商品点数の多い商品(ECサイト、人材サイトetc...)を閲覧した際に、閲覧した商品やその関連商品にリマーケティングされたことはありませんか?

これは動的リマーケティングと呼ばれる出稿プロダクトで、商品を管理するフィードとタグが連携して、動的に広告が生成される仕組みです。

今回は、商品点数が多い際に特に重宝する、動的リマーケティングに関して解説していきたいと思います。

 

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動的リマーケティングとは? 標準リマーケティングとの違い

動的リマーケティングとは

動的リマーケティングとはサイト内の行動履歴に応じて最適なプロダクト(サービス/商品)の広告が配信される仕組みです。

DRMやダイナミックリマーケティングとも呼ばれています。
興味をもって訪問してくれたユーザーに対して続けて広告提示を行うことで次回のサイトへの訪問や購買を促すことが可能になります。
具体的には以下のようにAmazonや楽天市場、SUUMOなどで自分が閲覧・購入した商品のディスプレイ広告が表示されたことがあるかと思いますが、そちらが動的リマーケティングです。

画像参考:SUUMO

標準リマーケティングとの違い

そもそも標準リマーケティングとは、一度WEBサイトを訪れたユーザーに対して広告を配信する出稿プロダクトです。
どんなに正確なターゲティングや訴求をしたとしても、ユーザーの大半は一度Webサイトを訪れても大抵は商品を購入せずに離脱してしまうケースもあります。
リマーケティングとは、そんな一度Webサイトを訪れたが購入には至っていないユーザーに対して自社のWebサイトを広告配信することでもう一度訪問してもらうことを促す広告出稿プロダクトです。
動的リマーケティグは、これから一つ先に進み、サイト内の行動履歴や、閲覧記録などを用いてよりユーザーの購買タイミングとマッチした広告を配信することができる仕組みです。

動的リマーケティングのメリット・デメリット

動的リマーケティングのメリット

メリット1: 細かいリストを作成する手間が省ける

 

商品点数が合計数百、場合によっては数千を超えるとき、全てのページに対応した細かいリストを作成することは、人力では不可能です。動的リマーケティングを使えば、それらの手間が削減することができます。

 

メリット2: 行動履歴から広告が配信されるので、高い成果が見込める

上の図の例は「お中元 牛肉」と検索して、検索結果に出てきた商品ページを閲覧した後に、広告枠のあるサイトを閲覧した際に出てきた動的リマーケティング広告です。
広告枠によっては、特定の商品「だけ」を閲覧してサイトを離脱したとき、関連度の高い商品も一緒に表示されるケースもあります。

画像作成参考元:長太屋

一例にはなりますが、このような形でユーザーの行動履歴から最適な広告をGoogleのアルゴリズムが出稿することが可能になります。

 

 

メリット4: ユーザーの閲覧するサイトの掲載枠に自動で調整して配信してくれる

過去のユーザー情報などを元にユーザーへより効率的にアピールするために、Googleが商品の広告を最適なサイズに自動調整してくれます。また、 広告が表示される各プラットフォームごとに、最も効果が見込めるレイアウトで自動で配信されるため、全てのバナーサイズを用意する工数が削減することが可能です。

 

メリット5: 配信するオーディエンスリストの数が1,000件に見たなくても配信することが可能

標準リマーケティングの場合、配信するリスト件数が1,000に満たない場合は配信することができません。

通常のリマーケティングの際、たとえば、商品カテゴリAのページではリスト件数1,000件以上あるので配信できるけど、商品カテゴリBはリストの件数が1,000件に満たないから配信できない、という状況は小規模のECサイトではザラに起こりえます。

しかし、動的リマーケティングを利用すれば、通常リマーケティングではチャレンジできなかったリストサイズのページでも、出稿することが可能になります。

動的リマーケティングのデメリット

デメリット1: タグの設置に伴いエンジニアとのコミュニケーションが求められる

ページごとに指定のタグ、特定の値を入力して入れる必要があるから、技術的な知識がない場合、コミュニケーションコストが高くなります。

デメリット2: フィードの作成が必要になる

上記の画像のようなフィードを作成して、Googleマーチャントセンターに入稿する必要があります。
フィードの作成に関しては、当記事下部の「フィードを作成」部分で確認可能です。
別途Google公式の記事で確認してみてください。

動的リマーケティングと相性のいいサイト

動的リマーケティングと相性の良いサイトとしては、以下のものが挙げられます。

これらのような、主に人が主導して管理するのがとても困難な、品数が多い業種のサイトで特に効果が期待できます。
具体的には「商材の種類が豊富で、ユーザーごとに選択肢が豊富なこと」です。
条件ごとにさまざまな商品を比較したいユーザーへ、自動でマッチした自社商品をアピールすることができるという点で、効果を発揮しやすい傾向にあります。

動的リマーケティング設定方法

動的リマーケティングでのタグの設置

動的リマーケティングのタグは、サイトの全ページに「検索結果ページ」などさまざまな種類や役割を設定することでする必要があります。それらのタグによりサイト訪問者の情報を集めています。
以下具体的に設定方法を解説していきます。

下記のコードは動的リマーケティングで使用するタグのテンプレートになります。

<script>
	var root = window.location.pathname;
	var pathVal = window.location.href;
	var pid = '';
	var ptype = '';
	var tot = 0.0;
	
	if (root == "/") {
		ptype = 'home';
	}
	else if(root.match('/products/')){ // URLの中に/products/という文字列があれば、それは商品詳細ページであると判定し、URLから商品コードを取得
		pid = window.location.pathname.split('/products/')[1];
		ptype = 'product'; //ページタイプを商品詳細ページに設定
		tot = jQuery('p.price').text().replace(/[^0-9.]/g,''); //ページ内のDOMから価格を取得
	}
	else if(pathVal.indexOf('/collections')>-1){
		ptype = 'category';
	}
	else if(pathVal.indexOf('/cart')>-1){
		pid = window.location.href.split('/cart')[1];
		ptype = 'cart';
	}
	else if(pathVal.indexOf('/thanks.php')>-1){
		ptype = 'purchase';
	}
	else {
		ptype = 'other';
	}
	
	var google_tag_params = {
		ecomm_prodid: pid,
		ecomm_pagetype: ptype,
		ecomm_totalvalue: parseFloat(tot)
	};
	
	dataLayer.push({
		'google_tag_params': window.google_tag_params,
		'event': 'dynamic_remarketing'
	});
</script>

このコードでやっていることは、簡単にいうと「ページ種別・商品コード・価格の3つの値を、GTMを経由してGoogle広告へ渡す」ことです。
詳しく解説します。
まず、URLからそのページの種類を判定し、必要となる3つの値をページから取ってきます。

 

  • 商品ページであれば、ページの種類を持たせる変数 ptype に product を代入します。また同時に、商品価格を持たせる変数 tot に、価格を代入します。

この例ではURLから商品コードを取得し、商品コード変数 pid に代入しています。ページ内の要素から取れるならそれでも問題ありません。
また同様に、jQueryを使ってページ内のDOMから価格を取得し、価格変数 tot に代入しています。

  • トップページであれば、ページタイプ変数 ptype に home を代入。
  • カテゴリページであれば、ページタイプ変数 ptype に category を代入。
  • カートページであれば、ページタイプ変数 ptype に cart を代入。
  • サンクスページであれば、ページタイプ変数 ptype に purchase を代入。
  • その他のページであれば、ページタイプ変数 ptype に other を代入
  • 商品ページ以外の場合は、商品コードや価格の変数には何も代入しません。
  • 取得した pid, ptype, tot の値を、google_tag_params という配列に持たせ、dataLayer.push();します。
  • 同時に、dynamic_remarketingというカスタムイベントをコールし、先ほど作成した dynnamic_remarketing というトリガーを引きます。
    このトリガーは「ADW_ダイナミックリマケ」というタグにつながっているため、このタグが発火し、その時に goole_tag_params(の中に入っている3つの変数) がAdWordsへと渡されるという仕組みです。
    ここの動きがこのダイナミックリマケの、キモとなる仕掛けの部分です。
    続いて「ウインドウの読み込み」トリガーを作成し、このタグのトリガー に設定してください。
    DOMを読んでページ内の値を取ってくる必要があるわけですから、ページビューではなく、ページの読み込みが完了した時に発火させます。

 

これでこのタグの設定は完了です。

動的リマーケティングでのフィードの作成

動的リマーケティングでのフィードは広告を配信するお客様の情報が格納される場所のことです。

フィードはそれぞれの商品やサイトのなどのコンテンツの詳細を構造化したテキストデータのことです。
以下具体的に設定方法を見ていきましょう。

まずはGoogle Marchant Centerに移動します。

フィードから新規フィードの作成に移動します。

販売先の国と言語を日本に設定し、続行をクリックします。


Googleスプレッドシートを選択し、続行します。

新しいGoogleスプレッドシートをテンプレートから作成、を押します。

作成された商品フィードを開き、編集します。テンプレートは「フィード」フォルダに入っています。

キャンペーンの作成

基本的にはリマーケティングと同じ設定です。

1点だけ注意したいのが、「パーソナライズド広告向けのデータフィードを使用する」にチェックをつけ、業種を選択してほしい点です。

動的リマーケティングのまとめ

動的リマーケティング広告は標準のリマーケティング広告より効果的な広告になりますが、サイト構造によっては、導入のハードルから、実施できていなかったアカウントも多いかもしれません。
初期の設定は少し手間がかかりますが、一度設定してしまうとその後は難しくなくなることは間違いありません。
また、商品数やリスト数は今後増えてくると思うので、動的リマーケティング広告を積極的に活用して売上につなげましょう。

今回の記事に関連してYahooでの動的リマーケティングについても解説しているので是非こちらの記事もご参考にしてみてください。

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