現在はオンライン上での広告配信をし、商品の売買もWeb広告上からWebでの購入が主流になってきました。
オフラインでしか購買が完了しない業種で、Web広告から実際どれだけのコンバージョンがあったかを計測できるのが「来店コンバージョン」です。
実店舗型のビジネスを経営している方には是非一度利用を検討していただきたい機能になっていますので参考にしてみてください。
また、Google広告に関してに関してさらに知見を深めたい!という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。
また、ディスプレイ広告に関してに関してさらに知見を深めたい!という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。
来店コンバージョンとは
「来店コンバージョン」とは、オンライン上で行っている配信が実際にどれくらい実店舗の来店につながったかを把握することができる機能で、オンライン広告には欠かせない機能です。
オンライン上で購買が完結しないビジネス(飲食、小売店、美容院など)での広告費の投資対効果が見えやすく、広告運用に活かすことができるのが来店コンバージョンです。
来店コンバージョンは、検索ネットワーク、ディスプレイネットワーク、YouTubeネットワークでご利用いただけます。これらはすべてのネットワークに適用されますが、基準はネットワークごとに異なります。ネットワークをまたいで複数の種類のキャンペーンを運用しているアカウントでは、来店コンバージョンを表示できるネットワークとできないネットワークに分かれる場合があります。
来店コンバージョン計測の仕組み
来店コンバージョン匿名で収集されたユーザーの情報データから「推定」されます。「推定」となっているのは、個人のプライバシー保護と取得できないデータを補うためであることが考えられます。
来店コンバージョン計測は、ロケーション履歴をオンにしているユーザーの情報を計測しています。上記の通り、「推測」での測定になるので、実数ではないところに注意が必要です。
来店コンバージョン計測の条件
来店コンバージョンを計測を導入するには条件があります。下記の条件を全て満たしている必要がありますので、検討中の方は要確認の項目です。
GoogleマイビジネスとGoogle広告アカウントの連携をしている
Googleマイビジネスとはさまざまな Google サービス(Google 検索や Google マップなど)上にローカル ビジネス情報を表示し、管理することができる無料ツールです。実店舗に顧客を迎え入れてサービスを提供するビジネスや、エリア限定でサービスを提供するビジネスを営んでいる方は、このツールを活用すればユーザーにビジネスをアピールすることができます。Google でのオーナー確認を済ませているビジネスは、ユーザーからの信頼度が倍増する傾向があります。
Googleマイビジネスはオンライン上で広告を配信する上で必須のツールになっています。
その上でGoogleマイビジネスでも満たさなければいけない条件があります。
- 対象国に複数の実店舗を所有している
- Googleマイビジネスアカウントに各店舗のビジネス情報を作成している。
- リンクされたビジネス情報90%以上がGoogleマイビジネスでオーナー認証済みになっている
来店コンバージョンを利用する前に、まずはGoogleマイビジネスで上記を満たしているかどうかを確認する必要があります。
広告に対して一定数のクリックやインプレッションが発生している
来店コンバージョンを利用するにあたり、広告に対してのクリック数やインプレッションが十分なデータ量に達していることが必要です。来店コンバージョンでは機械学習モデルを活用しているため、正確なレポートをさせるためです。どのくらいのデータ量が必要になるのかは、広告主によって異なりますので一概にはどれくらいには言い難いですが、来店コンバージョンを検討する際に頭に入れておきましょう。
住所表示オプションを有効にしている
住所表示オプションでは、実店舗の住所や地図、電話番号を広告に追加できる機能です。住所表示オプション、またはアフィリエイト住所表示オプションが有効になっていないと、実店舗への来店数が報告されず、来店コンバージョンとして十分なデータが得られなくなります。
来店コンバージョンの設定方法
Google広告を開き、広告に住所表示オプションを設定します。
住所表示オプションは、広告に店舗の住所や地図などを追加表示できる機能です。
アカウント単位、キャンペーン単位、広告グループ単位で設定できます。
今回はキャンペーン単位で説明していきます。
キャンペーン単位をクリックし、キャンペーンのリストから来店コンバージョンを利用したいキャンペーン名をクリックしてください。
すると左側に「広告表示オプション」が現れますのでクリックし「+ボタン」もクリックし進んでいきます。
するといくつかの広告表示オプションが選択できるようになります、そこで「住所表示オプション」を選択します。
「アカウント適した地域選択」ではGoogleマイビジネスアカウントと連携する必要があります。
「知っているマイビジネスアカウントにリンクする」で使用するマイビジネスアカウントを選択してください。
プレビューを確認して問題がなければ保存します。
これで Google マイビジネスと Google 広告の連携は完了です。
具体的な閾値は非公表となっておりますが、アカウント内の広告に十分量のクリックやインプレッションが発生しているアカウントしか、来店コンバージョン計測をおこなうことができません。
来店コンバージョンの確認方法
- Google 広告アカウントにログインします。
- 表示したいデータに応じて、左側のページメニューで [キャンペーン]、[広告グループ]、[キーワード] のいずれかをクリックします。
- 分割アイコン をクリックし、次のいずれかの手順を実施します。
- [コンバージョン] > [コンバージョンの発生元] の順に選択する。コンバージョン データが発生元別に分割され、来店コンバージョンは [来店] セグメントに表示されます。
- [コンバージョン] > [コンバージョン アクション] の順に選択します。表のデータが**コンバージョン アクション**別に表示されます。来店コンバージョンの測定に使っているコンバージョン アクションのデータを確認します。
来店コンバージョンを重視した配信方法
来店コンバージョンを重視して最適化を図る広告配信手法を紹介します。
ローカル検索広告
画像引用元:ローカル検索広告について
ユーザーが Google.com や Google マップで近隣の店舗(「近くにあるコーヒー ショップ」など)を検索した際に、お客様のビジネス拠点をローカル検索広告に表示することができます。
ローカル在庫広告
画像引用元:ローカル在庫広告の概要
ローカル在庫広告機能を使うと、店舗の周辺で Google 検索を行った買い物客に対して商品と店舗の情報を表示できます。
ローカルキャンペーン
ローカルキャンペーンはユーザーがいつどのように店舗を訪問するかを決める際に必要な情報をビジネスが提供できるようにすることです。ローカル キャンペーンでは、以下の広告で掲載可能です。
- Google 検索ネットワーク
- Googleマップ
- YouTube
- Google ディスプレイ ネットワーク
といった最大規模の Google サービスで店舗を簡単に宣伝できます。
Google検索ネットワーク
画像引用元:ローカルキャンペーンについて
お客様のビジネス情報と店舗に関連する検索語句が使われたときに広告を表示できます。
Googleマップ
画像引用元:ローカルキャンペーンについて
ユーザーが Google マップでお客様と同業の店舗を検索したり、店舗のある地域を探索したりすると、Google はこれらの行動をお客様の店舗とマッチングします。お客様の店舗の近くにいるユーザーや、お客様の店舗がある地域に興味を示しているユーザーに広告を表示できます。
YouTube
画像引用元:ローカルキャンペーンについて
店舗へ来店する可能性の高い顧客に対して広告を YouTube に表示できます。
Googleディスプレイネットワーク
画像引用元:ローカルキャンペーンについて
Google ディスプレイ ネットワークで最も関連性の高い場所に広告を掲載できます。店舗への関心を最大限に集められるように掲載先が最適化されます。
スマート自動入札
来店コンバージョンに対して広告費用対効果の最大化を目的とする場合はスマート自動入札を使用すると効果が期待できます。来店重視のスマート自動入札を使用すると、店舗への訪問に興味のあるユーザーを特定し、既存の検索キャンペーンとショッピング キャンペーンでオンラインとオフライン両方の効果を高めることができます。
スマート自動入札を使用して最適な掲載結果を得るには、来店コンバージョンの計測期間を 7 日間にすることをおすすめします。ただし、一部のビジネスモデルでは、購入サイクルの長さに対応するため、コンバージョン計測期間も長く設定する必要があります(自動車ディーラーなど)。この場合、デフォルト設定である 30 日間のままにするのも有効です。計測期間を 30 日間にした場合、設定してからパフォーマンスを正確に計測できるまでの日数も長めになりますのでご注意ください。
※現在、ディスプレイキャンペーンで来店コンバージョンに対応したスマート自動入札をご利用いただけるのは、一部の広告主様に限られているので注意が必要です。また、動画キャンペーンのスマート自動入札においては来店コンバージョンはサポートされていませんのでご注意ください。
参考:
来店コンバージョン まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はGoogle広告における来店コンバージョンについて解説しました。来店コンバージョンを計測することで実店舗の来店数を知れるだけでなく、どの広告が来店に繋がったか、を分析することができますので、広告作成にあたり費用対効果を発揮できます。利用する際にはいくつかの条件があったりと、確認すべき点がいくつかございますが、オンライン上でのユーザーがどれだけ実際に行動してくれたかを知れる機会になりますので、最適化配信を含めて活用方法を検討していきましょう。
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