リスティング広告を利用していると「文字数制限のせいで、必要な情報が載せられない…」という不満を持つ人は多いのでは無いでしょうか。広告の種類に関わらず同じようなテキストだけが並ぶだけでは、訴求力が低いと考えるケースもあるでしょう。

広告表示オプションを上手に活用すればさまざまな見せ方が可能になるので、満足できる広告を表示できる可能性が高まります。しかし「広告表示オプションって何なの?使ったことない」という人も多いかもしれませんね。

そこで今回は広告表示オプションの基本的な仕組みやメリットから使い方、注意点やトラブル発生の対処法もわかりやすくご紹介します。

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広告表示オプションとは

ここでは、そもそも広告表示オプションとはどのようなものなのかを詳しく解説します。

広告表示オプションってどんなもの?

広告表示オプションとは、通常のリスティング広告などでは不足してしまうブランドイメージや商品の情報を補うツールのことです。

具体的には、通常表示される広告文の下にリンクテキストや説明文、電話番号などの追加情報を表示できる機能になります。

 

文章だけではユーザーの目に留まらず流されてしまうケースであっても、興味をひき広告をクリックしてもらえる可能性が高まるでしょう。

広告表示オプションには様々な種類があるので、違いを理解して適切に利用するのがおすすめです。

広告表示オプションの仕組み

広告をアピールできる広告表示オプションですが、設定したら必ず適用される!というものではありません。

GoogleやYahoo!などに登録された広告全てに広告表示オプションが適用されてしまうと、検索結果画面に検索結果があまり表示されなくなったり、検索結果に対して広告が増えすぎることでユーザーの使い勝手が悪くなったりなどの問題が起きてしまいます。

そのため、広告の品質や入札価格など複数の要素で「広告のランク付け」が行われ、一定基準を満たした場合に広告表示オプションが掲載されるのです。

広告表示オプションができるよう、広告の中身に手を抜かないよう作成しましょう。

広告表示オプションの課金標準

GoogleやYahoo!の広告標準オプションを利用するにあたり、費用は必要ありません。無料で設定して広告効果を上げることができるので、積極的に利用するのもよいでしょう。

しかし通常の広告と同様に、ユーザーがクリックしたタイミングで料金は発生します。Googleでは1度の広告表示に対し課金されるのは2クリックまでですが、Yahoo!では複数回クリックされれば回数分の料金が発生する仕組みです。

またクリックされるケースによって課金される・されないという違いもあります。

 

例えばダウンロードボタンや通話ボタン、経路アイコンがクリックされると料金が発生しますが、レビュー表示オプションやモバイル端末による価格表示のクリックでは料金は発生しません。

広告表示オプションのメリット

ここでは広告表示オプションを利用することにより考えられるメリットについて、詳しくご紹介します。

クリック率が向上する

広告表示オプションを利用すると、広告の見出しや説明文の下に多くの情報が表示されるようになるので、広告全体の面積が増え視認性が上がります。

またテキストだけでは伝わりにくい、記載しきれないアピールが可能になるため、ユーザーの興味をより引くことが可能です。その結果、クリック率の向上が期待できるでしょう。

コンバージョン率が向上する

広告表示オプションを使えばテキスト以外の情報、例えば電話発信ボタンや経路検索アイコンなどユーザーがアクションを起こしやすくなる利便性を追加することができます。

旅館の予約や問い合わせをすぐ行えたり、水漏れや鍵閉じ込めなど緊急時にすぐ連絡できたりと、ユーザーにも広告主にもメリットが得られるでしょう。結果、コンバージョン率の向上が期待できます。

掲載順位が向上する

広告表示オプションは、GoogleやYahoo!など媒体側から推奨されている設定です。

前述の『広告のランク付け』に際しさまざまな要因でランク付けが行われるのですが、広告表示オプション設定することも要因のひとつとして考慮されます。

広告表示オプションを積極的に利用して広告ランクを向上させることで、掲載順位が高くなることが期待できるのです。

広告表示オプションの注意点

広告表示オプションはメリットも多いですが、利用の際に注意しておく点もあります。ここでは3つの注意点を詳しく説明します。

クリックされた時点で費用発生する!

広告表示オプションは通常のリスティング広告と同様に、クリックされた時点で費用が発生することを覚えておきましょう。

例えば「電話番号表示オプション」で通話ボタンをクリックされた際“自社のサービスや内容を確認せずに電話をかけた際にすぐに通話を切った”というケースでも、通話ボタンをクリックされた時点で費用が発生してしまいます。

また、1人のユーザーが「電話番号表示オプション」を利用し通話ボタンを押した後、店舗に向かおうとして「住所表示オプション」から経路検索を行った場合など、それぞれのアクションに対して費用が発生するのです。

広告表示オプションを利用しない場合に比べ広告費用が高くなる可能性があることは頭に入れておく必要がありそうです。

設定すると必ず表示される!…わけではない

広告表示オプションを設定すると「よし、これでジャンジャン問い合わせが増えるぞ〜!楽しみ!」と思ってしまうかもしれませんね。

しかし広告表示オプションは設定すれば必ず表示されるわけではないということを覚えておきましょう。前述の“広告表示オプションの仕組み”の項でご紹介した通り、広告ランクが媒体側で定められた一定の基準を満たすことで初めて適用される仕組みです。

媒体側が「広告表示オプションを表示すれば掲載結果が向上するな」と判断された場合や「広告掲載位置と広告ランクが十分に上位だ」と判断された場合に広告表示オプションが表示される可能性が高まります。

ポリシー違反の場合は配信されないことも

広告表示オプションには通常の広告と同様、広告掲載基準=ポリシーがあります。ポリシーに違反した場合は当然ながら不承認となり、承認を得られるまで広告配信ができません。

広告表示オプションはさまざまな種類がありますが、その種類によって要件が個別に設定されている場合もあります。広告表示オプションを利用する際は、設定の際にヘルプページを十分に確認してから利用しましょう。

広告表示オプションの種類と特徴

ここでは、代表的な広告表示オプションの種類と特徴について詳しく説明します。媒体によっては本項にないオプションがあったり、名称が違っているけれど同じ機能のものもあったりします。呼び方が急に変わるなどもありますので、注意しながら参考にしてください。

サイトリンク表示オプション

サイトリンク表示オプションを使うと上図のように、リスティング広告としてのサイトリンクとは別のサイトリンクを表示可能です。

複数のサイトリンクと説明文を表示されることができるので検索結果画面の占有率が上がりユーザーへの訴求力が向上したり、目的にあったサイトにスムーズに選択できるようになったりします。

コールアウト表示オプション

コールアウト表示オプションは、広告の下に追加でテキストを追加してアピールポイントを表示できる機能です。スケジュール設定も可能で、期間限定などの文言を表示させることもできます。

構造化スニペット表示オプション

構造化スニペット表示オプションは、広告文の下にヘッダーと値の形式で表示される機能です。コールアウト表示オプションと似ていますが、あらかじめ媒体側で用意されたヘッダーを利用する点が異なります。

提供する商品やサービスなどをシンプルに伝えることができるのが特徴です。

画像表示オプション

画像表示オプションは、広告横に任意の画像を表示できる機能です。テキスト中心のリスティング広告に画像を表示できるため、広告を強く印象付けることができます。

画像は1種類だけでなく複数アップロード可能です。画像の選択肢が増えることで表示される機会も高まりますし、ユーザーにとっても目新しさから興味を引くことも期待できます。

電話番号表示オプション

電話番号表示オプションは広告文の下に電話番号を追加する機能です。パソコンでは電話番号とともにQRコードが表示され、スムーズに電話をかけることができます。スマートフォンであれば直接発信可能です。

住所表示オプション

住所表示オプションは、広告文の下に会社や店舗などの住所・地図・距離などを表示する機能です。スマートフォンを利用しているユーザーなどが経路検索にスムーズに利用できるため、来店を促すことができるでしょう。

住所表示オプションを設定しておけば、例えばGoogleであればGoogleマップやYouTube動画広告にも表示されます。

アフィリエイト住所表示オプション

アフィリエイト住所表示オプションは、広告出稿社の商品やサービスを取り扱うお店の住所を表示する機能です。ユーザーが利用する際に、近距離のお店を見つけて購入する機会が増えることが期待されます。

登録可能なお店の種類は媒体側で決められているので、目当ての店舗を登録したい場合は住所表示オプションを利用しましょう。

アプリリンク表示オプション

アプリリンク表示オプション(アプリアセット)を利用すると、広告の下にモバイルアプリ・タブレットアプリのリンクを表示できます。

iPhone、AndroidなどOSの違いも自動で判別し、iPhone端末にはApp Store、Android端末にはGooglePlayのリンクを表示します。

アプリのダウンロード数増加が目的の場合は、アプリリンク表示オプションよりも「アプリ訴求広告」を利用する方がよいでしょう。

メッセージ表示オプション

メッセージ表示オプションを利用すれば「資料請求」「予約」などユーザー側からメッセージを送ることができるようになります。

公式サイトにアクセスして問い合わせをするよりも早くアクションできるようになるため、利便性が高まりコンバージョン率の向上を期待できます。

販売者評価の広告表示オプション

販売者評価の広告表示オプションとは、広告の下に外部データ(Googleカスタマーレビュー、サードパーティなど)のレビュー結果を広告に表示する機能です。

レビューの総合評価が3.5以上であることなどを条件に自動的に表示されるため、課金されることはありません。

広告表示オプションの設定方法

ここでは代表的な媒体であるGoogle広告とYahoo!広告での広告表示オプションを設定する方法をご紹介します。

Google広告

広告表示オプションはGoogle広告では現在「アセット」という名称に変わっています。
1. Google広告管理画面の左側タブから「広告とアセット」をクリック
2. 「アセット」をクリック
3. アカウントを選択し「+」ボタンをクリック

4. 一覧から利用したいアセット(広告表示オプション)を選択、項目に沿って入力する

Yahoo!広告

1. Yahoo!広告管理画面の左側タブにある「広告表示オプション」をクリック
2. 「+広告表示オプション作成」をクリック

3. 一覧から利用したい広告表示オプションを選択後、項目に沿って入力する

広告表示オプションの実績確認方法

ここでは、広告表示オプションを設定したことでどのような効果が得られるようになったのかを確認する方法を紹介します。

Google広告

1.「広告とアセット」をクリック
2.「アセット」をクリック
3.フィルタのマークをクリックし、項目ごとのクリック数や表示回数を確認する

Yahoo!広告

1.「広告表示オプション」をクリック
2.「オプション選別」をクリックし、項目ごとのクリック数や表示回数を確認する

広告表示オプションが表示されない!そんな時は

ここでは、広告表示オプションを設定したのに表示されない時の対処法についてご紹介します。

広告ランク

広告表示オプションの適用基準は、媒体側の広告ランクが一定以上あることです。

広告ランクが向上するよう、入札単価を引き上げたり広告品質を向上させたりといった対策が必要になるでしょう。

広告の掲載順位

広告表示オプションは、掲載順位の高い広告に適用されます。掲載順位が低く検索結果下部に位置している場合は広告表示オプションが適用されない可能性が高いです。

上記と同様に、入札単価を引き上げる・広告品質を向上させるなどし、検索結果上部に表示されるように対策しましょう。

追加先が有効でない場合

表示オプションの追加先が有効でない場合は、そもそも表示することができません。広告グループやキャンペーン、アカウントなどに間違いがないか確認し、適切な追加先を選択しましょう。

ポリシーを確認する

広告表示オプションにもポリシーがあり、GoogleやYahooなど媒体による審査があり、審査の結果、不承認となれば表示されません。

広告表示オプションを設定する際や、設定後表示されない場合などポリシーを十分に確認し、不承認となっている場合はその理由を改善し再度審査に挑みましょう。
まとめ
広告表示オプションは無料で始められ、従来はテキストだけの広告に利便性や訴求力を持たせられるなど大きな魅力がある機能です。

いくつかの注意点や課金される仕組みなどを十分に理解し、積極的に利用するのをおすすめします。



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