カスタムインテントオーディエンスはGoogle広告のターゲティング手法です。

2019年5月にカスタムアフィニティとカスタムインテントが統合されることが発表され、2020年9月にカスタムインテントオーディエンスとして実装されました。

カスタムインテントオーディエンスを使用すると実際にどんな効果が得られるのか?使用するにあたっての設定方法や注意点を徹底的に解説していきます!

 

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カスタムインテントオーディエンスとは

カスタム インテント オーディエンスは、特定の商品やサービスを調べていたり、購入を前向きに検討しているユーザー(購買意向の強いユーザー層)にアプローチできるターゲティングのひとつです。

あらかじめ用意された「購買意向の強いオーディエンス」にアピールしたい商品やサービスに関連するカテゴリがない場合に、キーワードやURL、アプリ、YouTube コンテンツを指定して独自の購買意向の強いユーザー層を定義し、ターゲティングする機能が「カスタム インテント オーディエンス(CIO)」です。

引用: カスタムインテントオーディエンスについて

Googleでは「購買意向の強いユーザー層」と定義されているので、初心者の方は、ユーザーの興味関心として捉えておいて問題なさそうです。 ただし、「トピックターゲット」は特定のトピックに関連する「配信面」の設定であることに対して、カスタムインテントオーディエンス(CIO)は「誰に出すか」のターゲティングなので、混合しやすいので注意してください。

カスタムインテントオーディエンスの仕組み

カスタム オーディエンスでは、キャンペーンのニーズに最適なオーディエンスが自動的に選択されます。キャンペーンの目標と入札戦略に基づいて、これらすべてのシグナルが解釈され、次のいずれかを重視したオーディエンスが選択されます。

  • リーチ
  • 比較検討
  • パフォーマンス

例:

ランニング シューズを販売している企業が「スポーツファン」ではなく、「熱心なマラソン愛好家」に広告を表示したい場合は、以下のようにキーワード、URL、アプリを入力して、カスタム カテゴリを定義します。

  • 興味 / 関心: 5 キロ走、トライアスロン選手、長距離ランナー
  • URL: ランニングやトレーニング スケジュール、マラソンに役立つ栄養学など、マラソン関連のコンテンツを扱っているウェブサイトの URL
  • アプリ: Google Fit など、熱心なマラソン愛好家が関心を持っている可能性が高い「健康とフィットネス」カテゴリのアプリ

カスタムオーディエンスの入力

カスタムオーディエンスの入力については以下の表の通りです。

引用:カスタムインテントオーディエンスについて

カスタムインテントオーディエンスはカスタムアフィニティとカスタムインテントの統合

カスタムインテントオーディエンスは以前、「カスタムアフィニティ」と「カスタムインテント」、それぞれが独立していました。

  • カスタムアフィニティ 特定のトピックに熱中している、興味関心を示しているユーザーの集まりを指します。
  • カスタムインテント 特定のトピックについて調べていたり、購入を検討している、すなわち購買意向の高いユーザーの集まりを指します

2019年5月にその二つが統合され、カスタムインテントオーディエンスになりました。

カスタムインテントオーディエンスでは、トピックに関して積極的に調べている、購買意向の高いユーザーへのアプローチが実現できます。

統合によるメリット

従来は独立していたカスタムアフィニティとカスタムインテントの統合によるメリットを見ていきます。

管理コストの削減

カスタムアフィニティとカスタムインテント、以前では別々での管理のため、それぞれにコストがかかっていました。今までカスタムアフィニティとカスタムインテント、それぞれで複数配信していた場合は、今後は一箇所での管理になるため、管理コストが削減できます。

カスタムインテントオーディエンスと類似オーディエンスとの比較

類似オーディエンスとどう違うのか?と感じる方もいると思うのでそちらについて解説していきます。

類似オーディエンスとは、自社サイトを訪問したユーザーの年齢、性別、興味関心など、大きくまとめたデータが元になっていて、類似ユーザーとも呼ばれています。

対してカスタムインテントオーディエンスは、ユーザーが実際に検索をかけたキーワードや訪問したWebサイトに訪れたデータを元にしていくため、類似オーディエンスよりもターゲティング精度が高く、狙ったユーザーへのアプローチが可能です。

購買意向の強いユーザー層とは

「購買意向の強いユーザー層」とは、どんなユーザーでしょうか。

例えば、カテゴリ「美容商品、サービス」の購買意向の強いユーザー層であれば、以下のような美容製品の購入を計画しているユーザーへ広告配信される可能性があります。

  • 化粧品の口コミサイトをよく見ている
  • YouTubeで美容動画をよく見ている
  • 化粧品などの美容製品ををカートに入れた

事前定義されている、購買意向の強いオーディエンスは以下になります。

  • アパレル、アクセサリ
  • アート、工芸の関連用品
  • イベントのチケット
  • ギフト、行事
  • コンピュータ、周辺機器
  • スポーツ、フィットネス
  • ソフトウェア
  • デートサービス
  • ビジネス サービス
  • ビジネス、産業向けの関連商品
  • 不動産
  • 家庭、園芸
  • 家電
  • 幼児、子供向け製品
  • 教育
  • 旅行
  • 楽器、音楽の関連用品
  • 求人
  • 美容商品、サービス
  • 自動車、乗り物
  • 通信
  • 金融サービス など

※上記は大カテゴリのみになります。他にも、中・小カテゴリがありますが量が多いためここでは省略します。

購買意向の強いオーディエンスにアピールしたい商品やサービスに関連するカテゴリがない場合、「カスタム インテント オーディエンス」で購買意向の強いユーザー層を独自定義しましょう。

カスタムインテントオーディエンスの設定方法

① 設定対象の広告グループを選択して「オーディエンス」をクリック ②「+オーディエンスを追加」をクリックしてオーディエンスの設定画面を開く

③「閲覧」タブをクリック ④「ユーザーが積極的に調べている情報や立てている計画」をクリック

⑤ 下部の「+新しいカスタム インテント オーディエンス(CIO)」をクリック

カスタム インテント オーディエンスの設定画面が表示されます。

⑥「オーディエンス名」を入力 ⑦ アピールしたい商品やサービスに関連するキーワードやURL、アプリ、YouTubeのコンテンツを入力

※同じテーマのキーワードとURLなどを合計15個程度指定することがGoogleより推奨されています。

また過去の配信実績をもとに、入力したキーワードやURL、アプリ、YouTubeのコンテンツに関連する⑧キーワードの候補が表示されますので、必要に応じて追加しましょう。

他にも、右上のタブ⑨「ユーザー層の規模」をクリックすると、次のようなデータが確認可能です。配信の予測を立てる際の参考にしましょう。

・推定リーチ ・ユーザー属性

⑩ 画面左下の「保存」を選択

カスタム インテント オーディエンスがリスト保存されました。

Google広告エディターでも反映が可能(前提として管理画面でカスタムオーディエンスを作成する必要がある)

Google広告エディターではオーディエンスの編集はできません。広告エディターをカスタムオーディエンスエディターで使用する場合のフローは以下の通りです。

  1. カスタムインテントオーディエンスをGoogle管理画面で設定します。
  2. Google広告エディターで、ユーザーリストして使用します。

1. カスタムインテントオーディエンスをGoogle管理画面で設定する

これは上記 「カスタムインテントオーディエンスの設計方法」 で確認できる。

2.Google広告エディターで、ユーザーリストとして使用する

①キャンペーンを選択 ②追加 ③キャンペーン名 ④予算 ⑤単価設定 ⑥キャンペーンタイプ ⑦言語 ⑧地域、などを設定していきます。

①広告グループを選択 ②追加 ③広告グループ名 ④クリック単価 ⑤入札方法を「ユーザーリスト」に ⑥ターゲットの拡張 ⑦ユーザーリスト、などを設定していきます。

①ユーザーリスト ②追加 ③カスタムオーディエンスを選択 ④OK

①レスポンシブディスプレイ広告を選択 ②追加 ③各項目に入力して完了です。

自動作成のカスタム インテント オーディエンスも

手動で設定するカスタム インテント オーディエンス(CIO)とは別に、自動作成のカスタム インテント オーディエンス(CIO)もあります。

自動作成のカスタム インテント オーディエンス(CIO)とは、Googleの機械学習により既存のキャンペーンが分析されて商品やサービスに関連する購買意向の強いユーザー層が自動で作成される機能です。このオーディエンスリストは、商品やサービスの情報を調べる際にユーザーが閲覧しているコンテンツに多用されているキーワードやURLに基づいて作成されています。

※現時点では、自動生成されたカスタム インテント オーディエンス(CIO)はYouTube動画広告を除く、ディスプレ広告とGmail 広告でご利用できます。

カスタムインテントオーディエンスを活用する際の注意点

AND条件にはなりません!OR条件になるので設定時に注意

カスタムインテントオーディエンスでは、キーワード、Web、アプリでの設定が可能ですが、これらは全て「OR条件」になります。「AND」条件にはなりませんので、設定時に注意しましょう。

「AND条件」とは設定した条件全てを満たした人にのみ表示される広告

「OR条件」とは設定したいずれかが含まれていれば表示される広告

のことを指します。

この設定では基本的にはターゲットを絞ることはできず、ターゲットを広げることになります。

オーディエンスインサイトの変化に注意する

カスタムインテントオーディエンスは前述の通り「OR条件」でターゲットが選出されるのでオーディエンスインサイトでターゲットにどのような傾向があるかを確認しておきましょう。設定項目の変更以外でも、キャンペーンタイプの変更の際にもオーディエンスインサイトは変化しますので変更後を想定しながら、細かく入力していきましょう。

YouTubeキャンペーンは仕組みが違うので注意

ディスプレイキャンペーンのカスタム インテント オーディエンスでは、設定したキーワードやURL、アプリ、YouTube コンテンツに関連する商品やサービスの購入を前向きに計画しているユーザーや、Googleが自動作成した購買意向が強いユーザー層に広告を配信することができます。

それに対し、YouTubeキャンペーンのカスタム インテント オーディエンスでは、商品やサービスを検索する時に使用した「検索語句」をキーワードとして指定して広告を配信します。

例えば、キーワード「スパイク おすすめ」を設定した場合、以下の配信ユーザーの違いがあります。

ディスプレイキャンペーンの場合

  • サッカースパイクの口コミサイトをよく見ているユーザー
  • YouTubeでサッカー動画をよく見ているユーザー
  • スポーツ用品の通販サイトでスパイクをカートに入れたユーザー

YouTubeキャンペーンの場合

  • 「スパイク おすすめ」と過去に検索したユーザー

YouTubeキャンペーンのカスタム インテント オーディエンス(CIO)は、「検索語句」に基づいてターゲティングされます。キャンペーンごとのターゲティングの仕組みを理解してキーワードを設定しましょう。

まとめ

「カスタム インテント オーディエンス」を使用することで、「購買意向の強いユーザー層」であらかじめ定義されたカテゴリに該当するものがなかった商材でも、関連する商品やサービスを積極的に検討していると思われるユーザーにアプローチすることができます。

「誰に売るのか?」を意識して、広告主の商品やサービスの購入を検討していそうなユーザーが検索しているであろうキーワードや見ていそうなサイトなど十分に調べたり想像できれば、きっとカスタム インテント オーディエンスを利用した広告配信を成果につなげることができるのではないでしょうか。

 



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