検索クエリとは何か？キーワードとの違いや活用方法を解説

インターネットで調べ物をしているときなどに「検索クエリ」という言葉を聞いたことはありませんか？
似たような言葉に「キーワード」もあるので、分かっているつもりで混同している人もいるでしょう。
検索クエリを活用すればユーザーがどんな情報やコンテンツを求めているのかを知る事ができるので、正しく理解して使いこなせるとさまざまな効果を得られます。
そこで今回は、検索クエリとは何なのか？や活用方法などについて詳しく紹介します。

 

動画で直感的に理解したいという方はこちら

 

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検索クエリとは

検索クエリって何？クエリ？となる人も多いでしょう。クエリとは「問い合わせる」「訪ねる」といった意味を持つ英単語です。
つまり検索クエリとは、検索エンジンから情報を引き出せるように、検索窓に入力した質問内容のことになります。
似たような意味を持つ言葉にキーワードがあり、違いを明確に説明できる人は少ないかもしれません。
キーワードはwebマーケティングをする際に担当者などが使う単語で、検索クエリはユーザー側が実際に打ち込む単語です。
キーワードという言葉の方がなじみがあるのですが、多くの人が一般的に使っているのはキーワードではなく検索クエリの方なのですね。

検索クエリとキーワードの違い

検索クエリとキーワードの違いについて、詳しくご紹介します。

検索窓に打つキーワードが検索クエリ

インターネットを使って情報を得ようとする時、どうしますか？
GoogleやYahoo!などの検索エンジンを使って知りたい単語を検索窓に打ち込み、検索ボタンを押す事が多いですよね。この検索窓に打ち込んだ単語たちが検索クエリです。
「自動車」や「携帯」など一つの単語で調べ物をするケースもありますが、複数の単語を空白で挟みながら打ち込むことが多いでしょう。
例えば「白菜をいっぱいもらったけど、お鍋ばっかり食べられないな。他の使い方は無いかな？」と思ったときに、「白菜　鍋以外　料理」など複数の単語を打ち込むことはありませんか。この「白菜　鍋以外　料理」が検索クエリとなります。

顧客をターゲティングするために登録する語句がキーワード

検索クエリに対してキーワードは、マーケティング担当者がリスティング広告などを作成するときに使うものです。
ユーザーが検索窓に検索クエリを打ち込むとき、自分のフィーリングで単語を打ち込むことが多いでしょう。
マーケティング担当者はその検索クエリを深く分析し、その分析結果をもとにマーケティング戦略で目標にするキーワードを決めています。
検索クエリとキーワードは似ているようで、利用者は真逆と言えるでしょう。
広告を作成する際の需要と供給の接点となるので、検索クエリを正しく理解し活用できれば大きな武器になるのです。

検索クエリは検索意図が掴める

検索クエリはSEOにおいて、とても重要な役割があります。
検索クエリは実際にユーザーが打ち込んだ単語や単語を組み合わせたものなので、どんな情報が欲しいのかという検索意図を理解することができます。
例えば「白菜　鍋以外　料理」という検索クエリからは、白菜を鍋料理以外で消費する方法や、料理のレシピを探しているということが予測できるでしょう。
さらに、検索クエリの変化をチェックしていくと市場の流れも見えてきます。
サイトを訪問するユーザーがどんな検索クエリで流入してきたかや、検索クエリの変化を分析することで、新たなビジネスチャンスに繋げられるのです。

検索クエリには種類がある

検索クエリは、大きく分けて３つの種類に分けられます。それぞれの特徴についてご紹介します。

インフォメーショナルクエリ

インフォメーショナルクエリとは情報型クエリ、Knowクエリとも呼ばれ「情報収集」のために用いられる検索クエリのことです。
例えば「スマホゲーム　おすすめ」「肩こり　ほぐし方」といった使い方で、複数のウェブサイトで情報を得ようとする意図があり、ユーザーの使用頻度が高い使い方です。
すぐ購入したい、行動したいという意思があるわけではないものの、商品やサービスに関してより知見を深めることで、解決策としてサービスを提案し、コンバージョンに至るケースもあります。

ナビゲーショナルクエリ

ナビゲーショナルクエリとは案内型クエリやGoクエリとも呼ばれ、特定のページやサイトを目指して打ち込むクエリです。
特定のサイトを表示させたいときは「Youtube」や「TOYOTA」など特定の企業やサイト名を入力したり「大阪　たこ焼き店」など実在するお店を探したりする検索の仕方をすることが多いでしょう。
指名検索とも呼ばれることがあり、企業やサービスの認知度が高い場合に特によく使われることが多いです。

トランザクションクエリ

トランザクションクエリとは取引型クエリやDoクエリとも呼ばれる検索クエリです。
例えばスポーツジムの入会を検討している人は「スポーツジム　体験」といった単語を打ち込みますよね。
PCやスマホにウイルスソフトを導入したい人は「ウイルスソフト　ダウンロード」といった検索をするでしょう。
このように、Web上で商品の購入をしたりサービスを受けるために資料やサンプルを請求したりといった、具体的な行動がともなう検索方法になります。

すべてがこの３つに当てはまるわけでもない

全ての検索クエリが上記の３つに当てはまる、というわけでもありません。
たとえば「TOYOTA」と検索したとき、公式サイトを調べるためのナビゲーショナルクエリと考えられます。
しかしどんな企業なのかを知るためのインフォメーショナルクエリの可能性もありますし、自動車を購入したい、カタログを取り寄せたいトランザクショナナルクエリの場合もあるでしょう。
このように、１つの種類ではなく複数の種類に該当するケースも多いです。
しかしこのような種類があると理解して分析してみると、検索クエリひとつをとってもさまざまな検索意図が見えてくるでしょう。

検索クエリの調べ方

検索クエリはさまざまな方法で解析が可能です。詳しくご紹介していきます。

Googleサーチコンソールを利用する

Googleサーチコンソールとは、Googleが無料で提供しているサイト解析サービスです。
Googleサーチコンソールを利用すればGoogleで検索された語句のなかで、広告ではない自然な検索行動で流入した検索クエリとその表示回数、掲載順位やクリック数などを確認できます。
ユーザーが実際にスクロールして見ていない場合でも、検索結果に含まれていればカウントされます。
確認方法はシンプルで、Googleサーチコンソールにログインした後に画面左の「検査結果」をクリックします。
その後、画面中央にある「クエリ」タブをクリックすれば検索クエリが確認可能です。

また、各検索クエリの平均掲載順位を確認したい場合は、同じ画面の上部にあるグラフの「平均掲載順位」にチェックマークを入れます。

 

またサーチコンソールは、Google広告と連携可能です。
連携することによって、広告管理画面でオーガニックキーワードも併せて分析できるので、連携しない理由がない重宝したい機能です。

Googleアナリティクスを利用する

Googleアナリティクスは、Googleが提供しているアクセス解析ツールです。
Googleサーチコンソールと同様、無料で提供されているので気軽に利用できます。
GoogleアナリティクスはGoogleで検索された語句のなかで、広告からの流入と自然な検索からの流入の各々で入力された検索クエリを確認でき、それぞれの掲載順位なども確認可能です。
それぞれの検索クエリの確認方法をご紹介します。
自然な検索での流入の確認方法は、Googleアナリティクスにログインした後に画面左の「集客」にある「Search Console」の「検索クエリ」をクリックすれば確認できます。

Google広告を経由した流入の確認は、画面左の先ほどと同様「集客」にある「Google広告」の「検索語句」をクリックすれば確認可能です。
Googlehアナリティクスを使って検索クエリのデータを確認したい場合は、Googleサーチコンソールと連携しておくことが必要になります。

検索クエリの「other」とは

検索クエリに「（other）」と表示されることがあります。
これは、計測数が制限を超えて「集計外」となったデータを集約した値のことです。
Googleアナリティクスには制限があるので、膨大な数の検索クエリがサイトに存在していた場合は一部のデータは表示できずに「（other）」と表示されてしまいます。
仕様上、表示できないということを理解しておきましょう。

検索クエリの「not set」とは

Googleアナリティクスの検索クエリが表示されず「（not set）」と表示されることもあります。
「（not set）」が表示されるときは「Google広告」の全てのデータが「（not set）」表示になるのが一般的です。
しかし「検索語句」のレポートだけに「（not set）」が表示される場合もあるので注意してください。

Google広告を確認する

Google広告は、Googleが提供する広告の出稿サービスです。
Google AdSenceなどのツールを使って、さまざまなWebサイトに広告表示ができます。
自分の会社でGoogle広告を配信していれば、Googleで検索されたキーワードの中で、広告がクリックされた検索クエリが確認可能です。
確認方法は、Google広告の管理画面にログイン後に画面左の「キーワード」のなかの「検索語句」をクリックします。

Google広告では検索クエリは検索語句と表示されるので注意しましょう。データはエクセルファイルなどでエクスポート可能です。

Yahoo!広告を確認する

Yahoo!広告は、Yahoo!が提供する広告出稿サービスです。
Yahoo!JAPANに広告の掲載が可能で、広告を配信している場合は、Yahoo!で検索されたキーワードで広告がクリックされた検索クエリが確認できます。
確認方法は、管理画面にログインした後にYahoo!広告の画面中央にある「キーワード」をクリックすると「キーワードマーケティング」というページが表示されるので、そのページの下にある「検索クエリー」をクリックすれば確認が可能です。

Yahoo!広告では、検索クエリは「検索クエリー」と表示されます。Google広告と同様、データのエクスポートが可能です。

検索クエリの活用方法

検索クエリの具体的な活用方法についてご紹介します。

トランザクションクエリをリスティング広告に当たり前に活用する

トランザクションクエリは「物を購入する」「資料をダウンロードする」など具体的な行動目的がある検索クエリなので、購買の成約に結びつく可能性が高いでしょう。
トランザクションクエリを優先的に狙うと、高い宣伝効果が期待できますね。
しかし効果が高いのは誰の目にも明らかなので、競合他社も同様に入札する可能性が高いです。
大手と競合する場合は効果が見込めないケースも出てくるでしょう。

インフォメーショナルクエリ×記事広告でコンバージョンを狙う

インフォメーショナルクエリは情報収集が目的なので、すぐに何かを購入したり行動したりしないケースが多いでしょう。
しかし情報を収集しているということは興味があり、その先に購買行動に繋がる可能性が高いので、そういった人に先手を打ってアプローチができるかもしれません。
トランザクションクエリほどの効果は期待できないですが、インフォメーショナルクエリからの流入を増やして、商品やサービスの成約機会を増やすことも大事です。
求めている内容や商品・サービスが異なる場合には新しいランディングページを用意するなど、柔軟なアプローチを行うとよいでしょう。

キーワードの除外設定のヒントにする

検索クエリの中に、関係ないキーワードが紛れることもあります。
「和菓子　購入」と指定したキーワードに対し「和菓子　購入　材料」と検索されたときにも広告がクリックされているとすると、和菓子の購入を進めたいのに、和菓子を自分で作りたい人がクリックしていると考えられるでしょう。
この例では「材料」というキーワードは必要ないので、除外設定をするという判断ができます。
このようにひとつひとつの検索クエリを分析することで、ユーザーを絞って適切に広告を表示できるようになるのです。
費用を抑えて効果を上げたい場合は、地道な作業が大きな効果につながるでしょう。

まとめ

検索クエリという言葉だけを聞くと「それって何？」「キーワードと何が違うの？」と感じる人も多いでしょう。
しかし深く知れば知るほど、広告に活用できたりユーザーの意図を読む手がかりになったりと便利な使い方ができることが分かります。
ターゲットにするユーザーがどんなことを知りたいのか、何を欲しがっているのかを分析し、リサーチに役立ててください。
検索クエリは自社のサイト改善にも活用でき、コンテンツの流入数やクリック率などを確認できるので、購入ボタンや申し込みボタンなどを見直すキッカケにもなります。
正しく検索クエリを理解し活用して、自社のサイト流入増加に繋げてくださいね。

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