IT業界に関わっている人だからというだけでなく、一般にも広く浸透しているSNSですが、新たにThreads(スレッズ)というSNSアプリが登場しました。

「Twitterに代わるSNSになるのでは!?」など何かと話題にあがっていますが、サービス開始したばかりということもあり実際のところは分からないことも多い状態です。

そこで今回は「Threadsにはどんな特徴があるの?」「他のSNSとどう使い分ければいいの?」といった方に向けて詳しく紹介します。

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Threadsとは

ここでは、Threads(スレッズ)の概要について紹介します。

Metaが提供する新しいSNS

Threads(スレッズ)は、Facebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)を運用するMeta社が新たに開発したSNSアプリです。

2023年7月6日にリリースされたばかりですが、わずか5日間で1億人を超える利用者が登録しており、アプリとして史上最速ペースで成長を続けています。

近年話題を集めている「chatGPT」でも1億人を突破するまでに2ヶ月かかっていることを考慮すると、無視はできない存在だということがよく分かっていただけるでしょう。

またThreads(スレッズ)は100カ国で提供されており、EUを除いた全世界で利用が可能なことも特徴の一つです。

「なぜEUでは使えないの?」と疑問に思ってしまいますが、EUは現在新たなIT規制が始まっておりFacebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)など従来のSNSなどのサービスに対しても厳しい規制が敷かれています。

新たなSNSサービスであるThreads(スレッズ)の利用が可能となるのは少し先の話になるかもしれませんね。

ロゴの意味

Threads(スレッズ)のアプリに使われるロゴは、特徴的な黒と白でデザインされ目を引くものとなっています。

Twitter(ツイッター)の青い鳥やInstagram(インスタグラム)のカメラのように「何か」に言い表しにくく、困っている人もいるかもしれません。

実はこのロゴは「@(アットマーク)」をモチーフにしているそうです。

@(アットマーク)は主にSNSなどでユーザー名や個人、企業などを表す際に使われるもので、「スレッドが始まった時に見られるループに触発されたデザインを使ったものである」と、Instagram(インスタグラム)の最高責任者であるアダム・モセリ氏が発言しています。
(参考:https://www.threads.net/@mosseri/post/CuaOfqML2R5)

なぜ今リリースされたの?

Threads(スレッズ)は新規サービスとしては通常見られない「前倒し」でリリースされたことも話題となりました。

当初は7月6日の23時からスタートするとアナウンスされ、リリース日時がアピールされた「予約注文チケット」風のプロモーションなども行われていたのです。

しかし実際は同日8時と、急遽15時間早くリリースされました。その理由について明言されてはいないものの、Twitter(ツイッター)の閲覧制限が7月初めから開始し、不満を持ったユーザーを引き込む狙いがあったのではないか、と推察されています。

その狙いがうまくハマったこともあり、登録者数の増加に繋がったと考えられるでしょう。

Twitterの対抗馬?

Threads(スレッズ)の画面はまるでTwitter(ツイッター)そのものと間違えてしまうくらい、よく似たつくりになっています。

テキストや画像、リンクが投稿され、いいね!やコメント、再投稿などが可能なシンプルな短文で構成されたSNSとなっており、明らかにTwitter(ツイッター)を意識していることがわかります。

上述の通りTwitter(ツイッター)はイーロン・マスク氏の買収以降、有料課金や閲覧制限などユーザーが離れる要因が多く、代わりとなるSNSを探している人にとってThreads(スレッズ)が注目されているのです。

現在はTwitter(ツイッター)とThreads(スレッズ)で細かな使い勝手や使用感に違いがあり賛否の意見があるようですが、今後改良が進めばどんどんユーザーの満足度が上がっていくことが見込まれます。

Threadsの特徴

ここではThreads(スレッズ)の特徴について、詳しくご紹介します。

メインは文章投稿

Threads(スレッズ)のメインとしての投稿方法は、文章によるもので、1回につき500文字までのテキストを投稿できます。

Twitter(ツイッター)で主に使われる140文字のつぶやきでは短すぎる、でもブログで書くほど何千文字もの長い文章が書きたいわけではないというユーザーは多いのではないでしょうか?

また投稿を読む側においても近年、長すぎる文章はなかなか「読んでみよう」と思えなくなっています。投稿する側もされる側も、ちょうどいい文字数だといえますね。

画像を10枚投稿可能

Threads(スレッズ)は文章の他にも、画像を投稿することも可能です。1度に10枚まで投稿できるのはInstagram(インスタグラム)と同じなので、インスタユーザーは違和感なく使えるでしょう。

Twitter(ツイッター)では1度に4枚までしか投稿できないので、画像を用いた投稿においてはTwitter(ツイッター)よりもThreads(スレッズ)の方が、使い勝手において有利といえます。

動画は5分まで投稿できる

Threads(スレッズ)では更に動画の投稿も可能で、他のSNSに比べて長めの5分の動画が投稿できます。

Twitter(ツイッター)の場合は基本2分20秒まで、Instagram(インスタグラム)では60秒までの動画しか投稿できません。画像投稿だけでなく動画投稿においても、Threads(スレッズ)が一番融通のきくSNSといえます。

さまざまなSNSとシェアも可能!

SNSを利用するにあたっては、他のSNSとの連携機能も気になりますよね。Threads(スレッズ)では、同じMeta社であるInstagram(インスタグラム)はもちろんのこと、Twitter(ツイッター)とも投稿をシェアできる機能が搭載されています。

自分の投稿をタップすると出てくる“飛行機の形をしたマーク”を押せば、Threads(スレッズ)の投稿内容やURLを他のSNSに共有可能です。まだThreadsを利用していない友達やユーザーにも、簡単にシェアできるのは便利ですね。

Threadsのはじめ方

それでは実際にThreads(スレッズ)をはじめるための手順をご紹介します。

アプリをダウンロードする

まずはThreads(スレッズ)のアプリをダウンロードします。iPhoneユーザーであれば「App Store」、Androidユーザーであれば「Google Play」からダウンロードしインストールしてください。

インスタのアカウントと連携させる

Threads(スレッズ)を利用するにはInstagram(インスタグラム)のアカウントが必要です。Instagram(インスタグラム)を使ったことがない人は、まずインスタアカウントを作成しておきましょう。

初めてThreads(スレッズ)のアプリを開くと、画面の下側に「Instagramでログイン」と書かれたボタンが表示されます。複数のインスタアカウントをお持ちの場合、表示されているアカウント名が異なる場合もあるでしょう。

その場合は、さらに下部にある「アカウントを切り替える」を押して希望するアカウントに切り替えましょう。

各種設定を完了させる

ログイン後、自動的にプロフィール設定画面に移ります。この時点ではInstagram(インスタグラム)のアカウント名だけが紐づいている状態なので、自己紹介文やリンクを入力しましょう。

「インスタアカウントと同じでいい!」と言う場合は「Instagramからインポート」を押すことで、紐づいているインスタアカウントに記載されているプロフィール紹介文がそっくりそのままインポートされます。

次にプライバシー設定ですが、アカウントの公開範囲を選択することが可能です。企業アカウントであれば「公開プロフィール」に、プライベート用アカウントであれば「非公開プロフィール」を選んでおくとよいでしょう。

なお16歳未満のユーザーの場合はデフォルトで「非公開アカウント」に設定されます。あとはアカウントのフォロー設定を行い「Threadsに参加する」を押せば、登録完了です。

Threadsのメリット

ここでは、Threads(スレッズ)が他のSNSと比べてメリットである部分についてご紹介します。

Instagramとの強力な連携

Instagram(インスタグラム)は、特に日本においてTwitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)よりも利用者数が多く人気SNSです。20代から30代の女性利用者が多く「インスタグラマー」と呼ばれるインフルエンサーも広く活躍しています。

Threads(スレッズ)はInstagram(インスタグラム)と同じ企業であるMeta社がリリースしたSNSなので、簡単に連携することができます。

すでにInstagram(インスタグラム)を使用している人なら、そこで繋がる友人や企業、フォロワーをすぐにThreadsで継続させることができます。

また今回新たにSNSを始めよう!という人も、Instagram(インスタグラム)を活用してきた人と簡単に繋がることができるでしょう。

広告がなく使いやすい

SNSを利用していると、頻繁に広告を目にすることがあります。フォロワーや友人に混ざり広告が配信されているので、ストレスに感じる人もいるでしょう。

Threads(スレッズ)は現時点では広告機能が無いため、ストレスフリーで使用できる点も大きなメリットです。

しかし2023年7月時点では広告機能が実装されていない、というだけで今後実装される可能性はあるため、広告なしのThreadsを使いたい人は早めに始めるのがおすすめです。

無料で使える!

Threads(スレッズ)の大きなメリットのひとつとして、全ての機能が無用で利用可能な点が挙げられます。

Twitter(ツイッター)も以前は無料で全ての機能が利用可能でしたが、2023年1月に「Twitter Blue」という有料サブスクリプションがスタートし、一部の機能は月額課金制となりました。980円/月から1,380円/月かかるため、有料化をためらうユーザーも多いでしょう。

Threads(スレッズ)は無料で同等の機能を利用できるため、とてもありがたいですね。

Threadsのデメリット

Threads(スレッズ)はメリットも多いですが、デメリットも存在します。リリースされたばかりなので今後改善されていく可能性は高いですが、現在の状態を理解しておきましょう。

PCで閲覧対応になっていない

Threads(スレッズ)はiOS版とAndroid版のアプリでサービスが開始しました。しかしWindowsなどのPCブラウザでは現時点で利用ができません。

普段からSNSをPCで使っている、という人にとっては大きなデメリットに感じるでしょう。

削除するときはInstagramアカウントも削除されてしまう

Threads(スレッズ)を使っている中で、トラブルに巻き込まれたり炎上したりといったことがあるかもしれません。

アカウントを消してしまおう!という場合に注意が必要なのが、Instagram(インスタグラム)のアカウントごと削除しなければならない、ということです。

Threads(スレッズ)の中だけで起きたトラブルであっても、Instagram(インスタグラム)とは切り離せないということはしっかり覚えておきましょう。

DMが送れない

Threads(スレッズ)は他のSNSでは一般的に利用できるDM(ダイレクトメッセージ)を送ることができません。

Threads(スレッズ)内で新しく友達やフォロワーに連絡を取りたいと思っても、一度Instagram(インスタグラム)に移ってそこからDMを送る必要があるため、面倒に感じる可能性があります。

特に商業利用を考えている人は注意しましょう。

投稿をキーワードで検索できない

Threads(スレッズ)には検索機能が搭載されているが、現在はアカウント名の検索しかできません。

Twitter(ツイッター)では投稿を検索でき、キーワードひとつで何年も前の投稿を確認することが可能ですが、Threads(スレッズ)にはそのような機能が使えない状態です。

Instagram(インスタグラム)の検索はThreads(スレッズ)と同様なので、Instagram(インスタグラム)を使い慣れている人にとっては問題ありませんが、覚えておいて損はないでしょう。

Threadsの使い方

ここでは、Threads(スレッズ)の基本的な使い方をご紹介します。SNSを使い慣れていない人にもわかるような内容になっていますのでぜひご確認くださいね。

まずは「フォロー」

Threads(スレッズ)に限らず、SNSは基本的に他人や企業の投稿を見たり、自分の気持ちや書きたいことなどを投稿したりして、情報を得たり個人同士を繋げたりするサービスです。

まずは気になる人や企業を検索し「フォロー」しましょう。アカウントのフォローのやり方は簡単で、相手のプロフィール画面や検索タブに表示された「フォロー」ボタンを押すだけです。

また、他人や企業から自分に対して「フォロー」が飛んでくる場合もあります。自分もフォローしたい場合は「フォローバックする」を押すとフォロー可能です。

自分で投稿してみる

また、さまざまな投稿を見ていくうちに「自分も何か発信したい」と考えるかもしれませんね。

Threads(スレッズ)による投稿方法は、まず画面下にある新規作成ボタンを押すと「新規スレッド」という投稿画面に移り、最大500文字までの文章を投稿できます。

さらに画像や動画を添付したい場合はテキスト入力部の下にあるクリップボタンを押すと、画像や動画を添付することが可能です。

投稿したい内容が完成したら、最後に「この投稿に返信できる人」を設定します。青い文字で「投稿する」というボタンがありますが、その左側にある「全ての人が返信できます」という部分を押すと、返信が可能な範囲を設定可能です。

Threads運用上の活用法と注意点

企業アカウントとしてThreads(スレッズ)を活用する場合は、すでに数種類のSNSを活用しているケースが多いでしょう。ここではThreads(スレッズ)ならではの活用方法を紹介したいと思います。

呼びかけ投稿などでコミュニケーションを図る

投稿の最後に「気になった方はこの投稿にコメントしてください!」「この投稿が気になったらいいね!をください」など、投稿を見たユーザーにアクションを促す投稿をすることで、高い訴求力が期待できます。

Twitter(ツイッター)やInstagram(インスタグラム)などでも効果的な手法ですので、Threads(スレッズ)でも試してみるとよいでしょう。

多くの文字数でユーザーに訴求

Twitter(ツイッター)では基本的に1度に140文字まで、画像は4枚までしか投稿できず、限られた情報しか投稿できないこともあるでしょう。

Threads(スレッズ)であれば1度に500文字・画像10枚投稿可能です。多くの情報を発信することができるので、ユーザーに対する訴求力アップが期待できます。

新たなユーザーをInstagramに誘導する

Threads(スレッズ)のタイムラインにはフォロー外のユーザー投稿も流れてくるので、新しく顧客になってくれる人と出会える機会が高まります。

Instagram(インスタグラム)のアカウントに誘導し、商品やサービスの詳細を見てもらうこともできるでしょう。

リンク投稿でオウンドメディアに誘導する

Threads(スレッズ)はリンクを貼り付けて投稿できるため、Threads(スレッズ)上では伝えきれない情報などをリンク先に掲載し、誘導することができます。

なりすましアカウント対策が必要

Threads(スレッズ)はサービス開始されたばかりのため、アカウント名を任意に付けやすい状況です。

しかし個人が全く関係ない企業や有名人の名前を用いて登録してしまうことも可能なため、いわゆるなりすまし投稿などのトラブルが発生する恐れがあります。

企業内でThreads(スレッズ)を使う予定がない場合でも、そのようなトラブルを防ぐためにアカウントを取得しておいた方がよいケースもあるでしょう。

まとめ

Threads(スレッズ)は2023年7月6日に開始したばかりのSNSですが、前倒しリリースや利用登録者の増加ペースが大きな話題となり注目を集めています。

Twitter(ツイッター)の対抗馬として無料で充実した機能を使え、Instagram(インスタグラム)との相性の良さも備えている良いところどりのSNSといえるでしょう。

現在はサービス開始直後ということもあり、他のSNSと比較して使いにくい部分や利用者の少なさが気になるかもしれません。しかしMeta社によれば今後も新機能がリリースされていくと発表もある通り、不満点は少なくなっていくでしょう。

Threads(スレッズ)は今後主流のSNSになっていくかもしれませんので、今のうちに使い慣れておくと有利かもしれませんね。



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