TikTokのインフィード広告で、ハッシュタグを使ったターゲティングを設定することができることを知っている方は、あまり多くありません。

ハッシュタグを使用したターゲティングをすることで、ピンポイントにユーザーをターゲットに据え、アプローチすることができます。

本記事では、TikTok広告のハッシュタグターゲティングについての概要や、利用することで得られるメリットなどを詳しくご紹介していきます。

TikTok広告のハッシュタグターゲティングを使ったことで得られるメリットや、設定する方法、使い方などを詳しく解説していきますので、より理解を深めたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

また、TikTok広告に関してさらに知見を深めたい!という方は、以下の記事に総括的にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。

【入門】TikTok広告のスベテ!出稿にあたっての費用やポイントを徹底解説!
2020-12-02 21:04
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TikTok広告のハッシュタグターゲティングとは?

TikTok広告のハッシュタグターゲティングとは、TikTok広告の中でもインフィード広告に使用することができ、TikTokでユーザーが視聴した動画に付けられたハッシュタグに基づいて作られたオーディエンスをターゲティングすることができる機能です。

使用することができるハッシュタグは、過去の7日間で10万件以上の視聴があった場合の動画に限定されます。

 

もしTikTok広告でハッシュタグを使用したターゲティングを行いたい場合は、TikTokクリエイティブセンターで使いたいハッシュタグの視聴数を先に確認してから利用することがおすすめです。

ただし、過去の7日間で視聴数が10万以上になっていても、TikTokクリエイティブセンターで分類されている業種には当てはまっていないこともあるので、注意してください。

 

TikTok広告の種類は?

TikTok広告には、5つの種類があります。

それぞれにメリットや費用相場などもありますので、ご紹介していきます。

どんな広告を打ち出したいのか、自社の広告へのコストなども検討して、より良いTikTok広告を利用するようにしましょう。

起動画面広告

TikTok広告の種類の1つに、「起動画面広告」があります。

起動画面広告とは、TikTokアプリの起動をした画面に表示される広告のことです。

表示される広告は、画像・GIF画像・GIFアニメーションなどの中から選ぶことができ、音声が再生されないのが特徴になります。

ユーザーがTikTokアプリを開くと、その画面に広告が表示されるため、利用しているユーザー全員に広告を見てもらうことができます。

さらに、広告の中にリンクを設置することができるため、商品のページや自社のホームページなどを貼り付け、誘導したい場合にもおすすめです。

 

しかし、起動画面広告の枠は1日に1社のみと限定されているため、広告枠の競争率はとても激しく、広告費用も高額になってしまいます。

課金の体系はインプレッション課金型ですが、1,000回の表示に対して約770円で、1日の単価で換算すると約500万円の費用が必要です。

チャレンジ広告

TikTok広告の種類の1つに、「チャレンジ広告」というものがあります。

チャレンジ広告は、「ハッシュタグチャレンジ」ともいい、企業が用意したオリジナルのハッシュタグに合わせてユーザーが投稿し、それが広告として配信されます。

他のSNSにはない、TikTok独自のユーザー参加型の広告形式です。

チャレンジ広告は、TikTok内の他の広告よりも投稿に反応するユーザーの割合が高くなり、バズるものを生みやすくなるのが特徴です。

掲載できる期間も最大で2ヶ月とかなり長く行うことができ、長期的に配信してユーザーに商品をアピールしたい場合におすすめです。

チャレンジ広告に関わる料金のプランをまとめてみました。

一番安いベーシックハッシュタグチャレンジですが、1,000万円はかかります。

他の広告と比べてしまうと高価ではありますが、その分高い効果に期待できます。

 

インフィード広告

TikTok広告の1つに、「インフィード広告」というものがあります。

インフィード広告とは、TikTokアプリ内のおすすめ欄に表示される、約5〜15秒程度の動画広告です。

インフィード広告は、一般の投稿者が行っている動画投稿と見分けがつきにくく、広告らしい広告ではないことが特徴でもあります。

TikTokは、他のSNSとは違い、基本的にユーザーはおすすめ欄に出てくる動画を視聴することが多く、そのことから一般の投稿と見分けが付きにくいインフィード広告を流し、いいねやコメントを多く受け取ることが可能です。

もちろん、一般の動画と同じような動画広告のため、シェアがされやすいこともメリットの1つです。

TikTokの広告の中では費用が一番安く、低価格のプランであれば1日42万円から配信することができます。

シェアを多くしたり、広告らしい動画を最小限に抑えたい場合は、このインフィード広告を利用することがおすすめです。

ブランドオークション広告

TikTokの広告の1つとして、「ブランドオークション広告」があります。

ブランドオークション広告とは、広告を配信しながら予算やターゲット、クリエイティブなどを細かく指定することや、調整をすることができます。

ブランドオークション広告は、別名「運用型広告」ともいい、広告の成果を分析しながら柔軟に内容を変更していけるというメリットがあるため、広告を時期などによって最適化を行いたい企業には特におすすめです。

ブランドオークション広告が表示されるのは、インフィード広告と同じおすすめ欄になりますが、他の広告との違いはオークション形式によって広告のコストが決まるという点です。

複数の広告主が入札額を出し合い、より高い金額を提示した企業の広告が上位に表示されます。

課金の方式は、CPV(動画が2秒、もしくは6秒再生されたときに料金が発生する方式)か、CPM(1,000インプレッションごとに料金が発生する方式)のどちらかになります。

ブランドオークション広告を運用するには、ある程度ではありますが知識が必要です。

しかし、他の広告と比べると比較的低コストで運用が可能なため、TikTokで広告を配信してみたいと考えている方にはおすすめです。

ブランドエフェクト広告

TikTok広告の中の1つに、「ブランドエフェクト広告」があります。

ブランドエフェクト広告とは、企業のオリジナルのエフェクトをユーザーの画面に反映できるようにした広告のことをいいます。

商品販売をしている企業が、実際の色のイメージをエフェクトで再現し、それを見たユーザーが実際に購入して飾ったりするような感覚を得られることで、気に入ったら購入をしてもらうことが可能です。

エフェクトをかけるのは商品といった物だけではなく、背景やゲームを通じて実際に遊んでもらい、ブランドの世界観を体験してもらうこともできます。

ブランドエフェクト広告には、それぞれ3つの種類があり、使用できるエフェクトも異なります。

自社のサービスや商品の内容にあわせて選ぶようにしましょう。

TikTok広告のターゲティングの種類は?

TikTokの運用型広告では、4つのターゲティング設定を行うことができます。

それぞれまとめてみましたので、参考にしてみてください。

デモグラフィック

「デモグラフィック」とは、ユーザーの年齢や性別、地域、使用している言語などの複数のものを設定できるターゲティングです。

年齢については特に細かく分けられているため、特定の世代を狙ってアプローチしたい場合には、デモグラフィックを使用したTikTok広告を作成するのがおすすめです。

ユーザーリスト

ユーザーリストには、「カスタムオーディエンス」と「類似オーディエンス」の2つの種類があります。

カスタムオーディエンスとは、過去に自社のサイトにアクセスしたり、広告をクリックしたことがあるユーザーをすべてリストにしたものを作成し、リストの中のユーザーに広告を配信することです。

一方、類似オーディエンスは、そのカスタムオーディエンスをもとにし、似たようなユーザーに広告を配信することをいいます。

TikTokのフォロワーの数や、エンゲージメントを高めるために、この2つのユーザーリストを上手く使いわけて活用することがなによりも重要です。

 

興味・行動

TikTok広告では、ユーザーの興味や関心を元にしてターゲティングを行うことも可能です。

TikTokアプリ内でどんなものに興味を示しているのか、またどんな行動をしているのかを抽出することで、ターゲティングにより良い成果を生み出します。

興味・関心ターゲティングでは、20種類ものジャンルの中から広告を配信したいユーザーを選び出し、広告を配信します。

上位カテゴリーだけではなく、さらに細かく分けられた下位カテゴリーを選択することもできます。

また、行動ターゲティングはTikTokアプリのユーザーが最近行った行動に基づいて広告を配信する仕組みです。

興味・関心ターゲティングと行動ターゲティングを組み合わせながら活用することで、より高い広告の効果に期待ができます。

 

デバイス

「デバイス」とは、端末を指定して広告を配信するターゲティング機能のことです。

iPhoneなどのiOSや、AndroidなどのOSの違いや、キャリア、細かい端末の指定まですることができ、システムバージョンや通信環境なども指定ができます。

興味関心ターゲティングとの違いは?

興味・関心ターゲティングと、ハッシュタグターゲティングは混在して考えられてしまうことがあります。

そこで、興味・関心ターゲティングとハッシュタグターゲティングの違いについて、ご紹介していきます。

使用される視聴履歴の期間

興味・関心ターゲティングは、ユーザーが過去60日間の視聴した履歴に基づいてターゲティングが行われます。

それに対して、ハッシュタグターゲティングは過去7日間の視聴履歴に基づいてターゲティングされることが特徴です。

アプローチ可能なユーザー

興味・関心ターゲティングは、同じ動画を視聴していても、TikTokのアルゴリズムに流れてくる動画を視聴することが特徴です。

対して、ハッシュタグターゲティングは、気になったハッシュタグをクリックして、能動的に視聴することが違いです。

カスタマイズ性

興味・関心ターゲティングは、指定のカテゴリから選ぶのに対し、ハッシュタグターゲティングは使用できる条件はあるものの、細かい設定で自社の商品にあうターゲティングをカスタマイズすることが可能です。

ハッシュタグターゲティングは、任意のトピックに特に強く関心を持っているユーザーにアプローチしたい場合に有効です。

逆に、興味・関心ターゲティングは、ユーザーが長期間で関心を抱いてくれるような、検討する期間が長い商品と相性がいいものになっています。

ハッシュタグターゲティングの設定方法

ハッシュタグターゲティングの設定方法をご紹介していきます。

まず、TikTok広告マネージャのキャンペーンタブから、「作成」をクリックします。

「カスタムモード」を選択し、目的を選んでいきます。

キャンペーン名・キャンペーン予算を設定し、下にある「続行」をクリックし、広告セット名を設定します。

ピクセル・最適化イベントを設定し、プレースメントをせんらくし、配信対象モードを開いて「カスタム配信対象」を選びます。

ターゲティングの設定にある、興味・行動欄の検索窓で、設定したいハッシュタグを検索し、検索結果から該当のハッシュタグをクリックします。

広告セットの日予算を設定し、スケジュール・最適化の目標を設定、入札タイプを選んでから、「次のステップ」をクリックし、クリエイティブを入稿して完了になります。

ハッシュタグの実績の見方

ハッシュタグの実績の見方をご紹介していきます。

「カスタムレポート」を使用して、ハッシュタグの実績を確認することができます。

まず、「レポート」タブをクリックし、そのまま「カスタムレポート」をクリック、「作成」ボタンを押して画面を表示させます。

その後、「カスタムレポート」を再度クリックし、ディメンションで「ハッシュタグ」にチェックを入れ、その他の見たいディメンションやデータ指標にチェックを入れます。

期間を入力し、完了を押して完成です。

TikTok広告のハッシュタグターゲティングのメリット

ハッシュタグターゲティング機能は、TikTok上でユーザーが選んだハッシュタグに基づき、ユーザーにアプローチすることができる、広告主向けのソリューションになります。

特定の商品やトピック、トレンド、コンテンツなどに興味がある潜在顧客にアプローチすることで、TikTokアプリを使用しているユーザーに商品購入を検討してもらうことができます。

 

TikTok広告の導入に最適なのが、ブランドオークション広告などのTikTokのオークション型広告といったインフィード広告が特におすすめです。

多くのユーザーの目に広告を触れさせることができるだけでなく、興味があるユーザーにピンポイントでハッシュタグを選ばせることもできるので、たくさんのユーザーの目に触れさせたいと考えている広告主は、是非使用してみてください。

TikTok広告のハッシュタグターゲティングを上手く活用しよう

TikTok広告のハッシュタグターゲティングの設定方法や、TikTok広告のハッシュタグターゲティングのメリットなどを解説してきました。

TikTok広告には、インフィード広告だけではなく、ブランドオークション広告やブランドエフェクト広告などの種類も利用することができます。

多くの人がTikTokアプリを使用しているからこそ、これから広告業界に参入しようと考えている方にも、難しい設定はなしで使用することも可能です。

TikTok広告を利用したいと考えていた方や、利用するか躊躇っていた方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。



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