これからweb広告運用を始めよう!という人にまずお勧めしたいのは、Google広告です。

Googleは検索エンジンの世界市場で85%以上のシェアを誇っており、YouTubeやGmailなど非常に多くのユーザーがいるソフトを運用していることもよく知られています。
(引用元:総務省HP)
本記事ではGoogle広告の種類のひとつであるGoogleディスプレイネットワーク(GDN)について、基本的な知識や他の広告との違い、設定方法などをわかりやすく解説します。

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Google ディスプレイネットワーク(GDN)とは

ここではGoogleディスプレイネットワークとはどんなものなのかを詳しくご紹介します。

Google広告のひとつ!

GoogleディスプレイネットワークはGoogle社が提供するGoogle広告の種類のひとつで、Google広告で出稿するディスプレイ広告のことです。

ディスプレイ広告については他の記事でも詳しく説明していますので、ぜひこちらの記事もお読みください。

【入門】ディスプレイ広告とは? Google・Yahoo!の違いや、コツなど全て解説
2023-03-31 15:00
数ある広告の中から、ディスプレイ広告を出稿しようと検討するとき「どのようなメリットがあるの?」「効果的に運用する方法って何?」と、考える方は多いでしょう。 この記事では、ディスプレ...

ディスプレイ広告とは主に画像や動画などで作成した広告を、検索エンジンや提携サービスなどに掲載できる広告です。

Googleと提携する3,500万以上もの掲載先に広告を載せられるので、世界中のインターネット利用者に幅広く届けることができます。
(引用元:Google広告ヘルプ

Google ディスプレイネットワークの他にはどんな広告がある?

Google広告にはGoogleディスプレイネットワークの他にもさまざまな種類の広告が出稿できます。

リスティング広告

リスティング広告は検索連動型広告とも言われ、Googleの検索結果画面に出稿される広告です。

検索候補のリンクと同じようにテキスト形式で表示されるので、画像や動画などを準備する必要がなく少ない手間で出稿できるメリットがあります。

動画広告

動画広告はGoogleが運用するアプリであるYouTube動画を視聴していると流れる広告です。

まるでテレビCMのような見せ方ができ、テキストだけの広告や画像を加工した広告などに比べ多くの情報を盛り込んだりインパクトを残せたりできる広告が作成できます。

ショッピング広告

ショッピング広告とは、Googleの検索結果画面に表示される商品画像や価格などの広告です。

関連性の高い検索に対して自動的に表示され、購入見込みの高いユーザーへの訴求力が高い点が魅力です。

アプリキャンペーン

Googleアプリキャンペーンとは、アプリを宣伝したいユーザー向けの広告です。他の広告と違い自動的に広告が作成され、複数のフォーマットおよびネットワークで掲載されます。

キャンペーンのタイプは「アプリのインストール数」「アプリのエンゲージメント」「アプリの事前登録(Android)」の3種類から選択可能です。

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(YDN)との違い

Google広告におけるGoogleディスプレイネットワークと同じような広告で、Yahoo!広告のディスプレイ広告(以降YDN)というものがあります。どのような違いがあるのかをご紹介します。

配信先

Googleディスプレイネットワーク(GDN)はGoogleが提携する3,500万以上のWebサイトやアプリ上に配信されます。多くのユーザーを抱えるYouTubeやGmailにも配信されるので、多くの人の目にとまることが期待できるでしょう。

 

その一方、YDNは日本国内で根強い人気がある検索サイトであるYahoo! JAPANを初め、Yahoo!ニュースやYahoo!メールなど比較的年齢層が高いユーザーに愛されるサイトに広告が配信されます。

クックパッドや朝日新聞デジタルなど、集客力やブランド力が高いメディアともかず多く提携されており、配信先の質にこだわりたい人にはメリットが多いと言えそうです。

ターゲティング

ターゲティングとは、広告を表示するユーザーを絞り込む機能のことです。Googleディスプレイネットワーク(GDN)とYDNでは選択できるターゲティングに違いがあります。

例えばキーワードを使ったターゲティングですが、Googleディスプレイネットワーク(GDN)では“あらかじめキーワードを登録し、そのキーワードに関連するWebサイトに広告を表示させる機能”です。

一方YDNは“ユーザーが過去に検索したことがあるキーワードに基づき、広告を表示させる機能”になります。同じような機能に感じても詳細は異なるので使い分けを考えて利用するのがおすすめです。

配信フォーマット

Googleディスプレイネットワーク(GDN)とYDNそれぞれ、ディスプレイ広告のフォーマットは画像・動画・テキストを用いて作成可能です。

しかし掲載可能なサイズに違いがあり、Googleは20種類以上ありますがYahoo!は6種類しかありません。多くのサイズを利用したいと考えている場合はGoogleディスプレイネットワークの方が有利と言えます。

掲載基準

Googleディスプレイネットワーク(GDN)もYDNも、広告出稿の際に審査を受け、審査を通過したものだけ広告が掲載される仕組みです。また、その掲載基準も違うことを覚えておきましょう。

GoogleとYahoo!を比べると、Yahoo!の方が審査基準は厳しめである、と一般的に言われています。前述の通りYahoo!の提携メディアは集客力・ブランド力ともに高い提携先が多いため、仕方のない部分と言えるかもしれません。

Google ディスプレイネットワーク(GDN)のメリット

ここではGoogleディスプレイネットワーク(GDN)のさまざまなメリットについて、詳しく説明します。

GA4連携でデータ活用可能

Googleディスプレイネットワーク(GDN)はGoogle内の広告サービスのため、Googleに備わるアクセス解析ツールであるGoogleAnalytics4(GA4)と簡単に連携することが可能です。

GA4のコンバージョンデータをインポートし分析に利用するなど、様々な気づきを得られるようになるため、スムーズに広告運用の改善や拡大に繋げられます。

短時間でクリエイティブな広告が作れる

Googleディスプレイネットワークでは“レスポンシブ ディスプレイ広告”が利用可能です。

レスポンシブ ディスプレイ広告を使うと、アップロードされたアセット(画像・広告見出し・ロゴ・動画・説明文)がGoogle AIによって自動的に組み合わせられることで広告が生成され、WebサイトやYouTubeなどに掲載されます。

機械学習の予測に基づき最適な組み合わせが自動で行われるため、広告作成や管理の手間が大幅に軽減されるでしょう。

幅広い配信面とユーザーにアプローチ可能

前述の通り、Googleディスプレイネットワークの広告配信先はGoogleと提携する3,500万以上と非常に多く、幅広い配信面に広告配信が可能です。

また膨大な配信先の中からターゲティングを活用することで、より届けたいユーザーを限定して広告を配信することもできます。とにかく認知度を高めたいケースにも、広告予算を抑えたいケースにも柔軟に対応可能です。

ディスプレイ広告のデメリット

上述の通りGoogleディスプレイネットワーク(GDN)をはじめとしたディスプレイ広告には多くのメリットがありますが、苦手な部分もあります。デメリット部分を理解し、ケースに応じて違う広告配信フォーマットを検討するきっかけにするためにも、頭に入れておきましょう。

Googleディスプレイネットワーク(GDN)からYDNへの配信が一切不可能

ともにディスプレイ広告であるGoogleディスプレイネットワーク(GDN)とYDNなので、どちらかで作成した広告を連携させて出稿できるのでは…と考える人もいるでしょう。

しかしそのような配信機能は一切ないため、国内最大規模のアクセス数を誇るYahoo! JAPANの提携先に広告を配信したい場合は、改めて専用アカウントを作成する必要があります。

YDNは審査が厳しいため注意が必要

Yahoo! JAPANの提携先は集客力やブランド力が高いサイトが多いため、必然的に広告の質も求められることになります。個人ブログなどを含んだGoogleの配信先に比べると、YDNで広告出稿の際には審査が厳しいと言われているのが現実です。

Googleディスプレイネットワーク(GDN)と同じ広告を出稿しようとしたら審査に落ちた!となると手間が余分にかかってしまうため、それぞれに広告を出すことを見越して質にこだわった広告を作成するよう心がけるのもよいでしょう。

Google ディスプレイネットワークで可能なターゲティングの種類

ここではGoogleディスプレイネットワークで利用可能なターゲティングを詳しくご紹介します。

ユーザーに対するターゲティング

人(ユーザー)に対するターゲティングは以下の種類があります。

ユーザー属性

年齢や性別、世帯年収や子供の有無などユーザー属性を細かく指定して配信することが可能です。利用デバイスなども指定でき、パソコンやスマートフォンなど使用デバイスに限定した広告を作成した際にも対応できます。

オーディエンスターゲティング

ユーザーの趣味や習慣を指定したり、大学入学・卒業や結構など人生の大きなイベントを迎えるユーザーを指定したりと、商品やブランドとニーズが合致するユーザーに配信することが可能です。

リマーケティング

自社のサイトやランディングページにアクセスしたことがあるユーザーに向けて広告を配信することもできます。

一度は自社の商品やサービスに興味を持った可能性が高いユーザーのため、コンバージョン獲得の期待が高いターゲティングです。

類似ユーザー

リマーケティングリストに基づき、リストにあるユーザーに近い関心・趣味を持っていたり類似する行動をとっていたりする新規のユーザーを自動的にリストアップし、そのリストに対して広告配信が可能です。

掲載場所のターゲティング

広告掲載場所に対するターゲティングは以下のような種類があります。

キーワードターゲティング

指定したキーワードに対し、“関連性が高いWebサイトやアプリなど”に広告を掲載することができます。

前述の通り、YDNのキーワードターゲティングでは配信先が“指定したキーワードを検索したユーザー”に広告が配信されるので、注意が必要です。

プレースメントターゲティング

指定したサイトや動画、アプリを指定して広告を配信します。閲覧してくれるユーザーが多いと考えられる場所がわかっていれば、極めて効率の良い広告配信が可能になるでしょう。

また「このサイトには広告を配信したくない」というケースでも使用が可能です。

トピックターゲティング

指定したトピックに関連したコンテンツが掲載されるサイトなどに広告表示が可能なターゲティングです。

人気のあるトピックであれば一気に数千〜数万単位のページ掲載されることも多いので、自社のブランドや商品を広く知ってもらいたい時に利用するとよいでしょう。

Googleディスプレイネットワークの課金方式

Googleディスプレイネットワーク(GDN)には2種類の課金方式があります。それぞれの特徴を理解し、自社のマーケティング戦略に適した方式を選択するとよいでしょう。

クリック課金

クリック課金は、広告をクリックされたタイミングで課金される方式です。広告が表示されても、ユーザーが広告をクリックするまでは費用が発生しません。

広告効果を測る指標としてクリック単価(CPC)が用いられ、1クリックあたりの単価は「コスト÷クリック数」で求めることができます。

CPCが高い状態では広告の費用対効果が悪い状態と言えるので、CPCを下げるためにさまざまな対応を検討する必要があります。

インプレッション課金

インプレッション課金は、広告が表示された時点で費用が発生し、広告が1,000回表示されるごとに課金される方式です。

クリック数よりも表示回数を重視したい場合の利用に適した方式なので、自社の商品やサービスなどを多くのユーザーに知ってもらいたい時に利用するとよいでしょう。

Google ディスプレイネットワーク(GDN)の入稿規程・バナーサイズ

ここでは、Googleディスプレイネットワーク(GDN)の入稿規程やバナーサイズについてご紹介します。

入稿規程

・画像は15個まで

・ロゴは最大5個まで

・動画は5個まで可能

・広告見出しは5個まで追加可能、長い広告見出しも1個追加可能

・説明文は5個まで追加可能

バナーサイズ

下図のように、豊富な画像サイズに対応しています。


(引用元:Google広告エディターヘルプ)

Google ディスプレイネットワーク(GDN)を成功させるポイント

ここではGoogleディスプレイネットワーク(GDN)を成功させるためのポイントをご紹介します。

配信の目的を明確に!

初めて広告運用をするから適当に、なんとなく配信を始めていては、費用対効果を上げることは難しいです。

広告を出す目的が「知名度を広めるため」なのか「商品を購入してもらうため」なのかなど、具体的な目的と成果目標を設定した上で、広告を作成し配信しましょう。

購買意欲が高い層から狙おう

コンバージョンを獲得させたいケースであれば、ターゲティングを「リマーケティング」や「類似ユーザー」など購買意欲が高いユーザーに絞り込んで配信するのがおすすめです。

Googleディスプレイネットワーク(GDN)では多くのユーザーや掲載先に広告を配信できるのがメリットですが、配信先を絞らず闇雲に広告を出してしまうと費用ばかりかかり、成果につながらないというケースがよく発生します。

まずは購買意欲が高いユーザーに配信し、効果を見ながら対象範囲を広げていくようにすると効率よく費用対効果を上げることができるでしょう。

最上級表現は使わないように

広告作成の際に注意したいのが「業界No.1」や「日本初!」といったフレーズを無闇に使わないことです。

課題表現はユーザーに誤った認識を与える可能性もありますし、誇大広告とみなされて審査に落ちてしまうこともあります。Googleでは審査に通ったとしてもYahoo!ではダメだった、といったケースも起きてしまいかねません。

根拠を十分に示せるケース以外では、利用を控えた方がよさそうです。

配信しながら修正しよう

お金を使って広告を配信するから、無駄金を使いたくない…と、広告出稿前にあれこれ悩んで修正を重ねて広告配信ができない、というケースも発生するかもしれません。

機会損失を招く前に、まずは広告を配信してから修正を加えていく、という方法をとることも大事です。まずは配信し、結果を分析し目標達成に対しどうだったのかを考え、こまめに修正し再配信することが成功への近道になるでしょう。

まとめ

Googleディスプレイネットワーク(GDN)はGoogleと提携した3,500万以上のWebサイトやアプリなどに広告を掲載でき、年齢層や趣味、行動などでユーザーを絞り込んで広告を配信したり、自社サイトを訪問したことのあるユーザーに対して広告を表示させたりとさまざまな配信方法が設定できる広告出稿方法です。

予算や課金方式も柔軟に設定可能で始めやすいのも魅力ですが、確実に効果を出すためには特徴や他の広告配信方法との違いを正しく理解することが大切になります。

今回の記事を参考にしていただき、効率的な運用を目指してみてはいかがでしょうか。



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