情報とFacebookユーザー情報のマッチングはできません。ゆえに自動詳細マッチングでは取得できない情報は、手動詳細マッチングも合わせて利用することで、より高いパフォーマンスが期待できます。
手動詳細マッチング
手動詳細マッチングは、自動詳細マッチングでは取得できない情報の取得が可能になったり、自動詳細マッチイングとは異なる動作によって情報取得漏れを防げます。
たとえば手動詳細マッチングは、ユーザーがサイト内にログインしたかどうかに関わらず、ピクセルコードが反応した場合にユーザー情報を取得が可能。
ただし手動詳細マッチングはタグの実装など複雑な工程が必要なので、専門的知識やエンジニアの協力が必要です。
詳細マッチングを活用する5 つのメリット
詳細マッチングの活用には、次の5つのメリットがあります。
- コンバージョンの数値を正しく把握できる
- カスタムオーディエンスの拡大
- 広告配信精度の向上
- コンバージョン単価の削減
- ITPによって失われる情報をカバーできる
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
コンバージョンの数値を正しく把握できる
通常Facebookにログインしていないユーザーが広告を閲覧しても、一度広告から離れてから商品購入やサービスの申し込みをしてもコンバージョンにカウントされません。
しかし詳細マッチングを活用すれば、次の2パターンの両方をカウント可能になります。
- ユーザーが広告閲覧後に、そのままサイトの商品を購入したり申し込みした場合
- ユーザーが広告閲覧後に、一度サイトから離れたあとに広告の商品を購入したりサービスを申し込んだ場合
上記の2パターンでコンバージョン数が計測できるので、詳細マッチングを利用しないときよりも、広告がコンバージョン数に与えた数値を正しく把握できます。
カスタムオーディエンスの拡大
詳細マッチングを活用することで、Facebookユーザーの情報と照合できるのでデバイスに関係なく広告配信が可能です。
またFacebookにログインしていないユーザーでも、詳細マッチングを利用することでオーディエンスリストに追加できたりと、ターゲティングを拡大もできます。
配信可能なデバイスが多かったりターゲットの幅が広くなると、それだけ多くのユーザーに広告を見てもらえるチャンスができるので、高い成果が期待できるようになります。
広告配信精度の向上
詳細マッチングの活用によってコンバージョン数の数値を正確に計測できるようになったり、オーディエンスリストのボリュームが向上したりします。
そのため広告配信戦略に役立てる情報が多くなるので、成果を上げるための広告配信の精度が向上。結果、収益アップにつながる配信が可能になります。
コンバージョン単価の削減
広告費は入札単価の他にも、広告経由で発生したコンバージョンに対して請求された金額を支払います。そしてその費用を平均化したのが「コンバージョン単価」。
詳細マッチングで計測できるコンバージョン数は、広告経由でコンバージョンに至った数値の他にも、Facebookアカウントの情報をもとにマッチングから得た情報も含まれます。
そして精度の高い情報によって、顕在層にアピールできるので少ない費用でキャンペーンの効率化が可能。結果、詳細マッチングの活用によってコンバージョン単価の引き下げにつながるのです。
ITPによって失われる情報をカバーする
ITPの導入により、広告会社によるトラッキングが制限されました。そのためターゲティング精度の低下やcookieからのCV計測が困難に。
しかし詳細マッチングではITPの影響を受けずに独自のCV計測ができるので、ITPが導入された現在でも、精度の高いコンバージョン計測が可能になります。
なおITP対策については、下記の記事でもご紹介していますので参考にしてみてください。
Facebook広告の詳細マッチングの設定方法
ここでは「自動詳細マッチング」「手動詳細マッチング」、それぞれの設定方法をみていきます。
自動詳細マッチングの設定方法
自動詳細マッチングでは、タグの実装もコードの追加記述も必要ありません。通常のピクセルコード「fbq(‘init’, ‘FB pixel ID’); 」内で情報の取得ができます。デフォルトで「オン」になっているケースが多いですが、イベントマネージャーより「オン」になっているのか確認しておきましょう。
- 管理画面の左側のメニューから「イベントマネージャー」を選択
- アカウント名〇〇‗ピクセルを選択
- 左側のメニューから設定を選択
- 詳細マッチングの項目から自動詳細マッチングの欄が「オン」であることを確認
自動詳細マッチングでは「ON」にした状態で、氏名やメールアドレスなどが含まれた情報をマッチングして探します。ただし規制業種では正しく情報収集ができませんのでご注意ください。
手動詳細マッチングの設定方法
自動詳細マッチングでも十分な情報量を取得できますが、取得漏れを防いでより精度の高いデータを得るためにも、手動詳細マッチングも併用して活用していきましょう。
手動詳細マッチングは、ピクセルタグに取得したい情報などの項目を追加します。
LINE広告とYahoo!広告でも活用できる詳細マッチング
詳細マッチングはFacebook広告の他にも、LINE広告やYahoo!広告でも設定が可能です。
それぞれについて設定方法を確認していきましょう。
なおFacebook広告の詳細マッチング同様に、どちらも暗号化されてから送信されますが、個人情報の取り扱いには細心の注意が必要です。
LINE広告の詳細マッチングの設定方法
LINE広告の詳細マッチングとは、LINE Tagを通じてハッシュ化された1st party dataをLINEにおくることで、配信の最適化やコンバージョン計測の精度向上、オーディエンスリストの蓄積を増加できる機能。
詳細マッチング機能を利用することで、スマホユーザーだけでなくパソコンユーザーのオーディエンスの蓄積や間接コンバージョンの計測にも役立ちます。
さらに同機能の活用で、ドメインを跨いでのトラッキングも可能に。
LINE広告の詳細マッチングの設定方法は、LINE Tagのベースコードに、追加記述をします。
パラメーター | 例 | 注意事項 |
phone number | +818012345678 | 国番号を入れた電話番号での形式 ハイフンは不要 |
email address | tarosuzuki@~ | メールアドレスをそのまま送信 |
Yahoo!広告の詳細マッチングの設定方法
Yahoo!広告の詳細マッチングは、ディスプレイ広告のコンバージョン設定で利用できます。
詳細マッチングで連携できる情報は次の2つ。
- メールアドレス
- 電話番号
Yahoo!広告は、LINE広告同様に現在2つの情報しか取得はできません。しかし詳細マッチングを利用することで、コンバージョン数をより正確に把握ができるようになります。
連携可能なのは「広告管理ツール」「Yahoo!タグマネージャー」
- 「コンバージョンAPI」であり、設定方法の手順はそれぞれ共通です。
- コンバージョン測定の作成・編集画面から「詳細マッチング」項目から「利用する」を選択
「作成」ボタンをクリック
パラメーター | Type | 注意事項 |
yafoo_email | string | コンバージョンしたユーザーのメールアドレス |
yahoo_phone_number | string | コンバージョンしたユーザーの形態電話番号(ハイフンなし) |
既存のコンバージョンタグに上記の詳細マッチング測定用のパラメーターを追加して利用します。
なおコンバージョンタグを新規で作成した場合には、広告管理画面ツールの測定タグやYahoo!タグマネージャーの「サービスタグ情報」、コンバージョンAPIの「パラメータを表示」をクリックしてしてコンバージョンAPI用のリクエストパラメータを取得します。
こちらについては広告ヘルプで詳しくご覧ください。
詳細マッチングでコンバージョン数の測定精度をあげよう
Facebookの詳細マッチングは、精度の高いコンバージョン測定ができるほか、ITP対策にも役立つ機能です。
自動詳細マッチングと手動詳細マッチングの2種類があり、利用が簡単な自動マッチングだけでも十分な情報を得られますが、取得漏れを防ぐためにも両方の実装がおすすめ。
ただし自動詳細マッチングは特に設定の必要がなく「オン/オフ」の切り替えで利用可能ですが、手動詳細マッチングは、コーディングの専門的知識が必要になります。
そのため詳細マッチングを活用したいけど「自分では難しい」「専門知識がある人に頼みたい」という人は、広告代理店を活用するのも良いでしょう。
当社では、広告代理店、インハウス支援を行っております。もしこの記事を読んで
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