web広告を利用する際にさまざまな広告形態があり「どの広告を出せばいいのかな?」と迷う方も多いですよね。
利用媒体ごとに名称が異なっているが同じような使い方のものや、名前が似ているのに対象が違うものもあり、正確に把握するのは時間がかかるかもしれません。
今回ご紹介するYahoo!コマースアドという広告はYahoo!広告のひとつで、正しく理解すれば効果的な広告配信が可能です。
概要やメリットなどを詳しく説明していきますので、参考にしてみてくださいね。
Yahoo!コマースアドとは
ここではYahoo!コマースアドの概要について詳しく説明します。
どんなもの?
Yahoo!コマースアドとはYahoo!が提供する広告のひとつです。
<参照元:Yahoo!広告>
提供先が「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」「ズバトク」などのいわゆる”ショッピングサイト”に限られています。以前は、Yahoo!ショッピングに広告を掲載できるユーザーは実際に出品している店舗や個人に限られていました。
しかしYahoo!コマースアドの登場により、出品している、していないに限らず広告を出すことが可能になったのです。
ディスプレイ広告との違い
webサイトに画像や文字などの広告を表示させる、という点ではYahoo!ディスプレイ広告と同じです。
<Yahoo!コマースアド配信一例>
Yahoo!ディスプレイ広告はYahoo! JAPANのトップページや提携しているパートナーサイトなど、さまざまな目的でwebサイトを閲覧するユーザーに対し広告が配信されます。
しかしYahoo!コマースアドは前述の通り、ショッピングサイトに特化した配信が可能です。「web上で商品やサービスを購入しようかな」と考えているユーザーにのみ広告を配信できるということになりますね。
ディスプレイ広告についてはこちらでも詳しく説明していますので、お時間のある方は覗いてみてください。
Googleショッピング広告との違い
Yahoo!広告だけでなくGoogle広告を利用している、という方も多いでしょう。その中でもGoogleショッピング広告はYahoo!コマースアドと同じような使い方が可能です。
しかしいくつか異なる点があるため、仕様をしっかりと確認してから使用してください。
特に大きな違いが配信面についてで、Yahoo!コマースアドがショッピングサイト関連のみであるのに対し、Googleショッピング広告はその限りではありません。
通常の検索結果ページやGoogle検索「画像」タブ、Googleマップなどさまざまな場所に表示されるので注意が必要です。
Yahoo!コマースアドを利用するメリット
ここではYahoo!コマースアドが他の広告と比べて優れているところを詳しくご紹介します。
掲載箇所がとにかく多い
Yahoo!コマースアドは、とにかく掲載場所が豊富です。例えばYahoo!ショッピングだけでも「TOP」「商品詳細」「商品レビュー」「カテゴリー」「ランキング」「注文履歴」「キャンペーン」など、ショッピングサイトを利用する際に常に目につく場所に掲載されます。
これらがPayPayモールなど他のサイトにも配信されるため、商品のターゲットにマッチした場所で広告展開することが可能です。
購買意欲の高いユーザーに届きやすい
ショッピング関連のサイトを閲覧しているユーザーは「目当ての商品を探したい」「あの商品を買いたい」など購買意欲が高いケースが多いでしょう。
Yahoo!コマースアドはサイトの購買データや検索データなど、Yahoo! JAPANならではビッグデータを使い細かなターゲティングが可能です。精度の高いターゲティングでアプローチが可能なので、コンバージョン率の向上が期待できます。
Yahoo!ディスプレイ広告と同じ機能が使える
Yahoo!コマースアドはYahoo!ディスプレイ広告の機能を活用できることも大きなメリットです。前述したターゲティングはもちろん、広告フォーマットや配信レポートもそのまま使うことができます。
特に、配信レポートを活用すれば広告配信効果やコンバージョン率などを確認し改善を行うことができるので、より広告配信の効果を上げることが可能です。
Yahoo!コマースアドの注意点
メリットの多いYahoo!コマースアドですが、注意点もあります。ここで詳しく説明しますので、確認しておきましょう。
配信まで時間がかかる
Yahoo!コマースアドを利用する際は、代理店を通しYahoo!に配信希望を出す、という手順を踏む必要があります。広告配信希望の手続きが終わった後、審査通過し掲載が始まるまでは10日ほどかかるため、余裕を持って利用するようにしましょう。
費用が高くなってしまう傾向がある
Yahoo!コマースアドはYahoo!ディスプレイ広告よりは配信箇所が少ない上に競合性が高いため、費用が高くなる傾向があります。しかし「高いから」といって利用しないのはもったいないでしょう。
広告配信先を絞るなどターゲティング精度を高めることで、費用対効果はむしろ高まる可能性もあります。利用しながら予算を調整していくのがおすすめです。
リンク先に設定したいURLに注意が必要
Yahoo!コマースアドのリンク先は指定されたドメインしか利用できません。Googleショッピング広告は任意のURLが使えるため勘違いするかもしれませんが、注意が必要です。利用できるドメインは以下です。
<参照元:Yahoo!広告>
Yahoo!コマースアドの費用はどのくらい?
Yahoo!ディスプレイ広告の一種であるYahoo!コマースアドはクリック課金式となっています。広告がクリックされたタイミングで費用が発生する仕組みなので、表示された時点では費用はかかりません。
こちらの記事でディスプレイ広告の課金方式について詳しく紹介していますので、合わせてお読みいただければと思います。
ディスプレイ広告の課金方式や費用
Yahoo!コマースアドの利用手順
ここでは、Yahoo!コマースアドの利用手順を詳しくご紹介します。
アカウントの作成
Yahoo!コマースアドはYahoo!広告のアカウントが必要です。アカウントの作成手順についてはこちらの記事に詳しく説明していますので、まだの方は参考にしてくださいね。
コンバージョンタグを設置
Yahoo!コマースアドからのコンバージョン率を確認するため、コンバージョンタグを設置しましょう。
1.Yahoo!広告管理画面右上の「ツール」から「コンバージョン測定」をクリック
2.「コンバージョン設定を作成」をクリック
3.コンバージョン設定を作成する
4.作成したコンバージョンの「測定タグ」をクリック
5.表示されたコンバーコンバージョン測定タグをコピーし、ECCに共有
6.問題なければ、5営業日〜10営業日後にコンバージョンタグが設置されます。
入金の設定
広告費用の支払いのため、入金設定が必要です。
1.Yahoo!広告管理画面右上の「ツール」→「入金管理」をクリック
2.振込先銀行口座かクレジットカード情報を入力します。Yahoo!コマースアドの料金は前払い制で、継続的に利用する場合は面倒の少ないクレジットカードで自動入金機能を利用するのがおすすめです。
オーディエンスリストを作成する
次にオーディエンスリストを作成します。こちらの記事で詳しく説明していますので、参考にしてくださいね。
オーディエンスリストの設定方法
キャンペーン作成
1.キャンペーン作成をクリック
2.キャンペーン目的を「コンバージョン」、キャンペーン掲載タイプを「eコマース」に設定
3.必要項目を入力し、登録します。審査が始まり問題がなければ、1営業日〜3営業日程度で配信が始まるでしょう。
まとめ
Yahoo!コマースアドはYahoo!ディスプレイ広告のひとつで、ショッピング関連サイトに特化した広告です。
Yahoo!広告の機能やビッグデータを活用しながら購買意欲の高いユーザーに適切な広告を届けることができるため、費用対効果の向上やコンバージョン率の向上が期待できます。
費用が高くなる傾向があったり、すぐには利用開始できないなどの注意すべき点を理解し、効果的に活用できる方法を検討してはいかがでしょうか。
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