広告出稿したい!と考えたときに、検索サイトだけでなくSNSを利用することも検討する人は多いでしょう。
さまざまなSNSがあり「どのSNSに広告を出そうかな…」と迷う人も多いかもしれませんね。しかし異なるSNSでも同じフォーマットで利用できる広告もあるので、複数のSNSに広告出稿することに抵抗のない人も多いのではないでしょうか。
TikTokのスパークアド(Spark Ads)は、他のSNSにはない広告フォーマットであり「どうやって使うのだろう」と不安に思い、利用を控えている人もいるかもしれませんね。
スパークアドは独自のメリットがあり、他の広告フォーマットにはない集客力を得られる可能性があるので、使わずにいるのはもったいないですよ。
そこで今回は、Tik Tokのスパークアドの特徴やメリット、設定方法などを詳しく紹介したいと思います。
また、TikTok広告に関してさらに知見を深めたい!という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。
スパークアド(Spark Ads)とは
ここでは、スパークアドの基本的な情報について詳しくご紹介します。
TikTokで使える広告フォーマット
スパークアド(SparkAds、旧名称はBoosted TikToks)とは、Tik Tokに投稿した動画そのものを広告として利用できる広告フォーマットのことです。
TikTokは再生時間の短い動画を次々に閲覧できることが特徴のひとつで、ユーザーが検索した動画だけでなくTik Tokが選んだ「おすすめの投稿」が流れます。
その中にある動画を広告と定義することで、不特定多数の人に見てもらい認知を広げることが可能です。
第三者の動画も活用可能
SNS上のコンテンツの中に表示される広告、という意味ではインフィード広告とどんな違いがあるのか分かりづらいかもしれませんね。スパークアドとインフィード広告の1番の違いは「第三者の投稿も広告配信できる」というところです。
インフィード広告では広告主が作成した動画などのコンテンツしか広告配信できませんが、スパークアドを使えばインフルエンサーやクリエイターが投稿した動画を利用することができます。
スパークアド(Spark Ads)のメリット
TikTokのスパークアド(Spark Ads)にはどんなメリットがあるのかを詳しくご紹介します。
TikTokアカウントのフォローを集めやすい
TikTokのスパークアドは第三者の動画を広告として配信するので、動画が“バズり”、再生数が伸びると自社アカウントのフォロワー増加が期待できます。
第三者であるインフルエンサーやクリエイターのフォロワー増加にもつながるためwin-winの関係が築け、継続的にお付き合いが図れることもあるでしょう。
フォロワー増加に伴い自社の認知が拡大し、広告を見てもらえる機会も増えるため、大きな効果を生む可能性があります。
ターゲット層やボリュームを調整可能
インフィード広告では、ターゲット層やボリュームをコントロールすることは難しく、思うような広告効果を望めないことも多いです。時間をかけて社内で作成したり、費用をかけて外注したりした動画であっても、狙ったターゲットに確実に届ける事は困難でしょう。
スパークアドを活用すれば、TikTok広告のターゲティング機能を使い、ターゲットを絞って広告を出すことができます。確実性や精度を求めるケースでは、スパークアド(Spark Ads)は非常に有効な広告フォーマットでしょう。
オーガニック動画にCTAボタンを設置可能
TikTokのスパークアド(Spark Ads)を使うと、投稿した広告にCTAボタンを設置することができます。CTAボタンとは「Call To Actionボタン」のことで「資料請求はこちら!」や「ダウンロード」といった行動を促すボタンです。
動画とともにCTAボタンを設置することで、動画をみたユーザーをすぐに自社サイトやLPに誘導することができます。
Tik Tokのコンテンツは次々と更新されるので、ユーザーが「この商品(サービス)、いいな」と思った瞬間を逃さないスパークアドはおすすめのサービスといえます。
スパークアドと他広告との違い
ここでは、スパークアドとそれ以外の広告フォーマットの違いをあらためて詳しくご紹介します。
インフィード広告との違い
TikTokのスパークアドはインフィード広告と同様、「おすすめの投稿」フィードに流れてきます。ですからTik Tokのスパークアドはインフィード広告の一種として考えて問題ありません。
インフィード広告との一番の違いは上述したとおり「広告作成者が第三者である」ことで、TikTokで話題のインフルエンサーやクリエイターに広告費を投じ、多くのフォロワーにコンテンツを閲覧してもらうことが可能です。
インフィード広告のコンテンツはどうしても「広告感」が強くなりますが、第三者の投稿であればより自然な形で自社のサービスや商品を紹介してもらえるので、抵抗感を減らし視聴数を伸ばせる可能性があります。
ディバージョンアドとの違い
Tik Tok広告はスパークアドのほかに「ディバージョンアド(Diversion Ads)」という広告フォーマットがあります。ディバージョンアドとスパークアドとの違いは、
- 手持ちの動画を広告として配信する
- CTAボタンだけでなく、プロフィールアイコンやニックネームからも遷移可能である
- Tik Tokアカウントが無い場合でも広告出稿が可能
上記3項目が大きな違いとなっています。
スパークアド(Spark Ads)の設定方法
ここでは、TikTokのスパークアドを設定するにはどうすればよいのかを詳しくご紹介します。
自社投稿の場合
TikTokアカウントをビジネスアカウントにする
まずはTikTokのアカウントを「ビジネスアカウント」にする必要があります。以下がその手順です。
1.アカウントのプロフィールを開き、右上にあるプロフィールアイコンをタップし、「設定」をクリック
2.ビジネスアカウント項目にあるスイッチをONにする
3.ビジネスのカテゴリーを選択し「ビジネスを始める」をクリックすれば完了です。
TikTok For Businessアカウントと連携する
TikTok For Businessアカウントと連携する方法は3つで、
①Tik Tok For Businessのログインページから連携する方法②Tik Tok For Businessのユーザー設定ページから連携する方法③広告マネージャーの広告設定画面からアカウントをリンクする方法があります。
どの方法をとっても同じなので、設定しやすいと感じる方法で連携を完了させてください。
広告を作成する
連携が完了したら、広告作成画面で「連携したTik Tokアカウント」と「投稿する動画」を選択して広告を作成します。
キャンペーンや広告セットなどを画面の指示に沿って設定すれば完了です。
第三者投稿の場合
「広告設定の許可」をONに
スパークアドで、第三者の投稿を使用する際はTik Tokで広告設定の許可をする必要があります。手順は以下の通りです。
1.Tik Tokのプロフィール画面右上にある三本線のアイコンから「クリエイターツール」を選択
2.「広告設定」をONにすれば完了
利用する動画のコードを取得する
1.広告に利用したい動画にある「…」をタップ
2.「広告設定」を選択
3.「広告使用許諾をONにし、承諾期間を選択する
4.コードが作成されます。このコードはコピペしメモ帳などに保存しておくと、広告作成の際にスムーズに作業可能です。
広告を作成する
1.TikTok広告マネージャー管理画面の「ツール」から「クリエイティブライブラリ」をクリック
2.「Spark Ads投稿」タブをクリックし「権限申請」を選択します。
3.上述の取得コードで検索し、対象の投稿が表示されれば「確認」を押してください。
「投稿が許可されました」との表示が出た後は「自社投稿の場合」と同様、キャンペーンや広告セットなどを設定すれば完了です。
スパークアドの仕組み
ここでは、TikTokスパークアドの課金方式の仕組みについてご紹介します。自社のサービスや商品に合った入札方式を採用し、効果を高められるよう意識し広告を作成しましょう。
インプレッション課金方式
インプレッション課金方式は、広告1,000回表示あたりのコストで入札が行われます。
Tik Tokのシステムが配信先のユーザーを自動的 に選定し、コンバージョン率が高そうなユーザーを対象にしたり、予算に応じて可能な限り多くのユーザーを対象にしたりといった設定が可能です。
課金されるポイントはインプレッションが発生した時点となり、ユーザーの行動は関係がありません。
再生課金方式
再生課金方式は、投稿動画をユーザーが一定時間以上再生されたタイミングで課金される方式です。広告主の予算に応じて、システムが「動画を見てくれそうなユーザー」を選定し、再生回数を高めてくれます。
課金ポイントは2秒、6秒の2種類あり、設定された時間以上視聴されれば広告費がかかります。
クリック課金方式
クリック課金方式は、広告がクリックされたときに課金される方式です。インプレッション課金とは異なり、表示されただけでは広告費は発生しません。
クリックしないユーザー=あまり興味を引かないユーザーに広告費を使わずにすむので、無駄なコストが発生しないのが特徴です。
しかし費用対効果が高い広告であるということは、単価が高くなるというデメリットも存在します。
スパークアド(Spark Ads)利用時の注意ポイント
さまざまなメリットがあるTik Tokのスパークアドですが、注意しておくべきポイントもいくつかあります。詳しく説明していきましょう。
素材の変更が出来ない
TikTokのスパークアド(Spark Ads)に使用するコンテンツはほとんどの場合、第三者の投稿を利用することになりますが、そのコンテンツの内容を修正したり、元の投稿の表示名を変更したりすることはできません。
コンテンツの完成度にこだわりたい場合や、なんども手直しをしたい人は、自社で作成したり外注で作成し要望を伝えたりすりほうが納得のいく広告を作成できるかもしれませんね。
広告離脱率は高め
インフィード広告やディバージョンアドではプロフィールのアイコンやユーザー名、CTAボタンなどから遷移させることができます。
一方スパークアド(Spark Ads)は動画内にCTAボタンしか設置できませんし、アイコンやユーザー名をクリックすると第三者のプロフィールに遷移してしまいます。
広告離脱率は高くなってしまうのはデメリットと言えるでしょう。
コンバージョン率は低め
第三者の作成したコンテンツは「いかにも広告」という意図で作成されているものではないので抵抗なく視聴してもらえるかわりに、ただのエンタメコンテンツとして流し見される傾向があるという側面もあります。
上述したとおり遷移ポイントもCTAボタンしか無いため、コンバージョン率は低くなる恐れがあるでしょう。
スパークアド(Spark Ads) まとめ
TikTokのスパークアド(Spark Ads)はインフィード広告のように使えるうえに、影響力の高い第三者のコンテンツを活用できるため、Tik Tokを日常的に利用するユーザーへの認知を拡大したり、インフルエンサーのフォロワーを新規顧客として獲得できたりするなどのチャンスもあり大変魅力的なサービスです。
素材の編集や表示名の変更ができなかったり、コンバージョンに繋がりにくかったりという側面もありますが、エンタメとして自社ブランドや商品・サービスを広く認知してもらえ、企業イメージを向上させる可能性もあります。
今回ご紹介した設定方法や課金の方式なども参考に、スパークアドを試してみてはいかがでしょうか。
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