近年はコロナの影響もあり、外に出なくても買い物ができるのが当たり前になってきました。

また、shopifyやbaseなど、簡単にネットショップを開業できるプラットフォームも浸透してきたことで、多くの事業者がECサイトにチャレンジしています。

 

ECサイトのチャネル拡大の施策の1としてショッピング広告を聞いたことがある方も少なくないかと思います。

しかし、なんとなくめんどくさそう、やり方がわからない...という方も多いのではないでしょうか。

 

今回はショッピング広告(PLA)の特徴やメリットから見る運用ポイントを解説していきます。

 

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Googleショッピング広告とは

検索広告よりも上部に画像とテキストの商品広告が出稿されていることを、一度は見たことはあるかと思います。

 

検索連動型広告、ディスプレイ広告枠とは別に、ショッピング広告枠というものが存在します。
ショッピング広告を簡単に説明すると、画像+テキストで訴求することが可能な広告で、占有率も高く、通常の検索連動型広告よりも成果が高い傾向にあります。

ただし、Googleマーチャントセンターの開設、フィードの作成、更新など、導入ハードルが高く、出稿しづらいことも事実です。

深ぼれば、論文が1本かける量の情報がありますが、今回の記事/動画の対象が、初めてショッピング広告を出稿する方に向けての内容なので、設定方法の後に、補足として詳しいデータなどを交えての説明をします。

Googleショッピング広告のメリット

ショッピング広告(PLA)は検索広告やディスプレイ広告など、Google広告に分類されます。他のGoogle広告にはない特徴、メリットを見ていき、他の広告との比較をしていきましょう。

1.画上表示で検索広告よりも上部に表示される

検索広告は、ユーザーが求めている商品のリンクに飛ぶまでは商品の詳細を知ることが出来ません。
ショッピング広告では、検索広告よりも上部に表示されることで広告を選択する前の段階から商品の見た目、値段を知ることができ、検索広告よりも早く商品の情報を得ることが出来ます。

 2.ショッピング広告(PLA)からECサイトへの誘導できる

ユーザーは表示された広告の視覚情報からユーザーのサイトアクセスへと動きます。

ショッピングキャンペーンは商品の在庫状況(オンライン店舗、実店舗)の表示やECサイト、実店舗の集客等を目的としている広告です。購入意欲のあるユーザーの集客ができる点は非常に効率的で、目的を実現していると言えます。

 

Googleショッピング広告の制限されるコンテンツ

ショッピング広告(PLA)には、禁止されるコンテンツと制限されるコンテンツがありますので以下のことに注意し掲載を行いましょう。

 禁止コンテンツ

偽造品

偽造品とは、他の商標と同一か、ほとんど区別がつかない商標やロゴを含む商品を指します。このような商品では、真正品と偽って販売するために商品のブランドの特徴が模倣されています。

危険度の高い商品

レクリエーショナル ドラッグ(麻薬やハーブ)、向精神薬、薬物の使用器具、武器や兵器、銃弾等

 不正行為を可能にする商品

ハッキング ソフトウェアやハッキングの手順、偽造文書、学問の不正行為商品。

不適切なコンテンツ

個人や団体を対象としたいじめや脅し、人種差別、差別扇動団体が利用する道具、犯罪現場や事故現場の生々しい画像、動物への虐待、殺人、自傷行為、ゆすりや恐喝、絶滅危惧種の販売や取引。

制限コンテンツ

 

以下の商品は広告掲載が適切でないと考えられる地域とタイミングでは、掲載を制限しています。

成人向けコンテンツ

成人向けのおもちゃ、成人向けの雑誌、性的能力を増進させる商品、性的なものを連想させるランジェリーの宣伝。

 アルコール飲料

ビール、ワイン、日本酒、蒸留酒またはハードリカー、シャンパン、酒精強化ワイン、ノンアルコール ビール、ノンアルコール ワイン、ノンアルコール蒸留酒

著作権で保護されたコンテンツ

著作権で保護されたコンテンツの宣伝をご希望で、法律的に宣伝する権限が認められているとお考えの場合はGoogleに問い合わせが必要となります。

ギャンブル関連のコンテンツ

公営や私営の宝くじ、ギャンブル サイトのボーナスコードやプロモーション特典を提供するサイト

ヘルスケア関連のコンテンツ

市販薬、処方薬、未承認の医薬品とサプリメント、妊娠や生殖能力に関する商品、生殖能力増強治療

 政治に関するコンテンツ

政治関連コンテンツの例: 政党や選挙の候補者、政治問題の主張に関する宣伝

 

引用:ショッピング広告のポリシー

 

Googleショッピング広告にかかる費用

ショッピング広告(PLA)はクリック単価制(CPC)

屋外広告では、広告を掲載している場所でどれほどのユーザーがその広告を目にするか、推定で料金を決めていきます。この場合、推定人数が広告を見ていない場合にもそのまま設定した料金は発生していきます。

ショッピング広告(PLA)で使われているクリック単価制は1クリックにつき料金を設定でき、ユーザーが実際に広告をクリックをウェブサイトを表示しなければ料金は発生しません。広告を見ただけでは料金は発生しない、ということになります。

この場合、自身で料金を設定でき、クリック時しか発生しないということは、安く設定すればそれだけ費用は抑えられる可能性もあります。
しかし、他社が自身よりも料金を高く設定している場合は、広告表示がされない、ということも起こりますのでこれには注意が必要になってきます。

ショッピング広告(PLA) での掲載コンテンツや費用を理解したところで、実際の掲載までの設定方法について見ていきましょう。

Googleショッピング広告設定方法

Google Merchant Centerの登録

Google Merchant Centerと検索して、上記のようなページに移ります。
こちらのリンクから遷移することも可能です。

会社名、事業国は日本、タイムゾーンは日本で設定します。

使用するものがあれば、ShopifyやPaypalも使用しましょう。
メールの機能は外してしまって問題ありません。

こちらは自由に設定します。後から変更可能です。

これでMerchant Centerの登録は完了です。

1.フィードの作成

Google Marchant Centerに移動します。

フィードから新規フィードの作成に移動します。

販売先の国と言語を日本に設定し、続行をクリックします。

Googleスプレッドシートを選択し、続行します

新しいGoogleスプレッドシートをテンプレートから作成、を押します。

作成された商品フィードを開き、編集します。

上記のスプレッドシートの、1行目の赤文字の項目部分が、入力必須項目です。
全ての項目が埋まっていることがベストですが、初めての方は最低限赤文字の必須項目だけでも問題ありません。
ProductDataFeed_Sample

ここまでが、フィードの作成です。完了したら、キャンペーンの作成に移ります。

2.キャンペーンの設定

新規キャンペーンの作成から、「ショッピング」を選択します。

「通常のショッピングキャンペーン」をクリックし、次へ、をクリックします。

①キャンペーン名の設定
②入札戦略を「個別クリック単価」に設定
③予算、の設定をします。

④販売する地域の設定
⑤キャンペーンサブタイプを通常のショッピングキャンペーンに設定
⑥フィードの選択、をします。

⑦地域の設定
⑧保存、を押します。

⑨広告グループ名
⑩入札単価の設定をして、完了です。

Google Merchant Centerでできること

フィードの作成や更新

フィードの作成、更新の仕方は前述の通りです。
設定方法の部分をご覧ください。

商品情報の確認

「全ての商品」のタブをクリックして確認できます。このアカウントでは、特にアップロードは行っていないため、情報はありません。
標準モードでアップロードされた商品フィードのステータス、過去30日に発生したクリック数などの情報を確認できます。商品情報を個別にクリックして、それぞれ詳細を確認できます。

品揃えレポートの確認

自社で広告を掲載している商品以外で人気の高い商品を確認することができます。自社で取り扱いの無い人気商品と価格のベンチマークをもとに、今後それらの商品を新たに取り扱うかどうかを検討するための材料にすることができるレポートになっています。

Google広告との連携

ショッピング広告を掲載するためには、Google アドワーズアカウントとのリンクが必要になります。
右上のツールから、「リンク アカウント」をクリックします。

以下の画像のようにリンクのリクエストが送られたら、対象のGoogle広告アカウントで、情報を更新して、リクエストを承認しましょう。
これでGoogle広告との連携も完了です。

送料の設定

右上のツールから、「送料と返品」をクリックします。

新しく配送サービスを追加します。

配送の設定を行います。

こちらに送料を決定するためのルールを作成していきます。
商品に対してそれぞれ適切に送料を決定しましょう。

 

Googleショッピング広告を運用するためのポイント

ここまででショッピング広告(PLA)の出稿方法やメリットについて解説してきましたが、実際に運営するにあたってに改善していくべきポイントを考えていきましょう。

1.商品の情報は細かく記載

ユーザーに商品の情報がすぐ伝わるように詳細は細かく記載しましょう。

フィードにはブランド名、サイズ、色を入れることが出来ます。
ユーザーの検索意図に近いものを表示させられるように、記入できる箇所はできるだけ細かく入力し、絞り込んで検索しているユーザーへのヒットも狙っていきましょう。商品へのイメージがより沸き、購入確率が高まっていくでしょう。

2.フィードの内容は最新のものを

フィードは商品の細い情報記載です。これが常に最新の情報であるかも確認しておくことも重要です。
在庫の状況は常に確認しておかないと、ユーザーがせっかくクリックしても在庫がないと購入に繋がりません。そのクリック分だけ無駄な費用がかかってしまいます。フィードの内容には常に注意しておきましょう。

ショッピング広告(PLA)では画像での情報も大きいため、商品の情報の確認とともに、商品画像の見直しも常に行なっていきましょう。

3.クリック率から掲載商品を絞り込む

ショッピング広告(PLA)はユーザーの購入意欲を高めたり、購入確度の高いユーザーの実店舗への誘導といった見込み客の集客が目的であるため、クリック率の低いものは成果につながっていないと言えます。ですのでクリック率の低い商品の掲載を終了し、クリック率の高い商品に絞り込むことが効率アップに繋がると言えます。

Googleショッピング広告に関する補足

1. ショッピング広告市場そのものの驚異的な成長

データフィード広告市場規模(広告商品別)2014年-2020年 単位:億円<ビカム/デジタルインファクト調べ

 

市場そのものが毎年驚異的な成長を遂げていると言うことは、自社でそれ以上の伸び率を描けていなければ、競合に遅れをとっているということになります。

2. ショッピング広告枠の占有率の成長

以下の画像をご覧ください。
それぞれ、モバイル/PCにおいて、「パーカー メンズ」と調べた場合の画面を表示しています。

 

カルーセル形式での表示がショッピング広告に導入されたことによって、広告を表示する本数が増えたことが挙げられます。
また、モバイルにおいては、ご覧の通り、ファーストビューには自然検索の結果が表示すらされていません。
もちろん、検索語句によってはショッピング広告も検索連動型広告が表示されないケースもあるので、自然検索が無能だとは言っていません。
ただし、小売関連のキーワードはほぼ全てショッピング広告が表示されることも加味すると、見えないところで競合にシェアを取られている可能性が高いことは意識しなければなりません。



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