「引っ越し」「結婚」など、ユーザーの人生のイベントに対して、広告を出稿することが可能なことをご存知ですか?

もちろん完璧な精度ではありませんが、Googleも「マイクロモーメント」と呼ばれる、購入の意欲に関わる最小単位まで研究しています。

マイクロモーメント : 生活のさまざまなシーンで発生するマイクロモーメント

もしあなたが創業融資関連のサービスを運営していたら...

起業前後のユーザーのライフイベントは見逃せませんよね。

今回は、そんなユーザーのライフイベントに寄り添う、ライフイベントターゲティングに関して解説していきたいと思います。

 

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ライフイベントターゲティングとは

簡単に説明すると、ユーザーの人生のイベントが発生した・予定であるタイミングで広告を出稿できます。引っ越した・引っ越しを検討している、起業した・起業を検討している、など、さまざまなライフイベントに対してターゲティングすることは可能です。
デモグラフィック同様、完璧な精度でのターゲティングではありませんが、施策の一つとして重宝しそうです。

ライフイベントとアフィニティカテゴリの違い

重要な出来事と同様にライフイベントはまれにしか起きないため、アフィニティ カテゴリと比較するとアプローチできるユーザーは少なくなります。ただし、ライフイベントに伴ってさまざまな購買決定が行われることも多いため、購買意向の強いユーザー層による単独の購買決定よりも、全体の規模は大きくなります。

種類 内容 使用できる広告
アフィニティカテゴリ ユーザーが熱中していること、習慣、興味や関心に基づいてユーザーにリーチします。 検索キャンペーン、ディスプレイ キャンペーン、動画キャンペーン、Gmail、ディスプレイ&ビデオ 360
ライフイベント 人生の大きな節目を迎えているユーザーにリーチします。 YouTube、Gmail、ディスプレイ広告

参考:オーディエンス ターゲティングについて-Google広告ヘルプ

ライフイベントターゲティングで使用できるイベント一覧

設定できるイベントは下記です。

マイホーム購入
マイホームを最近購入
マイホームを近々購入予定
大学卒
最近卒業した
卒業予定
定年退職
最近退職した
近々退職予定
引越し 最近引越した
引越し予定
新しいペット
最近犬を飼い始めた
最近猫を飼い始めた
近々犬を飼い始める予定
近々猫を飼い始める予定
結婚
最近結婚した
結婚予定
自宅のリフォーム
自宅を最近リフォーム
自宅を近々リフォーム予定
起業
最近起業した
近々起業予定
転職
最近転職した
近々転職予定


ライフイベントターゲティングは、「購入した」のか「卒業予定」なのか、時間軸に対して「未来」なのか「直近の過去」なのかという部分にもアプローチが可能です。

※2018年9月に設定できるライフイベント「マイホーム購入」「新しいペット」「自宅のリフォーム」「転職」「起業」の5つが追加されました。

参考:オーディエンス ターゲティングについて-Goole 広告 ヘルプ

 

ライフイベントターゲティングの注意点

複数のイベントを選択した際は、「AND条件」ではなく「OR条件」になる

 

上記の例のように、「大学卒」「起業」を選択した場合、「大学卒 兼 起業」ではなく「大学卒 または起業」のユーザーになります。

 

除外設定でユーザーのペルソナの解像度を上げる

 

例えば、ライフイベントで「起業」「最近起業した」ターゲティングのオーディエンスユーザーに設定したとします。

ここから「オーディエンスの除外」から、ライフイベントで「結婚」のユーザーを除外すると、「独身で起業した・最近起業したユーザー」と思われるユーザーに対してターゲティングすることが可能です。

このように、「AND条件」ではユーザーを設定することはできませんが、除外を使いこなすことによって、ターゲティングするユーザーの解像度を上げることができます。

ライフイベントターゲティング 設定方法

今回は、販売催促/標準のディスプレイキャンペーンを例にして手順を解説します。
新しいキャンペーンの作成を押します。

 

販売催促を選択します。

ディスプレイを選択します

標準のディスプレイキャンペーンを選択し、続行を押します。

キャンペーン名/地域/言語、を設定します。

入札単価/予算を設定します。

広告グループ名を設定します。

ユーザーが積極的に調べている情報や立てている計画、を選択します。

ライフイベントから、ターゲティングしたいイベントを選択します。

ここから先は、その他のディスプレイ広告の設定と同様です。ターゲットの拡張や入札単価、オーディエンスの設定をしてください。

 

Google広告エディタでの設定方法

 

 

Google広告エディタを開き、左側にある「管理」のタイプリストで [キーワードとターゲット設定]、[ユーザーリスト] の順にクリックします。
するとターゲット設定を設定する画面に移動します。

 

 

赤枠の「ライフイベント」からカテゴリを選択し「OK」をクリックするとエディタに追加されます。

 

 

追加されたライフイベントをクリックすると「編集パネル」が赤枠のように出現します。

 

* 最終ページURL:広告をクリックした際に入力したURLのページに移動するようになります。
* モバイル用最終ページ URL:モバイル用の最終ページURLを入力してください。
* 入札単価調整:ユーザーが検索を行う場所、時間、方法に応じて、広告を表示する頻度を調整できます。

上記の事項、その他のものは任意で入力し完了です。

Google広告ライフイベントターゲティングの使えるシーン

一覧を見ていただいたところで具体的には、どんなライフイベントにターゲティングできるのかというと、

「犬や猫を飼い始めた人」に、ドッグフードやキャットフードの広告であったり、トイレやしつけに関するグッズ。
「起業」に対しては、税理士事務所の広告やホームページ制作会社の広告を出してみたり、「結婚予定」に対しては、ブラダル業界や結婚指輪などの広告を出しても良いかも知れません。

また、「マイホームの購入」や「リフォーム」に対しては、住宅ローンの提案やハウスメーカーの広告をすることもできそうですね。

「転職」だったら、転職サイトの広告と言った具合に、様々な業種で活用できそうなのがライフイベントターゲティングの魅力だと思います。

ライフイベントターゲティングの活用方法

4 ライフイベントターゲティングの注意点でお話しした通り対象とするライフイベントは、それぞれかけ合わせてターゲティングすることはできませんが、Gmail広告でライフイベントターゲティングを行う場合、キーワードによってターゲットを絞り込むことが可能になっています。

     

    オーディエンスを設定する際に「オーディエンスキーワード」を設定して、ターゲットとするユーザーが訪れていると判断されるサイトに、関連する語句を入力します。
    例を挙げると、例えば、「引越し」や「1LDK」「一人暮らし」などのキーワードで絞り込むことで、「卒業予定」で近いうちに一人暮らしをするために引っ越しサイトや賃貸物件を探しているであろうユーザーへアプローチが可能です。
    さらに、地域ターゲティングをかけ合わせることで、新しく引っ越してきた人を狙って近辺の店舗へ集客することが可能になります。

    その他にはまた、例えば賃貸サイトが、卒業前にすでに引越しを済ませてしまったユーザーをターゲットから除きたい場合には、ライフイベントの「最近引越した」を除外設定することもできます。こちらはGmail広告、動画キャンペーン、ディスプレイ広告で設定が可能です。

     

    ライフイベントターゲティングまとめ

    人生の節目に寄り添い、ライフステージの変化に結びつきやすい商品やサービスの場合、かなり重宝するプロダクトです。
    もちろんTPOをわきまえる必要がありますが、効果的に出稿できれば、ユーザーの人生に寄り添った、質の高い広告を出稿することが可能です。

    この機会に是非ご活用ください。



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