FacebookやInstagramは世界中で利用されているSNSです。

Facebookは27億人も毎日利用している人が2021年3月の平均でいることが発表されています。

出典元:Facebook社 2020年第2四半期(4月-6月)業績ハイライト-Facebook Newsroom

その利用者数の多さからFacebook広告は友達や家族とつながり、写真や動画、近況をシェアできる世界最大のSNSであるFacebookやInstagramを基盤とした、高いターゲティング精度やリーチ数の多さが特徴です。

またFacebook広告、Instagram広告は多彩な広告フォーマットがあり、写真や動画などを利用しより商品や商材を魅力的にユーザーに伝えることができ広告主の目的に応じた広告配信を行うことができます。

ただし、広告を配信する際にで写真、動画、見出し、メインテキストなど組み合わせていくのは膨大な時間や手間がかかってしまいます。

そこで活躍するのがFacebook広告、Instagram広告で写真や動画、見出し、メインテキスト、リンク等を複数追加すると自動で組み合わせを選択してくれる「ダイナミッククリエイティブ」です。

ダイナミッククリエイティブは最適化を行い配信をしてくれる優れた出稿方法ですのでぜひこの機会にマスターしてみてください。

 

また、Facebook広告やInstagram広告に関してさらに知見を深めたい!という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。

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ダイナミッククリエイティブとは?

ダイナミッククリエイティブとはFacebook広告の広告出稿の手法の1つです。

Googleレスポンシブディスプレイ広告にかなり近い出稿形態で、画像や広告文などの素材を複数パターン登録するだけで、様々な組み合わせの広告が自動で生成されます。それらをFacebookやInstagramなどで配信することで、最適な素材の組み合わせを見つけることができる便利な機能です。

またFacebookはターゲティング精度が高くリーチ数の多いため、ユーザーの元に最も有効な組み合わせが表示されることになり高い効果が見込めます。

▼こちらレスポンシブディスプレイ広告の記事も執筆しております、参考にしてみてください。

ダイナミッククリエイティブのメリット・デメリット

メリット①:各クリエイティブ別の成果が分かる

ダイナミッククリエイティブは、各クリエイティブ別の成果が分かる仕組みになっています。た広告素材ごとのパフォーマンスを確認できます。メインテキスト、見出し、説明は1パターンのみを設定しメディアごとの成果差を検証する際に便利です。ただ、素材から自動生成された広告そのものの成果は確認できません。

引用:クイック作成でダイナミッククリエイティブ広告を作成する-Facebook Businessヘルプセンター

メリット②:アセットを自動で最適化してくれる

ダイナミッククリエイティブは見出し、画像/動画、テキスト、説明文などを複数登録することで、自動的に効果的な組み合わせを見つけてくれます。さらに配信開始後、パフォーマンスの良い広告はより多く配信され、より高い成果を得るように最適化してくれます。

 

 

デメリット①:クリエイティブごとにメインテキストを設定することができない

ダイナミッククリエイティブはクリエイティブごとにメインテキストを設定することができません。今まで入稿していたものと全く異なるクリエイティブを入稿したい場合、メインテキストが凡庸的になってしまいます。それにより、広告効果の最大化が図れない可能性が出てきてしまいます。

デメリット②:A/Bテストには不向き

すべてのバリエーションのパフォーマンスを集計した値しか確認できないため、A/Bテストの代わりにダイナミッククリエイティブを使用することはおすすめしません。

引用:ダイナミッククリエイティブについて-ビジネスヘルプセンター

ダイナミッククリエイティブは自動で最適化し配信してくれ各組み合わせが均等に配信されないため、各組み合わせの広告の成果の差が見ることができません。よってA/Bテストには不向きになります。

一方、アセットの組み合わせ自動的に生成してくれるため、広告グループやキャンペーン内の広告ポートフォリオを管理するための時間が削減でき、パフォーマンス向上に時間を費やすことができます。

facebook Instagram広告のダイナミッククリエイティブの入稿規定

ダイナミッククリエイティブを利用できるキャンペーンの目的

まずFacebook広告のキャンペーン目的は大きく「認知度」「検討」「コンバージョン」の3つにタイプが分けられ11種類があります。

認知度

目的 ビジネスの目標
ブランドの認知度アップ ビジネス、ブランド、サービスへの認知度を高めることができます。
リーチ ターゲットオーディエンスのできるだけ多くの利用者に広告を表示します。

検討

目的 ビジネスの目的
トラフィック Facebookから、自社のウェブサイトのランディングページ、ブログ投稿、アプリなど、選択したリンク先に利用者を誘導します。
エンゲージメント 投稿にエンゲージメントする可能性の高い利用者にリーチできます。エンゲージメントには、「いいね!」、コメント、シェアなどが含まれますが、ページからのクーポン利用も含めることができます。
アプリのインストール ビジネスのアプリをダウンロードできるアプリストアに利用者を誘導します。
動画の再生数アップ ビジネスの動画を視聴する可能性の高いFacebook利用者に、その動画を配信します。
リード獲得 ビジネスのリードを獲得します。商品に関心を持つ利用者の情報を、ニュースレターの購読申し込みや電話による問い合わせなどを通じて収集するための広告を作成します。
メッセージ Messenger、Instagram Direct、WhatsAppで利用者とつながります。潜在顧客や既存の顧客とコミュニケーションを取り、ビジネスへの関心を促します。

コンバージョン

目的 ビジネスの目標
コンバージョン ビジネスのサイト上で利用者に特定のアクションを促します。アクションには、商品のカートへの追加、アプリのダウンロード、サイトへの登録、電話での問い合わせ、購入などがあります。
カタログ販売 Eコマースストアのカタログの商品を掲載して、売上を増やします。
来店数の増加 近隣の利用者に実店舗の所在地を宣伝します。

引用:適切な目的を選択する-ビジネスヘルプセンター

Facebook広告の数あるキャンペーン目的の中でダイナミッククリエイティブが使用できるキャンペーンの目的は下記の3種になります。

  • コンバージョン
  • アプリのインストール
  • トラフィック

ダイナミッククリエイティブを利用できる配置

ダイナミッククリエイティブが配置可能な場所は下記になります。

 

Facebook

Facebookニュースフィード(デスクトップ、モバイル)

Facebookニュースフィードは、Facebookホームページの中央に表示される近況アップデート、写真、動画などのリストのことで、内容は常に更新されます。

Facebookニュースフィードで動画フォーマットを使用して、商品やサービス、ブランドを紹介できます

Facebook Marketplace 

FacebookやMarketplaceでは、毎日何百万件もの検索が行われています。

Facebook Marketplaceの配置を利用すれば、商品の購入に関心を持っている利用者が集まるアクティブなコミュニティにリーチできます。

Facebook上の検索結果

FacebookやMarketplaceでは、毎日何百万件もの検索が行われています。

Facebook検索でカルーセルフォーマットを使用すると、1つの広告で最大10点の画像や動画を表示し、それぞれに別のリンクを付けられます。

Facebook右側広告枠

Facebookの右側広告枠の広告は、デスクトップ専用の広告フォーマットです。通常、このタイプの広告はFacebookの各ページの右側の枠に表示されますが、サイトの他の場所に表示されることもあります。Facebookの右側広告枠で画像フォーマットを使用して、製品やサービス、ブランドを紹介できます。

Facebookインスタント記事

Facebookインスタント記事はモバイルに最適化されたフォーマットです。

Facebookインスタント記事で動画フォーマットを使用して、商品やサービス、ブランドを新しい方法で紹介できます。

画像引用:Facebook広告ガイド-Facebook for business

 

Instagram

Instagram フィード

Instagramフィードは、Instagramアプリを開いたときに表示される写真や動画のリストのことで、内容は常に更新されます。Instagramフィードでカルーセルフォーマットを使用すると、1つの広告で最大10点の画像や動画を表示し、それぞれに別のリンクを付けられます。

Instagram ストーリーズ

Instagramストーリーズの広告は縦型のフルスクリーン広告で、一般のユーザーが投稿したストーリーズの間に閲覧者に表示されます。Instagramストーリーズでカルーセルフォーマットを使用すると、1つの広告で最大10点の画像や動画を表示し、それぞれに別のリンクを付けられます。

Instagram 発見タブ

Instagram発見タブでは、利用者の興味・関心に基づいてプラットフォーム全体から厳選されたInstagramのコンテンツを発見できます。Instagram発見タブの広告は一般ユーザーの投稿との間に表示されます。

画像引用:Facebook広告ガイド-Facebook for business

 

Audience Network

Audience NetworkではFacebookの強力なターゲット設定機能を他のウェブサイトやモバイルアプリで活用できるため、マーケターはFacebookキャンペーンをさらに拡大できます。

Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル

Audience Networkを使用することで、Facebookの枠を超えて広告キャンペーンを展開し、ネイティブ広告、バナー広告、インタースティシャル広告で利用者にリーチできます。

Audience Network インストリーム動画

Audience Networkではさまざまな掲載パートナーのアプリやウェブサイト上で、プリロールまたはミッドロールのインストリーム動画広告を配信することが可能です。

Audience Network リワード動画

Audience Networkを使用することで、Facebookの枠を超えて広告キャンペーンを展開し、動画リワードで利用者にリーチできます。

画像引用:Facebook広告ガイド-Facebook for business

 

Messenger

Messenger受信箱

Messenger受信箱に広告を下記の画像のように配信することができます。

世界中で利用されているMessengerに広告を掲載すれば、とても簡単に全世界へリーチできます。

Messengerストーリーズ

Messengerストーリーズ広告は、魅力的で手軽に視聴できるフルスクリーンのモバイル広告です。

Messenger誘導広告

Messenger誘導広告は、Facebook、Instagram、Messengerに表示され、ビジネスとのMessengerスレッドに利用者を誘導します。

画像引用:Messenger広告を使い、リーチを拡大して顧客を開拓しましょう。-Facebook for business

 

Facebook Instagram広告のダイナミッククリエイティブのアセット要件

ダイナミッククリエイティブで設定できるアセットは以下の通りです。

またダイナミッククリエイティブは動画か画像どちらか選択します。

項目 設定可能アセット数
画像/動画 それぞれ10個ずつ
テキスト 5個まで

 

見出し
説明文
CTA
リンク先 1個

 facebook Instagram広告のダイナミッククリエイティブの設定方法

キャンペーンの作成

(1)キャンペーン作成をクリックします。
(2)目的をコンバージョン、アプリのインストール、トラフィックのいずれかで設定します。
(3)問題なければ次へをクリックしていきます。
次の画面でキャンペーン名や、キャンペーンのその他設定をしていきます。
キャンペーンの設定も問題なければ次へをクリックして次の画面に進んでいきましょう。

広告セットの作成

広告セットを作成していきます。広告セット名などを設定しましたら、
(1)ダイナミッククリエイティブをオンにします。
配置など設定できましたら、次へをクリックします。

クリエイティブの選択や追加を行います。
画像、動画などを適宜選択、作成していきます。
最大で10個設定することができます。

 

 

メインテキスト、見出し、説明などを入力していきます。別のオプションを追加、をクリックすることで枠を増やすことができます。
ウェブサイトのURLも入力していきましょう。

プレビュー確認方法

実際広告がどのように配信されるのかを確認しておきましょう。
広告の設定部分で、
(1)プレビューをオンにして
(2)その他のバリュエーションを見る、をクリックします。
選択・作成した画像や動画がプレビューで表示され、さまざまな配置に従って確認できます。

問題なければ、画面右下の「公開する」をクリックして、完了です。

ダイナミッククリエイティブのコツ

ダイナミッククリエイティブは各クリエイティブごとの成果の確認しやすさや、パフォーマンスの高いアセットの組み合わせを確認できることが大きなメリットです。それを利用し下記の方法を試みることによって成果を高めることが期待できます。

アセットを可能な限り追加する

画像や写真を10個、テキスト、見出し、説明文、CTAは5つまで登録可能です。ダイナミッククリエイティブの最適化で精度の高い組み合わせを見つけるために十分なアセットの追加をしてみてください。ただ、似たような内容や文言ばかりでは広告の差が出にくいため、異なったテイストのアセットを追加するのがオススメです。

配信している動画の1部を変更してみる

動画で配信を行なっている場合、最初の見出しの言葉、最後の行動訴求の文を変えてみるだけで成果が改善される場合が多く見受けられます。

バナー画像のテキストを変更してみる

上記の動画同様バナー画像のテキストを変えてみることで大きく成果が分かれます。例えば¥1000の商品のバナー画像を「20%引き」とテキストを挿入していた場合「¥2000円OFF」と表示してみることでユーザーのクッリック率などに大きく関わってきます。

PDCAサイクルを回す

ダイナミッククリエイティブは配信後は定期的に分析を行い、PDCAサイクルを回すようにしましょう。

ユーザー属性や配信先は適切なのか、広告費や作業時間のコストを軽減するにはどうすればいいのかなど削除や改善していってください。

またレポートも確認し画像やテキストを新しく追加・変更することで成果を高めていきましょう。

facebook Instagram広告ダイナミッククリエイティブのまとめ

今回はダイナミッククリエイティブについてご紹介しました。
ユーザーに対してどのような訴求が効果的なのかをダイナミッククリエイティブでは、複数のアセットを設定するだけで自動的に配信を最適化してくれるため、簡単に有効な訴求を模索することが出来ます。

より簡単に精度を高めれるようにぜひダイナミッククリエイティブを使用してみてください。

 



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