広告を運用していると、「TikTokのクリエイティブセンター」というものを目にすることが多くなりますが、詳しく知っている方はあまり多くありません。

TikTokというSNSや、クリエイティブセンターという言葉は見覚えがあっても、実際に使用してみたことはあまりないという方もいるのではないでしょうか?

本記事では、TikTokのクリエイティブセンターについての概要や、利用することで得られるメリットなどを詳しくご紹介していきます。

TikTokのクリエイティブセンターを使ったことで得られるメリットや、設定する方法、使い方などを詳しく解説していきますので、より理解を深めたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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TikTokのクリエイティブセンターとは?

TikTokのクリエイティブセンターとは、毎日のように生み出されるクリエイティブリソースを集積し、効率的なTikTok広告を作成するための最新トレンド・広告の例・ベストプラクティス・ツールを無料で入手することができるものです。

TikTokでより良い広告を生み出していくために、パフォーマンスの高い広告やキーワード、商品の例やパターンを学び、自社製品の広告に利用するようにしましょう。

TikTokクリエイティブセンターのインスピレーションを得るには

TikTok広告では、他社に負けないインスピレーションを獲得しなければなりません。

そのためには、クリエイティブのアイデアを生み出すためにパフォーマンスの高い広告・キーワードを得るだけでなく、パターンや自社製品に近しい商品の例が重要になります。

以下で説明していきますので、これからTikTokの広告を始めようという方は参考にしてみてくださいね。

トップ広告

TikTokのクリエイティブセンターでは、「トップ広告ダッシュボード」を見ることができます。

トップ広告ダッシュボードは、今パフォーマンスが高いクリエイティブの事例が数多く載っているページのことです。

地域や業種、キャンペーンの目的などを、さまざまなフィルターを利用して検索をすることが可能です。

数多くのトップ広告を開くことで、1秒ごと・フレームごとのグラフを含んだパフォーマンスの詳細を把握し、動画内で最もエンゲージメントを得られた瞬間を簡単に発見することができます。

さらに、「トップ広告スポットライト」は、TikTokクリエイティブエキスパートが、トップ広告の中でもさらに優秀な動画を選び抜き、キュレーションしたものもあります。

定期的に2つのページを確認することで、最新のエキスパートのおすすめを把握するようにしましょう。

キーワードインサイト

「キーワードインサイト」とは、TikTok広告にあるトップキーワード・フレーズを抽出することで、広告のコピーやクリエイティブでユーザーに伝えたいメッセージを表現し、後押しをすることができるインサイトツールになります。

ユーザーが住んでいる地域や、勤めている職場の業種などといったフィルターを適用し、パフォーマンスが高い頻出キーワードや、そのキーワードの広告コピーでの活用方法、キーワードが実際に使用されている広告を確認するようにしましょう。

キーワードインサイトでは、自社ビジネスの宣伝効果をアップする手立てを発見することができ、TikTok広告の構想を練る時間やリソースなども短縮することも可能です。

クリエイティブインサイト

「クリエイティブインサイト」とは、クリエイティブの中で差を付ける要素を理解できる、データに紐付けられた広告インサイトのことです。

「クリエイティブパターン」は、パフォーマンスを促進することができる動画のスタイルで、視覚的な要素だけでなく、コンポーネントの判別に役立てることができます。

そして、TikTokのクリエイティブインサイトの中にある「ベストプラクティス」は、効果的なTikTok広告を作成する核となる、クリエイティブインサイトのことです。

ベストプラクティスは、TikTok内での調査結果を根拠としているため、広告クリエイティブを作成する上ではかなり基礎基本となっています。

TikTok広告を作成する際や、既存のクリエイティブの最適化に活用することがおすすめです。

人気上位の商品

TikTokの「人気上位の商品」ページでは、TikTok広告に掲載された人気商品が紹介されています。

自社広告を掲載するユーザーは、クリエイティブで公開したい商品の特定に役立てることができるため、より良い広告を作成して効果を出したい方におすすめです。

地域・国、カテゴリーのそれぞれでよく紹介されている商品や、コンバージョンの上位になっている商品を見ることができ、実際にその商品を紹介している広告の例も見ることができます。

TikTokクリエイティブツールの種類

TikTokのクリエイティブセンターを見ると、クリエイティブツールの無料ツールを利用して広告を配信することができます。

クリエイティブツールの無料ツールを使用し、より良い動画の作成や編集、ロイヤリティフリーの音楽を使うなど、自社製品にあった編集をすることに役立ちます。

そんなクリエイティブツールにはどんな種類があるのかをご紹介していきます。

動画エディター&動画テンプレート

動画エディターとは、ロイヤリティフリーの音楽や、テキストフォント、テキストのカラー、クリエイティブディメンションなどのTikTokスタイル要素のことをいいます。

動画エディターは、コンテンツの編集やカスタマイズができる自由度が備えられているので、動画広告が初めての方にはおすすめの動画編集ツールです。

さらに、動画テンプレートには、どんな広告にも使用できる豊富な種類の広告テンプレートが用意されているため、テンプレートを使用して既存の写真やテキスト、動画をアップロードするだけで簡単にカスタマイズした動画を作成することができます。

インタラクティブアドオン

「インタラクティブアドオン」とは、フルスクリーン・サウンドオンでユーザーの注目を集め、自社ブランドのエンゲージメントを高めてインタラクションを促進する効果があります。

ユーザーのニーズに応じて、スタンダードかプレミアムアドオンを使用してインフィード広告を強化していくことが可能です。

スタンダードアドオンとは、クリックやコンバージョンの促進を行うなど、ローファネルマーケティングに効果的になる手段を提供しています。

プレミアムアドオンは、自社ブランドの認知やコミュニティの形成など、アッパーファネルゴールに効果があります。

スクリプトジェネレーター

TikTokのスクリプトジェネレーターとは、スマートテクノロジーの力を利用して広告を生成するツールのことです。

デスクトップのTikTokクリエイティブセンターに、TikTok for Businessでログインし、メニューの中にあるクリエイティブツールの中に、スクリプトジェネレーターがあり、現在は英語のみの対応です。

自社のブランドや製品に関する情報を入力すると、冒頭部分、ボディ、コール・トゥ・アクションのそれぞれのシーンでのボイスオーバー、実際に配信されるビジュアル、テキストオーバーレイという構成のスクリプト案を数秒で作成してくれます。

商用音楽ライブラリ

商用音楽ライブラリとは、TikTok広告で商用利用が許可されたオーディオの検索機能付きのディレクトリのことです。

商用音楽ライブラリでは、世界中の楽曲を500,000万曲以上取り揃えているため、新しく出てきたアーティストや主要レコード会社から提供されている数多くのスタイル・ジャンルの楽曲を取り扱っています。

登録されている商用楽曲は、すべてTikTokプラットフォームでの商用利用が許可されているので、ユーザーが時間をかけてライセンスを取得する必要はありません。

使用できる曲は、歌が入っているものと歌が入っていないものの両方で利用することができます。

広告作成で気を付けるポイントは?

ここまで、TikTokのクリエイティブセンターを活用してどんな広告が作成できるのかをご紹介してきました。

簡単に作成ができるからこそ、広告作成で気を付けるべきポイントが気になる方も多いのではないでしょうか?

ここからは、TikTok広告作成で気を付けるポイントをまとめてみました。

これからTikTok広告を作成しようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

成果を出したい場合は縦型がおすすめ

引用:「TikTok広告クリエイティブTips」公開 〜横型動画を縦型に編集することで、効果を最大化〜

TikTok広告で成果を出したい場合は、縦型の動画を作成するのがおすすめです。

TikTokでは、縦型以外の広告フォーマットも配信することが可能ですが、TikTokでは縦型の広告を配信する方が成果が出やすいという傾向にあります。

もしも、自社の広告素材で横型のものしか持っていないという場合でも、そのまま動画を作成してしまうのではなく、2位になっている上下にテキストを記載してスペースを埋めたり、トリミングして縦型の動画として編集することでクリエイティブを作成すると、縦型の動画に近しいものを作成できます。

TikTok公式では、実際に横長になっている動画と比較すると、縦型に切り出した動画は視聴率が391%、エンゲージメント率が923%となっているという結果が出ています。

さらに、上下の余白にテキストを入れて縦型形式にしたクリエイティブにした場合、視聴率が203%、エンゲージメント率が431%になっているという事例が報告されています。

セーフティーゾーンに収める

引用:画面構成の注意点/TikTok

TikTokで流れている動画には、説明のテキストが画面下、アイコンが画面の右側に表示され、配信されている広告にも同じ形式で表示されています。

動画内に入れた文字や要素が説明のテキストやアイコンに被ってしまうと、視聴ユーザーからはかなり見えにくい状況となってしまいます。

そのため、説明テキストやアイコンに被らない部分である、セーフティーゾーンに宣伝したい製品内容などを表示することで、視認性が高くなるのでおすすめです。

TikTok公式が公開しているセーフティーゾーンは緑色の部分ですが、説明文の長さによってはさらに狭くなってしまうこともあるため、作成した後に必ず確認するようにしましょう。

字幕を付ける

TikTokの動画広告の場合、字幕を付けることで視認性を高めることができます。

動画広告では、主に音声での説明によって自社製品やサービスの魅力を伝えることができますが、TikTokでは常に音を出していられる環境で再生されるわけではないため、字幕で説明を行うことでユーザーに寄り添った配信をすることも可能です。

音声が出ていない状況で再生されても、配信されている広告のメッセージを伝えられるように、言葉で説明することが必要な場合は字幕を作成しましょう。

管理画面上で字幕を入れることができる機能がTikTok広告にはあるので、動画編集ソフトを入れたり、別のツールを使用することはしなくても問題がないのも特徴です。

広告を付けたらアプリで確認をしておくのがポイント

TikTok広告を作成し、入稿した後は必ずアプリで確認をしておくことが大切です。

確認しなければならないポイントとしては、説明テキストやアイコンに被ってしまって、動画や宣伝したい商品・サービスが見えにくくなっていないか、また付けたBGMは適切な音量になっているのかどうかを確認します。

入稿したTikTok広告のプレビューは、アプリ上で確認をすることができ、TikTok広告管理画面の広告一覧画面から、プレビューを確認したい広告にマウスを持って行くと、広告名の下にメニューが表示されます。

一番右側に並んでいる3つの点が並んでいるマークをクリックすると、さらにメニューが表示され、そこからプレビュー配信を設定を選びクリックをします。

表示されたQRコードをTikTokアプリで読み取ると、アプリ上で配信する広告のプレビューを見ることができます。

TikTokアプリ側では、「友達を見つける」のページからQRコードの読み取り機能を使用し、広告管理画面に表示されたQRコードを読み取ることで、広告を見れる画面に移行します。

その後、広告プレビューのボタンを押すと、TikTokのフィードに戻り、フィード上で広告プレビューを確認することができます。

しかし、アプリ上でのプレビューはすぐに表示がされないので、何度か上にスワイプして動画を飛ばすことでプレビューが表示されるため、その画面で確認を行います。

広告に悩んだらクリエイティブセンターを利用しよう

TikTok広告は、静止画で配信している広告よりも多くの情報をユーザーに届けることができる反面、情報の伝え方には運営主の工夫が必要になります。

どんな広告であっても、効果音やBGM、エフェクトなどを組み合わせて使用することで、もっと多くのユーザーに自社製品をアピールすることが可能です。

組み合わせ次第で無数の広告を作成し、配信できることもあって、どんなクリエイティブにしたらユーザーの認知を獲得できるのか迷ってしまった際は、TikTokのクリエイティブセンターを利用するようにしましょう。

TikTokのクリエイティブセンターでは、TikTok上に投稿されている動画広告の事例を参考にすることもでき、最近話題になっているBGMやエフェクト、ハッシュタグも公開されています。

どんな広告を作成するのか、どんなものが話題になっているのかをTikTokのクリエイティブセンターを利用して確認し、自社の配信広告に活用していってくださいね。



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