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X(旧Twitter)広告で高い成果を上げるには、ターゲティングの精度が重要になります。

広告内容への興味関心が高い、つまりコンバージョンに至る可能性が高いユーザーに広告を配信できるようにターゲットを精密に絞り込むことができれば、広告費用対効果(ROAS)を最大化できるでしょう。特に獲得を目的とした広告運用において、適切なターゲティング設定はキャンペーンの成否を分けるといっても過言ではありません。

この記事では、X(旧Twitter)広告の数あるターゲティング手法の中でも、特に「今、そのトピックに興味を持っている」ユーザーを的確に捉えることで高い獲得効率が期待できる「会話ターゲティング」について、その仕組みから具体的な設定方法、実践的な活用戦略までを徹底的に解説していきます。

また、会話ターゲティング以外にも設定可能な13種類のターゲティング手法についても、それぞれの特徴や効果的な使い方を詳述していますので、自社のマーケティング目標達成に最適なターゲティングの組み合わせを見つけるための一助として、ぜひ最後までご覧くださいませ。

 

また、X(旧Twitter)広告に関してさらに知見を深めたい方は、以下の記事をぜひ読んでみてください。

X広告(旧Twitter広告)完全攻略ガイド|費用対効果を最大化するプロの獲得戦略【2025年最新版】
2023-04-15 04:23
X(旧Twitter)広告の導入を検討される中で、「X広告の全体像を体系的に理解したい」「具体的な出稿費用や費用対効果はどの程度見込めるのか?」といった疑問や課題をお持ちのマーケテ...

 

【X(旧Twitter)広告】会話ターゲティングの概要

X(旧Twitter)広告における「会話ターゲティング」は、ユーザーのリアルタイムな興味関心に直接アプローチできる非常に強力な機能です。まずは、このターゲティング手法の基本的な概念と仕組みについて、深く掘り下げて解説していきます。

会話ターゲティングとは

X(旧Twitter)のプラットフォーム上では、日々、政治経済からエンターテイメント、趣味、個人の悩みまで、ありとあらゆるトピックについて、ユーザー間で活発な対話(カンバセーション)が繰り広げられています。この膨大かつリアルタイムな「会話」のデータに基づき、広告のターゲットを精密に絞り込むための機能が「会話ターゲティング」です。

具体的に、X(旧Twitter)上の「会話」とは、直近28日以内に行われたユーザーの下記のような行動を指します。

  • 特定のトピック(例:「最新スマートフォン」「夏フェス」など)に関するツイート(ポスト)を投稿した
  • 特定のトピックに関する他者のツイートに対して、リプライ、リツイート(リポスト)、いいね、引用リツイートなどのエンゲージメント(アクション)を起こした
  • 特定のトピックに関するツイートを、エンゲージメントはせずともタイムライン上で長時間表示していた

ここで重要なのは、ツイートに対するアクションが、リツイートや返信といった能動的なものだけでなく、「いいね」や「長時間の閲覧」といった受動的な興味の示唆も含まれる点です。これにより、積極的に発信はしないものの、そのトピックに強い関心を寄せている潜在的なターゲット層にも広告を届けることが可能になります。

 

そして、このオーディエンスを抽出するための条件は、広告主側で柔軟にカスタマイズが可能です。Xが事前に用意した10,000以上の膨大な「会話トピック」から、自社の商材やサービスに合致するものを選択するだけでなく、特定のキーワードを含む会話を除外する「除外ワード」の設定や、特定の言語に絞り込む「言語マッチ」などを必要に応じて組み合わせることができます。このカスタマイズ性により、単にトピックに関心がある層というだけでなく、より購買意欲の高い、あるいは自社のメッセージが響きやすいであろうユーザー群へと、さらにターゲットを研ぎ澄ましていくことができるのです。

獲得型広告の成果を最大化するためには、広告費用をいかにコンバージョン確率の高いユーザーに集中投下できるかが鍵となります。会話ターゲティングは、この「確率の高いユーザー」を、ユーザー自身のリアルな言動から見つけ出すための羅針盤となる機能です。抽出条件を巧みに調整し、広告配信ターゲットを精密に絞り込むことで、無駄なインプレッションを削減し、CPA(顧客獲得単価)の改善に大きく貢献するでしょう。

他のターゲティング手法との違い

会話ターゲティングの特性をより深く理解するために、類似したターゲティング手法である「興味関心ターゲティング」や「キーワードターゲティング」との違いを明確にしておきましょう。これらの手法は似ているように見えますが、アプローチするユーザーの心理状態や行動背景が異なり、それによって広告の費用対効果も大きく変わってきます。

まず、会話ターゲティングはあくまでも「トピック」に基づいています。これは、特定のキーワードそのものではなく、XがAIを用いて特定のテーマや出来事について言及していると判断した「会話のまとまり」を指します。例えば、「サッカー日本代表」という会話トピックには、「#daihyo」というハッシュタグをつけたツイートだけでなく、「次のワールドカップ予選、絶対勝つぞ!」といった関連ツイートや、試合結果に関するニュースへのリプライなども含まれます。つまり、ユーザーの「今、まさに話題にしていること」を捉えるのが会話ターゲティングです。

一方、「キーワードターゲティング」は、ユーザーが検索窓に入力したキーワードや、ツイート内に含んだ特定の単語に直接反応します。これは非常に具体的で直接的なアプローチですが、対象期間が過去7日間と短く、ユーザーがそのキーワードを「使った」という事実のみに焦点を当てます。例えば「乾燥肌 化粧水」とツイートしたユーザーはターゲットになりますが、「最近、肌の調子が悪いな…」という抽象的な悩みのツイートは拾えません。

そして「興味関心ターゲティング」は、ユーザーの長期的な行動履歴(フォローしているアカウント、過去のエンゲージメント、プロフィールの情報など)から、その人がどのようなカテゴリに興味を持っているかを推定します。例えば、美容系のアカウントを多くフォローしていれば「美容」に関心があると判断されます。これはユーザーの潜在的なニーズやライフスタイルを捉えるのに有効ですが、「今、この瞬間」の具体的な購買意欲を捉える点では会話ターゲティングに劣る場合があります。

仮に「スキンケア」という語句で各ターゲティングを設定した場合、X広告の管理画面で予測されるオーディエンスサイズはそれぞれ異なる数値を示すはずです。会話ターゲティングは「最近スキンケアについて話題にした人」、キーワードターゲティングは「『スキンケア』という単語を使った人」、興味関心ターゲティングは「長期的にスキンケアに関心があると推定される人」と、似て非なるオーディエンスが抽出されるためです。

獲得広告において重要なのは、必ずしもオーディエンスサイズが大きいことではありません。むしろ、どれだけ「今すぐ客」に近い層にアプローチできるかです。その点で、直近の具体的な「会話」に基づき、購買意欲が高まっている瞬間を捉えやすい会話ターゲティングは、非常に強力な選択肢となり得るのです。各手法の違いを正確に理解し、自社のキャンペーン目的に最も合致する方法を見極めましょう。

会話ターゲティングの注意点

会話ターゲティングは非常に強力な手法ですが、万能ではありません。その特性を理解し、いくつかの注意点を念頭に置いて運用する必要があります。これらの点を無視すると、期待した成果が得られないばかりか、広告予算を非効率に消化してしまう可能性もあります。

まず、最も重要な注意点として、現在、日本で利用できる「会話トピック」の多くが、英語圏のカルチャーやイベントをベースに構築されているという事実が挙げられます。Xの公式サイトからダウンロードできる公式のトピック一覧も、基本的には英語表記のものが提供されています。もちろん日本語のトピックも存在しますが、その数は英語に比べて限定的です。これにより、BtoB向けの専門的な商材や、日本国内の非常にニッチな市場をターゲットとする場合、適切な会話トピックが見つからず、このターゲティング手法自体の活用が難しいケースがあります。

トピックが限定されていることに起因して、他のターゲティング手法(特に範囲の広い興味関心ターゲティングなど)に比べて、ターゲットとなるオーディエンスのサイズが十分に確保できない可能性があります。広告キャンペーンにおいて、ある程度のオーディエンスサイズがなければ、広告の配信自体が最適化されず、フリークエンシー(同一ユーザーへの広告表示回数)が過度に高まり、ユーザーに不快感を与えてしまうリスクも生じます。オーディエンスサイズが不足する場合は、無理に会話ターゲティングに固執せず、キーワードターゲティングで関連語句を幅広く設定したり、複数のターゲティングを組み合わせたりといった代替案を検討する必要があります。

さらに、会話トピックのカテゴリー内容は、X(旧Twitter)社の都合により、予告なく変更、追加、あるいは削除される可能性があります。昨日まで効果的だったトピックが今日から使えなくなる、ということも起こり得ます。そのため、一度設定して終わりにするのではなく、定期的に広告管理画面をチェックし、キャンペーンが問題なく配信されているか、意図しないターゲットに配信されていないかを確認する運用保守の視点が不可欠です。

これらの注意点を踏まえると、会話ターゲティングは「設定すれば必ず成功する魔法の杖」ではないことがわかります。自社の商材とターゲット顧客を深く理解した上で、適切なトピックが存在するかを吟味し、十分なオーディエンスを確保できるかを見極め、そして継続的な効果測定とメンテナンスを行う。この一連のプロセスを経て、初めて会話ターゲティングはその真価を発揮するのです。

【X(旧Twitter)広告】会話ターゲティングの特徴

会話ターゲティングが他の手法とどう違うか、またどのような注意点があるかを理解した上で、次にこの手法が持つ具体的なメリット、つまり「特徴」について詳しく見ていきましょう。これらの特徴を最大限に活かすことが、獲得成果の向上に直結します。

  1. ターゲティングの精査時間を大幅に短縮できる
  2. 10,000種類以上の豊富なトピックから選択できる
  3. ターゲティングの参照期間が28日間と比較的長い

これら3つの特徴について、それぞれを深く掘り下げて解説します。

1.ターゲティングの精査時間を短縮できる

獲得型広告の運用において、最も時間と労力を要する作業の一つが、ターゲットオーディエンスの精査です。特にキーワードターゲティングを採用する場合、広告担当者はまず、ターゲットとなるであろうユーザーが普段どのような言葉を使い、どのような話題に関心を持っているかを想像し、膨大な数のキーワード候補を洗い出す必要があります。さらに、それらのキーワードが実際にX上でどれくらいの頻度で使われているのか、どのような文脈で使われているのか(ポジティブか、ネガティブか)を分析し、コンバージョンに繋がりそうなキーワードを厳選していくという、非常に地道な作業が求められます。

このキーワード選定と分析のプロセスは、多くの時間と手間をかけても、必ずしも望んだ広告配信量や成果を得られるとは限りません。選定したキーワードがニッチすぎて表示回数が伸び悩んだり、逆に一般的すぎて無関係なユーザーにまで広告が表示され、クリックはされるものの全くコンバージョンに至らない、といった経験をした広告運用者は少なくないでしょう。

しかし、会話ターゲティングを活用すれば、この煩雑なプロセスを大幅に効率化できます。Xが事前に用意した10,000以上のトピックは、単なる単語の羅列ではありません。AIが膨大なツイートデータを解析し、特定のテーマについて会話しているユーザー群をグルーピングした、いわば「精査済みのオーディエンスリスト」です。広告運用者は、自社の商材に合致するトピックをリストから選ぶだけで、手動でキーワードを分析する手間をかけることなく、一定の精度と規模が担保されたターゲットオーディエンスにリーチできるのです。

これにより、広告運用者はキーワードの選定や分析といった作業的なタスクから解放され、より戦略的な業務、例えば広告クリエイティブ(広告文や画像、動画)の改善や、LP(ランディングページ)の最適化、新たなキャンペーンの企画立案といった、広告成果をさらに向上させるための本質的な業務に多くの時間を割くことが可能になります。これは、人的リソースが限られる中小企業や、多くのクライアントを抱える広告代理店の担当者にとって、計り知れないメリットと言えるでしょう。

2.豊富なトピックから選択できる

会話ターゲティングが提供するトピックは、その数が10,000種類以上と非常に膨大であり、その網羅性の高さも大きな特徴です。これにより、多種多様な業界や商材に対応することが可能となっています。

例えば、以下のような幅広いカテゴリーの中に、さらに細分化された具体的なトピックが無数に用意されています。

  • ライフスタイル:「ミニマリスト」「オーガニック食品」「国内旅行」「ペットのいる生活」など
  • スポーツ:「プロ野球(球団別)」「サッカー(Jリーグ、海外リーグ別)」「Eスポーツ」「フィットネス・筋トレ」など
  • テレビ番組:現在放送中のドラマ、アニメ、バラエティ番組など(番組名で指定可能)
  • ゲーム:人気のコンソールゲーム、スマートフォン向けアプリゲームなど(タイトル名で指定可能)
  • ビジネス・金融:「株式投資」「不動産投資」「キャリアアップ」「SaaS」など

一見すると、これらのトピックは興味関心ターゲティングのカテゴリーと似ているように感じるかもしれません。実際に重複する項目も存在します。しかし、会話ターゲティングの真価は、より時事的で、より詳細なトピックが用意されている点にあります。例えば、興味関心ターゲティングでは「旅行」という大きな括りしかなくても、会話ターゲティングでは「#GoToトラベルキャンペーン」や特定の観光地の名称、あるいは「ワーケーション」といった、より具体的でリアルタイム性の高いトピックが見つかることがあります。

ただし、前述の通り、この2つのターゲティング手法はオーディエンスを選ぶ判断基準が根本的に異なります。興味関心ターゲティングがユーザーの「長期的な嗜好」を捉えるのに対し、会話ターゲティングは「直近の具体的なアクション(会話)」を捉えます。したがって、会話ターゲティングで適切なトピックが見つからないからといって、安易に類似の興味関心カテゴリーをターゲティングしても、必ずしも同じような成果が出るとは限りません。ユーザーの「今、この瞬間の熱量」を捉えたいのであれば、会話ターゲティングのトピックの中から、いかに自社商材と親和性の高いものを見つけ出すか、という視点が重要になります。

トピック選定の際は、まず自社の商材名や関連キーワードで検索をかけ、サジェストされるトピックを確認することから始めましょう。思わぬ切り口のトピックが見つかることもあります。この豊富な選択肢の中から、自社のターゲット顧客が普段どのような会話をしているかを想像し、最適なトピックを選び出す作業は、獲得成果を大きく左右するクリエイティブなプロセスと言えるでしょう。

3.ターゲティング参照期間が【28日】と長い

会話ターゲティングのもう一つの重要な特徴は、オーディエンスを抽出する際の参照期間が「28日間」と、他のターゲティング手法に比べて比較的長く設定されている点です。

この「28日間」という期間が、広告運用にどのような影響を与えるのでしょうか。比較対象として、キーワードターゲティングの参照期間は「7日間」です。つまり、キーワードターゲティングでは、あるユーザーが特定のキーワードをツイートしたり検索したりしても、8日後にはそのユーザーはターゲティング対象から外れてしまいます。これは、非常にニッチな商材や、普段あまり話題に上がらないようなキーワードでターゲティングを行う場合、十分なオーディエンスサイズを確保できず、広告配信が先細りになってしまうという課題に繋がることがあります。

一方、会話ターゲティングは参照期間が28日間と4倍も長いため、より多くのユーザーをターゲティング対象としてプールすることが可能です。これにより、広告キャンペーンの安定した配信量を確保しやすくなり、継続的なリーチとコンバージョンの獲得が見込めます。特に、検討期間が比較的長い高価格帯の商材(例:住宅、自動車、高額な家電など)や、BtoBサービスのように、ユーザーが情報収集を始めてから意思決定に至るまで時間がかかるケースでは、この28日間という期間は非常に有効に機能します。一度トピックに関心を示したユーザーに対して、長期間にわたってアプローチし続けることができるためです。

ただし、この「参照期間の長さ」は、常にメリットとして働くわけではない点に注意が必要です。X(旧Twitter)というプラットフォームの最大の特性は「リアルタイム性」にあります。情報の鮮度が非常に重要視されるため、参照期間が長いということは、裏を返せば、28日前にそのトピックについて会話していたユーザーが、広告配信時点ではすでに関心や熱量を失っている可能性がある、というリスクを内包しています。

例えば、期間限定のセール情報や、特定の日時に開催されるイベントの告知、あるいは急なトレンドに乗じたキャンペーンなどを展開する場合、28日前のユーザーに広告を配信しても効果は薄いでしょう。このようなスピード感が求められるケースでは、あえて参照期間の短いキーワードターゲティングを活用し、「今、まさに関心が高まっている」ユーザーに集中的にアプローチする方が、高い費用対効果を期待できます。

結論として、会話ターゲティングの「28日間」という参照期間は、オーディエンスの確保という点では大きな強みですが、扱う商材やキャンペーンの性質によっては、その長さが逆に弱点にもなり得ます。自社の広告戦略に合わせて、この特性をメリットとして活かせるかどうかを慎重に判断することが肝要です。

【X(旧Twitter)広告】会話ターゲティングの設定方法

ここからは、実際にX広告の管理画面で会話ターゲティングを設定する具体的な手順を、画面キャプチャを交えながら分かりやすく解説していきます。以下のステップに従って操作を進めてください。

まず、X広告の広告マネージャーにアクセスします。https://ads.twitter.com/

キャンペーン作成画面で、「シンプル」ではなく「アドバンス」の作成方法を選択してください。より詳細なターゲティング設定を行うためには、アドバンスモードが必須となります。

X広告作成画面でアドバンスを選択する

次に、キャンペーンの目的を選択します。獲得を目的とする場合、「ウェブサイトのコンバージョン」や「アプリのインストール」、「エンゲージメント数」などが主な選択肢となります。今回は例として、より広い層へのリーチを目的とする「リーチ」を選択して進めますが、ご自身のキャンペーン目標に最も合致するものを選択してください。

X広告のキャンペーン目的を選択する画面

キャンペーンの詳細設定画面に移ります。ここでキャンペーン名と支払い方法を設定します。キャンペーン名は、後から見返したときに「いつ、何を、どのターゲットに」配信した広告か一目でわかるような、具体的で分かりやすい名前を付けることを強く推奨します。(例:「202407_夏セール_会話T_美容トピック」など)

キャンペーン名と支払い方法を設定する画面

次に、広告グループの設定画面です。ここで具体的なターゲティングや予算を設定していきます。広告グループ名も、キャンペーン名と同様に具体的な命名規則を設けると、後の分析が非常に楽になります。日別予算や総予算を設定します。

広告グループの詳細と予算を設定する画面

広告の配信期間を設定します。デフォルトでは「無期限に運用」にチェックが入っていますが、キャンペーン期間が決まっている場合は、チェックを外して開始日と終了日を明確に設定しましょう。これにより、意図しない広告費の消化を防ぐことができます。

広告の配信期間を設定する画面

配信設定では、目標と入札戦略を決定します。キャンペーン目的で「リーチ」を選んだ場合は、目標は「最大リーチ」などが設定されます。「ウェブサイトのコンバージョン」を選んだ場合は、目標を「リンクのクリック数」や「コンバージョン」に設定し、入札戦略も「自動入札」や「目標コスト」などを選択します。最初は推奨されている自動入札から始め、データが蓄積されてから手動調整に切り替えるのが一般的です。

配信の目標と入札戦略を設定する画面

プレースメント(広告の表示場所)とオーディエンスの特性(デモグラフィック情報)を設定します。プレースメントは「ホームタイムライン」が基本ですが、「プロフィール」や「検索結果」にも配信するかどうかを選択できます。獲得目的であれば、ユーザーが最もアクティブな「ホームタイムライン」に絞るのも一つの手です。オーディエンスの特性では、ターゲットとする顧客層に合わせて性別、年齢、場所、言語を絞り込みます。年齢は13歳から54歳以上まで、かなり幅広く設定可能です。ここの絞り込みが甘いと、無関係な層に広告が表示され、費用対効果が悪化する原因になります。

プレースメントとオーディエンスの特性を設定する画面
年齢設定の詳細画面

配信する端末(OSやモデル)を設定します。iOSアプリの広告をAndroidユーザーに配信しても意味がないように、商材に合わせて適切に設定することが重要です。Wi-Fi接続時のみに配信を絞ることで、動画広告などを快適に視聴してもらうといった設定も可能です。

配信端末を設定する画面

いよいよ、ターゲティング機能の設定です。ここで「ターゲティング機能」セクション内にある「会話トピック」の項目を見つけ、設定を行います。検索窓にターゲットとしたいトピックに関連するキーワード(例:「美容」「スキンケア」など)を入力してください。

会話トピックの検索窓

 

キーワードを入力すると、関連する会話トピックが候補として一覧表示されます。この中から、自社の広告キャンペーンに最も合致すると思われるトピックを選択します。複数のトピックを選択することも可能です。選択すると、右側の「予測オーディエンスサイズ」が変動するので、ターゲットが絞られすぎたり、逆に広すぎたりしないかを確認しながら調整しましょう。

関連する会話トピックを選択する画面

すべてのターゲティング設定が完了したら、画面右下の「次へ」をクリックします。

設定完了後の次へボタン

広告クリエイティブの設定画面に遷移します。ここで、実際にユーザーのタイムラインに表示される広告文、画像、動画、リンク先URLなどを設定します。プレビュー画面でスマートフォンの表示とデスクトップの表示を切り替えながら、意図通りに見えるかを確認しましょう。

広告クリエイティブの設定画面

最後に、キャンペーン全体の確認画面が表示されます。目的、予算、期間、ターゲティング、クリエイティブなど、これまでに設定したすべての項目に間違いがないかを最終チェックします。特に予算の設定ミスは致命的なので、念入りに確認してください。問題がなければ、「キャンペーンを開始」ボタンをクリックして、広告配信が開始されます。

【14種類】X(旧Twitter)広告で設定できるターゲティング一覧

X(旧Twitter)広告の強みは、会話ターゲティング以外にも、目的に応じて使い分けられる多彩なターゲティング手法が用意されている点です。これらの機能を単独で使うだけでなく、戦略的に組み合わせることで、より精度の高い広告配信が可能になります。ここでは、設定できる全14種類のターゲティングを、その特性と獲得広告における活用シナリオと共に解説します。

 

それぞれ詳しくみていきましょう。

オーディエンスの特性によるターゲティング

これは最も基本的なターゲティングで、ユーザーのプロフィール情報や利用環境といったデモグラフィックな特徴に基づいてオーディエンスを絞り込む手法です。

  • 地域ターゲティング
  • 言語ターゲティング
  • 端末・プラットフォーム・Wi-Fiターゲティング
  • 年齢ターゲティング
  • 性別ターゲティング

これらの特徴と設定方法について、獲得視点を交えながら解説します。

①地域ターゲティング

地域ターゲティングは、広告を配信するユーザーの所在地を特定の地域に限定する機能です。国単位での指定はもちろん、都道府県、市区町村、さらには郵便番号レベルでの非常に細かいエリア指定が可能です。これは、実店舗を持つビジネス(飲食店、美容室、小売店など)にとって、来店可能な範囲に住んでいる、あるいはその地域で働いているユーザーに直接アプローチするための不可欠な機能です。例えば、「渋谷区のユーザー」に限定し、さらに「ランチ」に関する会話トピックを組み合わせることで、「渋谷でランチを探している人」という非常にコンバージョン確率の高いオーディエンスを狙い撃ちできます。

ただし、地域を細かく設定しすぎると、ターゲットとなるオーディエンスの母数が極端に少なくなり、広告がほとんど配信されないという事態に陥るリスクがあります。そのため、まずは少し広めのエリア(例:「東京都」)から始め、徐々に効果の良い地域(例:「新宿区」「渋谷区」)に絞り込んでいくといったアプローチが有効です。また、商圏の広さに合わせて、「関東地方」「近畿地方」といったリージョン単位での設定も検討しましょう。

【設定方法】

広告グループ設定画面の「オーディエンスの特性」セクション内にある「場所」で設定します。「特定の場所を検索」のボックスに国、都道府県、市区町村、郵便番号などを入力し、表示された候補から対象地域を選択します。

地域ターゲティングの設定画面

「日本」と入力すると、都道府県や市町村が表示されます。

地域名を入力して検索する画面

表示されたドロップダウンから該当する地域を選択してチェックボックスにチェックを入れます。複数選択も可能です。

地域を選択する画面

参考:地域、性別、言語、年齢ターゲティング

②言語ターゲティング

言語ターゲティングを説明するイラスト

言語ターゲティングは、ユーザーがXのインターフェースで設定している言語や、ツイート内容から推定される言語に基づいてターゲットを指定できる機能です。日本国内向けの広告であれば基本的に「日本語」を選択しますが、例えばインバウンド観光客向けのサービスであれば「英語」「中国語」「韓国語」などを選択することで、日本に滞在中の外国人観光客にアプローチできます。また、国内在住の外国人向けの商品やサービスを展開する場合にも必須の設定です。現在46の言語に対応しており、複数の言語を選択した場合は、いずれか1つの言語を使用するユーザーが対象となります(OR条件)。

【設定方法】

広告グループ設定画面の「オーディエンスの特性」セクションで設定します。

オーディエンスの特性設定画面

 

「言語」の項目をクリックします。

言語オプションをクリックする画面

表示される言語一覧から、ターゲットとしたい言語にチェックを入れます。「日本語」だけでなく、商材に応じて他の言語も選択肢に入れましょう。

言語を選択する画面

参考:地域、性別、言語、年齢ターゲティング

③端末・プラットフォーム・Wi-Fiターゲティング

ユーザーがXを利用しているデバイス環境を指定して広告を配信する機能です。具体的には以下の要素でターゲティングが可能です。

  • OSのバージョン:iOS 15以上、Android 10以上など、特定のバージョンを指定。最新OS限定の機能を持つアプリの広告などに有効です。
  • 端末モデル:iPhone 15 Pro、Google Pixel 8など、特定の機種を指定。ハイエンドモデルのユーザーは可処分所得が高い傾向にある、といった仮説に基づいたターゲティングも可能です。
  • Wi-Fi接続状況:Wi-Fiに接続しているユーザーにのみ配信。データ通信量を消費する動画広告などを配信する際に設定することで、ユーザー体験の低下を防ぎます。
  • 携帯電話会社:特定のキャリア(docomo, au, SoftBankなど)のユーザーを指定。キャリア決済に対応したサービスなどで活用できます。
  • 新しい端末:新しい端末を使い始めたユーザーをターゲティング。機種変更に伴うアクセサリーの需要などを狙うことができます。

このターゲティングは、特にモバイルアプリのインストールを目的とした獲得キャンペーンにおいて絶大な効果を発揮します。例えば、iPhoneユーザー向けの写真加工アプリの広告をAndroidユーザーにいくら表示しても、インストールには繋がりません。このような無駄な配信をなくし、費用対効果を最大化するために不可欠な設定です。

【設定方法】

広告グループ設定画面の「端末」セクションで設定します。「オペレーティングシステム」「端末モデル」「携帯電話会社」など、目的の項目を展開し、対象を選択してください。

端末ターゲティングの設定画面

参考:端末、携帯電話会社、新しい端末を持つユーザーごとのターゲティング

④年齢ターゲティング

ユーザーの年齢に基づいてターゲットを絞り込む機能です。Xに登録されている生年月日の情報が主に使用されますが、未登録の場合は、フォローしているアカウントの傾向やツイート内容、エンゲージメントといった様々なシグナルから年齢が推測され、ターゲティングに利用されます。20代向けのファッションブランド、30代・40代向けの転職サービス、50代以上向けの健康食品など、ターゲット年齢が明確な商材を扱う際には必須の設定です。年齢を限定したキャンペーン(例:「20代限定割引」)を実施する際にも有効活用できます。年齢を絞り込むことで、広告メッセージをその世代に響く言葉遣いや表現に最適化でき、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。

【設定方法】

広告グループ設定画面の「オーディエンスの特性」セクション内にある「年齢」で設定します。

年齢ターゲティングの設定セクション

「全年齢」または「年齢範囲を指定する」を選択します。「年齢範囲を指定する」を選ぶと、13歳から54歳以上まで、ターゲットとしたい年齢層をスライダーで細かく指定できます。

年齢範囲を指定する画面

参考:地域、性別、言語、年齢ターゲティング

⑤性別ターゲティング

ユーザーの性別(「女性」「男性」)にターゲットを絞り込むことが可能です。「すべて」を選択すれば、性別を問わず配信されます。年齢ターゲティング同様、プロフィールに登録された性別情報や、アカウントの活動内容の類似性に基づいて判断された性別がターゲティングに利用されます。女性向けの化粧品、男性向けのシェービング用品、あるいは父の日や母の日のギフト商戦など、ターゲットの性別が明確なキャンペーンにおいて、この設定は広告費の無駄をなくし、費用対効果を高める上で極めて重要です。性別を絞ることで、広告クリエイティブのモデルや訴求メッセージを最適化し、より高い共感とコンバージョンを促すことができます。

【設定方法】

広告グループ設定画面の「オーディエンスの特性」セクション内にある「性別」で設定します。

性別ターゲティングの設定画面

「すべて」「女性」「男性」の中から、ターゲットとする性別のオプションを選択してください。選択されたオプションは青色にハイライトされます。

参考:地域、性別、言語、年齢ターゲティング

オーディエンスタイプによるターゲティング

ユーザーのX上での具体的な行動や興味関心に基づいてオーディエンスを絞り込む、より高度なターゲティング手法群です。獲得広告の精度を飛躍的に高める可能性を秘めています。

  • 会話ターゲティング
  • イベントターゲティング
  • ツイートエンゲ―ジャーターゲティング
  • キーワードターゲティング
  • 映画とテレビ番組のターゲティング
  • 興味関心ターゲティング
  • フォロワーが似ているアカウントのターゲティング

それぞれの特徴と、獲得に繋げるための戦略的活用法を解説します。

①会話ターゲティング

本記事の主題である会話ターゲティングは、10,000種類以上用意されたトピックの中から、直近28日間にそのトピックに関するツイートを行ったり、関連ツイートにエンゲージメントしたりした、まさに「今、その話題にアクティブな」ユーザーをターゲットにできる機能です。ユーザーの顕在化された、かつ新鮮な興味を捉えることができるため、獲得広告において非常に高い費用対効果が期待できます。詳しくは本記事の上部で詳述している内容をご覧ください。

②イベントターゲティング

イベントターゲティングは、ワールドカップやオリンピックといった世界的なスポーツイベント、あるいはコミックマーケットや東京ゲームショウのような大規模なカルチャーイベントなど、特定のイベントに興味・関心を示しているユーザーをターゲットに広告を配信できる機能です。通常、イベント開催の数週間前からターゲティングが可能になり、イベント期間中の盛り上がりのピーク、そしてイベント後の余韻に浸っているタイミングまで、ユーザーの熱量が高い時期を狙ってタイムリーな広告配信ができます。

X広告の管理画面には、世界中で開催される数百のイベントが登録された「イベントカレンダー」が用意されています。この中から自社の商材と関連性の高いイベントを選択するだけで、そのイベントについて言及したり、関連ツイートにエンゲージしたユーザーに直接リーチできます。例えば、音楽フェスに関連するアパレルブランドが、特定のフェスをターゲットに設定して広告を配信すれば、来場予定者や音楽ファンに効率的に商品をアピールできます。イベントターゲティングは、言語ターゲティングや地域ターゲティングと組み合わせることで、さらに精度を高めることができます。

【設定方法】

広告グループ設定画面の「ターゲティング機能」セクション内にある「イベント」を選択します。

イベントターゲティングの設定画面

検索窓でイベントを探すか、カテゴリから絞り込み、ターゲットとしたいイベントのチェックボックスにチェックを入れます。

イベントを選択する画面

参考:イベントターゲティング

③ツイートエンゲ―ジャーターゲティング

ツイートエンゲージャーターゲティングは、過去に自社のアカウントが投稿したオーガニックツイート(通常のツイート)や広告ツイートに対して、何らかのエンゲージメント(いいね、リプライ、リツイートなど)を行った、あるいは単にツイートを表示したユーザーに対して、再度広告を配信するリターゲティング機能です。一度自社のコンテンツに興味を示したという事実は、そのユーザーが自社の製品やサービスに対して一定の関心を持っていることの証左です。この「見込みの高い」顕在層に直接再アプローチできるため、他のターゲティング手法と比較して、非常に高いクリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)が期待できます。新商品の案内や、セール情報の告知など、「あと一押し」でコンバージョンに至りそうなユーザーにアプローチする際に極めて有効です。

【設定方法】

広告グループ設定画面の「ターゲティング機能」セクションの下部にある「追加オプション」を展開します。

追加オプションを展開する画面

「ポストの表示歴またはエンゲージメント歴があるユーザーをリターゲティング(オプション)」のチェックボックスをオンにします。

リターゲティング設定をオンにする画面

リターゲティングの対象(表示のみか、エンゲージメントを含むか)と、対象となるツイートの種類(オーガニックか、広告か)を選択します。

リターゲティング対象の選択肢 ツイートの種類の選択肢

リターゲティング
  • ツイートの表示歴があるユーザー
  • ツイートの表示履歴およびエンゲージメント歴のあるユーザー
ツイートの種類
  • オーガニックのツイート
  • 特定のキャンペーンに含まれたツイート
  • オーガニックツイートおよび特定のキャンペーンに含まれたツイート

④キーワードターゲティング

キーワードターゲティングを説明するイラスト

キーワードターゲティングは、ユーザーがXの検索窓で用いた検索クエリや、直近7日間のツイート内容、あるいはエンゲージメントしたツイートに含まれる特定のキーワードに基づいて広告を配信する機能です。ユーザーの能動的な情報収集行動や、具体的な発言内容に直接連動するため、ニーズが顕在化しているユーザーにアプローチする上で非常に強力な手法です。例えば、「おすすめ 引越し業者」と検索したユーザーに引越しサービスの広告を表示したり、「肌荒れ 治したい」とツイートしたユーザーにスキンケア商品の広告を表示したりと、ユーザーの「悩み」や「欲求」が言葉になった瞬間を捉えることができます。ただし、設定するキーワードのマッチタイプ(部分一致、フレーズ一致など)の選定や、ネガティブキーワード(除外キーワード)の設定を適切に行わないと、意図しないユーザーに広告が表示され、費用対効果が悪化する可能性があるため注意が必要です。また、一部のデリケートなカテゴリーや、禁止されている単語はキーワードとして設定できません。

【設定方法】

広告グループ設定画面の「ターゲティング機能」セクションで「キーワード」を選択し、入力ボックスに対象としたいキーワードを追加します。改行することで複数のキーワードを設定できます。

キーワードターゲティングの設定画面

キーワードターゲティングについては下記の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

X広告キーワードターゲティング完全攻略ガイド|獲得数を最大化する戦略と実践的手法
2021-03-02 15:27
X(旧Twitter)で、何かを「検索する」という行動は、今や日常の一部となりました。最新ニュースの速報、交通機関の運行状況、あるいは今夜の夕食のレシピまで、人々はリアルタイムで鮮...

⑤映画とテレビ番組のターゲティング

特定の映画やテレビ番組についてツイートしたり、関連ツイートに反応(いいね、リツイートなど)を示したりしているユーザーに対して広告を配信できる機能です。テレビCMと連動させたデジタル施策として非常に効果的です。例えば、人気ドラマの放送中や放送直後に、そのドラマの出演者がCMキャラクターを務める商品の広告を配信することで、ユーザーの興味関心が高まっている絶好のタイミングでアプローチできます。これにより、テレビCMだけではリーチできない若年層や、リアルタイムで番組を視聴していない層にも情報を届けることができ、相乗効果によるコンバージョン数の向上が期待できます。また、番組の視聴率だけでなく、X上でのエンゲージメント量を見ることで、番組への「熱量」や視聴者の質を測る指標としても活用できます。

【設定方法】

広告グループ設定画面の「ターゲティング機能」セクション内にある「映画とTV番組」から設定します。検索窓で番組名や映画のタイトルを検索し、対象を選択してください。

映画とテレビ番組ターゲティングの設定画面

⑥興味関心ターゲティング

興味関心ターゲティングを説明するイラスト

興味関心ターゲティングは、ユーザーの長期的なプロフィールや行動履歴(フォローしているアカウント、過去のツイート内容、リツイート、いいねなど)をXが総合的に分析し、特定のカテゴリに興味を持っていると推定されるユーザーに広告を配信する機能です。例えば、「テクノロジー」に興味があると判定されたユーザーに最新ガジェットの広告を配信する、といった使い方ができます。Xが事前に25の大きなカテゴリと、その下に350以上のサブカテゴリを用意しているため、広告主はキーワードを一つ一つ選定する必要がなく、比較的簡単に幅広い潜在層にアプローチできるのが特徴です。ただし、リーチできる範囲が広い分、ユーザーの興味の度合いにはばらつきがあります。そのため、直接的なコンバージョン獲得というよりは、まずは商品やサービスを知ってもらうといった、見込み顧客の入り口を広げる目的での活用に向いているターゲティング手法と言えます。

【設定方法】

広告グループ設定画面の「ターゲティング機能」セクション内にある「興味関心」をクリックすると、カテゴリ一覧が表示されます。

興味関心ターゲティングのカテゴリ選択画面

大カテゴリを選択すると、さらに細かいサブカテゴリが表示されます。

サブカテゴリを選択する画面

ターゲットとしたいカテゴリのチェックボックスにチェックを入れてください。

カテゴリを選択した状態の画面

⑦フォロワーが似ているアカウントのターゲティング

「フォロワーが似ているアカウントのターゲティング」(通称:フォロワールックアライクターゲティング)は、広告主が指定した特定のアカウント(例えば、競合他社のアカウントや、業界で影響力のあるインフルエンサーのアカウントなど)のフォロワーと、行動や興味関心が類似しているユーザーに広告を配信する機能です。Xは、ツイート内容、リツイート、クリック、フォローしている他のアカウントなど、様々なシグナルを基にして、指定アカウントのフォロワーと似ているユーザーを判断します。これにより、自社のことをまだ知らないものの、競合の製品や関連情報には関心を持っている可能性が非常に高い、質の良い見込み顧客層に効率的にアプローチすることができます。新規顧客獲得のためのターゲティング手法として、極めて強力な選択肢の一つです。

【設定方法】

まず、ターゲットとしたいアカウント(例:@competeA)をX上で探し、そのアカウントのプロフィールページを開きます。右上の「・・・」メニューからリスト機能などを活用して、ターゲットアカウントを整理しておくと便利です。

アカウントページのメニュー
リストに追加する画面

Xのホーム画面左側のメニューから「リスト」をクリックし、作成したリストを確認できます。

リストメニュー
リストの確認画面

次に、広告グループ設定画面の「ターゲティング機能」セクションで「フォロワーが似ているアカウント」を選択します。

フォロワーが似ているアカウントのターゲティング設定画面

入力ボックスに、先ほど探したターゲットアカウントのユーザー名(@から始まるID)を入力し、追加します。複数アカウントの指定も可能です。

下記の記事では「フォロワーターゲティング」のコツについて解説しているので、合わせて参考にしてみてください。

X広告フォロワーターゲティング完全ガイド|CPAを改善する設定方法から成功戦略まで徹底解説
2021-03-02 16:43
X広告(旧Twitter広告)におけるフォロワーターゲティングは、獲得型広告の成果を最大化するための極めて強力な手法です。このターゲティングは、特定のアカウントをフォローしているユ...

既存のオーディエンスによるターゲティング

すでに自社で何らかの接点を持っているユーザーリストを活用するターゲティング手法です。リピート購入の促進や、顧客単価の向上を目的としたキャンペーンで絶大な効果を発揮します。

  • フォロワーターゲティング
  • カスタムオーディエンスのターゲティング

それぞれについて詳しくみていきましょう。

①フォロワーターゲティング

フォロワーターゲティングは、自社のXアカウントをすでにフォローしている既存のフォロワー、およびそのフォロワーと興味関心が似ているユーザーに広告を配信できる機能です。自社のフォロワーは、すでに製品やブランドに対して一定の好意や関心を持っているロイヤリティの高い層であるため、新商品や限定オファーなどの情報を届けることで、非常に高いクリック率やコンバージョン率が期待できます。また、彼らに広告を配信し、エンゲージメントを促すことで、そのフォロワーの先にいる友人・知人にも情報が拡散されやすくなるという二次的な効果も見込めます。既存顧客との関係を深め、LTV(顧客生涯価値)を高める上で欠かせないターゲティング手法です。

②カスタムオーディエンスのターゲティング

カスタムオーディエンスは、広告主が自社で保有している顧客リストや、ウェブサイト・アプリでの行動履歴を利用して、特定のユーザー群にターゲティングできる機能です。最も強力なリターゲティング手法の一つと言えます。

利用できるオーディエンスソースは主に以下の通りです。

リスト 自社で保有する顧客のメールアドレスや電話番号のリストをアップロードし、Xのユーザー情報と照合させてターゲティングします。休眠顧客の掘り起こしなどに有効です。
ウェブサイトアクティビティ Xのコンバージョンタグ(ピクセル)をウェブサイトに設置し、「特定のページ(例:料金ページ)にアクセスしたユーザー」や「商品をカートに追加したが購入しなかったユーザー」などを追跡してリターゲティングします。コンバージョンのあと一押しに絶大な効果を発揮します。
アプリアクティビティ モバイルアプリにSDKを導入し、「アプリをインストールしたがまだ利用していないユーザー」や「特定のアイテムを購入したユーザー」などをターゲティングします。アプリの利用促進や課金ユーザーの育成に繋がります。

これらのカスタムオーディエンス、およびそれに類似したユーザー(ルックアライクオーディエンス)に配信することで、極めて高い精度での広告展開が可能になります。

特定のトピックで会話しているユーザーを探し、獲得を最大化しよう

X(旧Twitter)広告では、本記事で解説したように、多種多様なターゲティング手法が用意されています。しかし、広告の費用対効果を最大化し、着実にコンバージョン(獲得)へと繋げるためには、自社の商材やマーケティング目標に合致した、最も確度の高いターゲティング手法を戦略的に選択し、組み合わせることが不可欠です。

中でも、この記事で重点的にご紹介した「会話ターゲティング」は、ユーザーが自らの言葉で発した「今、この瞬間の興味関心」という、極めて鮮度の高いシグナルに基づいてターゲティングする機能です。従来の興味関心ターゲティングが見込み顧客の「潜在的なニーズ」を捉えるものだとすれば、会話ターゲティングは、そのニーズがまさに「顕在化」した瞬間を捉えることができます。これは、獲得を至上命題とする広告キャンペーンにおいて、計り知れない価値を持ちます。

広告運用者がキーワードを一つ一つ手探りで探す必要がなく、XがAIを用いて事前にグルーピングした10,000以上の多彩なトピックの中からターゲットを選択できるため、ターゲティング設定にかかる時間を大幅に短縮できる点も大きな魅力です。また、ターゲティングの参照期間が他の手法に比べて28日間と長く設定されているため、安定したオーディエンスボリュームを確保しやすいという特徴も持っています。

もちろん、会話ターゲティングを単独で活用するだけでも高い成果が期待できますが、その真価は、他のターゲティング手法と組み合わせることでさらに発揮されます。例えば、「地域ターゲティング」と組み合わせて商圏内のユーザーにアプローチしたり、「フォロワーが似ているアカウント」と組み合わせて競合の顧客層を狙ったりすることで、より緻密で効果的な広告配信が可能になるでしょう。

現在、X広告のターゲティング設定に悩んでいる、あるいはCPA(顧客獲得単価)の改善に課題を感じているご担当者様は、ぜひこの記事を参考に、会話ターゲティングという強力な武器を自社の広告戦略に取り入れてみてください。ユーザーのリアルな「会話」に耳を傾け、適切なメッセージを届けることで、これまでにない広告成果を実現できるはずです。



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