近年アプリをダウンロードするユーザーの61%はデジタルソースを通じてアプリを発見しています。こうしたデジタルソースのうち、広告が占める割合は83%と言われています。

ではアプリの宣伝に特化したキャンペーンである、「ユニバーサル アプリ キャンペーン(UAC)」から名称が変更された「アプリ キャンペーン」をご存知でしょうか?

今回はGoogleのアプリキャンペーン(旧UAC)でユーザーによりアプローチするためのGoogleアプリインストール広告について詳しく説明していきます。

引用:アプリのエコシステムを理解する-GoogleSkillshop
引用:ユニバーサル アプリ キャンペーンはアプリ キャンペーンに名称変更されます-Google広告ヘルプ

 

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Google 広告 アプリキャンペーン(旧UAC) とは

アプリインストール広告は媒体によって名称が異なります。

Google広告ではGoogleアプリキャンペーン(旧UAC)という名称になっています。

Googleアプリキャンペーン(旧UAC)は、機械学習エンジンを活用しておりアプリのインストールと操作を促進するために大きな効果を発揮します。

また広告文、入札単価、いくつかのアセットを設定すれば、それ以降はターゲットユーザーにリーチできるようにアプリキャンペーンを自動的に最適化してくれます。

アプリキャンペーン(旧UAC)の掲載面

アプリ キャンペーンでは自動ターゲティングを使用できるため、広告の掲載場所を指定するためにキーワードやプレースメントを選択する必要はありません。アプリストアの掲載情報を基に、最大限のインストール数を獲得できるよう最適なプレースメントが自動選定されます。

アプリキャンペーンの配信先

アプリインストール広告は Googleの関連サイト全体に掲載されます。
主に上記のGoogleの主要サービスで配信されます。

引用:広告の掲載先-Google 広告 ヘルプ

 

Google Play ストアでのアプリキャンペーン表示「広告」と「広告を含む」の違い

Google Play ストアでアプリを検索をしてみると「広告」と「広告を含む」の2種類のラベル表示があり、「広告」のみの表示がアプリキャンペーンで配信している広告、「広告を含む」はアプリ起動中に広告が表示されるかを表しています。

項目 詳細
広告 アプリキャンペーンを利用した、インストールを促す広告
広告を含む ・アプリ起動中に広告が表示される場合は、ストアの掲載情報ページに「広告を含む」ラベルが表示・すべての Google Play ユーザーが対象
※アプリを審査にかける際(媒体への登録)に、広告が表示されるか申告する必要がある

アプリキャンペーン(旧UAC)の入札戦略

Googleアプリインストール広告では配信目的に合わせて目標を設定することが基本となります。

ユーザーの獲得やアプリ内ユーザー行動の促進といったキャンペーンの目標、あるいは目標広告費用対効果を基準に、ターゲット設定や入札単価設定を最適化できます。

またGoogleアプリインストール広告での入札戦略はすべて「目標」型の戦略です。下記で具体的にご説明していきます。

インストールの獲得を重視する場合=[目標インストール単価]or[コンバージョン数の最大化]

目標インストール単価

Googleアプリインストール広告で入札単価を指定する設定をオンにしたキャンペーンは、「目標インストール単価」型のキャンペーンとなります。つまりアプリの新規ユーザー獲得 1 件あたりの費用を指定することになります

Googleアプリインストール広告の入札単価を設定すると、アプリの 1 回のインストールあたりの平均の支払い額がその額となるように調整されます。予算は、設定された入札単価でできる限り多くのインストールを獲得するようになり、例えば、1 日の平均予算を 10,000 円、目標インストール単価を 100円に設定すると、広告経由で 1日あたり約 100回のインストールを目指すことになります。

 

コンバージョン数の最大化

Googleアプリインストール広告の設定で目標インストール単価を設定するチェックボックスをオンにしなかった場合に、「コンバージョン数の最大化」キャンペーンとなります。

その際は、キャンペーンの予算の範囲内で最大限のインストール数を得られるよう、最適な入札単価が自動設定されます。

 

指定したアプリ内でユーザー行動の促進を重視する場合=[目標コンバージョン単価]

アプリ内で発生するユーザー行動、つまり課金等の促進を重視するキャンペーンの場合は、アプリ内イベントを促進するための目標単価を指定します。これを目標コンバージョン単価(目標 CPA)と呼びます。

Googleアプリインストール広告で宣伝したいアプリ内イベントを発生させる可能性が高いユーザーの新規獲得 1 件あたりの費用を指定します。

出稿するGoogleアプリインストール広告入札単価を設定すると、アプリの 1回のインストールおよびアプリ内での1回のユーザー行動あたりの平均お支払い額がその額となるように調整されます。予算は、設定された入札単価でできる限り多くのインストールを獲得するよう使われ、たとえば、1日の平均予算を30,000円、目標コンバージョン単価を 1,500円に設定すると、ご指定のユーザー行動が広告経由で 1日あたり約20回達成されるように目指すことになります。

 

入札単価ガイド ウィジェットを使用する場合

Googleアプリインストール広告の入札単価を設定または調整する際に、入札単価ガイド ウィジェットを使用すると現在の入札戦略で獲得できるインストールやアプリ内ユーザー行動の予測数を確認することができます。

新規のキャンペーンをインストール数重視で最適化する場合は、ターゲティングの設定を変更するとウィジェットに動的にその変更が反映されるので、さまざまなターゲティングの効果をプレビューすること可能です。

現在の1日の平均予算や現在のGoogleアプリインストール広告での目標インストール単価、またはアプリ内ユーザー行動キャンペーンの現在の目標アプリ内ユーザー行動単価も確認でき参考に設定するのもおすすめです。

 

引用:入札単価ガイド ウィジェットについて-Google広告ヘルプ

アプリキャンペーン(旧UAC)のメリット/デメリット

アプリを宣伝する方は、アプリの利用者数を増やし有料ユーザーを増やしたいとお考えではないでしょうか?
そこでまずは基礎となるGoogleアプリインストール広告のメリットやデメリットを理解していきましょう。

Googleアプリインストール広告のメリット

出稿の手間が最小限

アプリキャンペーンは広告設定をしてしまえば、設定した広告文と動画や画像、HTML5等の素材をGoogleが組み合わせて配信してくれます。

優れた機械学習による効果的な運用

学習機能によって顧客の最適化を図れます。
アプリをインストールしやすい顧客にキャンペーンが表示される仕組みなので、効率的にアプリの宣伝をすることが可能です。

 

Googleアプリインストール広告のデメリット

指定キーワードでの検索広告の配信不可

学習機能によって自動で広告を選択してくれるのですが、指定キーワードでの分析ができません。どのキーワードがよかったのかわからないまま出稿することになります。

クリエイティブアセットは頻繁な入れ替えで鮮度を保つことが半ば必須

アセットレポートは、定期的に確認する必要があります。掲載結果の変動を最小限に抑えるため、成果の低いアセットは徐々に新しいアセットに置き換えてください。

アプリキャンペーン(旧UAC)のアセット

近年ではGoogleアプリキャンペーンの登場により、モバイルアプリキャンペーンの展開方法が大きく変わってきています。

それによりアセットを最適化が求められています、ではどのように最適化をすればいいのでしょうか?

こちらではアプリキャンペーンのアセットの要件からコツまでご説明していきます。

アプリキャンペーン(旧UAC)でGoogleアプリインストール広告を作成する場合のアセットの要件

Googleアプリインストール広告のアセット必須項目

Googleアプリインストール広告では、テキストの各行が単体で表示されても、他のテキストと組み合わせて表示されても意味が通るように、1 行でフレーズを完結させる必要があります。

 

Googleアプリインストール広告のテキストアセットでの禁止事項

  • 感嘆符の多用などの過剰な煽り表現
    (「信じられないことが起こります!」など)
  • 絵文字
  • 句読点、記号の不適切な、または本来の用途と異なる使用
    (「アットホーム」を「@ホーム」と表記するなど)
  • 不適切な大文字表記
    (「SALE」、「S.A.L.E.」、「SaLe」など)
  • 不適切なスペース
    (「Sell,buy sneakers」、「S N E A K E R S」など)
  • 不適切な文法 感嘆符で終わる 2 つの広告見出しを組み合わせて使用することはできません。

 

Googleアプリインストール広告のアセット任意項目

動画、画像、 HTML 5 はそれぞれ最大20個まで設定可能です。規定は以下の通りです。

項目 詳細
動画 ・動画 ・YouTube でホスト*されている必要あり・横向き、縦向き、正方形の中から選択可
画像 ・最大サイズ:5 MB
・アスペクト比と最小、推奨サイズ
1:1(最小:200×200、推奨:1200×1200)
1.91:1(最小:600×314、推奨:1200×628)
4:5(最小:320×400、推奨:1200×1500)
・形式:jpg、png のいずれか
HTML 5 ・最大ファイルサイズ:1 MB
・形式: zip
・zip 内格納ファイル数:40以下
・サポートされている動画/画像サイズ
・300×250(固定)
・320×50(固定)
・480×320(横向きインタースティシャル、可変)
・320×480(縦向きインタースティシャル、可変)

 

また動画がない場合は、アプリストアの掲載情報にあるアセットを使用して、自動的に動画広告が作成されることもあります。

 

※アプリキャンペーンの画像アセットが2021年9月15日以降から下記の2点が変更されます。
・画像のアスペクト比は、1.91:1、1:1、または 4:5 であること。画像の最小サイズについては、それぞれ 600×314、200×200、320×400 のまま変更はありません。
・GIF 画像ファイルはご利用いただけなくなります。利用可能な画像の形式は、JPG と PNG のみとなります。

アプリキャンペーン(旧UAC)でGoogleアプリインストール広告を配信するコツ

Googleアプリインストール広告設定は配信目的に合わせる目標

Googleアプリインストール広告でインストール数を最適化ポイントにする場合は、目標インストール単価も設定することを推奨します。この設定により、目標の単価でインストールを獲得していくような広告配信ができます。

しかし、あくまでインストール数を増やす目的になるので、アクティブユーザーに転換させることが難しい場合があります。これは最適化ポイントを変更することで改善される可能性があります。

該当の行動をする可能性があるユーザーに向けて配信されるようになるという仕組みです。

最適化戦略としては以下の3つの方法があり、いずれかを選択することになります。

 

最適化戦略 詳細
インストールの促進を重視 アプリの新規ユーザーを最大限に獲得できるよう入札単価とターゲティングが調整
アプリ内ユーザー行動の促進を重視 指定した特定のアプリ内ユーザー行動を達成する見込みが特に高いユーザーに絞って広告表示
アプリ内ユーザー行動の価値を重視 ・今後大きな価値を生むと見込まれるユーザーにターゲットを絞って、広告が表示 ・広告費用 1 円で獲得したい平均コンバージョン値(収益など)を設定

・この入札戦略を使用するには、Firebase 向け Google アナリティクスのソフトウェア開発キット( SDK )をアプリにインストールする必要がある

 

リリースしたばかりのアプリであれば、ユーザー行動データが十分でない場合が多いことが考えられるので、まずはインストールの促進を重視する最適化戦略を選択することがおすすめです。

また、設定した目標インストール単価は管理画面の項目では「目標コンバージョン単価」として表示されます。

1キャンペーンの広告グループは1件のみでも問題ない

Googleアプリインストール広告で広告グループを増やすと入稿できるアセットが増えます、すると学習の種が増えてより広告効果が改善しやすい傾向にありますが、過度に増やすとインストールが分散してアセットごとの学習が進みづらいデメリットもあるため、もし広告グループを増やすのであれば2~3本程度で抑えましょう。広告グループを増やす際の注意点は出稿するGoogleアプリインストール広告での各広告グループでの訴求ポイントが重ならないことです。

 

アセットレポートは、定期的に確認する必要があります。掲載結果の変動を最小限に抑えるため、成果の低いアセットは徐々に新しいアセットに置き換えてください。

 

Googleアプリインストール広告のアセットはこまめに更新する

配信を成功させるためには、多様なサイズのクリエイティブを訴求軸ごとに作成し、かつ頻繁な入れ替えで鮮度を保つことが半ば必須であるのがアプリキャンペーンです。

 

アセットレポートは、定期的に確認する必要があります。掲載結果の変動を最小限に抑えるため、成果の低いアセットは徐々に新しいアセットに置き換えてください。

 

Google広告ヘルプでもアプリキャンペーンのクリエイティブ アセット推奨設定の記事が掲載されているのでこちらも参考にしてみてください。

 Google 広告アプリキャンペーン(旧UAC)の設定方法

Google広告管理画面版でのGoogleアプリインストール広告の設定方法

Googleアプリインストール広告のキャンペーンの作成

Google広告を開きます。

 

 

左側のページメニューで [キャンペーン] をクリックし「+ボタン 」をクリックし、[新しいキャンペーンを作成] を選択します。

 

 

キャンペーン目標には [アプリのプロモーション] を選択します。

 

 

  • キャンペーンのサブタイプ
    • アプリインストール:アプリのインストールを促す広告が作成
    •  アプリエンゲージメント:既にインストール済みであることを知らせるとともに、アプリ内の特定の操作を促す広告を作成
  • プラットフォーム:該当の OS にチェックをいれてください。選択できるアプリは1件となります、 iOS と Android どちらも配信したい場合は、 OS ごとにキャンペーンを作成する必要があります。
  • 広告するアプリを設定:検索フィールドにアプリ名やパッケージ名、パブリッシャー名を入力し、表示されるリストからアプリを選択してください

※Androidアプリの場合、ダウンロードはコンバージョンとして自動的にカウントされ表示されます。

入力し終えたら[続行] をクリックします。

Googleアプリインストール広告のキャンペーンの詳細設定

画像の上から順に以下の項目を設定していきます。

  • キャンペーン名:キャンペーンの名前を入力します。アプリキャンペーンであることがわかる名前にしておくと、後でキャンペーンを見つけやすくなります。
  • 地域:指定すると地域を定期的に訪問するユーザー、その地域に関心を示したユーザーを広告のターゲットに設定することができますので必要に応じて設定してください。
  •  言語:広告は自動的には翻訳されないため、広告で使われている言語のみをターゲットに設定してください。
  •  予算:1 日の平均予算を設定してください。
  •  単価設定:ビジネスで重視する内容に応じて広告の入札方法を選ぶことができます。今回はキャンペーンサブタイプで「アプリインストール」を選択してるので重視してる要素はインストール数になります。目標インストールを設定してください。
  • 開始日と終了日:広告の掲載期間を定めてください。

入力し終えたら「保存して次へ」をクリックします

Googleアプリインストール広告の広告グループを設定

広告グループ名を入力します。

次に、アプリ広告の[広告アセット] を設定していきます。

上から広告見出しの候補を 2 個以上、説明文の候補を 1 個以上追加します。

以下のものを青の「+」ボタンから任意でアップロードしましょう。

 

  • 動画:YouTubeでホストされている必要があります。
    画面の方向は、横向き、縦向き、スクエアの中から選択できます。可能な場合は、それぞれ 1 つずつ追加することをおすすめいたします。
  • 画像:画像を .jpg、.gif、.png のいずれかの形式でアップロードします。
  •  HTML5:.zip 形式でアップロードします。最大サイズは 1 MB、ファイル数は 40 以下でアップロードしてください。

設定し終えたら[保存して次へ] をクリックします。

 

Google広告エディタでのGoogleアプリインストール広告の追加方法

広告エディタを開きます。

 

 

左側の「管理」でタブリストで [広告]から[アプリインストール広告] の順にクリックします。
[アプリインストール広告]をクリックすると上部に[アプリインストール広告を追加]が現れます。 そちらをクリックしてください。
するとどの広告グループに追加するか選択する画面に移ります。

 

 

広告グループを決めたら①の広告グループ名の横のチェックボックスにチェックを入れます。
②の「OK」をクリックすると追加されます。

 

追加された広告をクリックすると、右に「編集パネル」が赤枠のように出現します。

下記の事項を入力してください。

  • 広告見出し:広告に表示される見出しを任意で入力してください。
  • 広告文1:広告に表示される文章のことです。
  •  最終ページURL:広告をクリックした際に入力したURLのページに移動するようになります。
  •  画像:写真アイコンをクリックし追加していってください。

その他は任意で入力していただくと作成完了です。

Google アプリキャンペーン(旧UAC)のまとめ

Google広告アプリキャンペーンを使えば、簡単な設定でユーザーにアプリのインストール促すことが可能なGoogleアプリインストール広告を出稿できます。

Googleの幅広い掲載面と優秀な機械学習を活用して、アプリを多くのユーザーにアプローチしてみませんか?

 

 



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・理屈はわかったけど自社でやるとなると不安
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