自社のFacebookページをフォローしたり、配信している動画広告を一定時間再生したりしたユーザー、Instagramでの投稿に「いいね」をしたユーザーを対象にしたカスタムオーディエンスを作成できることを知っている人はそれほど多くありません。

自社が利用しているMetaのサービスに何らかのアクションをおこなった人は、少なくとも「広告主が展開しているサービスや商品・商材」に興味を持っている可能性があるといえるので、そういった人達を効率的にターゲティングしたいと考える方は多いでしょう。

そこで活用したいのが「エンゲージメントカスタムオーディエンス」です。

エンゲージメントカスタムオーディエンスを上手く活用し、「興味関心のあるユーザー」にアプローチすることで、見込み顧客にアクションを起こさせることができます。

今回の記事では、「一定の条件を満たしたユーザーをリスト化」してターゲティングをおこなう「エンゲージメントカスタムオーディエンス」について解説していくので、Metaのサービスを有効活用したい方はぜひ最後まで読んでください。

 

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エンゲージメントカスタムオーディエンスとは何か

エンゲージメントカスタムオーディエンスとは、Facebookの動画広告やオーガニック投稿に何らかのアクションを起こしたユーザーや、Instagramの投稿に「いいね」をしたユーザーを対象に、Metaの提供するサービス上の「アクションを活かした」カスタムオーディエンスを作れる機能になります。

Instagramの動画広告を配信した時のエンゲージメントカスタムオーディエンスをイメージしやすく図にしました。

動画広告が配信された時、その動画を再生・視聴した人の「行動データ」がMetaに収集されます。

収集された行動データは「〇〇の動画を15秒以上、または最後まで視聴した人」などの「一定以上の興味を示したオーディエンスとしてリスト化」されるので、広告を配信している広告主はそのリストを利用して効率的なターゲティングが可能です。

エンゲージメントカスタムオーディエンスを利用すれば、自社のサービスや商品に「少しでも興味のあるかもしれない」ユーザーにアプローチができます。

Facebookのカスタムオーディエンスについて

Meta広告で成果を出すためには「カスタムオーディエンス」についての理解が必要不可欠です。

逆に言えば、「カスタムオーディエンス」を理解していれば、Meta広告の初心者でも成果を出すことはさほど難しいことではありません。

Meta広告のオーディエンスは大別して「広いターゲット設定」と「限定的なターゲット設定」があり、カスタムオーディエンスは「限定的なターゲット設定」に分類されます。

Meta広告オーディエンス 広いターゲット設定
限定的なターゲット設定 詳細ターゲット設定 興味・関心・利用者層・行動
類似オーディエンス
カスタムオーディエンス カスタマーリストに基づく
カスタムオーディエンス
webサイト
カスタムオーディエンス
エンゲージメント
カスタムオーディエンス
モバイルアプリ
カスタムオーディエンス
オフラインアクティビティ
カスタムオーディエンス

【カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンス】
自社でメールアドレスなどの連絡先に関する情報を保有しているユーザーが対象です。

【webサイトカスタムオーディエンス】
自社のホームページ(webサイト)に訪問した経験のあるユーザーが対象。

【エンゲージメントカスタムオーディエンス】
自社が展開するMetaコンテンツ(Facebook・Instagram含む)に対して、一定条件のアクションを起こしたユーザーが対象になります。

【モバイルアプリカスタムオーディエンス】
自社のアプリに対して、何らかのアクションを起こしたユーザーが対象です。

【オフラインアクティビティカスタムオーディエンス】
店舗での購入や電話による注文・予約など、自社とオフラインで接点を持つユーザーが対象。

Metaのカスタムオーディエンスについて、さらに詳しく知りたい方は以下のページを参考にしてください。

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利用可能なエンゲージメントの種類

FacebookやInstagramで利用している機能・オーガニック投稿の内容、広告配信時に選択したメニューによって、カスタムオーディエンスに利用できるエンゲージメントは違います。

また「全てのエンゲージメントをカスタムオーディエンスに設定できない」という点についても注意が必要なため、万能なターゲティング機能というわけではありません。

以下で選択できるメニュー、機能別に利用できるエンゲージメントを詳しく紹介していきます。

動画


FacebookやInstagramのオーガニック動画・動画を一定条件で再生したユーザーに基づくカスタムオーディエンスです。

  • あなたの動画を3秒以上再生した人
  • あなたの動画を10秒以上再生した人
  • 動画の再生を完了した人、もしくは15秒以上視聴した人の数
  • あなたの動画を25%まで再生した人
  • あなたの動画を50%まで再生した人
  • あなたの動画を75%まで再生した人
  • あなたの動画を95%まで再生した人

動画広告を再生した秒数や動画の尺に対する割合でオーディエンスが作成されます。

リード獲得フォーム


FacebookまたはInstagramのどちらかで「リード獲得広告」を利用している広告アカウントであれば、フォームへのアクションに関連したカスタムオーディエンスが作成できます。

選択可能なメニューは以下の3つです。

  • このフォームを開いた人
  • このフォームを開いたが、送信しなかった
  • フォームを開いて、送信した

リード獲得広告については以下で解説します。

リード獲得広告とは?

リード獲得広告とは、Facebook(Meta)の多様な広告フォーマットのひとつで、購買意欲のあるユーザーのモチベーションを下げることなく成果に繋げることができる広告形態のひとつです。
一般の広告では、広告をクリックした後にランディングページに誘導され、フォームへの入力…という流れが多く採用されていますが、Facebookのリード獲得広告ではそういった一連の流れを省き、手続きを簡略化できるメリットがあります。

簡略化できる理由は、Facebook(Meta)に登録しているプロフィール情報が自動的にフォームに反映されるので、ユーザーは名前や住所などを商品購入のたびに入力する必要がないからです。

その結果、ユーザーに与える手間や不快感を最小限にして離脱を防ぐことができるため、CVR(コンバージョン率)を上げる・目標とする成果を上げやすくなる…といった効果が期待できるでしょう。

リード獲得広告については、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、ぜひご一読ください。

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インスタントエクスペリエンス


Facebookのインスタントエクスペリエンスを利用している場合に作成できるオーディエンスリストになります。

インスタントエクスペリエンスでは、FacebookやInstagramのモバイルアプリ利用者向けに最適化されたランディングページが作成可能です。読み込み速度も早いので、ユーザーはストレスなく視聴することができます。

  • People who opened this Instant Experience
  • People who clicked any links in this Instant Experience

設定画面では英語表記ですが、それぞれ「このインスタントエクスペリエンスを開いた人」「このインスタントエクスペリエンスで、いずれかのリンクをクリックした人」という意味です。

インスタントエクスペリエンスは、簡単に広告専用のランディングページが作れたり、配信目的が多く多様な目的で活用できたりするのがメリットで、読み込み速度が早いため「ユーザー離脱」を最小限に抑える効果もあります。

「インスタントエクスペリエンス」については、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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AR(拡張現実)エクスペリエンス


ARエクスペリエンスを利用しているアカウントなら、Facebook・Instagramで「ARエクスペリエンスを開いた」人の情報からオーディエンスが作成できます。

  • このARエクスペリエンスを開いた人
  • このARエクスペリエンスでいずれかのリンクをクリックした人

「ARエクスペリエンス」という名称は、あまり聞き慣れない言葉ですが、AR(拡張現実)をご存じの方は多いと思います。

街中のとある施設などで、指定の場所をスマホから見ると「そこには無いものが現実にあるように映し出される」技術がAR(Augmented Reality)と呼ばれるもので、最近はモバイルゲームアプリなどに利用されているテクノロジーです。

このARエクスペリエンスを利用したユーザーの情報から、オーディエンスを作成できるメニューが「ARエクスペリエンス」になります。

拡張現実広告とは?

FacebookやInstagramのモバイル広告にARカメラエフェクトを追加することで、AR広告の作成が可能です。

FacebookやInstagramのAR広告とは少し違いますが、上の図のようなものだと考えるとイメージしやすいと思います。
ARエクスペリエンスは、商品やブランドを「あたかも目の前にある」ように体験できる広告フォーマットです。普通の広告では見られない角度からのビジュアルや、個人的に気になる点などを確認できるため、人気の高い技術となっています。

ショッピング


FacebookやInstagramのショッピング機能を利用している場合、自社の商品やショップのページ・ショップのコレクションなどに対して、何らかのアクションを起こした人を対象にオーディエンスを作成できます。

  • 商品を見た
  • 商品を見てウェブサイトに移動した
  • 商品を保存した
  • ショップページを見た
  • ショップのコレクションを見た
  • カートに商品を追加した
  • いずれかの商品のチェックアウトを開始した
  • いずれかの商品を購入した

Facebookショップとは、元々「Instagramショップ」の名称でリリースされていたものですが、アップデート&名称変更によりFacebookにも対応した「無料で開設できるオンラインショップ」のことです。

Facebookショップについて、以下で詳しく解説いたします。

Facebookショップって何?

Facebookショップとは、InstagramやFacebookで商品を掲載できる機能です。
Facebookショップには、コーポレートサイトや巨大ECサイトにはない利点があります。

そのひとつが「ページ上で顧客とのやり取りができる」点です。

通常なら、顧客が商品についてお問い合わせをした時、専用フォームを介して機械的な回答や連絡が来ることが多く、回答に満足・納得できるユーザーはお世辞にも多いとは言えません。

しかしFacebookショップなら、ユーザーとのやり取りに「SNSのメッセージ」を利用できるので、相談もしやすく「ユーザーに寄り添った」回答ができるので、顧客満足度も高くなりやすいです。

そのほか、商品掲載やデータ分析が容易であること・商品購入までの流れがスムーズである…などのメリットがあります。

Facebookショップについては、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Facebook Instagramショップ機能とは?商品の登録、表示されない時の対処法を解説 
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Instagramアカウント


FacebookだけでなくInstagramも活用している場合は、Instagramのプロフィールや投稿・広告にアクションを起こした人からなるオーディエンスを作成可能です。

  • このプロアカウントをフォローし始めた人
  • このプロアカウントにアクションを実行したすべての人
  • このプロアカウントのプロフィールにアクセスしたすべての人
  • 投稿または広告でアクションを実行した
  • 投稿または広告を保存した

Instagramアカウントにアクションを起こした人のリストを作成する場合は、Instagramのプロアカウントへの切り替えが必要になります。

Instagramのプロアカウントは、個人用アカウントと比較して多くの機能があり、ビジネスで活用できるメニューが豊富です。

以下でInstagramのプロアカウントについて開設いたします。

Instagramのプロアカウントとは?

Instagramのプロアカウントとは、集客や広告配信などの「ビジネス向け」のアカウントで、作成できるアカウントは「ビジネスアカウント」と「クリエイターアカウント」の2種類。
ビジネスアカウントは主に企業組織が登録しており、広告の配信や集客に利用できるアカウントで、どのようなユーザーから見られているかを確認することができます。

企業用アカウントらしく、自社の所在地や連絡先情報を常に画面上に表示させることも可能です。

もう一方のクリエイターアカウントは、タレントや芸能人などの有名人や著名人が多く登録しているアカウントで、他にもアーティストやデザイナー・インフルエンサーなどの個人の方が多く登録しています。

メリットとして…

  • プロフィール欄へビジネス情報を掲載できる
  • 予約投稿ができる
  • 有料の広告が出稿できる
  • インサイト機能を利用したデータ分析が可能
  • ダイレクトメールのフォルダ分け
  • Facebookとのリンク機能がある

などの便利な機能があるため、多くの企業や有名人・著名人が利用しています。

イベント


Facebookのイベント機能を利用しているなら、以下のオーディエンスリストを作成可能です。

  • 参加予定または興味ありと回答した人
  • 参加予定と回答した人
  • 興味ありと回答した人
  • イベントページを見た人
  • アクションを実行した人
  • チケット購入フローを実行した人
  • チケットを購入済みの人
  • チケット購入フローを中止した人

…などの経験がある人が対象になります。

Facebookページ


Facebookのページをフォローしている人や、自社アカウントのページで何かしらのアクションを起こした経験のある人を対象にしたオーディエンスを作成できます。

  • ページに「いいね!」またはフォローしている人
  • ページでアクションを実行したすべての人
  • ページにアクセスした人
  • 投稿または広告でアクションを実行した
  • コールトゥアクションボタンをクリックした
  • ページまたはいずれかの著効を保存した

…など、上記の経験がある人を対象にしています。

Facebook上の出品


FacebookやInstagramでカタログを活用してFacebook上で商品を出している時は、カタログから登録した商品に対して、何らかのアクションを起こした人を対象にしたオーディエンスを作成可能です。

  • カタログの商品を見た人
  • カタログの商品についてメッセージを送った人

上記2つの経験がある人を対象にして、カスタムオーディエンスが作成できます。

カスタムオーディエンスを活用するメリット

そもそもカスタムオーディエンスを活用して得られるメリットは何でしょうか?

通常の広告配信で成果を得られているなら、わざわざ余分な手間をかけておこなう必要は無い…と考える広告主は少なくないでしょう。

しかし、より効率的に成果を上げたいと考えるなら、カスタムオーディエンスはぜひ活用しておきたい機能です。

ここからは、カスタムオーディエンスを活用するメリットを詳しく解説していきます。

対象を「見込み顧客」に限定して出稿できる

「広告はできるだけ多くの人に見てもらうべき」という考え方は間違いではありませんが、闇雲に出稿・配信しても意味がありません。

「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」では、手間や時間・コストがかさんでしまうからです。

それと同様に、単純に年齢や性別・ユーザーの興味関心だけで作成したオーディエンスでは、お世辞にも効率的な広告出稿・配信ができないだけでなく、「刺さるアピール」もできません。

詳細なリストを利用して作成したカスタムオーディエンスを活用するほうが、より効果的に広告出稿・配信が可能で、見込み顧客に限定した出稿も可能になります。

単調なオーディエンスよりも詳細なターゲット設定ができるのも、カスタムオーディエンスの大きなメリットです。

既存顧客のリピートに効果がある

過去に自社アカウントから商品やサービスを購入したり、お問い合わせをした経験のあるユーザーは、住所やメールアドレス・電話番号などの連絡先がわかるため、同じユーザーに対して繰り返し広告を配信できます。

同様に、適切なアプローチができるので、ユーザーから「またこのブランドを利用したい」と思われ、リピート利用される可能性が高まるでしょう。

既存の顧客ならば、どのようなアクションをしたのかも把握できているので、効果が高く効率的な広告出稿が可能です。

類似オーディエンスにもアプローチできる

カスタムオーディエンスを利用すれば、既存顧客だけでなく「同じようなアクションをおこなったユーザー」に対しても広告出稿することができます。

こういった類似のアクションをおこなったユーザーは、一からアプローチして訴求するよりもコンバージョンに繋がるまでの道のりが短くて済み、成果になりやすい傾向が高いです。

性別・年齢・居住地・家族構成などの「ユーザー属性」が似ていたり、特定のページに訪れる頻度が高かったりするので、既存顧客の傾向に合わせたターゲティングができます。

こういった手法を「類似オーディエンス」といいますが、類似オーディエンスについては、以下で解説しましょう。

類似オーディエンスとは?

類似オーディエンスとは、Facebook広告のカスタムオーディエンスを参考にして、類似するユーザーを限定するターゲティング手法になります。
どの程度カスタムオーディエンスと類似しているかの度合いは、1%から10%の割合で調整することができます。

数値が一番低い(1%)が、カスタムオーディエンスに最も類似するユーザーをターゲティング可能な値です。

自社の商品やサービスにマッチした最適なターゲット層が不明な時や、ターゲット層は判明しているのに「そのターゲットに合った絞り込み」がうまくいかない場合など、想定外のケースは時として起こるでしょう。

そんな時、この類似オーディエンスを有効活用してターゲティングをおこなうと、成果が上がりやすくなります。

カスタムオーディエンスのデメリットとは

特定の条件をもとにターゲティングができたり、条件設定のパーセンテージも調整可能なカスタムオーディエンスですが、デメリットも存在します。

以下で、カスタムオーディエンス作成にかかるデメリットを紹介していきましょう。

デメリットを知れば「対策を練る」ことも可能なので、ぜひ参考にしてください。

カスタムオーディエンスデータの作成に時間と手間がかかる

カスタムオーディエンスを作成するには基になるデータが必要です。

自社で収集・作成したカスタムオーディエンスデータをアップロードして、それを基に作成します。データそのものはExcelで作成可能で、必要なデータは住所や氏名・電話番号などの個人情報がメインになります。

単に個人情報データを入力するだけでなく「どのようなアクションをしたか?」などの分類方法なども決めて管理する必要があるため、数多くの工程や時間・人力コストは仕方ないと考えてください。

しかも、外部に漏洩させてはいけない「個人情報」のため、安易に委託や外注には任せられません。

したがって、ある程度の時間と手間・人力コストは覚悟しておきましょう。

リーチ数が「興味関心ターゲティング」と比較して少なくなる可能性がある

カスタムオーディエンスを利用すると、リーチ数が減ってしまう可能性があることもデメリットといえます。

カスタムオーディエンスの利用は、ある程度限定したユーザーに対象を絞る…ということになり、場合によっては興味関心ターゲティングと比較してリーチ数が少なくなる可能性があるからです。

「大きな目のふるい」でかけたものより「細目のふるい」でかけたもののほうが、得られるものが少なくなる…ことと同じだとイメージすればわかりやすいと思います。

しかし、類似オーディエンスを上手く活用すれば、極端にリーチ数が少なくなるというデメリットを最小限におさえることも可能です。

エンゲージメントカスタムオーディエンスを活用してできることは

動画やリード獲得フォームなどのエンゲージメントから、限定したオーディエンスに広告を配信できるということは、それだけ成果をあげるための施策の案を作成できるということになります。

今までなら、ユーザーの幅が広すぎて「こんなマイナーな施策はできない」と考えていたことでも、エンゲージメントカスタムオーディエンスを利用すればできるようになるからです。

ここからは、エンゲージメントカスタムオーディエンスの上手な活用例を2つ、紹介していきましょう。

広告主のFacebook・Instagramにアクションを起こしたユーザーに配信できる

通常、自社のサービスや商品に興味関心のあるユーザーのターゲティングは、自社サイトに訪問してくれたユーザーを対象にしています。

その時によく利用される手法として、SNS広告を配信→自社サイトに誘導→リスト作成…などの手順を踏んだ「リターゲティング配信」ですが、最近はこのやり方ではうまくいかないことが多いです。

近年、フィッシングによる被害が急増していることもあり、SNSを利用している時「外部サイトにアクセスしたくない」と考えるユーザーが多くなっている…のが大きな理由となっています。

しかし、エンゲージメントカスタムオーディエンスを活用すれば、自社サイトに誘導する必要はありません。

エンゲージメントカスタムオーディエンスなら、Meta上のサービスの中で起こしたアクションからオーディエンスを作成できます。自社webサイトへの訪問履歴は必要ないため、無理にサイトへの訪問を促す必要もありません。

その結果、自社の商品やサービスに興味関心のあるユーザーに対し「不信感」や「警戒心」を持たれることなくアプローチができるようになるでしょう。

類似オーディエンスを作成して配信できる

エンゲージメントカスタムオーディエンスは類似オーディエンスを作成して配信することも可能です。

自社のFacebookやInstagramのアカウントに何らかのアクションをした人・FacebookやInstagramのSNSの中で似た行動をしている人・共通の特徴を持っていそうな新規ユーザー…を対象にして、広告を配信することができます。

Meta広告のターゲティングは、登録ユーザーが最初に入力した性別や年齢などの登録情報のほか、趣味関心などの「個人が持つ特有の情報」を参考にしておこなわれるため、ターゲティング精度は比較的高いです。

webサイトの訪問履歴を参考にして、パーソナル情報が似ているユーザーをリスト化して配信すれば、効率的に配信可能なユーザーを増やすこともできます。

イベント参加やお問い合わせ・資料請求への引き上げに活用できる

エンゲージメントカスタムオーディエンスは、特定の条件の中からリストを作成してターゲティングをおこなうため、目標の成果達成を促進させる効果もあります。

例として、「イベント」で「参加予定または興味ありと回答した人」の場合は、自社が開催する他のイベント・似たイベントにも興味あるかもしれないと考えられ、参加してもらえる可能性が高いのです。

同様に、お問い合わせや資料請求への引き上げにも活用できるでしょう。

「参加予定または興味ありと回答した人」や「お問い合わせをしようとした人」は、少なからず自社の商品やサービスに興味がある人なので、積極的に活用すれば成果に繋げていけるかもしれません。

エンゲージメントカスタムオーディエンスの設定方法を紹介

ここからは、エンゲージメントカスタムオーディエンスの設定方法を画像付きで解説していきます。

すべてのエンゲージメントの設定方法を掲載しているので、選択するエンゲージメントによる入力項目の違いなどもわかりやすく、この記事を見ながら設定を進めていけば理解できるでしょう。

Meta広告の管理画面から「広告マネージャ」をクリックして、左側メニューのオーディエンスを選択します。

作成するオーディエンスを選択する画面が出るので、「カスタムオーディエンスを作成」を選択しましょう。

利用可能なエンゲージメントを選択する画面が開くので、「Metaのソース」の中からひとつを選択します。

動画やリード獲得フォームなど、多くのエンゲージメントが用意されていますが、まずは「動画」から解説していくので、ぜひご覧ください。

動画


エンゲージメント選択画面から動画を選択して、次へをクリックします。

今回は「あなたの動画を3秒以上再生した人」を選択しました。

選択したら、右側の「動画を選択」をクリックします。

左上の「動画ソース」から、オーディエンスを作成したい動画ソースを選択してください。今回の例では、「Facebookページに投稿した動画にもとづくオーディエンスを作成」するのが目的なので、Facebookページを選択します。

右側の「Facebookページ」では、Facebookのページ名を選択しましょう。
対象の動画を選択し、左側にチェックを入れて【確認】をクリックします。

次に【リテンション】(オーディエンスデータの有効期間)を設定していきましょう。

リテンションの項目は、「何日前までのオーディエンスデータを蓄積するか」を入力する項目になります。

リテンションの日数は、商品やサービスの購買サイクルに合わせて決めるのが最適です。

例として、食料品や消耗品などの購買サイクルの短いものなら1〜30日間、購買サイクルの長い自動車などの高級品は30〜180日間などがいいでしょう。

取り扱う商品やサービスに応じて決定してください。

リテンションが決まったら「オーディエンス名」を入力しましょう。名称は50文字までなら入力可能です。

「オーディエンス名」を入力し、最後に【オーディエンスを作成】をクリックすれば、このエンゲージメントカスタムオーディエンスは設定完了になります。

リード獲得フォーム


エンゲージの選択画面から、リード獲得フォームを選択します。

こちらは今回「このフォームを開いた人」を選択してみました。

使用するリード獲得フォームを選択して、チェックを入れます。

次にリテンションを設定します。

リテンションは「エンゲージメントを取得するためにさかのぼる日数」のことです。

オーディエンスはリアルタイムで更新されているので、期間やエンゲージメントのタイプを変更しない限りは編集する必要がありません。

例として、リテンションを30日に設定した場合は「29日前にアクションを実行した人」がすべてオーディエンスに追加されます。

しかし、翌日までにアクションがなければ「設定された日数内にエンゲージメントがない」状態になるので、アクションのなかったユーザーはオーディエンスから除外され、ターゲティングの対象になりません。

最大日数の90日に設定した場合、その日以降にアクションを実行した人が「すべて対象」になります。

最後にオーディエンス名を入力して、【オーディエンスを作成】をクリックすれば設定完了です。

インスタントエクスペリエンス


エンゲージの選択画面から、インスタントエクスペリエンスを選択して【次へ】をクリックしましょう。

今回の例では、People who opened this Instant Experience(このインスタントエクスペリエンスを開いた人々)を選択しました。広告管理画面上では英語表記なのでわかりにくいので、上の図では英文の訳を入れています。

利用するインスタントエクスペリエンスを選択しましょう。

リテンションの日数を設定し、オーディエンス名を入力後に【オーディエンスを作成】をクリックすれば、設定は完了です。

ARエクスペリエンス


エンゲージの選択画面から、ARを選択します。

【タイプ】から「ARエクスペリエンス」を選択しましょう。ちなみにもう一方の選択肢である「ARエフェクト」は広告で使用されるエフェクトには入りません。

使用するARエクスペリエンスを選択します。

今回の例では「このARエクスペリエンスを開いた人」を選択しました。

リテンションの日数を指定してください。設定可能な最大日数は365日で、最大に設定すると「以降にアクションを起こした人すべて」が対象になります。

最後にオーディエンス名を入力し、【オーディエンスを作成】をクリックすれば、設定は完了です。

ショッピング


エンゲージメントの選択肢から「ショッピング」を選択します。

プラットフォームで「Facebookページ」を選択すると、ショップがあるFacebookページが選択可能です。

「Instagramアカウント」を選択すると、選択可能なプロアカウントが選択肢に表示されます。

表示される「イベント」から利用するものを選択してください。

次にリテンションの日数を入力します。最大日数を180日にすると、その日以降にアクションを起こした人すべてが対象になります。

オーディエンス名を入力して「オーディエンスを作成」をクリックすれば、設定は完了です。

Instagramアカウント


エンゲージメントの選択肢から「Instagramアカウント」を選択します。

ソースには、利用可能なInstagramのプロアカウントが表示され、個人アカウントでは利用できません。

表示されるイベントから、利用したいものを選択しましょう。

リテンションの日数を入力します。

オーディエンス名を入力し、最後に「オーディエンスを作成」をクリックすれば、設定は完了です。

イベント


エンゲージメントの選択肢から「イベント」を選択します。

表示されるセグメントから、利用したいものを選択しましょう。

Facebookイベントを選択してください。

リテンションを入力します。

オーディエンス名を入力し、最後に「オーディエンスを作成」をクリックして設定は完了です。

Facebookページ


エンゲージメントの選択肢から「Facebookページ」を選択します。

Facebookページカスタムオーディエンスの「イベント」から、利用したいものを選択しましょう。

リテンションを入力し、オーディエンス名を入力してください。

最後に「オーディエンスを作成」をクリックすれば、設定は完了です。

Facebook上の出品


エンゲージメントの選択肢から「Facebook上での出品」を選択します。

「イベント」の選択肢から、利用したいものを選択してください。

リテンションを入力し、オーディエンス名を入力しましょう。

最後に「オーディエンスを作成」をクリックすれば、設定は完了です。

エンゲージメントカスタムオーディエンス設定上の注意点

エンゲージメントカスタムオーディエンスは、設定すれば必ず成果が出るものではありません。

何らかの理由により、想定していたほどの配信が出ない場合もあるでしょう。

予定通りの配信が出ない原因はいくつかありますが、よくある例を以下で解説していきます。

エンゲージメントが少ない場合、配信量が少なくなる可能性がある

エンゲージメントが少なくても、エンゲージメントカスタムオーディエンスを利用するのは問題ありませんが、リーチ数が少なすぎる場合は十分な広告配信ができません。

特に「コンバージョン獲得」を目標にしているなら、広告セット単位で最低限「7日間で50件」のコンバージョン数が必要です。それ以下の場合は機械学習が十分に機能できなくなり、結果として広告配信する量が少なくなってしまいます。

目標を考慮して、利用する予定のエンゲージメントカスタムオーディエンスの推定リーチ数が、必要最低限のコンバージョン数を獲得できる値に達しているかどうかを確認しておいてください。

推定リーチ数が少ないなら、対象にしているエンゲージメントの追加や変更をしてみるといいかもしれません。

別の方法として、他のターゲティングによる配信のあとに、エンゲージメントカスタムオーディエンスを利用してみるのもひとつの手段でしょう。

リスト数に注意する

オーディエンスリストの元になる動画が、オーガニック投稿したものと最初から広告マネージャにアップロード済みの動画とでは、オーディエンスのサイズの測定方法に違いがあります。

オーガニック投稿の場合は、オーディエンスのサイズが「動画の再生数」によって測定されますが、広告マネージャにアップロードした動画の場合は、広告のリーチ数がオーディエンスのサイズです。

既存の投稿動画を利用して広告を作成して、その動画をもとに作られたオーディエンスリストのサイズは「オーガニック投稿」での再生数になります。

したがって、広告で「人気が高かった」などユーザーからの反応がよかった動画を使用してオーディエンスリストを作っても、ユーザーからは「既存のものと同じだった」と思われ、あまり表示されなかった…ということが起こるかもしれません。

それを防ぐためにも、十分な配信ボリュームが期待できる動画なのかを前もって確認しておくことが重要になります。

その他のカスタムオーディエンスの種類

Meta広告のカスタムオーディエンスには、今回紹介した「エンゲージメントカスタムオーディエンス」の他にも、4種類のカスタムオーディエンスがあります。

  • カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンス
  • webサイトカスタムオーディエンス
  • モバイルアプリカスタムオーディエンス
  • オフラインアクティビティカスタムオーディエンス

などです。

以下で簡単に紹介していくので、参考にしてください。

オフラインアクティビティカスタムオーディエンスについては、ヘルプページに記載がありませんが、カスタムオーディエンス作成画面では選択できるようになっているので、名称だけ紹介しておきます。

カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンス

カスタマーリストにもとづくカスタムオーディエンスでは、自社との繋がりがある顧客の電話番号・メールアドレスなどの顧客情報をもとにターゲティングをおこなう手法です。

カスタマーリストは別名「識別情報」と呼ばれており、この識別情報をもとにFacebook内で対象となるユーザーを見つけ出し、よく似た顧客への広告配信などに利用されます。

カスタマーリスト(識別情報)の中には、電話番号やメールアドレスの他にも国や都道府県・郵便番号などの地域を示すものや、性別・生年月日といった個人を識別する「個人情報」なども含まれています。

webサイトカスタムオーディエンス

webサイトカスタムオーディエンスでは、ユーザーが過去に自社webサイトへアクセスした時の状況に応じてターゲティングできる手法です。

この手法をおこなうには「Facebookピクセル」と呼ばれる計測コードが必要で、これを自社webサイト内に設置することで「ユーザーのアクセス状況」を測定できるようになります。

webサイトカスタムオーディエンスでは、過去に一度でも自社サイトに訪問した経験のあるユーザーや、特定のページに立ち寄ったユーザー・対象期間内にサイトに来たユーザーなど、細かく分類することも可能です。

モバイルアプリカスタムオーディエンス

モバイルアプリカスタムオーディエンスでは、自社のモバイルアプリ内で何らかのアクションを起こしたユーザーに対してターゲティングが可能な手法になります。

Facebook SKDという仕組みを利用して、自社アプリ内での行動データをFacebookに送信することで、ユーザーの行動に応じてデータを分類することが可能です。

基本的には、アプリ内で起こしたアクションであれば「全てターゲティング」できるので、それを利用して「課金したユーザー」「過去一週間使っていないユーザー」などの分類もできます。

まとめ

Meta広告のカスタムオーディエンスなら、既存顧客の情報をもとに「関係性の高い見込み顧客」に対してアプローチすることが可能です。

その中のエンゲージメントカスタムオーディエンスでは、さらに細かく分類したリストを作成し、自社の商品やサービスに興味を持つユーザーを効率よくターゲティングできます。

作成したりストを利用し、さらに新しいユーザーや顧客へアプローチすることも可能なので、新規顧客層の開拓などにも活用できるでしょう。

SNS広告媒体の中でも、ユーザー数が多いMetaのサービスをフル活用して成果アップに繋げてください。



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