今回はYahoo!広告のプレイスメントターゲティングについて解説します。
ひと手間増えますが、理解すれば無駄なく精度の高い広告運用ができるようになるので、理解しておいて損はないでしょう。
また、Google広告にも同様の機能があり、こちらの記事にて解説をしています。
今回の記事で解説する内容については、以下の目次をご覧ください。
Yahoo!広告に関してさらに知見を深めたい!という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。
また、ディスプレイ広告に関してに関してさらに知見を深めたい!という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。
プレイスメントターゲティングについての概要
プレイスメントターゲティングとは?
プレイスメントターゲティングとは、広告の配信先を制御し、「あのサイトでは配信したい」「このサイトではオフにしたい」と計画的に設定することができる機能です。
ディスプレイ広告では「誰に出すか?」=例えば「アウトドアのサイトに訪問している人に」出すということについて効率化する機能が重視されます。
一方のディスプレイ広告では、「どこに出すか?」=「関連性の高い・コンバージョン率が高いサイトやページに」出すことが重要になります。
「プレイスメントターゲティング」や「コンテンツターゲティング」という機能は、特定のプレイスメント(先述したサイトやページ)に絞って広告を出すことで、効率的な広告出稿をしようというものです。
本記事では特に「プレイスメントターゲティング」に注目して解説していきます。
コンテンツターゲティングについての記事はコチラ
「プレイスメントターゲティング」「コンテンツターゲティング」、違いは?
ではこの2つの機能、一体何が違うのでしょうか?
答えは「プレイスメントターゲティングはコンテンツターゲティングよりも直接的・限定的にプレイスメントを指定する」という点です。
コンテンツターゲティング(Yahoo!広告ではコンテンツキーワードターゲティングと呼ばれます)ではキーワードやトピックを指定することで、広告出稿先が自動で選定されていきます。
手間を省き、一定の関連性を担保しつつも幅広いプレイスメントに出稿できることが魅力の機能ですが、想定外のプレイスメントに出稿されてしまい、コンバージョン率が低い・コンバージョンがないままコストだけがかかってしまう場合があります。
プレイスメントターゲティングでは、手間はかかるしコンテンツターゲティングほど広い範囲はカバーできません。
その代わりに、手動で設定していくため想定外の事態というものは比較的起こりにくいといえるでしょう。
両方の特性を活かしてあげることが効率的に広告運用をしていくには重要であると言えます。
プレイスメントターゲティングを利用するメリット
プレイスメントターゲティングを設定するメリットは、配信先を限定することで関連度の高いプレイスメントにのみ配信することができます。
コンバージョン獲得が多いなど、相性のいいサイト・ページにはピンポイントで配信することで着実にコンバージョンを狙うことができ、逆に相性が悪いと思われるプレイスメントは配信対象から除外するといったことが可能です。
狙った配信先にのみ広告配信ができるので、ノイズが少なくコスパのよい配信が可能です。
プレイスメントターゲティングを活用する方法
基本的な理解として、「プレイスメントターゲティングはコンテンツターゲティングをさらに限定的にしていくもの」といえます。
以下の画像の通り、手動プレイスメント=プレイスメントターゲティングは自動プレイスメント=コンテンツターゲットよりもターゲットを絞って配信していくものなのです。
そこでプレイスメントターゲティングを活用するための流れを簡潔に説明すると
1,まずはコンテンツターゲティングを活用しながらノイズが多いながらも幅広いデータを集め
2,集まったデータからコンバージョン数や単価など、成果が上がっているプレイスメントをピックアップ
3,プレイスメントターゲティングへ移行して狙い撃ち
という手順が正攻法です。
プレイスメントターゲティングの利用手順
それでは、プレイスメントターゲティングを解説していきます。
1,プレイスメントリスト作成
①サイドメニュー →編集 →プレイスメント編集
②広告グループの作成画面 →ターゲティング →プレイスメント
という2パターンで設定可能です。
2,広告グループ作成
これについてはすでに広告グループが作成されている場合は設定不要です。
3,リストをグループに紐付け
1つのグループに対し、10個までのリストが紐付け可能です。
※「配信する」設定がされている場合であっても、「配信しない」設定が1つでもされている場合は「しない」設定が優先されます。
という流れで利用できます。
それでは、画像つきで詳細に設定方法を確認しましょう。
まずは①の設定方法から確認します。
サイドバーの「プレイスメント」項目から
「編集」ボタン
プレイスメントを設定する広告グループを選択します。
すると以下の画面が表示されます。
まず画像中①の項目を「プレイスメントリストを指定して配信」にし、
②プレイスメントリストを選択。
③配信するか除外するかを選択して完了です。
「そもそもまだリストがないよ」という場合は④から作成できます。
リストの作成時にはURLを検索して設定する方法と、手動で入力する方法があり、前方一致・後方一致によって設定対象が決定されます。
また、除外専用リストというものも利用可能なため、最初から配信対象からの除外を目的としている場合はそちらを利用するといいでしょう。
続いて②の広告グループ作成時に設定する方法です。
画像中の赤枠の部分を「プレイスメントリストを指定して配信」にします。
すると一つ前の画像と同じ項目が表示されるので、あとはすでに解説した手順と同じように設定すれば完了です。
プレイスメントターゲティングのパフォーマンスの確認方法
プレイスメントターゲティングは「パフォーマンスレポート」を作成し、プレイスメントリスト名やIDを指定することで確認できます。
レポート・テンプレート作成画面の以下の以下の項目中、「基本」の中にプレイスメントリスト名・IDの項目があります。
ここからパフォーマンスを確認したいリストの名前・IDを指定することで、プレイスメントリストの実績が確認できます。
プレイスメントターゲティング(YDN)とプレースメントターゲット(GDN)の違い
GDNの「プレースメントターゲット」とYDNの「プレイスメントターゲティング」は全く同じものというわけではありません。
では一体何が違うのでしょうか?
2つの差について解説していきたいと思います。
リスト作成の必要性
YDNでのプレイスメントターゲティングを利用するためには、URLをもとにリストを作成する必要があります。
前もってプレイスメントターゲットをリスト化し、それを広告グループに紐付けするため、複数のグループに対して紐付けしたい際には少し楽かなと思います。
配信フォーマットの種類
バナー広告について、YDNでは8種類(PC・タブレット向け6種+スマートフォン向け8種)のサイズが利用可能です。
一方GDNでは、20種類もの広告サイズがサポートされています。
現時点ではYDNでの配信フォーマットはGDNに比べてかなり制限を受けると言えるでしょう。
以下、Yahoo!広告で利用可能なバナーサイズを紹介します。
まず、すべてのデバイスに対応した画像サイズは以下の通りです。
アスペクト比 | 最小ピクセルサイズ |
1:1 | 600pixel x 600pixel |
6:5 | 300pixel x 250pixel |
39:5 | 468pixel x 60pixel |
728:90 | 728pixel x 90pixel |
4:15 | 160pixel x 600pixel |
1:2 | 300pixel x 600pixel |
スマートフォン向けについては上の表のサイズ(1:2、300x600を除く)に加え、以下のサイズも利用が可能です。
32:5 | 320pixel x 50pixel |
16:5 | 320pixel x 100pixel |
16:9 | 640pixel x 360pixel |
※ファイルサイズは最大3MBまで入稿可能ですが、150KB以上のものは自動で圧縮されてしまいます。
配信先
GDNではサイトだけでなくYoutube動画・チャンネルなど、かなり幅広い配信先を設定することができます。
一方YDNでは、配信面での広さで劣るもののYahoo!JAPAN内への広告配信には絶対的な強みがあります。
プレイスメントターゲティングまとめ
プレイスメントターゲティングを利用することで、より関連度の高いプレイスメントにピンポイントで広告を配信することができます。
それによって、獲得単価を抑え、効率的な広告配信をしていくことが可能です。
GDNのプレースメントターゲットと比較すると、配信面の広さや設定の自由度などの点で少し劣る部分はありますが、Yahoo!JAPAN内での広告配信という点ではGDNに対しても絶対的な強みがあります。
プレイスメントを適切に設定し、より効率的に広告を配信していきましょう。
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