広告を出稿すると、実際に広告効果があるのか?どんな人が広告を見て、どんな行動を取って商品やサービスの検討や購入に至っているのか?などユーザーの行動が気になるケースも増えていくでしょう。
しかし、集計されたデータを眺めているだけではユーザー全体の傾向は把握できても、一人一人の行動を細かく確認するのは非常に困難です。
Googleアナリティクスの機能のひとつである「ユーザーエクスプローラ」を使うことで、ユーザーごとの行動を細かく確認することができます。
この記事ではユーザーエクスプローラの概要や基本的な使いかた、どんな分析ができるのかも説明しますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
また、Google広告に関してさらに知見を深めたい!という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。
また、ディスプレイ広告に関してに関してさらに知見を深めたい!という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。
ユーザーエクスプローラとは?
ユーザーエクスプローラ、と聞いてもなかなかピンこない人も多いかもしれませんね。ユーザーエクスプローラはGoogleアナリティクスの機能のひとつで、Googleアナリティクスを利用している人であればオーディエンスタブの中に確認することができます。
広告出稿サービスとしてGoogle広告を使用している人はGoogleアナリティクスを頻繁に使用するので、目にしたことがある人も多いでしょう。
またGoogleアナリティクスについては別の記事で詳しく紹介していますので、ぜひこちらの記事もご確認ください。
ユーザーエクスプローラでできること
ここではユーザーエクスプローラが具体的にどんなことができるツールなのかを詳しくご紹介します。
ユーザーの動きを調査できる
ユーザーエクスプローラを使うと、Cookie情報を基にしたユーザーのアクセス記録が表示されます。この記録はアクセス履歴の他にも特定のサイトに滞在していた日時など行動を詳しく知ることができるため、コンバージョンに至ったユーザーの行動パターンを分析することが可能です。
またそれ以外にも、知りたい行動パターンをとったユーザーを抽出してデータを確認し分析することもできます。
サイト運営の改善に役立てられる!
ユーザーエクスプローラを使うことで、自社のWebサイト改善にも役立てられます。ユーザーエクスプローラを使ってユーザーの行動を細かく調査し分析することで、コンバージョンに至ったユーザーの行動に共通する条件を見つけ出し、Webサイトへ反映することが可能です。
例えばひとつの商品ページと比較対象の商品ページを何度も往復しているユーザーが多かったとすれば、ひとつのページ内で商品の比較がしやすいような機能を追加することで、購買意欲を高めたまま購入まで進んでもらえる可能性が上がるでしょう。
このように、改善点を見つけ出すことができるのもユーザーエクスプローラの大きな特徴です。
GA4で新たに登場した探索機能
Googleアナリティクスは以前まで、ユニバーサルアナリティクス(UA)と呼ばれるバージョンで使用されていました。しかし2023年7月1日以降はUAのデータ計測が終了しサービス終了がアナウンスされ、新たにGoogleアナリティクス4(GA4)と呼ばれるサービスに移管する必要があることが発表されています。
UAからGA4へのデータ引継ぎができないため、1日でも早くGA4に移管する必要があり苦労されている人もいるのではないでしょうか。
UAでは「ユーザー」セクションを選択するとすぐにユーザーエクスプローラレポートがありましたが、GA4では一見見当たらないため、「機能が削除されたのかな」と不安に思う人もいるでしょう。しかし実はGA4にも「探索」機能内に「ユーザーエクスプローラ」があります。使い勝手が異なり慣れるのに時間がかかるかもしれませんが、悪いことばかりではありません。
GA4で新たに登場した「探索」機能は、さまざまな分析を“自分が見たいように”使うことができる機能です。UAの「ユーザーエクスプローラ」は表示される形が決まっており、データを深く分析するには少し面倒でした。
しかしGA4の「探索」機能にはデータ探索で複数のテンプレートが用意されており、簡単にセグメントやフィルタで絞り込みを行え、任意のユーザーを抽出することができます。
ユーザーエクスプローラの使用方法
それでは実際に、ユーザーエクスプローラの使用方法について詳しくご紹介します。
Googleアナリティクスのページを開く
まずはGoogleアナリティクスのページを開きましょう。左に表示されている「探索」ボタンを押すと、データ探索を開始する画面に移ります。「空白」を含め、さまざまなテンプレートが選択可能です。
「ユーザーエクスプローラ」のページを開く
テンプレートを横にスライドしていくと、「ユーザーエクスプローラ」があるので選択してください。すると「変数」や「設定」といったエリアが表示される画面に移ります。
使いたい項目を選択する
各エリアに提示される名称や期間を適用したり削除したりすることもできますし、任意のセグメントやディメンションなどを設定することも可能です。各エリアの右上にある「+」ボタンをクリックしページのタイトルを任意にカスタムしたり、表示された項目をチェックしたりすれば完了です。ちなみに各エリアの用語説明ですが
・セグメント…任意の条件で抽出されたデータ
・ディメンション…データに設定されている任意の分析軸
・指標…任意の分析軸で分析された数値
となっています。
選択した項目を表示してデータを確認する
セグメント・ディメンション・指標の条件を追加しダブルクリックすれば、データがページの右側に表示されます。表示形式は円グラフや折れ線グラフなど、好みや目的でさまざまな形式を選択可能です。
どんな分析ができるのかを紹介!
ユーザーエクスプローラの基本的な使い方は説明しましたが、抽出結果を眺めているだけでは効果があるとは言えません。ここではユーザーエクスプローラを使った特定のユーザーを分析する方法や、サイト改善につながる方法をご紹介します。
セグメントでユーザーを分ける
ユーザーエクスプローラで出力される分析結果は細かいため、自分の目的に合わせたデータを取り出す際にひとつひとつチェックするには時間がかかってしまいます。
セグメントを活用すれば目的に合わせたユーザーのデータを絞り込め、分析しやすくなるでしょう。セグメントを利用する際は1つのセグメントしか選択できないので注意が必要です。
コンバージョンユーザーの動きを見る
セグメントはカスタムして使うこともできますが、デフォルトで作られたものも利用できます。「コンバージョンに至ったユーザ」というセグメントを使えば、サイトの中でコンバージョンに至ったユーザーのみのレボートを表示することが可能です。
複数のユーザーデータを分析し「コンバージョンするユーザーに共通する行動」を見つけることができれば、サイトの導線を改善したり、有用なコンテンツを強化したりといった施策が見えてくるでしょう。
特徴的な行動を見つける
セグメントの設定を変更すれば、さまざまな条件のユーザーデータを確認することができます。上記とは逆に「コンバージョンに至らなかったユーザー」を確認すれば、共通する行動を見つけて対策を打てるかもしれません。
「フォーム入力途中で離脱してしまったユーザー」を抽出し思考を分析すれば、フォームの改善アイデアが出てくるかもしれませんね。
レポートを共有する
ユーザーエクスプローラで作成したレポートは、他のユーザーと共有することができます。Webサイトの改善を行う上では複数の意見やアイデアを出してもらう方が有効なケースが多いでしょう。
レポートを共有すれば、他のメンバーがそれぞれデータを抽出する手間がかからないため改善をスムーズに進めることができるでしょう。共有方法は簡単で、ユーザーエクスプローラページ内の右上にあるダウンロードアイコンをクリックし「Googleスプレッドシート」や「PDF」など任意の形式を選ぶだけで可能です。
まとめ
自社のwebサイトを運用していたり、広告を出稿していたりしていると、ユーザーの動きを知りたくなりますよね。さまざまな分析ソフトがあふれていますが、Googleアナリティクスを利用しているのであればユーザーエクスプローラを活用できます。
ユーザーエクスプローラはユーザー単位の行動が分析できたり、ユーザーの流入元を調査できたりとさまざまな優れた機能が利用可能です。「使ったことがない!」「使い方がわからない…」という人も多いですが、ぜひ活用してWebサイトの改善に役立ててみてはいかがでしょうか。
当社では、広告代理店、インハウス支援を行っております。もしこの記事を読んで
・理屈はわかったけど自社でやるとなると不安
・自社のアカウントや商品でオーダーメイドで説明して欲しい
・記事に書いてない問題点が発生している
・記事を読んでもよくわからなかった
など思った方は、ぜひ下記のページをご覧ください
▼広告運用のご相談はこちらから▼
▼インハウス化のご相談はこちらから▼