LinkedInとは、世界最大級のビジネス特化型SNS、および同サービスを提供するシリコンバレーの企業です。

2002年に開発された、アメリカ発のSNSの1つです。正式リリースは2003年。誕生してからすでに10年以上が経過しています。

LinkedInは、世界最大級のビジネス特化型SNS、および同サービスを提供するシリコンバレーの企業。 利用者がビジネス専用のプロフィールを作成し、サービスの中でビジネスのつながりを広げ、ビジネスパートナーや人材を探したり、営業先の顧客や商談先、専門家などとコンタクトを取ることができるSNSです

今回はそんなLinkedInが提供している、LinkedIn広告に関して解説していきます。

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LinkedIn広告とは

LinkedIn広告を利用すると、LinkedInのさまざまな場所に表示されます。

ビジネスに特化したSNSであり、ビジネス関連の項目でターゲットを絞ることが可能で特定の企業や役職などに向けた広告も配信できます。このターゲット設定はLinkedInならではの特徴で、ビジネス面に関して他のSNSより優れた精度でターゲットにアピール可能です。

広告の種類や表示箇所、仕様に関して詳しく解説していきます。

LinkedIn広告の配信先

LinkedIn 広告の配信先は3つあります。

  1. LinkedIn タイムライン枠内および上部
  2. LinkedIn タイムライン枠の右側
  3. LinkedIn のメッセージボックス

詳しく解説していきます。

1. LinkedIn タイムライン枠内および上部

ホームに表示されるフィードです。ユーザー投稿の途中に広告が表示されます。

テキスト、画像、動画などを交えて、オーガニック投稿のように自然に投稿に馴染ませられる点が特徴です。

また、PC の場合タイムライン上部にテキスト形式の広告が表示される場合もあります。

2. LinkedIn タイムライン枠の右側

LinkedIn を PC で見たときにフィードやページの右側に表示される広告枠です。

メッセージやプロフィールを閲覧している場合も画面の右側に広告が表示されます。

3. LinkedIn のメッセージボックス

PC・スマホのメッセージボックス内に表示される広告です。

メッセージトップや真ん中などに表示されます。

LinkedIn広告の種類

テキスト広告

テキスト広告はテキストによるシンプルな広告です。
フィードの上部や横に、ユーザーにアクションを誘導するテキストと小さな画像を掲載されます。

テキスト広告はシンプルですが、説得力のあるクリック課金(PPC)またはインプレッション単価(CPM)の広告です。

 

テキスト広告を使用すると、次のことができます。

  • 簡単に独自の広告を作成し、数分でキャンペーンを開始します
  • 到達する必要のある専門家に合わせてメッセージングを調整する
  • クリックごとまたはインプレッションごとに、機能する広告に対してのみ支払います

仕様は以下になります。

 

スポンサードコンテンツ広告

スポンサードコンテンツはフィードに表示される広告で、フィードとは自分やつながりのあるユーザーの投稿が流れる場所です。

リーチしたい職業のLinkedInフィードに直接表示され、シングルイメージ広告、ビデオ広告カルーセル広告の3つの異なる形式で提供されます。スポンサーコンテンツを使用すると、次のことができます。

  • 正確なプロファイルベースのファーストパーティデータを使用して、最も価値のあるオーディエンスをターゲットにします
  • デスクトップとモバイルのプロフェッショナルフィードでネイティブ広告を使用して、エンゲージメントの高いオーディエンスにリーチします
  • セールスサイクルのすべての段階で、リードを促進し、ブランド認知度を高め、重要な関係を育みます

フィードに表示される広告はスマホとの相性が良く、モバイルからのアクセスが多いのもメリットです。

 

スポンサードコンテンツ広告は以下の5つの種類があります。

  1. シングル画像広告
  2. カルーセル広告
  3. 動画広告
  4. シングル求人広告
  5. イベント広告

詳しく解説していきます。

1: シングル画像広告

シングル画像広告は1つの画像とテキスト、リンク、紹介テキストで広告が表示されます。

表示したいLinkedInのユーザーのフィードを指定することが可能で、デスクトップとモバイルデバイスのどちらでも表示可能です。

画像引用: シングル画像広告 - 概要

 

2: カルーセル画像

画像引用: カルーセル広告 – 概要

カルーセル画像は、複数の画像を1つのカルーセルスタイルのフォーマットで表示することが可能です。

最少2枚の画像から最大10枚まで使用できます。

各画像に異なる URL を設定可能な点にご注意ください。

3: 動画広告

動画とテキストで構成される広告です。

広告名と紹介テキスト、コールトゥアクションが設定が可能です。

動画の長さは3秒から30分以内で設定可能です。

公式によると、5秒を超えると閲覧率があがるため15秒以上の動画が推奨されています。

画像引用: 動画広告 - 概要

 

4: シングル求人広告

求人情報を掲載するためだけの広告です。デスクトップとモバイルデバイスどちらの LinkedIn アクティビティフィードにも表示することが可能です。LinkedIn 内の求人情報を公開しているページの URL と最大150字以内のテキストで求人情報を設定することが可能です。

画像引用: スポンサードコンテンツのシングル求人広告 – 概要

5: イベント広告

デスクトップ、モバイルデバイス上で、フィードに表示され、イベントの宣伝ができる広告です。

LinkedIn イベントミートアップ、オンラインワークショップ、セミナーなどの宣伝をすることが可能になります。

イベント広告も、シングル求人広告同様最大150字以内のテキストで情報の設定が可能です。

画像引用: イベント広告

スポンサードメッセージ広告

メッセージ広告を使用すると、LinkedInメッセージングで見込み客にリーチできます。メッセージ広告を使用すると、次のことができます。

  • 見込み客にダイレクトメッセージを送信して、行動を促すことが可能
  • 従来のEメールマーケティングよりも高いエンゲージメントが見込める
  • メッセージに対してどの役割と企業が行動を起こしているかを確認することが可能になる。

メッセージ広告には2つの種類があります

  1. メッセージ広告
  2. 会話型広告

それぞれ詳しく解説していきます。

1: メッセージ広告

メッセージ広告は、ダイレクトメッセージを送る形式で広告を配信できます。コールトゥアクションボタンとランディングページ URL が必須で、メッセージチャット内で会話を継続することはできません。 コールトゥアクションボタンのテキストは最大20文字、本文にあたるテキストは最大500文字です。

2: 会話型広告

会話型広告はオーディエンスに対して最大5つまでのCTAを設定が可能になります。

公式によりますと、最大2000文字までテキストを入力できますが、多すぎるとエンゲージメント落ちてしまう傾向にあるため、メッセージ広告同様の500文字前後のテキストが推奨されています。

 

画像引用: 会話型広告

 

スポンサード付きメッセージングの仕様はこちらになります。

ダイナミック広告

ダイナミック広告はデスクトップのみに表示される広告です。
パソコンでLinkedInを閲覧している際に表示され、モバイルでは表示されません。

またダイナミック広告は、写真、会社名、役職などのLinkedInプロファイルデータを使用して広告をパーソナライズします。次の3つの形式でエンゲージメントを高めます。

ダイナミック広告では以下の3つの広告の種類があります。

  1. フォロワー広告
  2.  スポットライト広告
  3.  求人広告

 それぞれ詳しく解説してきます。

    1: フォロワー広告

    フォロワー広告は、PC とスマホの両方に表示することができ、企業ページやプロモーションページをフォローするよう促したりすることができます。任意で企業ページの「フォロー」やアピールしたいページへ遷移するための「 Learn More 」などのCTAを設定することができます。

    画像引用: フォロワー広告

     

    フォロワー広告の仕様はこちらになります。

    項目 詳細
    広告の説明(上の画像)  最大 70 文字 (スペースを含む) 
    広告見出し(画像の下) 最大 50 文字 (スペースを含む)
    会社名  25 文字以内
    広告画像 JPGまたはPNGの場合は100 x 100px

     

    2: スポットライト広告

    スポットライト広告は、製品やサービス、イベントなどを取り上げ、「スポットライトをあてるように」焦点をあてて紹介する広告です。この広告をクリックすると、指定のサイトやページに移動します。 任意で企業ページへの「参加」やアピールしたいページへ遷移するための「 Learn More 」などのCTAを設定できます。

    画像引用: スポットライト広告

     

    スポットライト広告の仕様はこちらになります。

    項目 詳細
    広告の説明(上の画像)  最大 70 文字 (スペースを含む) 
    広告見出し(画像の下) 最大 50 文字 (スペースを含む)
    会社名  25 文字以内
    広告画像 JPGまたはPNGの場合は100 x 100px
    コール・ツー・アクション (CTA) ボタンテキスト 最大 18 文字(スペースを含む)

    3: 求人広告

    求人広告は、求人情報を掲載する広告です。ユーザープロフィールに応じた求人広告を出稿することが可能です。

    積極的に企業が採用中であることを知らせたい場合、「 See jobs 」のような求人情報の存在を知らせるCTAが表示されます。

    画像引用: 求人広告

     

    求人広告の仕様はこちらになります。
    項目 詳細
    会社名 最大 25 文字 (スペースを含む)
    会社ロゴ 推奨最小ロゴサイズは 100 x 100px
    広告ヘッドライン 推奨オプションから選ぶか、またはスペースを含む最大 70 文字のオリジナルのカスタムテキスト
    コール・ツー・アクション (CTA) ボタンテキスト 事前に設定された CTA から選ぶか、オリジナルのカスタムテキストを入力

    画像引用:ビジネスが行われている場所でビジネスを行います。-LinkedInマーケティングソリューション

    LinkedIn広告の特徴

    ビジネスパーソンにリーチが可能

    LinkedInはほかのSNSとは違い、ビジネスに関心の高いユーザーが主に利用しています。LinkedInを利用する時は基本的にはビジネスモードであり、ビジネス関連の広告を受け入れやすい土壌があるといえます。

    業界や肩書などの情報を元にターゲティングが可能

    LinkedInユーザーはアカウント作成をする際に実名で会社名や経歴、役職などのプロフィールを記載します。特に海外では名刺や履歴書代わりに使われることもあり、信用にかかわるためです。また、LinkedInのプロフィールには仕事に関係するあらゆる情報を登録するので、企業側はそういったセグメントを細かく設定してターゲットに効率よく広告を届けられます。

    競合がまだ少ない

    現時点ではLinkedInの国内利用者数はまだまだ少なく、マーケティングに活用している企業は少数派です。逆に言えば、広告を出稿する側にとっては競合が少なく、適切な予算とターゲット設定ができれば大きな効果が期待できます。

    少額から出稿が可能

    LinkedIn広告は多くのSNS広告と同じく、企業の担当者が直接運用可能な、セルフサーブ型の運用型広告です。「まずは数日間だけ」「この金額だけ」といった出稿ができるので開始時のハードルが低いのが利点です。さらに、その成果を見ながら費用対効果を測定しつつ運用をしていくことができます。

    LinkedIn 広告のターゲティング

    LinkedIn 広告ではターゲティング分野を5種類に分類され、これらを AND 条件もしくは OR 条件で指定や除外をすることができます。また、類似オーディエンスをすることでオーディエンスボリュームを拡張して配信することができます。会社名でターゲティングできることやマネージャー率が高いことも LinkedIn 広告を使用するメリットも言えます。

    ボリュームとしては、少なくとも50,000以上が推奨とされており、また、わざと言語設定を英語にしている日本人ユーザーも少なくないので、日本語の他に設定することもあります

    LinkedIn広告の設定方法

    広告アカウントの作成

    LinkedIn の個人アカウントのプロフィールページの右上にある[その他]をクリックし、inkedIn の製品ページのうち[広告掲載]を選択します。

    [アカウントを作成する]をクリックし、アカウント名を記入、通貨を選択し保存します。

    キャンペーングループの作成

    「 Default Campaign Group 」というキャンペーングループが作成されていますが、オフに変更することができないため新規に作成します。

    キャンペーンの設定

    ①キャンペーンの目的

    LinkedIn広告で使用できる目的

    目的は全部で7種類あります。

    カテゴリ 目的
    認知度 ブランド認知
    検討 Webサイトへのアクセス
    エンゲージメント
    ビデオビュー
    コンバージョン リード生成
    ウェブサイトのコンバージョン
    求職者

     

    ターゲティングを指定します。

    場所の設定方法は下記の手順です。

    画像の赤枠の編集マークをクリックしてください。

    検索欄が出現するので、ターゲットにするエリアを選択してください。

    その他にターゲティングでは、

    • 会社の規模 
    • 会社名 
    • 加盟校 
    • メンバーの関心 
    • メンバーグループ 
    • スキル 
    • 職名 
    • 仕事の年功 
    • もっと 

    のような20種類以上の異なるオーディエンス属性カテゴリから選択します。 

     LinkedIn ではキャンペーン単位でしか広告フォーマットを指定できないので、各クリエイティブごとにキャンペーンを作成します。

    ③広告フォーマットを選択

    LinkedInの広告フォーマットを選択してください。

    LinkedInの会社ページ、プロモーションページを追加してください。

    ④配信を設定する

     

    予算の設定には3つのオプションがあります。 
    • メッセージ広告キャンペーンを実行するときは、送信単価(CPS)が使用されます。正常に配信されたメッセージごとに料金を支払います。
    • クリック単価(CPC)は、リードの生成やイベント登録などのアクション指向のキャンペーンによく使用されます。
    • ブランド認知度が目標である場合、通常、インプレッション単価(CPM)モデルの方が適しています。

    キャンペーンに適切なオプションを選択するとともに、推奨入札額、1日の予算、開始日、終了日、および合計予算を入力します。選択した終了日に関係なく、いつでもキャンペーンをキャンセルできます。こちら設定し右下のキャンペーンを開始する〔Launch Campaign〕をクリックしたら配信完了です。

     

    お支払い情報の登録方法

    支払い情報が登録されていないと広告が配信されない場合がございます。

    右上のツールバーに表示される歯車マークの設定から「お支払いセンター」を選択しクレジットカードを登録してください。キャンペーンを開始というボタンを押すと配信が可能になります。

    LinkedIn広告のページの作成

     

    ページ作成の上記の画面からビジネスページかプロモーションページなのかを選択しクリックしてください。

     

    • ページアイデンティティ

    ページの名前を記入し、ページのURL、自身のウェブサイトを設定します。

    • 会社詳細

    会社の業種、何人勤めているのか会社規模、上場企業や事業主なのかなど会社のタイプを設定します。

    • プロフィールの詳細

    会社のロゴを設定できます。

    LinkdIn広告の注意点

    デバイスごとの調整や成果観測、レポートができない

    そのため、どのデバイス(PC、スマートフォン、タブレット)で見てもユーザーへの訴求内容が変わらないように広告を作る必要があります。

    1キャンペーンにつき1フォーマットしか使用することができない

    他の広告媒体と最も異なる点で使い勝手の悪い点です。

    もし同じターゲティングに複数の広告クリエイティブを表示させたい場合は、キャンペーンを複製してオーディエンスをそれぞれ同じものを設定して、それぞれのキャンペーンに異なるフォーマットの広告を設定する必要があります。

    紐付けるLinkedInページを変更したい場合は、新しくキャンペーンを作成する必要

    紐づけるLinkedInページを間違えたり、後から変更する必要が出てきた場合、再度キャンペーンを作り直す必要があります。

     

    LinkedIn広告のまとめ

    LinkedIn広告は主なユーザー層がビジネスパーソンとなっているため、 BtoBのサービスを提供されている方にはおすすめの媒体です。ビジネスパーソンを集めたSNSは日本国内では特に少ないので、B2Bの事業者は一度は検討したい広告出稿プロダクトと言えます。



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